2019年03月

2019年03月23日

毎日杯ほか 結果

3/23 阪神11R 第66回毎日杯(芝1800m)

1着 ランスオブプラーナ(母マイプラーナのBLP=16:(11,2,3))

・RRP:133=121+3+9


2着 ウーリリ(ヘイロー3×5)

・RRP:136=128+8


3着 ヴァンドギャルド(母スキアのBLP=29:(12,7,10)だが、ネアルコ血脈過多により実質はBLP:29−17=12)

・RRP:126(レース前に同じ)


 上位人気3頭による堅い決着となり、配当的にどうあれ血統考察を事前にする意味はなかったとしておきましょうか。

 前日金曜の段階ではランスオブプラーナが暫定で1番人気に支持されていた為、それを確認した時点で注目馬として取り上げてもしょうがないな、と判断しました。

 レース前の確定オッズでは3番人気に下がっていましたが、人気サイドという意味においては同じでしょうし。

 昨年及び一昨年の毎日杯の勝ち時計が共に1分46秒5だったのに対し、今年の勝ち時計は1分47秒2で、アルアイン&ブラストワンピースのパフォーマンスにはかなり劣る印象、ですかね。馬場差は多少なりとあるにしても。

 アルアインが毎日杯〜皐月賞と連勝したのは実にあのテイエムオペラオー以来で、そもそも毎日杯から中2週で皐月賞となるローテは避けられる傾向があり、大抵はNHKマイルCか京都新聞杯経由で日本ダービーか、もしくは日本ダービーに直行というのが毎日杯勝ち馬の陣営の基本路線。

 今年の勝ち馬の陣営はどういう選択をするか現時点で不明ですが、個人的には馬の今後のことも見据えて日本ダービーに直行する選択をして欲しいなと思います。

 ただこの陣営も、デビュー当初から3戦連続で芝1400m戦を使うという、このブログ的にはかなり憤りを覚える(笑)ような使い方をしており、せっかく母自身が持つ血統背景の良さを台無しにし兼ねない状況にあったのが今後どう影響してくるか、推移を見守りたいところ。


 2着馬はマカヒキの全弟なので基本的にどうこう言う必要もなく。


 そしてまたも1番人気の期待を少々裏切ることとなったヴァンドギャルドに関しては、これまでに再三、母自身にはネアルコ経由のライン継承数が合計17もあり、懸念材料を抱える母の産駒だとしてきました。

 なので迂回血ライン継承度の多さ(=29)を額面通りに評価せずに、ネアルコ経由ラインの総数(=17)で相殺する措置が必要となるかも〜、と過去に言及してきたとおり、今回のチト歯痒い結果を受けて減算措置を講ずることにします。

 実際、ヴァンドギャルドに限らず、このネアルコ血脈過多という明確な特徴を持つ母の産駒には、人気ほどの実力を発揮しにくい事例が過去にもかなり散見されてきました。

 今後とも、ビシっと重賞で勝ち切るような結果が出せない限り、この減算措置はそのまま継続していくという扱いにしたいと思いますね・・・。


3/23 阪神9R 君子欄賞(芝1800m)

1着 フェアリーポルカ(ヌレイエフ5×3)

・RRP:133=130+3


2着 サムシングジャスト(ヘイロー4×4)

・RRP:126(変わらず)


3着 ビッグピクチャー(ヘイロー3×4)

・RRP:124(変わらず)


 昨年末の、最後の2歳戦の回顧記事対象として、上記のフェアリーポルカが勝った新馬戦を取り上げておきましたが、アーモンドアイと血統背景としてはかなり異なるものの、上記のヌレイエフ(5×3)のクロス要素自体はアーモンドアイと同一ですね。

 近親にはキタノコマンドールなどがおり、いわゆるフェアリードール牝系つながりとなります。

 驚くのは、この君子欄賞の勝ち時計が1分46秒8と秀逸で、同日・同舞台の毎日杯の勝ち時計をコンマ4秒も上回っていたことでしょうね。

 これはフラワーCの勝ち時計が翌日のスプリングSの勝ち時計よりもコンマ4秒速かったのと、まったく同じ現象となりますな。

 今年の3歳牡馬どもがショボいレベルなのか、はたまた3歳牝馬のトップクラスが優秀なのか。

 ま、牝馬全盛の時代は、アーモンドアイを筆頭にこれからどんどん進んでいくのかもしれませんが、ね・・・。


blood_max at 23:59|PermalinkComments(0) 3歳馬 考察 

2019年03月21日

フラワーCほか 結果

3/16 中山11R 第33回フラワーC(芝1800m)

