2015年09月
2015年09月29日
2015 ２歳戦 次走へのメモ(20)
9/27 中山９Ｒ 芙蓉Ｓ（芝２０００ｍ）
１着 プロディガルサン（母自身にノーザンダンサー３×４の近親クロス有り）
・ＲＲＰ：１３１＝１２６＋５
２着 プランスシャルマン（ノーザンダンサー４×４）
・ＲＲＰ：１２５（レース前に同じ）
３着 キャプテンペリー（母メイグレイスのBLP=19:(9,3,7)）
・ＲＲＰ：１２２（レース前に同じ）
昨年まで芝１６００ｍ戦だった芙蓉Ｓですが、今年から２０００ｍ戦になったということもあり、今後とも３歳クラシックを見据えた馬の参戦がこれまで以上に増えていくことになろうかと思われます。
勝ち馬はリアルスティールの全弟ということで、既にデビュー前から超良血としてヤンヤの大騒ぎをされていた馬。今更、血統考察するような対象ではありませんね・・・。
一方、２着馬は上の兄や姉に特にこれといった活躍馬が出ていないものの、ジャンポケ産駒としては久々に大物感を漂わせ、将来性にも十分期待出来そうな印象。
まだ成長途上とは言え、良血の勝ち馬を相手にほぼ互角の勝負を演じてみせたあたり、種牡馬としては斜陽の時期を迎えた感のある父ジャンポケの立場を再び見直させるような成績を残していけるかもしれないですね・・・。
まあ上記の連対馬２頭はレース前からすこぶる評価の高かった馬であり、今後とも人気サイドに支持されるケースがほとんどとななっていきそうなほど認知度の高い馬。
そんな２頭よりも、個人的にはやはり今回３着となったペリー提督？の今後に、急遽関心を抱くことになった次第。
キャプテンペリーのような、豊富な母の迂回血ライン継承度（＝ＢＬＰ）を持つタイプを管理する調教師におかれましては、願わくばこの馬のデビュー戦で１２００ｍ戦なんぞを選択してもらいたくなかったな、というのが正直なところ。
母自身が豊富なＢＬＰを継承している（おおむね１０以上が理想）ような場合、そういう母の産駒をスプリント仕様にしてしまう方向性というのは、当方にしてみれば全くのナンセンスです。
せっかく、母自身に内包される、中距離（おおむね１８００ｍ〜２４００ｍ）に適応可能な豊富な底力要素（＝豊富な迂回血ラインの継承）が産駒に受け継がれている可能性が高いのに、それをほとんど必要としない、スピード要素一辺倒の資質のみが要求されるスプリント戦に使うことは、完全にその馬本来の距離適性をないがしろにすることに等しいのです。
はっきり言って、キャプテンペリーはデビュー戦から最低でもマイル戦を選択するべきタイプでした。初戦からマイル戦の経験があれば、今回初の２０００ｍ戦でもすんなり対応してみせたようなポテンシャルが、もっと早い段階から開花していったかもしれませんので。
血統的に元々スプリンターの父や母を持つというのであれば、その産駒を短距離路線からスタートさせるのは何の問題もありませんが、キャプテンペリーの血統背景は父も母も、共に中距離対応が十分に可能な配合要素の持ち主です。
キャプテンペリ―を今後とも当ブログの「注目馬」としていくためには、管理する陣営がもう２度と、１４００ｍ以下の路線で使わない、ということが絶対条件となります。
是非、今回の「好走理由」というものを十分に考慮していただき、陣営が賢明な判断でもってキャプテンペリーの今後を見据えた適切なレース選択をされますよう、切に望みます・・・。
１着 プロディガルサン（母自身にノーザンダンサー３×４の近親クロス有り）
・ＲＲＰ：１３１＝１２６＋５
２着 プランスシャルマン（ノーザンダンサー４×４）
・ＲＲＰ：１２５（レース前に同じ）
３着 キャプテンペリー（母メイグレイスのBLP=19:(9,3,7)）
・ＲＲＰ：１２２（レース前に同じ）
昨年まで芝１６００ｍ戦だった芙蓉Ｓですが、今年から２０００ｍ戦になったということもあり、今後とも３歳クラシックを見据えた馬の参戦がこれまで以上に増えていくことになろうかと思われます。
勝ち馬はリアルスティールの全弟ということで、既にデビュー前から超良血としてヤンヤの大騒ぎをされていた馬。今更、血統考察するような対象ではありませんね・・・。
一方、２着馬は上の兄や姉に特にこれといった活躍馬が出ていないものの、ジャンポケ産駒としては久々に大物感を漂わせ、将来性にも十分期待出来そうな印象。
まだ成長途上とは言え、良血の勝ち馬を相手にほぼ互角の勝負を演じてみせたあたり、種牡馬としては斜陽の時期を迎えた感のある父ジャンポケの立場を再び見直させるような成績を残していけるかもしれないですね・・・。
まあ上記の連対馬２頭はレース前からすこぶる評価の高かった馬であり、今後とも人気サイドに支持されるケースがほとんどとななっていきそうなほど認知度の高い馬。
そんな２頭よりも、個人的にはやはり今回３着となったペリー提督？の今後に、急遽関心を抱くことになった次第。
キャプテンペリーのような、豊富な母の迂回血ライン継承度（＝ＢＬＰ）を持つタイプを管理する調教師におかれましては、願わくばこの馬のデビュー戦で１２００ｍ戦なんぞを選択してもらいたくなかったな、というのが正直なところ。
