2015年11月
2015年11月30日
2015 ２歳戦 次走へのメモ(27)
ジャパンＣも結局、「四の五の言わずディープ」＆キンカメということでしたか・・・。血統トレンド的にはそうなりそうだと分かっていても、いざ馬券を買う際にはもう少し荒れる決着というか、外国馬の未知の魅力にも１票を投じてみたくなるものでして。
個人的にはダメ元でナイトフラワーの走りに期待してみたのですが、道中も何度となくクビを上げては嫌がるような仕草。ゴール前もそれなりに伸びて来ましたが、前が塞がったままなだれ込むしかないような競馬でした。
シンガリ人気だったダービーフィズは、ミッキークイーンやゴールドシップとほぼ同じタイムで９着と、大接戦の様相においてＧ�鞠呂燭舛搬戎Г覆ち�りを披露。着順の悪さほどに悲観する内容ではないですね。今後とも期待したいと思います・・・。
では２歳戦の話題へ。
11/28 東京３Ｒ ２歳未勝利（芝１８００ｍ）
１着 アウェイク（母父自身にボールドルーラー４×４の近親クロス有り）
・ＲＲＰ：１２５
２着 ジャガンツ（同系配合馬。両親はターントゥ直系）
３着 レディバゴ（Height of Fashion３×４）
前回指摘した通り、三日間開催時の東京芝コースは、別段「重い」ということは決してなく、５００万条件の勝ち馬でも１分４７秒０の好時計を繰り出すことが可能な馬場でした。
翌週となる上記のレースも、引き続き良好なコンディションの中での競馬となり、勝ったアウェイクの走破タイムは１分４８秒１で、今度は東スポ杯２歳Ｓの走破タイムより何と１．４秒も上回ってしまいました。
東スポ杯２歳Ｓでのスマートオーディンの勝ち時計だと、アウェイクの勝った上記のレースにおいては１２着に沈んだマイネルサダクビア程度の位置にしか来れなかったことになります。
まあ、道中のペース配分が異なり、展開が違えばタイムが変わってくるのは当然ですし、Ｓオーディンが３２秒９という破格の上がりタイムを披露したこと自体が重賞級の資質の証しだ！と擁護する声もあるでしょう。
でも問題は、そういう超スロー競馬で繰り出した上がりタイムを、今後の重賞レースで道中のペースが２秒やそこらぐらい速くなった場合でも全く同じように上がり３２秒台後半でまとめるような競馬が出来るのか？ということではないかと。
兎に角、東スポ杯２歳Ｓを前後して、同条件の２歳未勝利戦の２鞍のほうが良いタイムが出てしまった以上、まだまだ今年の２歳馬たちのレベルは例年以上に混戦模様なのではないか？と推測可能かと思いますね・・・。
11/28 京都１１Ｒ 第２回ラジオＮ杯京都２歳Ｓ（芝２０００ｍ）
１着 ドレッドノータス（母ディアデラノビアのBLP=8:(4,1,3)）
・ＲＲＰ：１４０＝１３０＋１０
２着 リスペクトアース（Alleged４×４）
・ＲＲＰ：１３９＝１３０＋９
３着 アドマイヤエイカン（母ペルヴィアンリリーのBLP=7:(5,1,1)）
・ＲＲＰ：１３７＝１２８＋９（レース前に同じ）
１つ前の記事で、「馬券としてはリスペクトアースに期待」と述べておきましたが、欲を言えば勝ち切ってもらいたかったですね。
そもそも、札幌２歳Ｓを回顧した当時、今年の連対馬２頭のレベルは高くないように感じる印象を述べておきましたが、少なくとも今回のレースに関しては、その予感自体は的中しました。
例えば２０１２年の札幌２歳Ｓ勝ち馬コディーノの場合、間隔が空いた次走の東スポ杯２歳Ｓでも圧勝してみせるほどのパフォーマンスを示しましたが、そのコディーノをもってしても、３歳クラシックにおいてはライバルたちの後塵を拝して、皐月賞３着が精一杯でした。
今年のアドマイヤエイカンの場合、走破タイムからしてコディーノほどのレベルには無い印象でしたが、今後の戦いぶりに関してはかなり厳しい前途が待ち受けているように思えます。