1着 コントラチェック(母自身にノーザンダンサー5×3の近親クロス有り)

・RRP:137=125+3+9


2着 エールヴォア(母フィーリングトーンのBLP=16:(10,3,3)だが・・・)

・RRP:136=125+3+8


3着 ランブリングアレー(ヘイルトゥリーズン4A×5a)

・RRP:126(レース前に同じ)


 勝ち馬コントラチェックの半姉、バウンスシャッセも2014年に同じくこのフラワーCを制してしますが、その当時は母リッチダンサーの評価をBLP=8:(5,2,1)としていました。

 実際には上記のとおりにノーザンダンサー(5×3)の近親クロスを有する母だったワケですが、当時の状況としてはクロス要素よりも迂回血ライン継承度のほうをまずは優先的に判断材料にしていた経緯があります。

 バウンスシャッセはその後古馬以降に中山牝馬Sや愛知杯を勝つなど活躍を続けたものの、いずれも牝馬同士での重賞勝ちであり、名牝というほどのレベルではなかったので、その当時は母自身のクロス要素を優位に見るまでには至りませんでした。

 しかしながらアーモンドアイ(ヌレイエフ5×3)の登場で、この(5×3)ないし(3×5)となるクロス要素に対する認識というものを改めさせられる状況に近年は至ったので、妹のコントラチェックについては「アーモンドアイ登場以降」の新解釈を適用していくこととなっています。

 まあ逆に言えばバウンスシャッセの当時の活躍も、母の持つ迂回血の要素のみでは説明しにくいタイプであった為、アーモンドアイの超絶的な活躍はむしろ、このブログにとってはモヤモヤした感じを一気に吹き飛ばしてくれたと言えそうですが(苦笑)。


 レース内容自体で言えば、コントラチェックは1分47秒4の好時計で逃げ切り勝ちを決めており、翌日に施行された同舞台のスプリングSの勝ち時計、1分47秒8よりも優秀なものでした。

 ただまあ、過去のフラワーCでの勝利はどちらかというと桜花賞よりもオークスでの好結果に結び付きやすいので、ローテ的に中2週となる桜花賞より、オークスで期待が持てるものだったかなと思われますね・・・。


 その2着となったエールヴォアですが、スプリングSの勝ち時計と同一の1分47秒8で駆け抜けており、牝馬は牡馬より2キロ軽い斤量とは言えエメラルファイトとほぼ同程度の走破内容は示せたワケで、やはり個人的にはオークスでそれなりに期待してみたいなと感じさせます。

 元々、アルテミスSの結果を検証した記事で、距離がマイルだと忙しく、2千m前後のほうが向くという印象を既に述べてありました。

 ただまあ父がVピサで、その産駒には気性面の不安定さがややもすればつきまとうので、その辺がどうなるかも注目していきたいですね・・・。



3/10 中山11R アネモネS(芝1600m)

1着 ルガールカルム(母サンデースマイル2のBLP=8↓:(4,3↓,1↓))

・RRP:131=126+5


2着 レッドアステル(母レッドエルザのBLP=11↓:(5↓,4↓,2↓))

・RRP:126


3着 ユカナイト(母フサイチパンドラのBLP=9:(4,3,2))

・RRP:123


 半兄のフルーキーと同様、マイル適性としては上記3頭の中で一番高そうなルガールカルムが勝利。まあ兄よりはもう少し距離の融通性がありそうですが、桜花賞でどの程度走れるか注目したいところ。