母自身が豊富なＢＬＰを継承している（おおむね１０以上が理想）ような場合、そういう母の産駒をスプリント仕様にしてしまう方向性というのは、当方にしてみれば全くのナンセンスです。
せっかく、母自身に内包される、中距離（おおむね１８００ｍ〜２４００ｍ）に適応可能な豊富な底力要素（＝豊富な迂回血ラインの継承）が産駒に受け継がれている可能性が高いのに、それをほとんど必要としない、スピード要素一辺倒の資質のみが要求されるスプリント戦に使うことは、完全にその馬本来の距離適性をないがしろにすることに等しいのです。
はっきり言って、キャプテンペリーはデビュー戦から最低でもマイル戦を選択するべきタイプでした。初戦からマイル戦の経験があれば、今回初の２０００ｍ戦でもすんなり対応してみせたようなポテンシャルが、もっと早い段階から開花していったかもしれませんので。
血統的に元々スプリンターの父や母を持つというのであれば、その産駒を短距離路線からスタートさせるのは何の問題もありませんが、キャプテンペリーの血統背景は父も母も、共に中距離対応が十分に可能な配合要素の持ち主です。
キャプテンペリ―を今後とも当ブログの「注目馬」としていくためには、管理する陣営がもう２度と、１４００ｍ以下の路線で使わない、ということが絶対条件となります。
是非、今回の「好走理由」というものを十分に考慮していただき、陣営が賢明な判断でもってキャプテンペリーの今後を見据えた適切なレース選択をされますよう、切に望みます・・・。
2015年09月27日
神戸新聞杯 回顧
9/27 阪神１１Ｒ 第６３回神戸新聞杯（芝２４００ｍ）
１着 リアファル(ミスプロ４×４）
・ＲＲＰ：１４１＝１２６＋２＋３＋１０（ダート２勝に関しては減算措置）
２着 リアルスティール（母自身にノーザンダンサー３×４の近親クロス有り）
・ＲＲＰ：１６３＝１２８＋９＋８＋（９）＋９
３着 トーセンバジル（母ケアレスウィスパーのBLP=12:(6,3,3)）
・ＲＲＰ：１２８＝１２５＋３（レース前に同じ）
いやはや、恐れ入りましたね・・・。負けた馬たちのあまりのレベルの低さというものに。芝が２戦目で重賞初挑戦という馬に、春の芝重賞路線をそれなりに賑わした面々が為す術もなく逃げ切りを許し、こうまで無抵抗過ぎる内容に終わってしまうとは・・・。
馬券的にはもちろん完敗ですが、それよりも勝ち馬にあそこまで楽な競馬をさせてしまう他の馬の騎手たちにはかなり落胆させられてしまいました。
いつだったか、エリザベス女王杯でも逃げた２頭が後続を引き離して（と言うより後続が全然追いかけず）、そのまま捕まらずに連対してしまったヒドいレース（Ｋ木Ｓ保氏も酷評するほどの）がありましたが、ほぼそれに近い感じのレースを久々に見させられたという印象。
確かに、リアファルは前走でそれなりのレベルの古馬の面々を負かしていたとは言え、古馬より３キロ軽い５４キロを利しての重馬場での逃げ切り。
今回、いくら春のクラシック出走経験馬がリアルスティールとタガノエスプレッソしかいない状況だったにしても、結局のところは春からしっかりと成長したのがリアファル１頭だけであった、ということになるんでしょうかね・・・。
唯一、リアルスティールに関しては骨折休養明けということもあり、２着確保で面目を保ったという見方はできますし、最低限の仕事をしたとは言えるでしょう。血統的に更なる距離延長が向くタイプではないと思われますが。
神戸新聞杯が２４００ｍの距離になって以降に限っても、２００９年の勝ち馬イコピコ以来の、春のクラシック連対実績が「皆無」となる馬の勝利となる今回の決着ですが、例年ならセントライト記念の上位組よりはるかに優位なはずの神戸新聞杯上位組も、今年に限ってはそうならない可能性も高いですね。
「母のＢＬＰ」で優先考察可能なトーセンバジルが、どうにか菊花賞出走権を得たのが個人的には救いですが、やはりセントライト記念３着となったジュンツバサのほうを、本番においては期待度で上位に置きたいと思います・・・。
１着 リアファル(ミスプロ４×４）
・ＲＲＰ：１４１＝１２６＋２＋３＋１０（ダート２勝に関しては減算措置）
２着 リアルスティール（母自身にノーザンダンサー３×４の近親クロス有り）
・ＲＲＰ：１６３＝１２８＋９＋８＋（９）＋９
３着 トーセンバジル（母ケアレスウィスパーのBLP=12:(6,3,3)）
・ＲＲＰ：１２８＝１２５＋３（レース前に同じ）
いやはや、恐れ入りましたね・・・。負けた馬たちのあまりのレベルの低さというものに。芝が２戦目で重賞初挑戦という馬に、春の芝重賞路線をそれなりに賑わした面々が為す術もなく逃げ切りを許し、こうまで無抵抗過ぎる内容に終わってしまうとは・・・。
馬券的にはもちろん完敗ですが、それよりも勝ち馬にあそこまで楽な競馬をさせてしまう他の馬の騎手たちにはかなり落胆させられてしまいました。
