2017年07月

2017年07月25日

2017 2歳戦 次走へのメモ(4)

 少々遡っての2歳戦を。

7/15 中京5R 2歳新馬(芝1600m)

1着 スワーヴポルトス(母ビジャリカのBLP=19:(12,3,4))

・RRP:126


2着 クアトレフォイル(母シャムローグのBLP=16↓:(10↓,3↓,3↓))


3着 シゲルホウレンソウ(母パピオンラインのBLP=22:(10,5,7))


 上記のレースは勝ち時計がかなり遅い決着(1分36秒8)だったため、取り上げようかどうしようか悶々としているうちに結局、今日になってしまった次第。

 競走馬の血統と言うと、世間一般的には父(=種牡馬)を中心に語られるのが常のため、当ブログのように母(=繁殖牝馬)の血統背景を「主」とし、種牡馬を「従」としてしまうような内容に、もとより違和感を覚える読者の方々もいらっしゃるだろうと思います。

 その事自体はブログの開設当初から真っ先に想定していたことで、その違和感をどうにか乗り越えて継続的に閲覧しに来て下さる読者の方々には厚く御礼申し上げます。m(_ _)m


 さて、上記の新馬戦は「種牡馬」中心で言えば1着馬はクロフネ産駒、2着馬はルーラーシップ産駒、3着馬はヘニーヒューズ産駒という決着でした。

 更に「母父」で見れば、1、2着共に「母父ディープインパクト」となる馬でのワンツー。

 過去記事にて、「ディープインパクト産駒の全盛時代に、果たして母父ディープインパクトとなる産駒の台頭があるのかないのか、その推移が興味深い」というような感じの事を何度か述べておりますが、上記のレースにおいてはディープインパクト産駒の出走はありませんでした。

 そもそも、「母父ディープ」となる産駒が台頭するということは、ディープ直仔の産駒たちにとっては極めて迷惑な話で、他系統の産駒に自分の活躍を邪魔・阻害されるかもしれないケースが出てくる、ということにつながってきます。

 上記で言えばクロフネ産駒及びルーラーシップ産駒が「母父ディープ」という虎の威を借りて、今後ディープ直仔の産駒たちとレースで対決する場合でも勝っていけるような状況になるのか?という視点で見つめていく、とうことですね。

 ただ上記のスワーヴポルトスの場合、クロフネ産駒の「牡馬」なので、父クロフネ由来の欠点(=ネアルコ血脈の過多による牡馬固有の弊害)をまずは自らが克服していけるかどうか?がカギとなってしまう感じではありますが(苦笑)、どうなっていきますか・・・。


blood_max at 22:32|PermalinkComments(0) 2歳馬 考察 

2017年07月03日

ラジオNIKKEI賞 結果

7/2 福島11R 第66回ラジオNIKKEI賞(芝1800m)

1着 セダブリランテス(ヘイルトゥリーズン5A×4a)

・RRP:138=126+3+9(初戦ダート勝ち減算措置)


2着 ウインガナドル(母タイムフェアレディのBLP=5:(3,1,1))

・RRP:138=127+3+8


3着 ロードリベラル(母デルマハゴロモのBLP=12↓:(6,3,3↓))

・RRP:126=123+3(レース前に同じ)


 事前の記事で注目馬の1頭とした、9番人気ロードリベラルが3着に好走。まあ53キロの恩恵があったものの、世間一般的には前走・江の島特別の内容がシンガリ負けであったことが今回のオッズ人気に反映し、手を出しづらい人も多かったのかな、と。

 そこを、世間一般とは同調しない認識でもって馬券購入へとつなげるかに、血統で狙う意味・意義があるワケでして、ね・・・。

 ただ2着馬は、やはり来たかと思っても後の祭りですが(>_<;)、迂回血の要素よりも「異系トウルビヨンのアシスト」の要素が上を行くタイプで、母父メジロマックイーンがトウルビヨン直系の種牡馬ですからステイゴールドとの相性は・・・と散々過去記事で語った配合。