 2着レッドアステルは逆にマイル戦だと少々忙しい印象で、今回も上がり3F・34秒7(全体1位)の末脚を持て余したような、少し勿体ない内容。

 やはり今後は芝1800m〜2000mあたりでの競馬を見てみたいと思いますが。


 3着のユカナイトはアーモンドアイの半妹となりますが、父がヨハネスブルグでは偉大なる姉のアーモンドアイと同等レベルにはさすがに至らなそうな気配。

 やはり、いずれは1400m以下への特化型っぽい印象ですね。そもそも母フサイチパンドラの仔でアーモンドアイ以外はどれも1勝するのがやっとというのがほとんどなので、如何にアーモンドアイの持つヌレイエフ(5×3)のクロス要素が絶妙に作用しているのかが分かろうと言うもの。

 キンカメとフサイチパンドラとの配合では、その産駒はヌレイエフ(4×3)となってしまい、逆にそれだと主張し過ぎと言うか、マイナス要素の方が出てきやすいのかもしれませんし。

 ロードカナロアの種牡馬としての活躍ばかりが脚光を浴びていますが、やはり競走馬というのは父と母の双方よる「配合の妙」があってこその、アーモンドアイの活躍だと思うべきなんでしょうね・・・。


blood_max at 23:23|PermalinkComments(0) 3歳馬 考察 

2019年03月17日

スプリングS 回顧

 久々に多頭数の重賞なので考察してみたものの、考察を端折った2頭に1、3着されちまい、何ともバツの悪い結果となってしまいましたな(苦笑)。

 勝ったエメラルファイトについてはクロフネ産駒の牡馬というのが主な理由で、3着のディキシーナイトについてはダローネガの全弟ということで特に語るまでもなく、という単純な理由でしたが。

 まあ人気どころの3頭については今回どれも、一長一短のあるタイプで懐疑的な目線だったのですが、唯一馬券になったファンタジストに関しては、「漫然としたスロー競馬しか経験していない中距離タイプが相手ならどうにかなるかも」、とは言及しておきました。

 そしてヒシイグアスにロジャーバローズについては事前に厳しい目線で言及していましたので、これらが馬券圏外に去ったのは見立て通りであったと言っておきます。

 個人的にはタガノディアマンテが低評価を覆してそれなりに巻き返せるだろうと踏んでいましたが、スプリングSとしては緩い流れ(千m通過時60秒0)で道中を終始11番手前後では、上がり2位の末脚を披露してもさすがに4着が精一杯でしかなかったな、と。

 やはり中山の芝中距離で後方の位置取りからというのは常に厳しいと言うしかなく、それは皐月賞には舞台を移しても当然のセオリーで、少なくとも中団より前での競馬は大前提でしょう。

 ですが今回の上位入線3頭がいずれもマイラーもしくは将来的にはスプリント寄りのタイプで、皐月賞には直結しにくい面々なのは確かで、タガノディアマンテが皐月賞に出走してくればもう一度狙ってみたいな、というのが個人的な感想ですね。

 更に言えば、スプリングSで上位入線した馬が、皐月賞でも引き続き好結果を残すためには、実はスプリングSより以前に、「500万条件かオープン特別で芝2000mを勝っていた」、もしくは「芝1800mの重賞で既に連対実績があった」という過去のデータが非常に重要かと。

 つまり、それなりの中距離実績がスプリングS以前に既に無ければ、皐月賞での連続好走には結び付きにくい、ということです。

 今回の上位入線3頭はいずれも、そういった重要な実績が皆無の馬たちですね。昨年のスプリングS勝ち馬のステルヴィオでさえもまさにそのデータに該当し、皐月賞では4着。

 昨年の皐月賞馬エポカドーロは、あすなろ賞(小倉芝2000m)で圧勝した実績がありましたしね・・・。

 今年、ステルヴィオに近いレベルのマイラータイプと言えば、アドマイヤマーズぐらいでしょうかね〜。今回の上位入線3頭よりはさすがにもうちょっと強いだろうと思われますが、果たして?


