2023年04月

2023年04月25日

2023 4月の3歳戦ほか(その4)

 では(その3)より続ける。


4/22 東京4R 3歳未勝利(芝2000m)

1着 クインズカムイ(母ハイワイヤーのBLP評価=C)

・RRP:127


2着 ネッロランパンテ(母リラックススマイルのBLP評価=A)


3着 イッツオンリーユー(母自身にセクレタリアト4×4の近親クロス有り)


 このレースは単勝と1、3着のワイドを的中するも、2着ネッロランパンテはこれまでデビュー戦から1度も4着以内になったことがなかったキズナ産駒(8番人気)で、完全にノーマークだった。

 だがその母を調べてみると、上記のようにBLP=A評価となる配合タイプであったことが判明し、これはもう苦笑するしかない。

 これまで、デビューからの7戦で常に1秒前後も勝ち馬から離された競馬ばかりでは、いくら今回が減量騎手の起用だとしてもさすがに狙いようがなく。

 まあ過去記事でも散々、キズナ産駒は調子の上下動が激しいタイプの産駒がとても多い、という検証をしてきたのは確かだが、こういう一変の仕方を事前に「狙えます」などと言うのも無理筋。

 今後は一応の注目馬となるが、超スローの展開利で前残りになっただけという可能性も大いにあるので、次走もあまり過剰な期待をせず、まだ様子見としておきたい・・・。


4/22 東京5R 3歳未勝利(芝1600m)

1着 エンデミズム(母ビッシュのBLP評価=B)

・RRP:123


2着 マルディランダ(母マルバイユのBLP評価=A)


3着 レッドシュヴェルト(ミスプロ5A×4a)


4/22 東京9R 3歳1勝C・新緑賞(芝2300m)

1着 サスツルギ(母スノーパインのBLP評価=C)

・RRP:130=127+3


2着 ローレルキャニオン(母自身がノーザンダンサー5×3・5)

・RRP:−−(現状、芝で未勝利)


3着 シーズオブホープ(サンデーサイレンス3A×4a)

・RRP:127


4/22 京都1R 3歳未勝利(芝2000m)

1着 ウィズユアドリーム(母自身の血量最上位・レイズアネイティヴ:15.63%)

・RRP:127


2着 アーテルナイト(母自身の血量最上位・ノーザンダンサー:12.5%)


3着 スイープアワーズ(母自身にノーザンダンサー4×4の近親クロス有り)


4/22 京都4R 3歳未勝利(芝2400m)

1着 ゴールデンスナップ(ヘイルトゥリーズン5A×5a)

・RRP:127


2着 ヴィンセドリス(ミスプロ4×4)


3着 ジューンアヲミヨシ(母自身にミスプロ4×3の近親クロス有り)


4/22 京都9R 3歳1勝C・あやめ賞(芝1800m)

1着 プッシュオン(アルザオ4×4)

・RRP:131=128+3


2着 フェイト(アルザオ4×4)

・RRP:128


3着 アンテロース(ヘイルトゥリーズン6A×5a、且つサンデーサイレンス4×3)

・RRP:125


4/22 福島7R 3歳未勝利(芝2000m)

1着 ヨリキリ(血量最上位・ノーザンダンサー:16.41%)

・RRP:127


2着 ダット(母自身にノーザンダンサー4×4の近親クロス有り)


3着 エンライトメント(母自身がノーザンダンサー4A×4a・5a、且つニジンスキー3×4)



 この続きは(その5)にて。


blood_max at 21:11|PermalinkComments(0) 3歳馬 考察 

2023年04月23日

2023 フローラS 回顧

4/23 第58回フローラS(芝2000m)

1着 ゴールデンハインド(母自身にミスプロ4×3の近親クロス有り)

・RRP:135=125+10


2着 ソーダズリング(ヘイルトゥリーズン4A×5a)

・RRP:134=125+9


3着 ブライトジュエリー(サンデーサイレンス4×3)

・RRP:130(レース前に同じ)


 個人的に注目したクイーンオブソウルは勝ち馬の2番手追走も実らず、シンガリ負けを喫した。終わってみれば掲示板に載った5頭のうちソーダズリング以外の4頭は2千m戦での連対実績がちゃんとあった馬だった、ということになったワケで。