実際、札幌２歳ＳでＡエイカンとタイム差なしの２着だったプロフェットも、次走の萩Ｓで２番人気に支持されながらシンガリ負け（まあ５頭立てなので掲示板には載っているのだが）。
結局、札幌２歳Ｓ連対馬の２頭が揃ってレベルの低さを早速露呈したカタチですが、じゃあ今回の京都２歳Ｓで連対した２頭がそれなりにハイレベルか？となると、それもまたすこぶる怪しいものがありそうで・・・。
少なくとも２０００ｍ前後の中距離路線においては今後とも、まだまだ他に素質馬の台頭が見込めるかもしれないですね。特に今後、年明け以降のデビュー馬たちにもチャンスがありそうな様相。
一方のマイル路線に関しては、やはりデイリー杯２歳Ｓ勝ち馬のエアスピネルが将来性においてもかなり他をリードしているように思えますが、朝日杯ＦＳ終了後の、エアスピネルの動向次第では中距離路線にもかなり影響が及ぶのかも。
それにしても、これで武豊騎手がデイリー杯２歳Ｓ、東スポ杯２歳Ｓ、京都２歳Ｓと立て続けに２歳重賞で勝ちまくるという異常？とも言える事態。
落馬負傷からの復帰以降、ここへ来て全盛期の勝負勘をすっかり取り戻し、再び黄金時代の到来というか、円熟味を更に増してリーディングジョッキーの座に返り咲くような可能性も、来年あたりにあるんでしょうかね・・・。
個人的にはダメ元でナイトフラワーの走りに期待してみたのですが、道中も何度となくクビを上げては嫌がるような仕草。ゴール前もそれなりに伸びて来ましたが、前が塞がったままなだれ込むしかないような競馬でした。
シンガリ人気だったダービーフィズは、ミッキークイーンやゴールドシップとほぼ同じタイムで９着と、大接戦の様相においてＧ�鞠呂燭舛搬戎Г覆ち�りを披露。着順の悪さほどに悲観する内容ではないですね。今後とも期待したいと思います・・・。
では２歳戦の話題へ。
11/28 東京３Ｒ ２歳未勝利（芝１８００ｍ）
１着 アウェイク（母父自身にボールドルーラー４×４の近親クロス有り）
・ＲＲＰ：１２５
２着 ジャガンツ（同系配合馬。両親はターントゥ直系）
３着 レディバゴ（Height of Fashion３×４）
前回指摘した通り、三日間開催時の東京芝コースは、別段「重い」ということは決してなく、５００万条件の勝ち馬でも１分４７秒０の好時計を繰り出すことが可能な馬場でした。
翌週となる上記のレースも、引き続き良好なコンディションの中での競馬となり、勝ったアウェイクの走破タイムは１分４８秒１で、今度は東スポ杯２歳Ｓの走破タイムより何と１．４秒も上回ってしまいました。
東スポ杯２歳Ｓでのスマートオーディンの勝ち時計だと、アウェイクの勝った上記のレースにおいては１２着に沈んだマイネルサダクビア程度の位置にしか来れなかったことになります。
まあ、道中のペース配分が異なり、展開が違えばタイムが変わってくるのは当然ですし、Ｓオーディンが３２秒９という破格の上がりタイムを披露したこと自体が重賞級の資質の証しだ！と擁護する声もあるでしょう。
でも問題は、そういう超スロー競馬で繰り出した上がりタイムを、今後の重賞レースで道中のペースが２秒やそこらぐらい速くなった場合でも全く同じように上がり３２秒台後半でまとめるような競馬が出来るのか？ということではないかと。
兎に角、東スポ杯２歳Ｓを前後して、同条件の２歳未勝利戦の２鞍のほうが良いタイムが出てしまった以上、まだまだ今年の２歳馬たちのレベルは例年以上に混戦模様なのではないか？と推測可能かと思いますね・・・。
11/28 京都１１Ｒ 第２回ラジオＮ杯京都２歳Ｓ（芝２０００ｍ）
１着 ドレッドノータス（母ディアデラノビアのBLP=8:(4,1,3)）
・ＲＲＰ：１４０＝１３０＋１０
２着 リスペクトアース（Alleged４×４）
・ＲＲＰ：１３９＝１３０＋９
３着 アドマイヤエイカン（母ペルヴィアンリリーのBLP=7:(5,1,1)）
・ＲＲＰ：１３７＝１２８＋９（レース前に同じ）