いつだったか、エリザベス女王杯でも逃げた２頭が後続を引き離して（と言うより後続が全然追いかけず）、そのまま捕まらずに連対してしまったヒドいレース（Ｋ木Ｓ保氏も酷評するほどの）がありましたが、ほぼそれに近い感じのレースを久々に見させられたという印象。
確かに、リアファルは前走でそれなりのレベルの古馬の面々を負かしていたとは言え、古馬より３キロ軽い５４キロを利しての重馬場での逃げ切り。
今回、いくら春のクラシック出走経験馬がリアルスティールとタガノエスプレッソしかいない状況だったにしても、結局のところは春からしっかりと成長したのがリアファル１頭だけであった、ということになるんでしょうかね・・・。
唯一、リアルスティールに関しては骨折休養明けということもあり、２着確保で面目を保ったという見方はできますし、最低限の仕事をしたとは言えるでしょう。血統的に更なる距離延長が向くタイプではないと思われますが。
神戸新聞杯が２４００ｍの距離になって以降に限っても、２００９年の勝ち馬イコピコ以来の、春のクラシック連対実績が「皆無」となる馬の勝利となる今回の決着ですが、例年ならセントライト記念の上位組よりはるかに優位なはずの神戸新聞杯上位組も、今年に限ってはそうならない可能性も高いですね。
「母のＢＬＰ」で優先考察可能なトーセンバジルが、どうにか菊花賞出走権を得たのが個人的には救いですが、やはりセントライト記念３着となったジュンツバサのほうを、本番においては期待度で上位に置きたいと思います・・・。
2015年09月26日
第６３回神戸新聞杯 考察
9/27 阪神１１Ｒ 第６３回神戸新聞杯（芝２４００ｍ）
１．サンライズセンス（同系配合でヘイルトゥリーズン４×４）
・ＲＲＰ：１３０＝１２７＋３
常に掲示板に載ってくる大崩れのないタイプですが、大物感にも欠ける配合かと。連下で少々。
２．レッドソロモン（母アドマイヤリッチのBLP=10:(4,2,4)）
・ＲＲＰ：１３２＝１２７＋５
メイショウサムソン産駒は総じてズブめで、勝ち味に遅いタイプばかりです。これは、Ｍサムソン自身が持つノーザンダンサー（３×４）の強力なクロス要素が、産駒には必ずしもプラス要素として継承されていないということの証左でしょう。
結果的に、配合相手の繁殖牝馬の「助け」が必要となります。と言って４代内に近親クロスが生じる相手には興味がありませんが、上記のように母のＢＬＰ＝１０以上に合致すれ話は別。
レッドソロモン自身、勝ち上がりに７戦を要してしまったものの、本格化さえしてくれば若葉Ｓで良血の２頭（アダムスブリッジ、ポルトドートウィユ）を負かしているように、今後とも芝重賞級の器としてやっていけるでしょう。
今回も当然、馬券圏内を期待します。本番の菊花賞で狙うかどうかはともかくとしても。
３．ジュンスパーヒカル（母自身にヘイルトゥリーズン４×４の近親クロス有り）
・ＲＲＰ：１２６=１２３+３（ダート勝ち上がりの為、減算措置）
ファルブラヴ産駒の「牡馬」というのは、どうあがいても芝重賞級には至らないですね。その確固たる理由は過去記事において散々述べてきておりますが。
４．レッドアルティスタ（母自身にニアークティック４×４の近親クロス有り）
・ＲＲＰ：１３０＝１２７＋３
ステイゴールド産駒としては、先日のセントライト記念で穴狙いし３着となったジュンツバサを引き続き本番の菊花賞でも注目するつもりでおります。
まあこちらのステゴ産駒も穴要素がないとも言えない感じですが、小倉で２勝しているように基本的には平坦コース巧者でしょう。ローカル競馬場でこそのタイプかと。
５．リアルスティール（母自身にノーザンダンサー３×４の近親クロス有り）
・ＲＲＰ：１５４＝１２８＋９＋８＋（９）
皐月賞馬がダービー馬よりも菊花賞と相性が良い、というのは過去の事例からも顕著な傾向ではありますが、それはドゥラメンテ自身の考察で取り上げるべきことで、その馬に決定的な差で２度のＧ�祇錣鯢蕕韻討い覦幣紂▲螢▲好謄�ールに当てはまるかどうかは全く別でしょう。
とは言え皐月賞２着は今回の主役として十分過ぎる実績。まあ骨折の程度が軽微ではあったにせよ、どれだけ回復出来ているのか？だけでしょうね、問題があるとすれば。
６．リアファル（ミスプロ４×４）
・ＲＲＰ：１３１＝１２６＋２＋３（ダート戦の２勝については減算措置）
ルメール騎手が連続騎乗するということで、前日段階で２番人気に支持されちゃってますが、果たしてそんなに評価していいような実績でしょうかね？
Ｚロブロイ産駒に多い芝・ダート兼用タイプなのは分かりますが、前走にしても重め馬場を軽い斤量で逃げ切っただけで、そもそも芝の重賞で上位好走した実績は皆無。
いくらクラブ所有馬とは言え、一口馬主の方々は期待し過ぎではないかと。
７．アルバートドッグ（母ゴールデンドッグエーのBLP=8:(4,2,2)）
・ＲＲＰ：１３５＝１２７＋３＋５
まあ典型的な、「四の五の言わず買っておけ」的なディープ産駒でしょうか（苦笑）。配合の上ではさほど魅力を感じないのですが、そういう繁殖牝馬が相手でも産駒は結構走ってしまうというのが種牡馬ディープのディープたる所以かな、と。