 マイル経験しかないクイーンオブソウルにとっては、血統背景的にはこなせるはずあっても、陣営が中距離での経験をこれまでさせなかったことが結局のところ響いてしまったかなと。

 事前考察でも述べたが、「この馬どうせマイラーでしょ?」という決め付けでクイーンオブソウルを使ってきた陣営の「元々の意図」があった以上、そう都合よく今回は距離延長も大丈夫、なんて虫のいい結果にはならんのだろう。

 それを承知の上で血統背景のほうに期待してしまったので仕方ないが、陣営が今後「これでもう1800m以上を使わない!」となってしまうのなら、それもクイーンオブソウルの運命。

 今後ともマイル路線で陣営の期待に沿う競馬をしていってもらうしかないだろう・・・。


 それでも一応、個人的に救われた格好なのが、「複穴狙いで」としていたゴールデンハインドが複勝圏内どころか逃げ切り勝ちとなったこと。

 本命馬がシンガリ負けを喫したので、さすがに単勝を獲るところまでには至らなかったものの、複穴狙いとしておいたことで助かった。

 走破時計も2020年の勝ち馬ウインマリリンにコンマ2秒劣るだけの内容で、近10年のフローラSにおいては2位ということになる。

 それで本番のオークスでもウインマリリン同様の好走が可能かどうかは分からないが、少なくとも他の路線の経由組で距離延長に向いていないような血統タイプの馬よりは、そもそも相手なりに上位馬と常に僅差の競馬をしてきたゴールデンハインドのほうがずっと好印象、ではある。

 個人的にはドゥアイズに続き、もう1頭ぐらい「近親クロス要素に頼らない配合タイプ」の馬の登場を期待したがったが。

 本番のオークスはリバティアイランドの1強状態が強固なままだが、その1強の牙城は崩せないまでも、ドゥアイズの上位好走を是非とも期待したい・・・。

blood_max at 20:29|PermalinkComments(0) 3歳馬 考察 

2023年04月22日

第58回フローラS 考察

 昨年のフローラSの考察記事では、注目配合馬として取り上げていたエリカヴィータが5番人気の立場で勝ち切ってくれた。

 まあ、その後のエリカヴィータの成績が芳しくないのが非常に残念だが(苦笑)、ピンポイントで狙うべき状況で狙い撃てたこと自体が、血統考察においてはすこぶる重要

 3歳春という今の時期は、どの馬にしても成長途上の真っただ中であり、たとえポテンシャル自体が備わっていても陣営がその馬の素質を100%引き出せるかどうか?は、逆に難しい時期でもある。

 であればこそ、人気のあるなしに囚われることなく、素直に血統背景の奥に隠れた「潜在能力」というものを純粋に期待していくという血統考察そのものがとても楽しみな時期でもある、とお伝えしたい。

 結論から言うと、今年のフローラSでの注目配合馬は、クイーンオブソウルとなる。

 マインドユアビスケッツの産駒ということで、どうしても父自身の競走成績のイメージがつきまとうことになりがちであるが、それは通常の血統論・血統考察というものが固定観念的な「種牡馬論」を前面に押し出し過ぎるという、「旧態依然の思考回路」だからだ。

 けれどもこのブログでは、その種牡馬の現役時代の競走実績に過度に囚われない、「繁殖牝馬自身の持つ底力要素=重賞級を産む能力」そのものに着目するスタンスを、2010年のブログ開設以来からずっと貫き通して現在に至っている。

 その為の考察に必要なのが「迂回血(うかいち)」であり、迂回血を持つ「底力先祖たち」のライン継承を豊富に持った繁殖牝馬の存在が、重要なカギを握るという仮説を立てて考察してきた。

 先日の皐月賞でも、タスティエーラの父サトノクラウン自身が皐月賞で人気を裏切っていたことをことさらに強調し、「だからその産駒もアテに出来ない」という論調が少なからず散見された。

 そういう、「種牡馬論」のみを振りかざすだけのような血統考察が、今の時代も絶対に重要だとするなら、そちらを参考にされたらいいだろう。いくらでも。

 けれども、種牡馬たちが群雄割拠の時代だからこそ、繁殖牝馬の血統背景そのものに着目し、その母の産んだ仔に期待してみるというスタンスをこのブログでは今後とも貫いていく所存にて。