１つ前の記事で、「馬券としてはリスペクトアースに期待」と述べておきましたが、欲を言えば勝ち切ってもらいたかったですね。
そもそも、札幌２歳Ｓを回顧した当時、今年の連対馬２頭のレベルは高くないように感じる印象を述べておきましたが、少なくとも今回のレースに関しては、その予感自体は的中しました。
例えば２０１２年の札幌２歳Ｓ勝ち馬コディーノの場合、間隔が空いた次走の東スポ杯２歳Ｓでも圧勝してみせるほどのパフォーマンスを示しましたが、そのコディーノをもってしても、３歳クラシックにおいてはライバルたちの後塵を拝して、皐月賞３着が精一杯でした。
今年のアドマイヤエイカンの場合、走破タイムからしてコディーノほどのレベルには無い印象でしたが、今後の戦いぶりに関してはかなり厳しい前途が待ち受けているように思えます。
実際、札幌２歳ＳでＡエイカンとタイム差なしの２着だったプロフェットも、次走の萩Ｓで２番人気に支持されながらシンガリ負け（まあ５頭立てなので掲示板には載っているのだが）。
結局、札幌２歳Ｓ連対馬の２頭が揃ってレベルの低さを早速露呈したカタチですが、じゃあ今回の京都２歳Ｓで連対した２頭がそれなりにハイレベルか？となると、それもまたすこぶる怪しいものがありそうで・・・。
少なくとも２０００ｍ前後の中距離路線においては今後とも、まだまだ他に素質馬の台頭が見込めるかもしれないですね。特に今後、年明け以降のデビュー馬たちにもチャンスがありそうな様相。
一方のマイル路線に関しては、やはりデイリー杯２歳Ｓ勝ち馬のエアスピネルが将来性においてもかなり他をリードしているように思えますが、朝日杯ＦＳ終了後の、エアスピネルの動向次第では中距離路線にもかなり影響が及ぶのかも。
それにしても、これで武豊騎手がデイリー杯２歳Ｓ、東スポ杯２歳Ｓ、京都２歳Ｓと立て続けに２歳重賞で勝ちまくるという異常？とも言える事態。
落馬負傷からの復帰以降、ここへ来て全盛期の勝負勘をすっかり取り戻し、再び黄金時代の到来というか、円熟味を更に増してリーディングジョッキーの座に返り咲くような可能性も、来年あたりにあるんでしょうかね・・・。
2015年11月28日
第３５回ジャパンＣ 期待馬
土曜は競馬仲間と府中競馬場に繰り出し、夕方からは行きつけの居酒屋にて飲んだくれる予定。おそらく帰宅は遅くなり、ブログ記事更新はままならないことになろうかと。
個人的に、「血統考察なんぞしてもしょうがない」と考える３大レースとして、宝塚記念・ジャパンＣ・有馬記念を挙げておきたいと思います。
そのいずれも、競走実績としては申し分ない馬たちの出走がほとんどであり、その馬たちに対して今さら血統の良し悪し云々もないだろう、というのが本音といったところ。
まあ言い訳がましく聞こえるだけかもしれませんが（苦笑）、そういうことにしておきたいと思います。
ただ、どうにか好走してくれないモンかな、という願望というものは、一部の出走馬には抱いておきたいのも確か。それがダメ元であろうと、無理筋であろうと、ですね・・・。
一応、その馬としては、
９．ダービーフィズ（母マンハッタンフィズのBLP=11:(4,6,1)）
１０．サウンズオブアース（母ファーストバイオリンのBLP=11:(6,1,4)だが・・・）
１３．ヒットザターゲット（母ラティールのBLP=10:(4,3,4) 減算措置解除済み）
どれも信頼度という部分ではすこぶる怪しく、なかなか狙いどころが難しい３頭ではあるんですが、まあ頑張って見せ場以上の内容を見せてもらえれば嬉しいかな、と。
肝心の外国馬４頭ですが、血統背景に関してはいくら表面的に確認できたとしても、日本の馬場に適応可能かどうかの判断はやはり難しいものがありますね・・・。
２．トリップトゥパリス：父Champs Elysees（デインヒル系）、母父ファンタスティックライト