８．キロハナ（母父自身にノーザンダンサー４×４の近親クロス有り）
・ＲＲＰ：１３１＝１２８＋３
池江厩舎があえてセントライト記念で２頭出しをしていたのは、こちらのキロハナを是が非でも３着以内に走らせ、本番の菊花賞で３頭出しとなるよう目論んでのこと、であるとかどうとか。まあ実際、そうなんでしょう・・・。
９．トーセンバジル（母ケアレスウィスパーのBLP=12:(6,3,3)）
・ＲＲＰ：１２８＝１２５＋３
近親にはヒストリカルをはじめとして活躍馬がずらり。でありながら伸び悩んでいる姿というのは、ハービンジャー産駒をまさに代表しているように思えます。
上記のように母のＢＬＰが豊富だったり、他にも良血な繁殖牝馬たちと多々配合されているハービンジャーですが、やはり本格化するのは「４歳以降」なんでしょうかね。
しかし、本当の名種牡馬とは、自分自身とソックリな経歴を歩むタイプを量産することにあるのではなく、自身の実績を無視したかのような活躍産駒が早期から続出するのが大種牡馬、なのです。
今後とも、ハービンジャーの種牡馬としての名声を高める産駒の登場があるかないか、興味は尽きないですが。
１０．タガノエスプレッソ（母自身にヌレイエフ４×３の近親クロス有り）
・ＲＲＰ：１３３＝１２５＋８
「母父キンカメ」となるのは上位のキロハナもそうですが、個人的に母父キンカメとなる配合の「牡馬」からは、そう簡単に芝重賞級となるタイプは出て来ないだろうと推察しております。あくまでも推察であり、断言するつもりは毛頭ありません。
しかし当のタガノエスプレッソ自身、既にデイリー杯２歳Ｓを勝っているではないか？と思われるでしょうが、過去記事で何度も申し上げているように、２歳時のみの重賞実績だけでは、本当の“的を射た”血統診断にはならないですね。
３歳以降においても確固たる芝重賞連対実績がない場合、その配合の良し悪しについてまともに論じられない、と言っておきたいと思います・・・。
１１．バイガエシ（母ナイストップクインのBLP=18:(11,2,5)だが・・・）
・ＲＲＰ：１２８＝１２５＋３
上記のように母自身のＢＬＰが豊富なのは良いんですが、額面通りに受け取れるかどうか（苦笑）。
と言うのも、父ジャンポケ×母父ダンスインザダークとなる「見た目配合」で、共に「気性難の権化」のような存在がタッグを組んでしまっているから、なんですね・・・。
ジャンポケの気性難の由来はその父祖ナスルーラ直々から、ダンスの気性難の由来はヘイローの母経由で、となりますが、実は「根っこ」の部分で全く同じである、ということに気付かれる方もいらっしゃるでしょう。
ナスルーラにまつわる気性難はその母方祖母Mumtaz Mahal（その父ザテトラーク）からであり、ヘイローの母コスマーについても、その母アルマームード〜その父マームードと遡り、やはりマムタズマハールへと辿り着きます。
バイガエシ君も、父と母からその全く同じ「気性難因子」を継承してしまっているので、それがマイナスに出ずに、プラスの方向（＝勝負根性）として顕現してくれると、今後に期待出来るんですけどね・・・。
一応、今回の穴馬としては、十分に候補として挙げられます（パドック＆返し馬の動きに注視）。
１２．サラトガスピリット（母サラトガのBLP=15:(9,2,4)だが・・・）
・ＲＲＰ：１３０＝１２７＋３
この馬の母も迂回血ライン継承度（＝ＢＬＰ）は豊富なんですが、同時にネアルコの血量が最上位で、そのライン継承も豊富過ぎます（苦笑）。
これでサラトガスピリットが牝馬であったなら不問に付するところなんですが、牡馬ですのでね・・・。
１３．ティルナノーグ（母父自身にナスルーラ４×４の近親クロス有り）
・ＲＲＰ：１３４＝１２８＋３＋３
この馬もディープ産駒なので基本的なポテンシャルは高いはずでしょう。ですが母父のゴーンウエスト自身が上記のようにナスルーラの血を「強化」してしまっています。
ここで、バイガエシ君への考察がこちらにも当てはまるかも？という見解に行き着くんですね。気性難がついてまわるタイプかも、というような。
まあ、「腐ってもディープ産駒」かもしれないので（笑）、四の五の言わず馬券候補、とすることも必要かもしれませんが。
１４．ゼンノブレーメン（母自身にノーザンダンサー４×４の近親クロス有り）
・ＲＲＰ：１３０＝１２７＋３
こちらは母父ダンスインザダーク。やはりそこが懸念されます・・・。
１５．マッサビエル（母メジロルルドのBLP=11:(4,7,0)）
・ＲＲＰ：１３６＝１３０＋３＋３
このハービンジャー産駒なら、一応期待していい面はあろうかと。先週のローズＳにおいては、母がメジロドーベルとなるレーヌドブリエの考察で評価しにくい面を指摘しました。
けれども、Ｍドーベルの娘メジロルルドに関しては、全く異なる高評価となります。
今回、個人的にはこの馬を最有力視しますが、もし馬券圏内に来なかった場合、やはりその原因は父ハービンジャーにあり、としてしまうかもしれませんね・・・。
１．サンライズセンス（同系配合でヘイルトゥリーズン４×４）