 
4/23 東京11R 第58回フローラS(芝2000m)

1.ブライトジュエリー(サンデーサイレンス4×3)

・RRP:130

 経験馬相手に、アッサリと初戦で勝利するからには相当な器だろう。まあ母のエアパスカル自身が現役時に成長力の無さを露呈しており、その産駒たちも1勝馬ばかりというのが少々、先々には疑問を持たざるを得ないが。


2.ソーダズリング(ヘイルトゥリーズン4A×5a)

・RRP:125

 特にあれこれ言わなくとも、人気サイドだろうし。



3.マンマリアーレ(母自身にファピアノ4×3の近親クロス有り)

・RRP:ーー(現状、芝で未勝利)

 芝適性ゼロとは言わないが、実績がまだない以上何も言えず。


4.クイーンオブソウル(母ビジューミニョンのBLP評価=A)

・RRP:126

 「父と母父」という字ヅラのイメージからして、陣営自身が、この馬マイル向きでしょ?という決め付けをしてこれまで使ってきたような嫌いがある。

 けれども、母方にあるウォーエンブレム経由のラインから、中距離をこなす要素は充分に継承しており、母父ダイワメジャーのイメージのみに引きずられるのは禁物。

 ただ今回、馬券的に結果が出ないようであれば、陣営も中距離をこれ以上使わなくなってしまう可能性はあるだろう。その意味でも試金石ではあるのだが、中穴人気での妙味狙いで。

 
5.アウフヘーベン(母自身にノーザンダンサー5・5×3の近親クロス有り)

・RRP:127

 近親にショウナンマイティ・ゴーフォザサミット兄弟がいるものの、現状ではズブさのみが目立ち、開幕週の馬場も合わなそうで。


6.キミノナハマリア(母自身にミスプロ4×4の近親クロス有り)

・RRP:131=128+3

 人気がさほどない状況(4番人気以下)なのであれば、むしろ狙い目ではある。メンバー唯一の2勝馬なのに、上位人気にならないのならハービンジャー産駒への狙いとしても好都合だが。


7.ゴールデンハインド(母自身にミスプロ4×3の近親クロス有り)

・RRP:125

 ゴルシ産駒は全般的に牡馬より牝馬の産駒のほうが、ある程度の出世の期待が持てる。どうしてもズブさや成長の緩さが目立ってしまうのは確かだが・・・。

 この馬の場合は、これまで相手なりに差のない競馬を続けてきているので、持続力勝負に持ち込めれば粘り込みも。複穴で。


8.イトカワサクラ(母自身がノーザンダンサー4A×4a・5)

・RRP:128

 初戦の走破時計は出色だし、いきなり走ってくるという可能性もあるかと。まあゴルシ産駒を狙うならゴールデンHとセットで、という手も少々。


9.レシプロシティ(母父自身にネイティヴダンサー3×5の近親クロス有り)

・RRP:127

 母のサプレザは名牝だが、その血統背景自体は現代競馬にそぐわないものなのかもしれない。半兄サトノインプレッサも毎日杯の勝利以降、一切馬券絡みすることなく現役を引退。

 レシプロシティが重賞級の活躍をしていければ、母の再評価もされることだろうが・・・。


10.バロッサヴァレー(母ピラミマのBLP評価=C)

・RRP:130

 名馬スワーヴリチャードの全妹という超良血の立場ではあっても、「時代の流れから、兄同様の活躍は厳しいだろう」という評価を、新馬勝ちした際の「メモ記事」で述べておいた

 実際、その後の2戦は人気サイドの評価を裏切って馬券になっていない。

 こういう評価の仕方は、「通常の血統論」からは決して導かれることはない。「あのスワーヴRの全妹なんだから、活躍していって当然だろ?」となるのが普通であり・・・。

 そういう評価の仕方とは一線を画す考察となるのも、「迂回血」の存在が大きな影響力を持つからであり、日々、その検証で逐一精査しているからこその「シビアな評価」となる。

 まあ、兄スワーヴRの大活躍で、このブログ存続の上でも大いに勇気づけられ馬券でもお世話になったので、妹も応援したい気持ちは当然あるのだが、とにかく無事に、いずれは繁殖牝馬の立場として仔を産み、その産駒を「注目馬」とする日を楽しみにしている

