2021年02月

2021年02月28日

2021 2月の3歳戦ほか(その9)

 では(その8)より続ける。

2/27 中山5R 3歳牝・未勝利(芝1800m)

1着 クライミングリリー(母コンテスティッドのBLP=22↓:(10↓,7,5))

・RRP:125

 全兄にサトノルーラー、ギベオン、サトノフウジンがいるが、長兄サトノルーラーのほうは去勢されセン馬となり、考察対象外の扱いとした後にほどなく引退。

 次兄のギベオンは3歳時に毎日杯2着、NHKマイルC2着と善戦後、中日新聞杯で重賞初勝利を挙げたものの、その後は低迷を続けて現在に至る。

 4番仔の兄サトノフウジンは現在3勝クラスで1戦し11着に大敗。真ん中の兄ギベオンこそ3歳時に重賞で力を示せたが、古馬になって以降はまったく伸び悩んでいる状態なのは、やはり母自身の持つネアルコ血脈が計11ラインと、やや過多気味な配合が影響しているからではないか?と推察する。

 その点、この配合で初めて牝馬に産まれたクライミングリリーの場合、母の持つ懸念材料は兄たちほどには影響しないと思われるので、まだ重賞級への道のりは遠いがいずれはギベオン以上の活躍があっておかしくないものと期待している。

 今年秋以降、秋華賞に出走可能な状況となる場合には再度注目したいところだが。


2着 フクノグラーティア(ヘイルトゥリーズン5A×5a)


3着 スターオブエイジア(ノーザンテースト4×4)


2/27 中山6R 3歳未勝利(芝2000m)

1着 ララサンスフル(母自身にミスプロ4×4、且つノーザンダンサー3×5のW近親クロス有り)

・RRP:127


2着 タカラネイビー(母タカラフローリックのBLP=15↓:(9↓,3↓,3↓))

 正直、エイシンフラッシュ産駒にはほぼ期待していない。新馬戦のマイルから今回一気の距離延長でも逃げ粘ったのは一応の収穫だが、3着以下の馬たちのレベルがかなり低いことにも助けられた格好。

 次走はおそらく人気サイドの立場となりそうなものの、やはり決め手不足の感は否めず、調教でもう少し鍛錬を積んでいく必要がありそうな印象で・・・。


3着 ゴートゥートラベル(母バルドウィナのBLP=4:(3,0,1))

 *全姉ジュエラー


2/27 中山9R 3歳1勝C・水仙賞(芝2200m)

1着 レッドヴェロシティ(ヘイルトゥリーズン5A×5a)

・RRP:130=127+3


2着 マカオンドール(母ミリオンウィッシーズのBLP=8↓:(2,3,3↓)だが、異系アシスト有りか?)

・RRP:127


3着 アールバロン(母自身にミスプロ4×3の近親クロス有り)

・RRP:128


2/27 中山11R 4歳上3勝C・幕張S(芝1600m)

1着 ウインカーネリアン(母コスモクリスタルのBLP=14↓:(5↓,6↓,3))

 この馬は昨年の皐月賞の考察で注目馬の1頭とし、17番人気の立場で4着に健闘していた経緯があり、引き続き注目していく対象なので取り上げた。

 まあ父がロベルト系なので今後とも小回りコース主体に成績を残していくという感じにはなるのだろうが、今回のように先行して持続力勝負に持ち込めるようであれば、今後の重賞での連対もそう遠くない時期にあっておかしくないはず。

 距離適性的にも今回のマイルから千八ぐらいがおそらくベストなのだろう。あとは左回りでも良績が残せるかどうか・・・。


2/27 阪神5R 3歳未勝利(芝1600m)

1着 ロードラスター(サンデーサイレンス4×3)

・RRP:123


2着 ゴールドフライト(母ゴールドコインのBLP=8↓:(4↓,1,3))


3着 ブラックジャッカル(セン馬の為、考察外)