3/17 中山11R 第68回スプリングS(芝1800m)

1着 エメラルファイト(母セトウチソーラーのBLP=19:(10,5,4)だが・・・)

・RRP:138=126+3+9


2着 ファンタジスト(母自身にヘイルトゥリーズン4×4の近親クロス有り)

・RRP:143=122+6+7+8


3着 ディキシーナイト(母カメリアローズのBLP=12:(11,1,0))

・RRP:130=127+3(レース前に同じ)


 上記のとおり、「迂回血優位な母」となる2頭が、しっかり馬券に絡んでんじゃねえかよ?と、永らくこのブログを閲覧しに来て下さっている読者の方々ほど、今回その2頭とも考察の俎上に載せなかったワタクシの失態を嘆いておられるのではないかと(笑)。

 嘆いて下さるのならまだしも、実際には多くの失笑を買っただけかもしれないですね。

 ですがエメラルファイトに関しては、母セトウチソーラーの血統背景において結局はノーザンダンサー経由のラインが3つあるということの方が大きく、それがノーザンダンサー直系種牡馬のクロフネとの配合で存在感を増している、と個人的には判断しています。

 なのでこの母に関しては、クロフネなどのノーザンダンサー直系の種牡馬との配合ではないケースにおいてのみ、母自身の持つ迂回血の優位性を検証してみたい、ということなのです。

 まあ、セトウチソーラーが今後、どういうタイプの種牡馬と配合されるのか、それは牧場主に委ねられてしまいますが、考察可能な機会が来るといいのですがね・・・。

 ディキシーナイトに関しては上記で述べたとおりで、全兄のダローネガが検証済みですから今回特に言及するまでもないだろう、との判断でした。

 母のカメリアローズは上記で示しているようにデジタルパターンの迂回血ライン分布を持つタイプで、人気にならない状況のほうが馬券に絡みやすく、3番人気以内に支持されるようなケースでは逆に馬券になりにくいという、典型的な特徴が産駒に表面化しやすいタイプの繁殖牝馬。

 兄ダローネガの全体成績もそういう特徴が非常に顕著でしたし、当然この全弟に関しても、今後ともそういう目線で注意深く検証していくべきタイプであるとだけ言っておきたいと思います・・・。


blood_max at 18:16|PermalinkComments(0) 3歳馬 考察 

2019年03月16日

第68回スプリングS 考察

3/17 中山11R 第68回スプリングS(芝1800m)

1.ファンタジスト(母自身にヘイルトゥリーズン4×4の近親クロス有り)

・RRP:135=122+6+7

 直近3週間前からの、坂路での調教内容はいずれも秀逸で、状態に関しては文句ナシの状況。ただ短距離路線から結果を出してきた馬で、マイルに距離を延長した朝日杯FSでも4着と微妙な立ち位置。

 更なる距離延長となる今回、デキの良さだけで1800mをこなせるのかは少々疑問かと。ただ、中距離路線で漫然としたスロー競馬しか経験していないタイプが相手なら、スピードの資質だけでもどうにかなる可能性は少々あるでしょうが。


2.クリノガウディー(ヘイルトゥリーズン5A・5×4a、かつヘイロー4×4)

RRP:135=128+(7)

 この馬が朝日杯FSで9番人気ながら2着になったこと自体、そのレースレベルが大したものではなかったと判断可能で、事実、朝日杯の勝ち馬アドマイヤマーズが年明けの始動戦となる共同通信杯でダノンキングリーに完敗を喫しているのが実情。

 ただ同系配合の要素に加え、前向きさを助長させるヘイロークロスの強調は中山などの小回りコース向きで、先行力はそれなりの武器にはなるでしょうけどもね・・・。


3.ユニコーンライオン(ノーザンダンサー7A×4a・4)

・RRP:128

 父のNo Nay Neverという種牡馬は全くもってよく分からんですが、ストームキャット直系でスピード要素主体のイメージはあるのかなという程度。

 それにしても、ノーザンダンサー直系でありつつその血統背景に計5ラインのノーザンダンサー経由の血があり、その依存度はハービンジャーをも凌ぐコテコテ度合いですな。

 しかも配合された牝馬がこれまた同系配合馬でノーザンダンサー(3A×3a)となる血統構成となり、もはやおんぶに抱っこどころか肩車に二人三脚でも足りないぜ、という偏った依存度。

 平坦コースで、ダート的な先行&なだれ込み競馬には向いているかもしれないものの、芝の重賞クラスでビシッと結果を出せるタイプではないように思えますが。


4.ニシノカツナリ(母ニシノマナムスメのBLP=13↓:(7,2↓,4↓))