 ちなみに母馬の立場となる場合のバロッサヴァレー自身のBLPは、ハーツクライの持つBLP=9の値が加算されたものとなるので、当然そのBLP評価=A、というものになる


11.ドゥムーラン(母自身がミスプロ3A×3a)

・RRP:130

 中山芝2千mというコースにおいて、かなり強いと思わせるような競馬を見せる馬というのは、往々にして結局小回り巧者で、大箱の東京や京都外回りコースに替わるとコロっと弱さを見せてしまう場合が多々ある。

 この馬もそうだとは限らないが、やってみないと分からない段階でいくらレーン騎手の剛腕頼みとは言え、コース替わりの重賞でいきなりの上位人気は個人的には嫌いたい。

 まあアッサリと剛腕がこの馬を上位に持ってくるかもしれないが、その時はその時で。


12.ティファニードンナ(母自身にセクレタリアト4×4、且つブラッシンググルーム4×4のW近親クロス有り)

・RRP:128

 前走はマイル戦でイマイチの内容だがおそらく中距離向きで、2千m前後のほうが競馬がしやすいタイプと見る。

 ケガから復帰後の北村宏騎手は、まだ往時の冴えた騎乗ぶりに程遠い印象も拭えないが、一発あり気なドゥラメンテ産駒とのコンビでそろそろ重賞でも。


13.コイニョウボウ(母父自身にノーザンダンサー4×4の近親クロス有り)

・RRP:125

 前走小倉で10番人気1着と、騎乗した永島まなみ騎手が軽斤量を活かしての内容も、ここはさすがに役不足感が否めず・・・。


14.イングランドアイズ(血量最上位・ノーザンダンサー:13.28%)

・RRP:130

 前走クイーンC4着は当然好内容と言えるしデビュー戦ではハーパーを負かしての新馬勝ちと、現状で嫌う要素は特にない。ただ馬券妙味自体も薄いので・・・。

 半姉ドンナセレーノについては当初、母ヌーヴォレコルト自身のBLPを優先してしまっており、この母自身もやはりノーザンダンサーの血量最上位で14%超えとあっては本来、考察対象とすべきでなかったと反省しているが(苦笑)。

 
15.ピクシレーション(母父自身にノーザンダンサー4×3の近親クロス有り)

・RRP:130

 似たようなレベルの相手がほとんどなので、馬券になるチャンスはゼロではないだろう。買い目的に、印が回るかどうかの問題で。


blood_max at 17:09|PermalinkComments(0) 3歳馬 考察 

2023年04月19日

2023 4月の3歳戦ほか(その3)

 では(その2)より続ける(重賞以外の、重・不良馬場でのレースは割愛する)


4/15 中山5R 3歳未勝利(芝1600m・稍重)

1着 レッドバレンティア(サンデーサイレンス4×3)

・RRP:123


2着 ミヤビブレイブ(母父自身にノーザンダンサー4×4の近親クロス有り)


3着 グランドカリナン(サンデーサイレンス3A×3a)


4/15 阪神11R 第32回アーリントンC(芝1600m・重)

1着 オオバンブルマイ(母ピンクガーベラのBLP評価=A)

・RRP:139=124+7+8


2着 セッション(母ミスドバウィのBLP評価=A)

・RRP:132=125+7


3着 ショーモン(母エポキシのBLP評価=A)

・RRP:124=121+3(レース前に同じ)


 先日の皐月賞は、少々ヒネり過ぎて儲けることが出来なかったが(苦笑)、その前日のアーリントンCではやはり重馬場施行ではあったものの、迂回血ライン継承度(=BLP)で優先考察可能な母馬の産駒である3頭が上記のように上位独占となり、個人的にもホクホクの的中馬券をゲットするに至った。

 常々、このブログで言わんとすること(血統考察の内容)を真剣に受け止め、ご自身の馬券に少なからずご活用なさっている方がもしおられるとすれば、当ブログ管理人としてはこの上ない喜びである、とお伝えしたい・・・。


4/15 福島4R 3歳未勝利(芝2000m)

1着 エリダヌス(サンデーサイレンス3A×4a)