 この続きは(その10)にて。

blood_max at 21:33|PermalinkComments(0) 3歳馬 考察 | 競馬 血統 予想 回顧

2021年02月25日

2021 2月の3歳戦ほか(その8)

 今月末日をもって引退する調教師の中のお一人に、角居師も含まれている。まだ定年前だが、ご実家の家業を継がれるということで3年ほど前に師が自ら早期引退を公表した経緯がある。

 これまで管理した名馬の数々は挙げればキリがないのでここでは控えるが、その角居師を開業当時から取材し続けて多くの名言を授かったというデイリースポーツ紙の競馬記者、井上氏の記事が興味深い。

 主に6つの名言を記事で紹介しているが、その中の1つに、「勝てない未勝利馬を何とか一つ勝たせようと考えている時が、調教師として一番やりがいがあって、楽しい」(中略)、「勝てない未勝利馬は、工夫や知恵が必要になりますから」

 というものがある。角居師ご自身が発しただけに、とても重みがある言葉だが、この師の言葉は当方のブログの血統考察においては名言を通り越して、もはや「金言」といっても過言ではない。

 普段、2歳や3歳の未勝利馬たちにもスポットを当てている当ブログとしても、いずれ出世していくかもしれない配合タイプの馬たちを、新馬戦や未勝利戦の段階から分析し、注目馬として位置付けていく作業を繰り返している。

 多少の紆余曲折はあっても、当方の期待どおりに出世していく馬を早い段階で発掘することが出来た場合には、血統考察の醍醐味・楽しさが一気に膨らんでいき、また次の世代の考察へとつながる。

 これからも、多くの調教師の方々が皆、角居師のような心構えや意気込みを持ちつつ、若駒たちを出世に導いていってくれることを願ってやまない・・・。



 では(その7)より続ける。

2/21 東京5R 3歳未勝利(芝2400m)

1着 エクスインパクト(母自身がノーザンダンサー3A×5a)

・RRP:127


2着 ヒシシュシュ(母自身がノーザンダンサー5A×4a)


3着 ジジ(ヘイルトゥリーズン6A×5a、且つサンデーサイレンス4×3)


2/21 東京6R 3歳1勝C・(芝1600m)

1着 スパークル(ヘイルトゥリーズン5A×5a、且つサンデーサイレンス4×3)

・RRP:126=123+3


2着 ワールドバローズ(母自身がヘイルトゥリーズン4A×5a、且つリファール4×4)

・RRP:123


3着 セラフィナイト(母ブロンシェダームのBLP=19↓:(10↓,6↓,3↓))

・RRP:123

 ルーラーシップ産駒といっても様々な配合形態があるが、近親クロス要素に頼る配合ではないタイプの馬が多く、上記のセラフィナイトも母自身のBLP(=迂回血ライン継承度)で考察可能なタイプの1頭として挙げられる。

 まあそもそも、周囲にはサンデークロスを持ったエピファネイア産駒やモーリス産駒などがウジャウジャ存在しているので(苦笑)、その包囲網をかいくぐって出世していこうとするのは並大抵のことではない。

 前々走のシンザン記念で9番人気5着とまずまずの内容だったので今回のレースでは2番人気に支持されていたが、残念ながら3着になるのが精一杯だった。

 これまでの4戦すべてでマイル戦を使われてきたが、個人的には現状打開のために距離延長の方針をとったほうがいいのではないか?、と感じる。

 陣営が今後、2千m前後の距離でこの馬を使ってみようと考えてくれると良いのだが。


2/21 東京8R 4歳上2勝C(芝2000m)

1着 ヤシャマル(母シャインプレジャーのBLP=15↓:(9↓,4↓,2))

 4歳馬だが、今後とも注目馬として位置付けるので取り上げておく。長兄にはウインフェニックスがいるが、この兄はスズカフェニックス産駒で3歳時にラジオNIKKEI賞で3着があった程度にとどまり、準OPまでしか上がれずに引退している。