・RRP:123

 昨年の皐月賞2着馬サンリヴァル(母のBLP=10↓)よりは幾分、将来的な可能性を感じるものの、現状の実績はまだマイル経験しかなく、そこが現時点でサンリヴァルには劣るところ。

 デビューからのマイル戦で終いの切れ自体は示しているようですが、今回はある程度中団より前で競馬しないと上位進出すらままならず、後ろからでは届かないような印象も。

 個人的には今回、この馬ぐらいしか血統的に狙い目の馬はいないので(苦笑)、どのぐらいやれんのかなあという程度の目線で応援はしてみますが。


8.ヒシイグアス(ヘイロー3×5)

・RRP:130=127+3

 今回と同舞台の若竹賞を逃げ切りで勝っているとは言うものの、どスロー競馬(千m通過時63秒3)ですし相手のレベルも低すぎで。


11.リバーシブルレーン(母父自身にノーザンダンサー4×4の近親クロス有り)

・RRP:130

 半兄にステイフーリッシュ(父ステイゴールド)がおり、京都新聞杯勝ち、中山金杯2着、京都記念2着などでまずまずの活躍をしているものの、この兄の場合は「異系トゥルビヨンの血の呼応」があっての活躍だと見ます。

 この兄弟たちの母カウアイレーンは、合計で5つのトゥルビヨン経由のラインを持っており、そもそもこういうタイプの繁殖牝馬がステイゴールドとの相性の良さを示すことは、このブログで再三にわたり指摘してきました。

 ですが父がハーツクライに替わるこの弟の場合、そういった父と母の相性面の良さはほぼ見受けられなくなるので、今後の飛躍はあまり期待しないほうが良いでしょうね・・・。


12.タガノディアマンテ(母自身にヌレイエフ4×3の近親クロス有り)

・RRP:133=125+8

 きさらぎ賞で2着という実績の割には、前日段階で9番人気と低評価。ファンタジストなんぞより、よほど中距離適性は上だろうと思うのですが。

 まあ人気がないほうが穴党としては狙い目があるので、この馬に関しては好都合ですけどもね・・・。

 母父がキングカメハメハですがこの馬の場合、母自身に上記の強力な4代内クロスがあるので、単なる母父自身の持つクロス要素よりも当然上のものとして位置付けます。

 更に、上記リバーシブルレーンの項で述べたのと逆の意味で、この馬にはプラスですね。オルフェーヴルは父ステイゴールドよりも更に「異系トゥルビヨンの血の呼応」を強化しているので、母父のキンカメが計4つのトゥルビヨン経由の血を持つことは、そもそもにおいて好相性となるからです。

 などと言いつつ今回、好結果が出せない場合は、まだ本格化は秋以降か〜?ってな言い訳も用意しておかないと、ね(笑)。


13.シークレットラン(ミスプロ5A×4a)

・RRP:128=125+3

 この馬も母父がキンカメですが、父ダンカークもミスプロ直系なので当然、シークレットラン自身はミスプロ直系の両親を持つ「同系配合馬」として位置付けるタイプとなります。

 同系配合馬の定義と表記のしかたについては「用語解説」のカテゴリ記事にて詳細を説明してあるので、そちらをご参照願います。

 葉牡丹賞でレコード勝ちしていると言っても展開がハマっただけという印象で、事実、次走の京成杯では先行するも伸び切れず、脚質に注文が付き展開頼みな面も否めずというところかと。


15.ロジャーバローズ(リファール4×4)

・RRP:133=130+3

 この馬も2000mで超スローな経験しかしておらず、危険な人気馬という匂いがプンプンしてきますがどうでしょうかね。

 唯一負けた相手のアドマイヤジャスタがすみれSで完敗するなど、この世代でも最上位クラスとは言い難いだけに、現状においてはかなり買い被られすぎている印象も。

 まあ角居厩舎で調教の内容もまずまず、鞍上は今年絶好調で騎手リーディングのトップをひた走る川田騎手というのが人気サイドに祭り上げられる要因でしょうが、個人的にはますます嫌いたくなる感じですけどね・・・。



blood_max at 21:28|PermalinkComments(0) 3歳馬 考察 

2019年03月05日

第56回弥生賞 結果

 一つ前の記事、「共同通信杯ほか 結果」の中で、きさらぎ賞で3着だったランスオブプラーナについて、陣営への苦言(デビューから芝1400mを3戦も使っておいて、何故4戦目にきさらぎ賞挑戦なのか?)を呈しておきましたが、早速陣営も反省したのか(笑)、自己条件に戻ってのレースは芝1800mのアルメリア賞を選択。