この馬はステイヤーズＳあたりに出走してくれば面白そうですが、要するに３０００ｍ以上あるような距離のレースが主戦場のタイプ。
ただ豪州のＧ�祇錙▲魁璽侫�ールドＣ及びメルボルンＣでは、いずれも日本から参戦したフェイムゲームに先着していますので、極端な高速馬場ではない限り、２４００ｍ戦などにも対応力は有る模様。
８．イラプト：父Dubawi（ミスプロ系）、母父カーリアン
今年の凱旋門賞では５着で、勝ったゴールデンホーンからは０．７秒差。まあ３歳馬としては健闘しているほうなんでしょう。日本の馬場にもそれなりに対応しそうな雰囲気はありますが。
１４．イトウ：父Adlerflug（サドラーズウェルズ系）、母父Tiger Hill
この馬はノーザンダンサー直系の同系配合馬となるのですが、ノーザンダンサー経由のライン継承は父系を含めて計５つもあり、かなりコッテコテ。その度合いはハービンジャー以上、とでも言うべきでしょうか・・・。
１８．ナイトフラワー：父Dylan Thomas（デインヒル系）、母父パントレセレブル
この３歳牝馬も両親はノーザンダンサー直系で、当ブログにおいては同系配合馬として位置付けます。まあ５３キロの斤量でもありますし、馬券としては押さえておきたいところかなと。
どうせトコトン突き詰めて血統考察したところで、外国馬の扱いはどのみち面倒です。バッサリ切るのは簡単ですが・・・。
さて、土曜は京都２歳Ｓがありますが、当方が将来性において注目したいタイプは見当たらないので取り上げないことと致します。（馬券的にはリスペクトアースに期待します）
結果については一応、記事にするつもりですが。
個人的に、「血統考察なんぞしてもしょうがない」と考える３大レースとして、宝塚記念・ジャパンＣ・有馬記念を挙げておきたいと思います。
そのいずれも、競走実績としては申し分ない馬たちの出走がほとんどであり、その馬たちに対して今さら血統の良し悪し云々もないだろう、というのが本音といったところ。
まあ言い訳がましく聞こえるだけかもしれませんが（苦笑）、そういうことにしておきたいと思います。
ただ、どうにか好走してくれないモンかな、という願望というものは、一部の出走馬には抱いておきたいのも確か。それがダメ元であろうと、無理筋であろうと、ですね・・・。
一応、その馬としては、
９．ダービーフィズ（母マンハッタンフィズのBLP=11:(4,6,1)）
１０．サウンズオブアース（母ファーストバイオリンのBLP=11:(6,1,4)だが・・・）
１３．ヒットザターゲット（母ラティールのBLP=10:(4,3,4) 減算措置解除済み）
どれも信頼度という部分ではすこぶる怪しく、なかなか狙いどころが難しい３頭ではあるんですが、まあ頑張って見せ場以上の内容を見せてもらえれば嬉しいかな、と。
肝心の外国馬４頭ですが、血統背景に関してはいくら表面的に確認できたとしても、日本の馬場に適応可能かどうかの判断はやはり難しいものがありますね・・・。
２．トリップトゥパリス：父Champs Elysees（デインヒル系）、母父ファンタスティックライト
この馬はステイヤーズＳあたりに出走してくれば面白そうですが、要するに３０００ｍ以上あるような距離のレースが主戦場のタイプ。
ただ豪州のＧ�祇錙▲魁璽侫�ールドＣ及びメルボルンＣでは、いずれも日本から参戦したフェイムゲームに先着していますので、極端な高速馬場ではない限り、２４００ｍ戦などにも対応力は有る模様。
８．イラプト：父Dubawi（ミスプロ系）、母父カーリアン
今年の凱旋門賞では５着で、勝ったゴールデンホーンからは０．７秒差。まあ３歳馬としては健闘しているほうなんでしょう。日本の馬場にもそれなりに対応しそうな雰囲気はありますが。
１４．イトウ：父Adlerflug（サドラーズウェルズ系）、母父Tiger Hill