 弟のヤシャマルも出世に手間取ったクチだが、未勝利勝ちには7戦、2勝目を挙げるのに5戦を要した馬が、3勝目は一気に前走からの連勝で即、準OP入り。

 これまでに2着が4回、3着が3回あって典型的な「善戦マン」タイプで推移していたが、この先は本格化したと見て、芝重賞の舞台に参戦するかどうかまでを見届けたい。

 キズナ産駒にしては好不調の大きな波がこれまで無く、13戦したうちの着外はたった1度のみ(6着)で、馬券圏外になったのも13戦中3度だけで、すこぶる堅実に走ってきた。

 ここから先は更に厳しい状況が待っているだろうが、父がキズナであれば、母自身の血統背景も無駄にはなるまい・・・(と信じたいが、笑)。


2/21 阪神5R 3歳未勝利(芝1800m)

1着 トーホウディアス(母トーホウプリンセスのBLP=16:(5,7,4))

・RRP:125

 トーホウジャッカル産駒ではダート勝ち上がり馬は1頭いるが、中央の芝で勝ち上がったのはこの馬がおそらく最初となる。

 父トーホウジャッカルについては、2014年当時に競馬雑誌のサラブレ編集部から原稿依頼を頂いて、神戸新聞杯の前の段階で「今後に期待したい馬はトーホウジャッカル」としてサラブレに寄稿したという、実に懐かしい思い出がある。

 その記事が載ったサラブレが発売後、トーホウジャッカルは当方の期待どおりに結果を出してくれたが、結局は一発屋で終わってしまった(苦笑)。

 まあそんな経緯もあって、トーホウジャッカル産駒にはどれも注目していたのだが、ようやく1頭が芝で勝ち上がり、とても感慨深い。

 今後とも前途多難だろうが、どこまで上にいけるか、個人的には温かい目で見守りたい・・・。


2着 ルヴァンノワール(母自身がノーザンダンサー3A×4a・5)


3着 メイショウホシアイ(ヘイルトゥリーズン6A×5a、且つサンデーサイレンス4×3、更にノーザンテースト5×3)


2/21 小倉5R 3歳未勝利(芝2000m)

1着 ホウオウジョルノ(ヘイルトゥリーズン6A×5a、且つサンデーサイレンス4×3)

・RRP:127


2着 ニホンピロタイズ(母ニホンピロアンバーのBLP=18↓:(11↓,4↓,3))

 この馬もキズナ産駒だが、小倉への「都落ち」でも初勝利はならなかった。ニホンピロタイズ自身の血量最上位となる存在はテディ系種牡馬のダマスカスという、チト珍しいタイプ。

 キズナの母キャットクイルの母父がダマスカスで、スウェプトオーヴァーボードの「母父の父」もやはりダマスカスであることから、その血量は10.94%で最上位となる。

 この血量の影響で、かなりダート馬っぽい雰囲気が漂うのだが、さて今後とも芝での出世が見込めるであろうか・・・。

 個人的には芝で結果を出し続けて欲しいものの、もしダート転向となってしまった場合は、残念ながら考察対象からはずれてしまうことになるが。


3着 パソロブレス(母自身にヘイロー3×5の近親クロス有り)



 この続きは(その9)にて。


blood_max at 22:19|PermalinkComments(0) 3歳馬 考察 

2021年02月23日

2021 2月の3歳戦ほか(その7)

 では(その6)より続ける。

2/20 阪神5R 3歳未勝利(芝2400m)

1着 レッドカムイ(母自身にノーザンダンサー3×4の近親クロス有り)

・RRP:127


2着 フォルテデイマルミ(母シーフロントのBLP=30↓:(18,9↓,3)だが・・・)

