2016 3歳戦備忘録(13)オークス回顧

2016年05月21日

第77回優駿牝馬(オークス) 考察

 21日は東京競馬場に出向き、最終R後に行きつけの府中の居酒屋で競馬仲間と飲む予定なので、前倒しでオークスの考察記事をUPしておきます・・・。

・BLP=Bypass-blood Line Point の略記(詳細は「ブログ主旨説明・他」のカテゴリ記事にて)

・RRP=Race Results Point の略記(詳細は「用語解説」のカテゴリ記事にて)


5/22 東京11R 第77回優駿牝馬(芝2400m)

1.フロムマイハート(母マイネエスポワールのBLP=13:(11,2,0))

・RRP:128=125+3

 デビュー戦のみ、マイルの競馬だったものの、その後は一貫して1800m以上のレースをずっと使ってきたことについては好感が持てます。

 まあハーツクライ産駒なので基本的にそうすべきでしょうが、この馬の場合、これまでの全9戦のうち、牝馬同士でのレースは直近の2走だけで、デビューからの7戦はどれも牡馬との混合戦。

 ホネのある牡馬たちを相手にそれなりの競馬を続けてきたことは確かでも、もう少し牝馬同士でのレースの割合が多かったなら、今頃はもっと賞金加算が出来ていたのではないかな?、という印象も。

 牡馬との対戦経験の豊富さを糧に、今回どれだけやれるのかに注目したいところです・・・。


2.アウェイク(母父自身にボールドルーラー4×4の近親クロス有り)

・RRP:125

 アウェイクの全姉となる2頭、ディアマイベイビー&オールマイベイビーはいずれも成績不振なまま登録抹消。更には全兄のダノンドリームも未勝利を脱出するのがやっと、という有様でした。

 ただアウェイク自身は前走の重賞で3着となったのですから、それだけでも十分な出世と言えますし、父ディープインパクトの底知れぬ恐ろしさを感じさせますね。

 いずれにせよ、「母父自身に、4代以内で成立の近親クロス」が認められるケースでは、そのクロス要素を優先させることになりますので、迂回血ラインの要素は適用しないタイプに位置付けますが。

 まあ四の五の言わずディープ、とするにはさすがに実績不足の印象大ですけれども・・・。


3.シンハライト(ヘイロー3×4)

・RRP:144=126+3+8+(7)

 全兄アダムスピーク、半姉リラヴァティ、半兄アダムスブリッジと名の知れた一族には違いないものの、結局のところサンデーS直仔の種牡馬ならどれであれ、母シンハリーズと配合すれば必然として上記の4代内クロスが生じます。

 ヘイロークロスの場合、牡馬にはどうしても気性難要素の浮上が気掛かりとなりやすいんですが、牝馬の場合には上手い具合に底力や勝負根性といった「プラス要素」のほうに出やすいのかも。

 まあ桜花賞馬がリタイアし、世代最上位の「はず」のメジャーエンブレムも不在となれば、シンハライトが順当にオークス馬となっても何ら不思議ないとは思いますが、個人的にはそれだと面白くなく(笑)、この馬は2、3着に惜敗してくれたほうが・・・。

 
4.アットザシーサイド(レイズアネイティヴ4×4)

・RRP:135=124+2+6+(3)

 この馬は1400mと1600mのレースしか経験しておらず、中距離でのパフォーマンスが不明な部分が悩ましいところ。スローな展開になればあまり距離適性を問われない性格を帯びるのがオークスという舞台だけに、この馬が上位に来るなら他のマイラータイプでも浮上しそうな気もしますし。

 まあ配合的には距離伸びてOKなタイプには思えないので、この馬を3連単のアタマに据える買い方は出来ない感じですね、個人的には。


5.ペプチドサプル(母ペプチドモアーのBLP=14:(6,6,2))

・RRP:125=122+3

 この馬の場合、陣営が近2走でようやく中距離を使い出し、馬自身もそれに戸惑うことなく適応してみせたことでどうにか、母方の秘めたるポテンシャルを表出し始めた段階。

 そもそも、この馬を1200mなんぞでデビューさせること自体が間違っているんですがね・・・。

 幸運にも今回、抽選を突破してくれたからには、迂回血ラインの要素の顕現がオークスという大舞台で発揮できるかどうかに当然注目します。管理する調教師の手腕が確かなものであってくれたら良いのですが。


6.アドマイヤリード(母ベルアリュール2のBLP=5:(4,0,1))