・RRP:127


2着 キャラメルシフォン(母自身の血量最上位・ノーザンダンサー:17.97%)


3着 ポーレット(血量最上位・ノーザンダンサー:12.5%)


4/16 阪神3R 3歳未勝利(芝1600m・稍重)

1着 エルトンバローズ(ヘイルトゥリーズン5A×4a)

・RRP:123


2着 サンライズプルート(サンデーサイレンス4×3、且つミスプロ4×4)


3着 ウインエーデル(サンデーサイレンス4×3)


4/16 阪神4R 3歳未勝利(芝2200m・稍重)

1着 マコトヴェリーキー(母父自身にミスプロ2×3の近親クロス有り)

・RRP:127


2着 ホールネス(母Missunited のBLP評価=現状保留)


3着 ヴァリージア(ヘイロー4×4)


4/16 阪神6R 3歳1勝C(芝2000m・稍重)

1着 リビアングラス(母自身にミスプロ3×5の近親クロス有り)

・RRP:130=127+3


2着 カネフラ(サンデーサイレンス3×3)

・RRP:127


3着 アスクドゥポルテ(デインヒル3×3)

・RRP:127


4/16 福島2R 3歳未勝利(芝2000m・稍重)

1着 フルール(母自身にミスプロ3×5の近親クロス有り)

・RRP:127


2着 オアブリクア(Danzig 4×4)


3着 フィールザオーラ(ヘイロー3×5)



 *この続きは(その4)にて。

blood_max at 20:54|PermalinkComments(0) 3歳馬 考察 

2023年04月16日

2023 皐月賞 回顧

4/16 中山11R 第83回皐月賞(芝2000m・重)

1着 ソールオリエンス(母スキアのBLP評価=Aだが・・・)

・RRP:151=128+10+(10+3)


2着 タスティエーラ(母パルティトゥーラのBLP評価=A)

・RRP:147=128+10+(9)


3着 ファントムシーフ(ノーザンダンサー5A×5a・5a、且つDansiri≒Promising Lead 2×2)

・RRP:143=126+5+9+(3)


 土曜以降、未明までの降雨量がかなり多く、日曜は晴れてきたにしても馬場の回復は遅れた。更に追い打ちで14時半ごろから再度の降雨が30分ほどあったのも、重め残りをキープさせる状況に。

 この馬場で最内枠は厳しいだろうという見立てを変えずにいたソールオリエンスだったが、道中後方17番手からの追走が逆にハイペースの激流に飲まれずに済むこととなり、先行勢がほぼほぼ馬群に沈んでいく中、1頭だけ末脚の温存が奏功する形となっての差し切り。

 タスティエーラが9割方勝てると思われた最後の直線からの状況で、あの豪脚が繰り出せるとは・・・。

 タスティエーラにしても馬券になってくれた時点で大いに拍手喝采、となるのだが、単勝オッズでも9倍に落ち着いてしまい、単勝を獲れたとしても旨味はほとんどなかった。

 それでも千m通過時58秒5の、重馬場とは思えない激流の展開を前々の道中5番手追走で唯一、踏みとどまって2着を死守したあたり、今後への楽しみは更に増したのが考察の上では心強い。

 まあ結局は押さえておいた1−14のワイドを当てての馬券収支トントンというだけになってしまったが、もう少し穴馬の台頭を望みたかっただけに1、2番人気の2頭にしっかり馬券になられては穴党としても諦めるほかない。

 穴で期待したシャザーンも5着にあともう少しの6着が痛恨で、ダービー出走権はメタルスピードとショウナンバシットの2頭に奪われてしまった。

 シルバーステート産駒は渋った道悪馬場で狙い目だと、血統予想家の水上学氏もあちこちで指摘されたのは頭に入っていたが、Wでの権利取りに弾かれたのがシャザーンとなった。

 ただやはり、重め道悪馬場でどの馬にも様々な形での有利不利が働いた格好で、混戦模様の力関係のままダービーへと移行というのが率直な印象。

 やはり絶好の良馬場の舞台でこそ、真の力勝負が見てみたいというのが本音。そういう舞台での結果なら、自身の血統考察の出来不出来も素直に受け止めることが出来るのだが。

blood_max at 22:44|PermalinkComments(0) 3歳G1戦 考察