 これで2度目となる1番人気の支持に応えられず、またも2着。6戦目にして2着は3回目、3着も2度あり、勝ち切れなさを滲ませる典型的な「善戦マン」となりつつある。

 こうなるともう、ローカルの芝2600m戦とか、チト特殊な距離のレースで結果を出すしか勝ち上がる術はないのではないか?とさえ思えてくる印象。

 母シーフロント自身の評価が「〜だが・・・」と意味深なものになってしまうのは、この母の持つネアルコ経由のライン継承が計12もあり、このブログで表現するところの「ネアルコ血脈過多」となってしまう懸念材料の持ち主だからだ。

 シーフロントにとっての血量最上位となる存在はノーザンダンサー(血量12.89%で計4ラインの継承)だが、これは2ラインのみの継承で4×4となる場合よりも上のパーセンテージ。

 実質、豊富な迂回血ライン(=BLP)の値よりも幅を利かせている可能性があるので、そもそもフォルテデイマルミに対しての考察はBLPの優先度を下げるべきなのかもしれないが(苦笑)、勝ち味の遅さをもたらしている原因そのものは、やはり母自身の持つ懸念材料にあると推察する・・・。


3着 リンフレスカンテ(ノーザンテースト4×4)


2/20 阪神9R 3歳1勝C・つばき賞(芝1800m)

1着 ヴィゴーレ(母父自身にノーザンダンサー4×4の近親クロス有り)

・RRP:128=125+3


2着 タガノディアーナ(サンデーサイレンス4×3)

・RRP:125


3着 サウンドウォリアー(母クインリーグレイスのBLP=14:(10,2,2))

・RRP:125

 前走でダートを試されていたが9着となり、今回は自己条件の芝レースに戻しての3着。父がA.P.インディ直仔のマジェスティックウォリアーで、ややズブさを感じさせる種牡馬のためにおそらくダートを試したのだと思われるが、未勝利勝ちの舞台は小倉の芝でのもので、走破時計もまずまずだった。

 芝に戻された今回は前走のイメージが悪く9番人気の低評価だったが逃げの手に打って出ての3着で、連対馬2頭の決め手には屈したものの走破時計1分46秒4は今後につながる内容だろう。

 ただ、エーピーインディ系種牡馬の産駒なので基本的には一本調子の競馬になりやすく、今後とも逃げ先行の展開で粘り込むレースを続けるしか持ち味は活かせそうにない印象。

 母自身のBLPも、現代の繁殖牝馬としてはやや低めの値と位置づけられるので、おそらく重賞級にまで出世するのは厳しいように思えるが、マイル〜千八あたりで使われつつオープンクラスまで行ければ御の字、なのかも・・・。


2/20 小倉6R 3歳未勝利(芝1800m)

1着 アリーヴォ(母エスメラルディーナのBLP=15↓:(8↓,5↓,2↓))

・RRP:125

 昨年末の阪神未勝利戦で3着になっていたのでメモ記事に取り上げていたが、そこでも述べておいたとおり、陣営がこの馬のデビュー戦でダートを使った意図が全く意味不明だった。

 そこでは、「陣営が芝で使い続ける限りは注目馬としていく」とメモっておいたが、3戦目となる今回、芝ですんなり結果を出すに至った。

 ただ、小倉でレースをさせるというのはある意味、「都落ち」にも近いようなもので(苦笑)、どうせ結果を出すなら東京への東上か、阪神コースで勝ち上がって欲しかったが。

 まあとりあえずは引き続き、今後とも注目馬としていくメドは立ったのでこのまま上のレベルでも好結果を残していったもらいたいところかなと。


2着 スズカトップバゴ(ヌレイエフ3×4)


3着 イザニコス(ヘイルトゥリーズン5A・5×6a、且つサンデーサイレンス3×4)


2/20 小倉11R 4歳上2勝C・皿倉山特別(芝2600m)

1着 モズナガレボシ(母モズフリムカナイデのBLP=17↓:(9,3,5↓))