 まあ津村騎手も、馬の持ち味を活かし切っての好騎乗だったと言えるでしょうけどもね・・・。

 一応、個人的にはロードリベラル注目で成果があったものの、やはりこのブログを読んで下さっている読者の皆様方が果たして、単に冷やかし半分で当方の惨敗を常に期待しつつ読みに来るだけなのか、「迂回血」を用いた血統考察手法の意義を感じ取って自らも実践し、ある程度の成果を得られていらっしゃるのか・・・。

 そこが気になると言えば確かに気になります。

 ただまあ、読者の方々が今回の結果を受けて、前者(=冷やかし派)と後者(=実践派)のどちらのスタンスに舵をとりつつ今後に進んでいくのかは、どのみち当方の預かり知らぬところ。

 当方と致しましては当然、少しでも一部の読者の皆様が「後者」の立場をとり、自ら実践し、成果を得られて頂けることにつながりますよう、切に願う次第にござりまする・・・。


 さて、上記の3頭で決まったにせよ、所詮はハンデの軽い面々が来ただけの話で、だからこそ、「血統考察」として向き合うには不相応な舞台設定、とも事前に申し上げました。(なので的中記事コレクションにも含めない)

 今回、注目馬としたロードリベラルにしても、やはり今後の定量戦でしっかりと結果を出すことが出来るかどうか、引き続き検証対象となっていきます。

 昨年の当レース2着馬ダイワドレッサー、3着馬アーバンキッドにしても、1年後の現在が順風満帆とは言えない状況となってしまっています。

 競走馬も機械ではなく生き物なので、必ずしも全てにおいて上手くいかないケースが残念ながら少なくありませんが、そういったことも含めての「検証」でもあります。

 そもそも、「近親クロス要素」でこれでもかと武装した血統背景の馬たちが全盛を極める現代競馬とは、「迂回血」の要素(=近親クロスに極力頼らない要素)で優先考察可能な馬たちにはすこぶる厳しい時代、なのです。

 そこを第一に感じ取って頂きながら、「迂回血」が優位な馬たちがどれだけ今後登場してくるのか、皆様と共に検証を続けていければと思っております・・・。


blood_max at 23:37|PermalinkComments(1) 3歳馬 考察 

2017年07月01日

第66回ラジオNIKKEI賞

 ご無沙汰しております。個人的に興味が向くような血統背景を持つ2歳馬の登場がない場合、どうしても記事更新が滞ってしまいますが、それも仕方ないですね。

 まあ読者閲覧数の落ち込みも想定の上でのことなので。

 さて、毎年恒例の福島3歳重賞ですが、ハンデ戦なのでやはり、血統考察という意味合いにおいては舞台設定として不適格と感じておりますので、記事タイトルには考察という言葉を使わないでおきます。

 一応、出走各馬を列記しておきますが、個人的に今後とも注目していきたい馬はロードリベラルとバルベーラぐらいなモンですかね。

 コメントの無い馬に関しては今後とも血統的には注目馬ではない、ということにて。


7/2 福島11R 第66回ラジオNIKKEI賞(芝1800m)

1、ロードリベラル(母デルマハゴロモのBLP=12↓:(6,3,3↓))

・RRP:126=123+3

 今回と同舞台のきんもくせい特別で勝っているから注目、なのではなく、単純に母自身のBLPで注目ということですね。

 その、きんもくせい特別を勝利後に剥離骨折が判明したということで、残念ながら半年もの休養を余儀なくされてしまい、前走も休み明け初戦ということで9着にシンガリ負け。

 馬体の状態が懸念されましたが、中2週であえて強気にこの重賞へと狙いを定めてくる以上は、陣営も脚部不安なしと判断しているものと受け止めます。

 まあ今回ダメだとしても、今後へ向けての布石として、せめて掲示板に載る程度ぐらいの善戦はしてもらいたいところですね・・・。


2.グランドボヌール(ルファブリュー4×4及びミスプロ4×4)