・ＲＲＰ：１３０＝１２７＋３
常に掲示板に載ってくる大崩れのないタイプですが、大物感にも欠ける配合かと。連下で少々。
２．レッドソロモン（母アドマイヤリッチのBLP=10:(4,2,4)）
・ＲＲＰ：１３２＝１２７＋５
メイショウサムソン産駒は総じてズブめで、勝ち味に遅いタイプばかりです。これは、Ｍサムソン自身が持つノーザンダンサー（３×４）の強力なクロス要素が、産駒には必ずしもプラス要素として継承されていないということの証左でしょう。
結果的に、配合相手の繁殖牝馬の「助け」が必要となります。と言って４代内に近親クロスが生じる相手には興味がありませんが、上記のように母のＢＬＰ＝１０以上に合致すれ話は別。
レッドソロモン自身、勝ち上がりに７戦を要してしまったものの、本格化さえしてくれば若葉Ｓで良血の２頭（アダムスブリッジ、ポルトドートウィユ）を負かしているように、今後とも芝重賞級の器としてやっていけるでしょう。
今回も当然、馬券圏内を期待します。本番の菊花賞で狙うかどうかはともかくとしても。
３．ジュンスパーヒカル（母自身にヘイルトゥリーズン４×４の近親クロス有り）
・ＲＲＰ：１２６=１２３+３（ダート勝ち上がりの為、減算措置）
ファルブラヴ産駒の「牡馬」というのは、どうあがいても芝重賞級には至らないですね。その確固たる理由は過去記事において散々述べてきておりますが。
４．レッドアルティスタ（母自身にニアークティック４×４の近親クロス有り）
・ＲＲＰ：１３０＝１２７＋３
ステイゴールド産駒としては、先日のセントライト記念で穴狙いし３着となったジュンツバサを引き続き本番の菊花賞でも注目するつもりでおります。
まあこちらのステゴ産駒も穴要素がないとも言えない感じですが、小倉で２勝しているように基本的には平坦コース巧者でしょう。ローカル競馬場でこそのタイプかと。
５．リアルスティール（母自身にノーザンダンサー３×４の近親クロス有り）
・ＲＲＰ：１５４＝１２８＋９＋８＋（９）
皐月賞馬がダービー馬よりも菊花賞と相性が良い、というのは過去の事例からも顕著な傾向ではありますが、それはドゥラメンテ自身の考察で取り上げるべきことで、その馬に決定的な差で２度のＧ�祇錣鯢蕕韻討い覦幣紂▲螢▲好謄�ールに当てはまるかどうかは全く別でしょう。
とは言え皐月賞２着は今回の主役として十分過ぎる実績。まあ骨折の程度が軽微ではあったにせよ、どれだけ回復出来ているのか？だけでしょうね、問題があるとすれば。
６．リアファル（ミスプロ４×４）
・ＲＲＰ：１３１＝１２６＋２＋３（ダート戦の２勝については減算措置）
ルメール騎手が連続騎乗するということで、前日段階で２番人気に支持されちゃってますが、果たしてそんなに評価していいような実績でしょうかね？
Ｚロブロイ産駒に多い芝・ダート兼用タイプなのは分かりますが、前走にしても重め馬場を軽い斤量で逃げ切っただけで、そもそも芝の重賞で上位好走した実績は皆無。
いくらクラブ所有馬とは言え、一口馬主の方々は期待し過ぎではないかと。
７．アルバートドッグ（母ゴールデンドッグエーのBLP=8:(4,2,2)）
・ＲＲＰ：１３５＝１２７＋３＋５
まあ典型的な、「四の五の言わず買っておけ」的なディープ産駒でしょうか（苦笑）。配合の上ではさほど魅力を感じないのですが、そういう繁殖牝馬が相手でも産駒は結構走ってしまうというのが種牡馬ディープのディープたる所以かな、と。
８．キロハナ（母父自身にノーザンダンサー４×４の近親クロス有り）
・ＲＲＰ：１３１＝１２８＋３
池江厩舎があえてセントライト記念で２頭出しをしていたのは、こちらのキロハナを是が非でも３着以内に走らせ、本番の菊花賞で３頭出しとなるよう目論んでのこと、であるとかどうとか。まあ実際、そうなんでしょう・・・。
９．トーセンバジル（母ケアレスウィスパーのBLP=12:(6,3,3)）
・ＲＲＰ：１２８＝１２５＋３
近親にはヒストリカルをはじめとして活躍馬がずらり。でありながら伸び悩んでいる姿というのは、ハービンジャー産駒をまさに代表しているように思えます。
上記のように母のＢＬＰが豊富だったり、他にも良血な繁殖牝馬たちと多々配合されているハービンジャーですが、やはり本格化するのは「４歳以降」なんでしょうかね。
しかし、本当の名種牡馬とは、自分自身とソックリな経歴を歩むタイプを量産することにあるのではなく、自身の実績を無視したかのような活躍産駒が早期から続出するのが大種牡馬、なのです。
今後とも、ハービンジャーの種牡馬としての名声を高める産駒の登場があるかないか、興味は尽きないですが。
１０．タガノエスプレッソ（母自身にヌレイエフ４×３の近親クロス有り）
・ＲＲＰ：１３３＝１２５＋８
「母父キンカメ」となるのは上位のキロハナもそうですが、個人的に母父キンカメとなる配合の「牡馬」からは、そう簡単に芝重賞級となるタイプは出て来ないだろうと推察しております。あくまでも推察であり、断言するつもりは毛頭ありません。