 結果は苦も無く逃げ切り勝ちを収める内容と相成り、全くもってデビューからの3戦が一体何だったのか?と改めてランスオブP陣営に問いただしたい心境ですね・・・。


3/3 中山11R 第56回弥生賞(芝2000m)

1着 メイショウテンゲン(母自身がノーザンダンサー4A×3a)

・RRP:135=125+10


2着 シュヴァルツリーゼ(母父自身に全きょうだい4×4の近親クロス有り)

・RRP:137=128+9


3着 ブレイキングドーン(母アグネスサクラのBLP=26↓:(11,9↓,6)だが・・・)

・RRP:137=128+9(レース前に同じ)


 元々このブログでは、良馬場ではなく重めの馬場で施行されたレースの結果については、若駒たちの血統考察の検証対象にはならない、と常々明言してきました。

 なので今回の結果についても、特に内容どうこうと述べるつもりはないですね。まあ誰がどう見ても、今回の上位3頭がそのまま皐月賞でも好走可能とまでは思わないでしょうし。

 皐月賞がもし重馬場になるようであれば多少、今年の弥生賞上位組の浮上の余地もいくらか出て来るでしょうが、それは皐月賞本番直前に検討するしかないワケでして。


 勝ち馬の血統ついては、母父がフレンチデピュティということで、いかにも重馬場を味方につけそうなタイプという印象なのは、あとからいくらでも語れます。

 でも一応、馬場のことは考えずとも単純にディープインパクトとの相性の良さという部分では、母父ストームキャットにも匹敵するのが母父フレンチデピュティ、という見方は当然出来るでしょうね。

 ストームキャットの場合、その母方の血統に目を向けると「プリンスキロ×ファラモンド」の、いわばこのブログ的には「迂回血ニックス」とでも命名したくなる「確固たる特徴のニックス」を有します。

 そもそもディープインパクトの母父である、Alzaoの母方においては、この「プリンスキロ×ファラモンド」と、「プリンスキロ×シックル」の迂回血ニックスがダブルで配合されています。

 注):シックル=ファラモンドは全兄弟であり、この兄弟は名種牡馬ハイペリオンの半兄たちでもあります。(シックルはミスタープロスペクター系の直系の父祖でもある)

 でもって、フレンチデピュティ自身はどうなのか?というと、しっかりと「シックル×プリンスキロ」となる迂回血ニックスを有する種牡馬です。

 付け加えれば、メイショウテンゲンの母であるメイショウベルーガの母方にも、しっかりと「プリンスキロ×ファラモンド」の迂回血ニックスが存在しています。

 つまり、母方にダブルの迂回血ニックスを持つディープインパクトと配合されたメイショウベルーガ自身も、ダブルの迂回血ニックスを有している、ということが分かるんですね。


 一般的な、「種牡馬信仰」のみで血統を語ろうとする場合には、「父ディープ×母父フレンチデピュティ」という、表面的な部分での相性の良さを語るだけで十分にご満悦なんでしょう。
 
 ですが、このブログではそんな「表面的な相性の良さ」だけで、考察を終える気にはなれませんね。繁殖牝馬自身の血統背景全体(ここではメイショウベルーガ自身)を見渡していけば、どうしてディープインパクトとの配合で好結果を残せるのかが、ちゃんと示されていることが分かるからです。


 重馬場での結果は若駒たちの血統考察の検証対象にはならない、などと言っておきながら結局、勝ち馬の血統背景についてかなり語ってしまいましたが、少なくともメイショウベルーガについては、同系配合の要素が無視出来ないタイプであるにせよ、ディープインパクトとは好結果を残せる背景をきちんと持っているということは述べておきたいな、というオチでした(苦笑)。

 あとはメイショウテンゲンが良馬場の重賞でも好結果を残せるのかが注目の的ですが。さて?


blood_max at 22:46|PermalinkComments(0) 3歳馬 考察