 この馬は4歳馬だが、今回が明け4歳初戦でありつつ勝ち上がったので、今後とも注目していく上で取り上げておくことにする(レース実績ポイント【RRP】の加算は3歳終了時点まで)。

 グランプリボス産駒というと短距離路線を中心に使われそうなイメージだろうが、陣営は前走でも福島の2千m戦を使い、中距離以上の路線でも十分勝負になると見込んで今回に臨んだのだろう。

 母自身のBLPはまずまずの値で、中距離でも走れるタイプなのはこの母の持つ迂回血ライン継承度に因るものと思われるが、今後の問題としては「母父クロフネ=ネアルコ血脈過多」という部分がネックになっていく可能性がある。

 とりあえず次走以降はオープンクラスへの昇級が叶うかどうかがカギとなっていくが、カベにぶち当たるようなら当方としては「やはりな・・・」となってしまうかも。

 この馬の全妹となる3歳牝馬のカンリョウも既に小倉でデビュー(5着)しているが、牝馬のほうが「母父クロフネ」を味方につける可能性が高いので、この妹のほうも次走以降で注目しておきたい・・・。



 この続きは(その8)にて。

blood_max at 13:49|PermalinkComments(0) 3歳馬 考察 

2021年02月21日

2021 2月の3歳戦ほか(その6)

 では(その5)より続ける。

2/20 東京5R 3歳未勝利(芝1800m)

1着 トゥーフェイス(ヘイルトゥリーズン6A×5a、且つサンデーサイレンス4×3)

・RRP:125


2着 グランオフィシエ(母自身にノーザンダンサー4×4の近親クロス有り)


3着 ミッキーセサミ(サンデーサイレンス4×3)


2/20 東京6R 3歳未勝利(芝1600m)

1着 リュクスフレンド(母自身にサーアイヴァー3×4の近親クロス有り)

・RRP:123


2着 ボルゾーバー(母自身にミスプロ3×4の近親クロス有り)


3着 ヴルカーノ(ミスプロ4×4)


2/20 東京9R 3歳1勝C・フリージア賞(芝2000m)

1着 レインフロムヘヴン(ミスプロ4×4)

・RRP:133=130+3


2着 イルーシヴパンサー(母父自身にノーザンダンサー4×4の近親クロス有り)

・RRP:126


3着 アンダープロット(母自身にノーザンダンサー4×4、且つナシュア4×4のW近親クロス有り)

・RRP:128



 この続きは(その7)にて。
 

blood_max at 22:40|PermalinkComments(0) 3歳馬 考察 

2021年02月17日

2021 2月の3歳戦ほか(その5)

 では(その4)より続ける。

2/14 東京5R 3歳未勝利(芝1800m)

1着 ゴールデンシロップ(母自身にレイズアネイティヴ4×4の近親クロス有り)

・RRP:125

 共同通信杯の回顧で引き合いに出したレースがこちらで、繰り返しになるが上記勝ち馬の走破時計はエフフォーリアのそれよりコンマ9秒も速い1分46秒7。

 あくまでタラレバ論だが、2つのレース映像をスタートからゴール入線までをキッチリ重ね合わせたとすれば、エフフォーリアを5馬身少々も引き離すカタチでゴールデンシロップが先に駆け抜けていた、という想定が可能となる(この場合のエフフォーリアは5着入線に相当する程度)。

 競馬関係の各メディアにおいては、エフフォーリア完勝!とか圧巻V!だとかの褒めそやし記事が出まくったようだが、果たして本当に称賛に値する重賞としての内容・レベルだったのかどうか?を、いずれどこかの時点でまた再検証する必要があることは論を待たない。

 今年の皐月賞・日本ダービーで立て続けにエフフォーリアが上位好走をして見せるのであれば、その時は「ほ〜、やっぱり強かったのね」と脱帽&最敬礼させられることになるだろうが、さて・・・。


2着 コスモマイン(サンデーサイレンス3×3)