この馬はノーザンダンサー直系の同系配合馬となるのですが、ノーザンダンサー経由のライン継承は父系を含めて計５つもあり、かなりコッテコテ。その度合いはハービンジャー以上、とでも言うべきでしょうか・・・。
１８．ナイトフラワー：父Dylan Thomas（デインヒル系）、母父パントレセレブル
この３歳牝馬も両親はノーザンダンサー直系で、当ブログにおいては同系配合馬として位置付けます。まあ５３キロの斤量でもありますし、馬券としては押さえておきたいところかなと。
どうせトコトン突き詰めて血統考察したところで、外国馬の扱いはどのみち面倒です。バッサリ切るのは簡単ですが・・・。
さて、土曜は京都２歳Ｓがありますが、当方が将来性において注目したいタイプは見当たらないので取り上げないことと致します。（馬券的にはリスペクトアースに期待します）
結果については一応、記事にするつもりですが。
2015年11月26日
2015 ２歳戦 次走へのメモ(26)
11/21 京都３Ｒ ２歳未勝利（芝１８００ｍ）
１着 ヴィブロス（ヘイロー３×４・５）
・ＲＲＰ：１２５
２着 リボンフラワー（母バディーラのBLP=11:(6,5,0)）
３着 シゲルシーラカンス（母自身が同系配合でレイズアネイティヴ４×４）
特にメモっておくまでもないレースかもしれないですが、今後の動向に注目していく上でも一応取り上げておきます。
勝ったのはご存じ大魔神の所有となる、ヴィルシーナの全妹。母であるハルーワスウィートが産んだ仔たちは全て、大魔神こと佐々木主浩氏の所有馬となっていますが、いわゆる庭先取引というヤツなのか、市場取引を経ての購入だったのは長兄のファルスターのみですね。
まあ、気に入った繁殖牝馬の仔は毎年ワタクシが買いまっせ、というパターンは著名な馬主と大手牧場の間ではよく見られるケースで、要は「誰にも譲りたくない（母の）血統」というような感じなんでしょうか・・・。
他では、金子オーナーによってクロウキャニオンの仔たち（マウントシャスタら）を独占的に所有するケースなどが広く知れ渡っているかと思います。
「この繁殖牝馬の仔だけは、絶対に他人には手渡せん！」ってな執着心と申しましょうか、要するに成功確率が高いと思われる配合の馬を、とにかく独り占めしてしまおう、ということなんでしょう。
当然、様々な所有馬たちの活躍で手にした賞金を次世代の馬の購入に充てるという、潤沢な資金があってこそ可能な好循環の結果であり、生産牧場のほうも「お得意様」として特定の馬主に言い値で売却出来ればしめたもので、ウィン−ウィンの関係となるんでしょうね。
競馬ビジネスとしては勿論、よくあるケースであるとは思うのですが、個人的には、潤沢な資金を持つような馬主の方々におかれましては、特定の（既に分かり切った）配合ばかりに執着せず、もっと海外の「未知の魅力」に溢れた血統の導入に、その豊富な資金力の一部を注ぎ込んでもらいたいなあ、と願うばかりです。
特に佐々木氏のように海外で超一流の活躍をしたような人物にこそ、「オレが日本の競走馬の血統に新風を吹き込むぞ」ぐらいの気概を持って頂き、海外の一流血統を視野に入れた競走馬の購入などを検討して頂けるようなら、日本の競馬界の発展に少なからず寄与することになるはず、と考えます。
ディープインパクトもキングカメハメハも、いずれは必ずこの世を去ります。それがいつになるかは神のみぞ知るとして、そうなってしまったあとのことを、日本の競馬界を支える大物馬主の方々が今のうちに憂慮すべきではないでしょうか。
当方のように一般庶民に過ぎない競馬ファンの立場からすれば、億単位で資金を動かせる馬主の方々は途方もない存在ですが、だからこそ、今後の日本競馬界にプラスになるよう貢献していって頂きたいと心より願う次第にござりまする・・・。
１着 ヴィブロス（ヘイロー３×４・５）
・ＲＲＰ：１２５