・RRP:125

 元々、異系種牡馬インリアリティを介して相性が良いだろうと思われる「父エンパイアメーカー×母父フジキセキ」の見た目配合ですが、この馬の場合、母クインネージュ自身もインリアリティ(4×4)を持っており、上記の近親クロス要素も含めれば、かなりクロス依存度が過ぎますね。

 単に「父×母父」の相性の良さを語れない複雑さを伴う配合で、今後は芝路線に固執せずダート転向も視野に入れたほうが良さそうに感じますが。


3.ニシノアップルパイ(母アップルトウショウのBLP=7:(4,2,1))

・RRP:131=128+3


4.マイネルスフェーン(母自身にノーザンダンサー4×3の近親クロス有り)

・RRP:136=127+9


5.ライジングリーズン(母父自身にノーザンダンサー4×4・6のクロス要素有り)

・RRP:139=126+8+5


6.サトノクロニクル(ヘイルトゥリーズン4A×5a・6)

・RRP:139=125+9+5


7.ウインガナドル(母タイムフェアレディのBLP=5:(3,1,1))

・RRP:130=127+3


8.ビービーガウディ(母エルフィンフェザーのBLP=8:(4,3,1))

・RRP:125=123+3

 カジノドライヴ産駒の中からでも芝向きのタイプは出てくるだろう、と過去記事のどこかで述べた記憶がありますが、現状で芝でもやっていけそうな同産駒はこの馬ぐらいですかね、チト残念ですが。

 まあこの馬が先例となって、今後とも芝レースでの活躍がある程度見込めるようであれば、他のカジノドライヴ産駒を預かる厩舎からも、芝で使ってみるかな〜という選択肢が増えてくるかも。

 ビービーガウディの場合、将来的に芝重賞でどうこうという感じには微妙に足りない印象なんですが、今回のハンデ53キロは好都合ですし、今のうちに好走しておけば今後に道は開けそうで。


9.バルベーラ(母ジュリエットソングのBLP=16↓:(10↓,5↓,1))

・RRP:126=123+3

 こういう母の産駒であっても、大手牧場の生産馬ではないところがそもそも出世の上ではハンデで、育成段階からの調教過程において如実に差が出てしまうのかな、と。

 まあそれでも、騎手から調教師に転身した渡辺師にとってみれば大手にあれこれ指図されずに、自らの調教手腕のみでこの馬を出世させられるかどうかの、腕の見せどころでもあるワケで。

 正直、牝馬なので牝馬同士のレースで出世を試みて欲しいものの、今後につながる経験にしてもらいたいですね、今回の場合は。


10.マイブルーヘブン(ミスプロ4A×3a)

・RRP:(−−)(現状、芝で未勝利)


11.セダブリランテス(ヘイルトゥリーズン5A×4a)

・RRP:129=126+3(初戦ダート勝ちで減算措置)

 昨年の当レース勝ち馬ゼーヴィント(ハンデ54キロ)もヘイルトゥリーズン(4A×4a)となる同系配合馬の扱いで、それを言うなら上記のサトノクロニクルもそうなんですが、サトノCはトップハンデ57キロを背負わされて大いに不利。

 ならば54キロのこちらに芽がありそうだ、と世間一般が見立てるのも無理もないところ。「母父ブライアンズタイム」となるのもゼーヴィントと同じですしね・・・。

 まあ半兄にモンドインテロがいるのにデビュー戦をあえてダートとしたのは、何らかの脚部不安があった為なのかもしれませんが、これはフツーに芝血統でしょうね・・・。


12.クリアザトラック(母自身がノーザンダンサー4A×4a)

・RRP:132=126+3+3


blood_max at 23:09|PermalinkComments(0) 3歳馬 考察