 ・走破時計:1分46秒9


3着 ウインザナドゥ(ヘイロー3A×5a)


 ・走破時計:1分47秒2


2/14 阪神5R 3歳未勝利(芝1600m)

1着 サイモンメガライズ(母テーオーヴィーナスのBLP=24:(12,6,6))

・RRP:123

 過去7戦でマイル以下のレースは未経験だったが、今回初のマイル戦でキッチリ勝ち上がり、2着3着量産型の「善戦マン」からはひとまず脱却。

 ケープブランコ産駒と言えば、2019年の毎日杯を勝ったランスオブプラーナがいるが、同馬はその後中2週で皐月賞に向かうもシンガリ負けの惨敗を喫し、それ以降は全く競馬にならない大スランプに陥ったままで、今年に入ってもまだ帰厩すらしていない。

 こういうショボい先例があるので、同じく父がケープブランコであるサイモンメガライズの今後に関してもあまり期待しにくいものがあるが、一応はその動向を今後とも見守りたい。


2着 サトノラムセス(母サトノエカテリーナのBLP=20↓:(10↓,5↓,5↓))

 既に一度、昨年末の2歳新馬戦メモ記事にて取り上げているが、この馬の母サトノエカテリーナは、キセキを産んだブリッツフィナーレの3歳下となる全妹にあたる。

 つまりは父が同じで母が全姉妹だから、キセキとサトノラムセスは「いとこ同士」にあたるのみならず、血統表上においては全て同一の祖先たちで構成されている関係性、ということになる。

 無論、血統表上は全く同一であっても遺伝子構成上は全く同じではない。全姉妹となるそれぞれの母たちが、50%程度は異なる遺伝子を親から継承するからで、それについては過去記事「遺伝のしくみ」において述べているので参照して頂きたい。

 それはともかく、今回サトノラムセスが負けた相手の母が、自分の母よりも豊富な迂回血ライン継承度(=BLP)を持っていたことがそもそも、不運の大元(苦笑)。

 4番人気だった勝ち馬と、2番人気の同馬との馬連は15.7倍程度だったが、「迂回血ライン馬券」として馬連1点買いに徹すれば、十二分にオイシイ配当である。

 読者の方々の中に、この馬連もしくは馬単を「母自身のBLP」を根拠にして的中されていた人がいらっしゃるのであれば、当方としてもすこぶる嬉しい限りなのだが。


3着 ブラックジャッカル(セン馬の為、考察外)


2/14 阪神9R 3歳1勝C・こぶし賞(芝1600m)

1着 ルチェカリーナ(母自身がヘイルトゥリーズン4A×4a)

・RRP:124=121+3


2着 シティレインボー(ヘイルトゥリーズン5A×5a、且つサンデーサイレンス4×3)

・RRP:125


3着 レアシャンパーニュ(ヘイルトゥリーズン5A×5a、且つサンデーサイレンス4×3)

・RRP:126


2/14 小倉5R 3歳未勝利(芝1800m)

1着 モンテディオ(母ディオニージアのBLP=10:(8,2,0))

・RRP:125


2着 アレレブルー(ヘイルトゥリーズン6A×5a、且つサンデーサイレンス4×3)


3着 カフジヴィオレッタ(母自身にノーザンダンサー4・5×5・4の近親クロス有り)


2/14 小倉10R 3歳1勝C・あすなろ賞(芝2000m)

1着 ワールドリバイバル(ヘイルトゥリーズン5A×5a、且つサンデーサイレンス4×3)

・RRP:130=127+3


2着 グラティトゥー(ヘイルトゥリーズン5A×5a、且つサンデーサイレンス4×3)

・RRP:128


3着 ウィンドリッパー(母スピードリッパーのBLP=13↓:(6↓,4,3↓))

・RRP:127



 この続きは(その6)にて。




blood_max at 21:38|PermalinkComments(0) 3歳馬 考察