２着 リボンフラワー（母バディーラのBLP=11:(6,5,0)）
３着 シゲルシーラカンス（母自身が同系配合でレイズアネイティヴ４×４）
特にメモっておくまでもないレースかもしれないですが、今後の動向に注目していく上でも一応取り上げておきます。
勝ったのはご存じ大魔神の所有となる、ヴィルシーナの全妹。母であるハルーワスウィートが産んだ仔たちは全て、大魔神こと佐々木主浩氏の所有馬となっていますが、いわゆる庭先取引というヤツなのか、市場取引を経ての購入だったのは長兄のファルスターのみですね。
まあ、気に入った繁殖牝馬の仔は毎年ワタクシが買いまっせ、というパターンは著名な馬主と大手牧場の間ではよく見られるケースで、要は「誰にも譲りたくない（母の）血統」というような感じなんでしょうか・・・。
他では、金子オーナーによってクロウキャニオンの仔たち（マウントシャスタら）を独占的に所有するケースなどが広く知れ渡っているかと思います。
「この繁殖牝馬の仔だけは、絶対に他人には手渡せん！」ってな執着心と申しましょうか、要するに成功確率が高いと思われる配合の馬を、とにかく独り占めしてしまおう、ということなんでしょう。
当然、様々な所有馬たちの活躍で手にした賞金を次世代の馬の購入に充てるという、潤沢な資金があってこそ可能な好循環の結果であり、生産牧場のほうも「お得意様」として特定の馬主に言い値で売却出来ればしめたもので、ウィン−ウィンの関係となるんでしょうね。
競馬ビジネスとしては勿論、よくあるケースであるとは思うのですが、個人的には、潤沢な資金を持つような馬主の方々におかれましては、特定の（既に分かり切った）配合ばかりに執着せず、もっと海外の「未知の魅力」に溢れた血統の導入に、その豊富な資金力の一部を注ぎ込んでもらいたいなあ、と願うばかりです。
特に佐々木氏のように海外で超一流の活躍をしたような人物にこそ、「オレが日本の競走馬の血統に新風を吹き込むぞ」ぐらいの気概を持って頂き、海外の一流血統を視野に入れた競走馬の購入などを検討して頂けるようなら、日本の競馬界の発展に少なからず寄与することになるはず、と考えます。
ディープインパクトもキングカメハメハも、いずれは必ずこの世を去ります。それがいつになるかは神のみぞ知るとして、そうなってしまったあとのことを、日本の競馬界を支える大物馬主の方々が今のうちに憂慮すべきではないでしょうか。
当方のように一般庶民に過ぎない競馬ファンの立場からすれば、億単位で資金を動かせる馬主の方々は途方もない存在ですが、だからこそ、今後の日本競馬界にプラスになるよう貢献していって頂きたいと心より願う次第にござりまする・・・。
2015年11月25日
「今の」東京・芝コースについて。
「今の」東京の芝コースが、ＪＲＡの講じる馬場の管理作業により例年よりも時計が掛かり、良馬場でも重い芝になっている、というような指摘が某「血統のプロ」の方のネットコラムに載っていました。
確かに、近年のＪＲＡの馬場管理の方針においては、それまでのいわゆる「超高速馬場仕様」への批判をどうにかしようという意図もあってか、様々な施策（エアレーション作業、シャッタリング作業等）を入念におこない、開催の初期段階（開幕週）からあえて時計の出にくい、クッションの効いた馬場作りをするようになったことを盛んにＰＲしているので、某プロの指摘にあるような馬場全般へのコメントは、ある程度理解出来ます。
ただ、東スポ杯２歳Ｓの回顧記事でも述べた通り、前日の同条件となる２歳未勝利戦より０．４秒劣るという部分はやはり問題とすべきですし、２日前の土曜東京８Ｒの５００万下戦（芝１８００ｍ）では秀逸とも言うべき時計の１分４７秒０（勝ち馬はバンゴール）で決着しています。
２日前の５００万条件戦で１分４７秒０が出ているのに、東スポ杯２歳Ｓ当日の馬場が「重かった」というのは、やはり少々、違和感を覚えます。開催中の天気は崩れていませんし。