・RRP:129=126+3

 この馬の場合、桜花賞5着が示すように決して弱い馬ではないですが、おそらく迂回血ラインの要素どうこうよりも、2代母が継承する異系要素(Tourbillon直仔Djebel経由)のトリプルラインが、父ステイゴールドの内包するトウルビヨンのラインと呼応している可能性があるものと推察します。

 まあ、無碍に軽視すると痛い目に遭いそうなので一応3着付けぐらいにはしようかと。


7.ゲッカコウ(同系配合、且つヘイロー4×4)

・RRP:139=128+3+8

 2歳時に百日草特別で3着という実績があるものの、重め馬場で2分5秒台の決着なので重巧者なだけで、どちらかと言えば中山巧者という印象を前走東京での惨敗からも受けます。

 秋華賞のほうがむしろ、適性としては向いている感じですかね・・・。


8.デンコウアンジュ(同系配合馬。両親はノーザンダンサー直系)

・RRP:133=125+8

 アルテミスSの歴代の勝ち馬はどうも、3歳以降は尻すぼみな成績に収束していく感じになってますね。この馬がその傾向を打破していけるのかどうか、まだ予断を許しませんが。

 配合の字面上は、距離伸びて何ら問題ないタイプにしか見えないのですが、そこは「同系配合」という部分に落とし穴が待ち受けていそうで、父や母父自身の持つイメージをそのまま当てはめるのは禁物のような気も。

 今回、もし掲示板に載る以上の好結果が出せるようなら、そもそもマイルに使う事自体がこの馬にとっては不都合極まりないだけだった、のなるのかもしれませんけどね。


9.ウインファビラス(ノーザンテースト4×4)

・RRP:139=125+7+(7)

 ステイゴールド産駒の「牝馬」にありがちな、2歳時のパフォーマンスが3歳以降徐々に尻すぼみし、そのままフェードアウト・・・の典型例になりそうな気配。

 ノーザンテーストを強調する配合は、つまるところノーザンテースト自身が持つレディアンジェラ(3×2)の超強烈な牝馬クロスの影響が、牝馬にとっては特に大きく左右する面もあろうかと思います。

 もし今回この馬が馬券になるようだとグゥの音も出ませんが、狙いにくいのは確かで。


10.ダンツペンダント(母自身にノーザンダンサー3×5の近親クロス有り)

・RRP:125=122+3(初戦ダート勝ちの為、減算措置)

 せめて芝のオープン特別あたりでの勝利実績があればまだしも、ダート1勝芝1勝という立場では配合ウンヌン以前の問題で考察対象として現状は語る気にもナラズ・・・。


11.エンジェルフェイス(全姉妹クロス4×4)

・RRP:134=125+9

 全姉のレディアルバローザも左回りのコース実績がさほど良くはなかったのですが、この馬もまだ未経験ですね・・・。

 母ワンフォーローズについては、半姉キャトルフィーユの考察でBLPを提示し優先させていましたが、父がキンカメとなる場合の配合では全く扱いが異なってきます。

 キンカメ自身の「3代母」にあたるThe Dancerと、エンジェルフェイスの母父Tejano Run自身にとっての「2代母」にあたるKazadancoaという牝馬2頭が「全姉妹」であり、そのクロスが(4×4)で成立。

 まあどのみち、エンジェルF自身がフラワーCを勝っていますし、全姉であれ半姉であれどちらも重賞勝ち馬なので良血扱いで当然という立場。

 ポテンシャルの高さは間違いないでしょうが、今年のフラワーCのレースレベルが少々?マークなのと、あとは自身初の左回りがどうか、というところ。


12.フロンテアクイーン(母ブルーボックスボウのBLP=5:(4,0,1)だが・・・)

・RRP:135=125+7

 種牡馬自身が「直父系先祖の4代以内クロス」を持っている場合、配合相手の牝馬の血統背景をあまり細かく論じても無駄なのかもしれない・・・、という見解を出さざるを得ない状況が、徐々に増えつつあります。

 それは桜花賞馬ジュエラーの考察でも述べたとおりで、ノーザンダンサー直系の種牡馬にしてノーザンダンサー(3×4)の「直父系クロス」を持つメイショウサムソンの産駒についても、やはりこれまでの考察方針を改め、母のBLPがどうあれ関係ないかも?とするしかなさそうですね、不本意ではあっても。