しかし当のタガノエスプレッソ自身、既にデイリー杯２歳Ｓを勝っているではないか？と思われるでしょうが、過去記事で何度も申し上げているように、２歳時のみの重賞実績だけでは、本当の“的を射た”血統診断にはならないですね。
３歳以降においても確固たる芝重賞連対実績がない場合、その配合の良し悪しについてまともに論じられない、と言っておきたいと思います・・・。
１１．バイガエシ（母ナイストップクインのBLP=18:(11,2,5)だが・・・）
・ＲＲＰ：１２８＝１２５＋３
上記のように母自身のＢＬＰが豊富なのは良いんですが、額面通りに受け取れるかどうか（苦笑）。
と言うのも、父ジャンポケ×母父ダンスインザダークとなる「見た目配合」で、共に「気性難の権化」のような存在がタッグを組んでしまっているから、なんですね・・・。
ジャンポケの気性難の由来はその父祖ナスルーラ直々から、ダンスの気性難の由来はヘイローの母経由で、となりますが、実は「根っこ」の部分で全く同じである、ということに気付かれる方もいらっしゃるでしょう。
ナスルーラにまつわる気性難はその母方祖母Mumtaz Mahal（その父ザテトラーク）からであり、ヘイローの母コスマーについても、その母アルマームード〜その父マームードと遡り、やはりマムタズマハールへと辿り着きます。
バイガエシ君も、父と母からその全く同じ「気性難因子」を継承してしまっているので、それがマイナスに出ずに、プラスの方向（＝勝負根性）として顕現してくれると、今後に期待出来るんですけどね・・・。
一応、今回の穴馬としては、十分に候補として挙げられます（パドック＆返し馬の動きに注視）。
１２．サラトガスピリット（母サラトガのBLP=15:(9,2,4)だが・・・）
・ＲＲＰ：１３０＝１２７＋３
この馬の母も迂回血ライン継承度（＝ＢＬＰ）は豊富なんですが、同時にネアルコの血量が最上位で、そのライン継承も豊富過ぎます（苦笑）。
これでサラトガスピリットが牝馬であったなら不問に付するところなんですが、牡馬ですのでね・・・。
１３．ティルナノーグ（母父自身にナスルーラ４×４の近親クロス有り）
・ＲＲＰ：１３４＝１２８＋３＋３
この馬もディープ産駒なので基本的なポテンシャルは高いはずでしょう。ですが母父のゴーンウエスト自身が上記のようにナスルーラの血を「強化」してしまっています。
ここで、バイガエシ君への考察がこちらにも当てはまるかも？という見解に行き着くんですね。気性難がついてまわるタイプかも、というような。
まあ、「腐ってもディープ産駒」かもしれないので（笑）、四の五の言わず馬券候補、とすることも必要かもしれませんが。
１４．ゼンノブレーメン（母自身にノーザンダンサー４×４の近親クロス有り）
・ＲＲＰ：１３０＝１２７＋３
こちらは母父ダンスインザダーク。やはりそこが懸念されます・・・。
１５．マッサビエル（母メジロルルドのBLP=11:(4,7,0)）
・ＲＲＰ：１３６＝１３０＋３＋３
このハービンジャー産駒なら、一応期待していい面はあろうかと。先週のローズＳにおいては、母がメジロドーベルとなるレーヌドブリエの考察で評価しにくい面を指摘しました。
けれども、Ｍドーベルの娘メジロルルドに関しては、全く異なる高評価となります。
今回、個人的にはこの馬を最有力視しますが、もし馬券圏内に来なかった場合、やはりその原因は父ハービンジャーにあり、としてしまうかもしれませんね・・・。
2015年09月25日
2015 ２歳戦 次走へのメモ(19)
9/20 中山３Ｒ ２歳未勝利（芝１６００ｍ）
１着 ルミナスティアラ（母ルミナスハッピーのBLP=20:(7,8,5)）
・ＲＲＰ：１２３
２着 コスモジャーベ（サンデーサイレンス３×４）
３着 アポロオスカー（ニジンスキー４×４）
４代内の近親クロス要素でコテコテに「武装」した２、３着馬を退け、豊富な迂回血ライン継承度（＝ＢＬＰ）を有する母が産んだルミナスティアラが勝利。
母のルミナスハッピーについては、クロフネとの配合によるピーエムデメテル、及び上記勝ち馬の全兄ルミナスウォリアーの考察時に、過去記事で既に検証していた馬です。
ＰＭデメテルについてはデビュー２戦目の芙蓉Ｓで３着と将来が期待出来そうに思えましたが、ほどなくして病気のため死亡してしまいました。クロフネ産駒の牝馬だっただけに、惜しまれます。
一方、勝ち馬の全兄ルミナスウォリアーですが、メイショウサムソン産駒らしさ全開と言うか、２着がとても多い馬で、要するに勝ち味に遅いタイプ。
実は母のルミナスハッピー自身にも、豊富なＢＬＰの要素を台無しにしかねない「ネアルコ経由のライン継承が１０以上（計１１）」という懸念材料もあるんですね。
このブログでは、牡馬と牝馬とで、同じ配合であっても全く異なる見解を出すことがありますが、その１つがネアルコ経由のライン継承過多（おおむね１０以上、血量の場合１０％以上を問題視する）に関係する事例です。
ネアルコ直系という系統に属するタイプの牡馬の場合、母方から更に過剰なネアルコラインを継承してしまうことは決してプラスではない、という基本見解を仮説として提示しています。