近年のＪＲＡが時計の出にくい馬場作りをしていることは重々承知していますが、それだけを理由に、「重賞の時計が遅いのは今の馬場の所為」としてしまうのは、いかがなものか？と思いますね。
騎手の面々がそういう馬場（＝最後の直線まで余力を残しておくべき馬場）ということを認識していて、重賞でありながらそういう「極めて遅い時計」になってしまったとするよりも、５００万条件の馬でも４７秒台が出る馬場なのに、そこまでのレベルには足りていなかった、というのが今年の東スポ杯２歳Ｓの決着ではないでしょうか。
出世レースとして定着している東スポ杯２歳Ｓではありますが、今年の決着に限っては、必ずしも「将来が約束された」というほどのレベルには届いていないのではないか？という推測も成り立ちます。
まあ、そんな「うがった見方」をしたところで結局、アンタ馬券外してんじゃん？と反撃されてしまえば、当方としてはグゥの音も出なかったりするワケですが（苦笑〜）。
確かに、近年のＪＲＡの馬場管理の方針においては、それまでのいわゆる「超高速馬場仕様」への批判をどうにかしようという意図もあってか、様々な施策（エアレーション作業、シャッタリング作業等）を入念におこない、開催の初期段階（開幕週）からあえて時計の出にくい、クッションの効いた馬場作りをするようになったことを盛んにＰＲしているので、某プロの指摘にあるような馬場全般へのコメントは、ある程度理解出来ます。
ただ、東スポ杯２歳Ｓの回顧記事でも述べた通り、前日の同条件となる２歳未勝利戦より０．４秒劣るという部分はやはり問題とすべきですし、２日前の土曜東京８Ｒの５００万下戦（芝１８００ｍ）では秀逸とも言うべき時計の１分４７秒０（勝ち馬はバンゴール）で決着しています。
２日前の５００万条件戦で１分４７秒０が出ているのに、東スポ杯２歳Ｓ当日の馬場が「重かった」というのは、やはり少々、違和感を覚えます。開催中の天気は崩れていませんし。
近年のＪＲＡが時計の出にくい馬場作りをしていることは重々承知していますが、それだけを理由に、「重賞の時計が遅いのは今の馬場の所為」としてしまうのは、いかがなものか？と思いますね。
騎手の面々がそういう馬場（＝最後の直線まで余力を残しておくべき馬場）ということを認識していて、重賞でありながらそういう「極めて遅い時計」になってしまったとするよりも、５００万条件の馬でも４７秒台が出る馬場なのに、そこまでのレベルには足りていなかった、というのが今年の東スポ杯２歳Ｓの決着ではないでしょうか。
出世レースとして定着している東スポ杯２歳Ｓではありますが、今年の決着に限っては、必ずしも「将来が約束された」というほどのレベルには届いていないのではないか？という推測も成り立ちます。
まあ、そんな「うがった見方」をしたところで結局、アンタ馬券外してんじゃん？と反撃されてしまえば、当方としてはグゥの音も出なかったりするワケですが（苦笑〜）。
2015年11月23日
東スポ杯２歳Ｓ 回顧
11/23 東京１１Ｒ 第２０回東京スポーツ杯２歳Ｓ（芝１８００ｍ）
１着 スマートオーディン（母レディアップステージのBLP=9:(6,0,3)だが・・・）
・ＲＲＰ：１３７＝１２８＋９
２着 プロディガルサン（母自身にノーザンダンサー３×４の近親クロス有り）
・ＲＲＰ：１３９＝１２６＋５＋８
３着 マイネルラフレシア（母自身が同系配合でヘイルトゥリーズン４×４）
・ＲＲＰ：１３３＝１２８＋５（レース前に同じ）
ちと揶揄気味な評価をしていたスマートオーディンに、ズバっと勝ち切られてしまいましたか・・・。まあ、このブログでは度々起きてしまう事態ではあるんですが（苦笑）。
ただ、過去１０年の東スポ杯２歳Ｓにおいて、不良馬場での決着だった２０１１年の勝ち時計を除けば、今年の勝ち時計の１分４９秒５という内容は極めつけに遅い、凡庸なタイムと言えます。