 まあ東京コースで大崩れしない印象のあるフロンテアQですが、勝ち味の遅さも否めずアタマで買う気にはなれそうもないかなと。


13.チェッキーノ(母ハッピーパスのBLP=8:(4,1,3))

・RRP:138=123+5+10

 キンカメもノーザンダンサー(4×4・6)というクロス要素を持ちますが、キンカメ自身はノーザンダンサーの直系ではないので、この場合には異なる扱いとなります。

 ともあれ全兄コディーノの活躍は記憶に新しいところで、同時にコディーノの不運(予後不良)も、藤沢和師にとって辛い出来事であればこそ、全妹のチェッキーノに託す思いというものもいかばかりかと。

 コディーノを考察していた当時、このブログでは一貫して「中距離よりはマイル向き」という見解でしたが、図らずも2013年の天皇賞・秋で5着に敗れた後に鞍上のリスポリ騎手が「この馬はマイラー」と師に進言したことで、以後の2戦は師もマイル重賞を使ったという経緯がありました。

 牡馬だと気性的に前向き過ぎる面が出る、と配合の印象を師も語っておられましたが、チェッキーノは牝馬なので兄たちのような気性の難しさはない、とも。

 チェッキーノに関しても、このブログではコディーノ同様、基本的にはマイル向きであろうという見解となりますが、同世代との対決においては、得てしてそういった距離適性の本質部分は見えにくいことをコディーノ自身が示していました。

 なのでチェッキーノがオークスという舞台で上位に好走するとしても別に不思議はないですし、馬券としては3連単のアタマでも買おうと思います・・・。


14.ビッシュ(母バランセラのBLP=5:(2,2,1))

・RRP:131=128+3

 フローラSで1番人気に支持されたものの5着に敗れ、圧勝したのがチェッキーノのほうで立場的には一気に逆転。まあ出遅れが致命的ではありましたが。

 結局、過剰人気になりがちなのがディープ産駒たちの「常」なので、むしろ若干人気を下げるような今回のケースのほうが「四の五の言わずディープ買え!」となるのかも。

 ただ、3連単のアタマで買うのは3頭までとしたいので、この馬は2,3着の扱いまで、と決め打ちますが。


15.レッドアヴァンセ(リファール4×3)

・RRP:128=123+5

 この馬は一貫してマイル戦のみで使われてきましたが、道中は置かれ気味でどうしても後手に回りやすく、終いは確実に伸びてくる良さを活かせない競馬がほとんど。

 むしろ、今回のような2000m以上の距離で本領を発揮する可能性があります。左回りが未経験なのは少々不安ではありますが・・・。

 個人的には3連単のアタマで買う3頭のうちの1頭にしようかなと。


16.ジェラシー(母グローリアスデイズのBLP=11:(4,3,4)だが・・・)

・RRP:128=123+5

 ハービンジャーの産駒に関しては、今後ともあまり好印象は持てないままでしょうね。配合の特徴がどうであっても。まあこの馬の場合は、母の血統に敬意を表して3着付けの扱いにはしておきますが。


17.ロッテンマイヤー(母アーデルハイトのBLP=15:(7,5,3))

・RRP:133=128+5

 ビワハイジの孫にして、女傑ブエナビスタの姪にあたる超良血馬。要するに誰でも注目可能な血統背景であるワケですが、当ブログとしてはあくまでも「母自身の持つ迂回血ライン継承度(=BLP)」の要素が優先考察可能であれば、その要素主体で注目馬として位置付けるのみ、ですね。

 17番という外目の枠に入ってしまったことが懸念されますが、枠順の不利ごときを感じさせない走破内容を示してもらいたいものです。

 「アルプスの少女ハイジ」に登場する、かなりカタブツの女執事ロッテンマイヤーさんはネズミが大嫌いでしたが、この馬のほうはネズミなんぞ蹴散らすぐらいの気丈さで出世していくのではないか、なんてね・・・。


18.ダイワドレッサー(母リバティプリントのBLP=16↓:(9↓,3,4↓))

・RRP:132=125+7

 今回、実績的に買える要素はほとんどないんですが、個人的には応援馬券を少々買います。フェアリーSでは激走を見抜くことが出来ましたし。

 まあ、2度3度とお世話になるケースは滅多にないんですけどね(苦笑)。


blood_max at 01:13│Comments(0) 3歳G1戦 考察 

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
2016 3歳戦備忘録(13)オークス回顧