実際、過去記事においても、ネアルコの血量が最上位（もしくはライン継承数の過多）となるような輸入種牡馬が軒並み不振の傾向にあったり、成功する産駒は牝馬ばかりで牡馬の重賞級活躍馬が滅多に出ない、いわゆる「フィリーサイアー」となるケースが、傾向として顕著であることなどを何度も指摘しています。
つまり、産駒が牝馬のケースになると、牡馬の産駒ほど大してネックにならないという傾向が段々分かってきたんですね。先日のローズＳにおいても、連対した馬たちはそういうタイプでした。
すなわち、牝馬である上記のルミナスティアラは、少なくとも全兄よりは活躍（出世）の芽があるだろう、という基本見解となるわけです。
また、一般論に近い見解のものとして、「父Ｍサムソン×母父アグネスタキオン」となる見た目の配合要素は、和合性という意味合いにおいて好相性を示すはずだ、との主張も可能です。
元々、種牡馬アグネスタキオンについては「異系トウルビヨンのライン継承を複数持った繁殖牝馬と相性が良いはずだ」という見解をこのブログでは主張してきましたがその理由として、Ａタキオン自身には母方から複数のトウルビヨン経由のラインを継承しているから、としてきました。
その逆配合パターンとなるのがルミナスティアラなんですね。父Ｍサムソンはその父オペラハウスを通じて、複数のトウルビヨンラインを継承していますので。
種牡馬デビューして既に数年経っているＭサムソンですが、残念ながらその産駒たちは総じて活躍には至っていません。
けれども、「父Ｍサムソン×母父Ａタキオン」となる見た目配合のケースでは、かなり活躍度が上向いています。今年の２歳馬では他にナタリーバローズが勝っていますし、３歳馬ではストレンジクオークが２勝、マサハヤドリームが３勝、グランディフローラが１勝（２着４回、３着２回）など。
ステイゴールドにとってメジロマックイーンが黄金配合の相手なら、Ｍサムソンにとっての黄金配合の相手はＡタキオンだと言えましょう。まあ、まだ重賞級は出てきていないにしても（苦笑）。
１着 ルミナスティアラ（母ルミナスハッピーのBLP=20:(7,8,5)）
・ＲＲＰ：１２３
２着 コスモジャーベ（サンデーサイレンス３×４）
３着 アポロオスカー（ニジンスキー４×４）
４代内の近親クロス要素でコテコテに「武装」した２、３着馬を退け、豊富な迂回血ライン継承度（＝ＢＬＰ）を有する母が産んだルミナスティアラが勝利。
母のルミナスハッピーについては、クロフネとの配合によるピーエムデメテル、及び上記勝ち馬の全兄ルミナスウォリアーの考察時に、過去記事で既に検証していた馬です。
ＰＭデメテルについてはデビュー２戦目の芙蓉Ｓで３着と将来が期待出来そうに思えましたが、ほどなくして病気のため死亡してしまいました。クロフネ産駒の牝馬だっただけに、惜しまれます。
一方、勝ち馬の全兄ルミナスウォリアーですが、メイショウサムソン産駒らしさ全開と言うか、２着がとても多い馬で、要するに勝ち味に遅いタイプ。
実は母のルミナスハッピー自身にも、豊富なＢＬＰの要素を台無しにしかねない「ネアルコ経由のライン継承が１０以上（計１１）」という懸念材料もあるんですね。
このブログでは、牡馬と牝馬とで、同じ配合であっても全く異なる見解を出すことがありますが、その１つがネアルコ経由のライン継承過多（おおむね１０以上、血量の場合１０％以上を問題視する）に関係する事例です。
ネアルコ直系という系統に属するタイプの牡馬の場合、母方から更に過剰なネアルコラインを継承してしまうことは決してプラスではない、という基本見解を仮説として提示しています。
実際、過去記事においても、ネアルコの血量が最上位（もしくはライン継承数の過多）となるような輸入種牡馬が軒並み不振の傾向にあったり、成功する産駒は牝馬ばかりで牡馬の重賞級活躍馬が滅多に出ない、いわゆる「フィリーサイアー」となるケースが、傾向として顕著であることなどを何度も指摘しています。
つまり、産駒が牝馬のケースになると、牡馬の産駒ほど大してネックにならないという傾向が段々分かってきたんですね。先日のローズＳにおいても、連対した馬たちはそういうタイプでした。
すなわち、牝馬である上記のルミナスティアラは、少なくとも全兄よりは活躍（出世）の芽があるだろう、という基本見解となるわけです。
また、一般論に近い見解のものとして、「父Ｍサムソン×母父アグネスタキオン」となる見た目の配合要素は、和合性という意味合いにおいて好相性を示すはずだ、との主張も可能です。
元々、種牡馬アグネスタキオンについては「異系トウルビヨンのライン継承を複数持った繁殖牝馬と相性が良いはずだ」という見解をこのブログでは主張してきましたがその理由として、Ａタキオン自身には母方から複数のトウルビヨン経由のラインを継承しているから、としてきました。
その逆配合パターンとなるのがルミナスティアラなんですね。父Ｍサムソンはその父オペラハウスを通じて、複数のトウルビヨンラインを継承していますので。