きのう日曜の東京３Ｒ、２歳未勝利戦（芝１８００ｍ）で勝ったエディクトの走破時計が１分４９秒１であり、同コース同距離の重賞の走破時計が未勝利戦に０．4秒（おおむね３馬身差程度）も劣っていることになりますので。
確かに、素質馬が一堂に会するようなレースの場合、えてして互いに出方をうかがい牽制しあうような展開になりやすく、必ずしも時計面でハイレベルになるとは限らないことも多々あり、一概にレースレベル云々を問えない場合がある、という考え方も可能でしょう。
しかし現実問題として過去１０年の良馬場での決着において最も遅く、前日の未勝利戦にも劣るタイムであるということが、上位入線馬たちの今後のレースぶりにどう反映されていくのか、しっかりと見極めていく必要があると言わざるをえない、と考えることもまた可能ですね。
逆に言えば、超スロー競馬で決め手勝負に屈し４着以下の着順に甘んじてしまった面々についても、さほど悲観することはなく、またチャンスを掴んでいく可能性を感じておきたいところ。
特に、「予想のプロ」の方々からもすこぶる評価の高かったロスカボスについては、どこかで巻き返せる場面があろうかと思いますし。
牝馬のアグレアーブルに関しては、陣営の強気が裏目に出た格好。やはり牝馬は牝馬同士のレースで、今後に活路を見い出すべきでしょう。いくら素質が高いと考えていても、ですね・・・。
まあそもそも、２歳戦というもの自体が、すんなり人間の思う通りにはいかんぜよ、ということなんでしょうけれどもね・・・。
１着 スマートオーディン（母レディアップステージのBLP=9:(6,0,3)だが・・・）
・ＲＲＰ：１３７＝１２８＋９
２着 プロディガルサン（母自身にノーザンダンサー３×４の近親クロス有り）
・ＲＲＰ：１３９＝１２６＋５＋８
３着 マイネルラフレシア（母自身が同系配合でヘイルトゥリーズン４×４）
・ＲＲＰ：１３３＝１２８＋５（レース前に同じ）
ちと揶揄気味な評価をしていたスマートオーディンに、ズバっと勝ち切られてしまいましたか・・・。まあ、このブログでは度々起きてしまう事態ではあるんですが（苦笑）。
ただ、過去１０年の東スポ杯２歳Ｓにおいて、不良馬場での決着だった２０１１年の勝ち時計を除けば、今年の勝ち時計の１分４９秒５という内容は極めつけに遅い、凡庸なタイムと言えます。
きのう日曜の東京３Ｒ、２歳未勝利戦（芝１８００ｍ）で勝ったエディクトの走破時計が１分４９秒１であり、同コース同距離の重賞の走破時計が未勝利戦に０．4秒（おおむね３馬身差程度）も劣っていることになりますので。
確かに、素質馬が一堂に会するようなレースの場合、えてして互いに出方をうかがい牽制しあうような展開になりやすく、必ずしも時計面でハイレベルになるとは限らないことも多々あり、一概にレースレベル云々を問えない場合がある、という考え方も可能でしょう。
しかし現実問題として過去１０年の良馬場での決着において最も遅く、前日の未勝利戦にも劣るタイムであるということが、上位入線馬たちの今後のレースぶりにどう反映されていくのか、しっかりと見極めていく必要があると言わざるをえない、と考えることもまた可能ですね。
逆に言えば、超スロー競馬で決め手勝負に屈し４着以下の着順に甘んじてしまった面々についても、さほど悲観することはなく、またチャンスを掴んでいく可能性を感じておきたいところ。
特に、「予想のプロ」の方々からもすこぶる評価の高かったロスカボスについては、どこかで巻き返せる場面があろうかと思いますし。
牝馬のアグレアーブルに関しては、陣営の強気が裏目に出た格好。やはり牝馬は牝馬同士のレースで、今後に活路を見い出すべきでしょう。いくら素質が高いと考えていても、ですね・・・。
まあそもそも、２歳戦というもの自体が、すんなり人間の思う通りにはいかんぜよ、ということなんでしょうけれどもね・・・。