種牡馬デビューして既に数年経っているＭサムソンですが、残念ながらその産駒たちは総じて活躍には至っていません。
けれども、「父Ｍサムソン×母父Ａタキオン」となる見た目配合のケースでは、かなり活躍度が上向いています。今年の２歳馬では他にナタリーバローズが勝っていますし、３歳馬ではストレンジクオークが２勝、マサハヤドリームが３勝、グランディフローラが１勝（２着４回、３着２回）など。
ステイゴールドにとってメジロマックイーンが黄金配合の相手なら、Ｍサムソンにとっての黄金配合の相手はＡタキオンだと言えましょう。まあ、まだ重賞級は出てきていないにしても（苦笑）。
2015年09月22日
ローズＳ 回顧
9/20 阪神１１Ｒ 第３３回ローズＳ （芝１８００ｍ）
１着 タッチングスピーチ（母自身にネイティヴダンサー４×４の近親クロス有り）
・ＲＲＰ：１３９＝１２７＋３＋９
２着 ミッキークイーン（母自身は考察外）
・ＲＲＰ：１５６＝１２３＋７＋５＋（１０＋３）＋８
３着 トーセンビクトリー（ヌレイエフ４×３）
・ＲＲＰ：１３１＝１２５＋３＋３（レース前に同じ）
野芝１００％で施行される今開催の阪神の芝コースは、別段芝刈りなんぞを実施せずとも通常の新潟と同様に高速馬場仕様となります。
まあ下級条件の芝１８００ｍ戦でも１分４７秒台前半が軽く出せるような状況ですから、タッチングスピーチの勝ち時計１分４５秒３というのは格別に速いというほどでもなさそうでしょう。
それよりも道中のペースでしょうね。レッツゴードンキが果敢に飛ばして千ｍ通過は５８秒４というものでした。馬場状態を勘案しても、これはかなり速い流れと言って差し支えないでしょう。
ハイペースを自ら演出して桜花賞馬の意地で馬券圏内死守を目論んだものの、さすがにちょっと飛ばし過ぎた印象は否めませんが、それでも４着をキープしたあたりは陣営も本番に向けての意気込みにはつながったものかと。
連対した２頭はそんなハイペースを尻目に、３コーナーまで揃って最後方の位置取り。レッツゴードンキ以外の先行馬や中団にいた馬たちがあらかた失速する中、この展開をハナから読み切っていたかの如く一気にゴボウ抜き。
今更もうディープ産駒のワンツーフィニッシュなどに驚くことは微塵もないものの、勝ったタッチングスピーチはチューリップ賞や忘れな草賞でどちらも１秒以上離されて惨敗していた馬。
そういった成績上の「汚点」というものがありながら、ひと夏を越したディープ産駒の成長力というもので一気に霧散させてしまうあたりに、ディープならではの凄まじさがあるのだというところが驚異的ではありますね。
過去に、ローズＳを勝った馬が春のチューリップ賞や忘れな草賞などで惨敗していた事例なんて、ほとんど記憶にないんですが、要するにもう、そんな過去の傾向なんてものが通用しない時代だということを、ディープインパクトが産駒を通じて高らかに宣言している、ということなのかもしれませんね・・・。
１着 タッチングスピーチ（母自身にネイティヴダンサー４×４の近親クロス有り）
・ＲＲＰ：１３９＝１２７＋３＋９
２着 ミッキークイーン（母自身は考察外）
・ＲＲＰ：１５６＝１２３＋７＋５＋（１０＋３）＋８
３着 トーセンビクトリー（ヌレイエフ４×３）
・ＲＲＰ：１３１＝１２５＋３＋３（レース前に同じ）
野芝１００％で施行される今開催の阪神の芝コースは、別段芝刈りなんぞを実施せずとも通常の新潟と同様に高速馬場仕様となります。
まあ下級条件の芝１８００ｍ戦でも１分４７秒台前半が軽く出せるような状況ですから、タッチングスピーチの勝ち時計１分４５秒３というのは格別に速いというほどでもなさそうでしょう。
それよりも道中のペースでしょうね。レッツゴードンキが果敢に飛ばして千ｍ通過は５８秒４というものでした。馬場状態を勘案しても、これはかなり速い流れと言って差し支えないでしょう。
ハイペースを自ら演出して桜花賞馬の意地で馬券圏内死守を目論んだものの、さすがにちょっと飛ばし過ぎた印象は否めませんが、それでも４着をキープしたあたりは陣営も本番に向けての意気込みにはつながったものかと。
連対した２頭はそんなハイペースを尻目に、３コーナーまで揃って最後方の位置取り。レッツゴードンキ以外の先行馬や中団にいた馬たちがあらかた失速する中、この展開をハナから読み切っていたかの如く一気にゴボウ抜き。
今更もうディープ産駒のワンツーフィニッシュなどに驚くことは微塵もないものの、勝ったタッチングスピーチはチューリップ賞や忘れな草賞でどちらも１秒以上離されて惨敗していた馬。
そういった成績上の「汚点」というものがありながら、ひと夏を越したディープ産駒の成長力というもので一気に霧散させてしまうあたりに、ディープならではの凄まじさがあるのだというところが驚異的ではありますね。
過去に、ローズＳを勝った馬が春のチューリップ賞や忘れな草賞などで惨敗していた事例なんて、ほとんど記憶にないんですが、要するにもう、そんな過去の傾向なんてものが通用しない時代だということを、ディープインパクトが産駒を通じて高らかに宣言している、ということなのかもしれませんね・・・。
