2015年07月
2015年07月30日
父キンカメ×母父サンデーS 検証(3)
忘れた頃にシリーズ記事の3回目です。(1)、(2)の記事ではタイムリーに直近の該当出走馬を取り上げておきましたが、今回からはキンカメの初年度産駒から順次、「母父サンデーサイレンス」となるタイプについての独自検証をおこなってまいります。
なお、「父キンカメ×母父サンデーS」となる見た目配合の産駒であっても、「4代以内で成立の近親クロス要素」を持つタイプは検証の対象から除外します。
また、芝(マイル以上)での勝利がなく、ダート実績のみの産駒についても検証の対象外ですのであしからず、です。
さて、毎年多数の活躍馬を送り出すキングカメハメハですが、初年度産駒は既に9歳馬となっており、さすがに現役のままの産駒はTARGETで検索しても見当たらない状況。
この9歳世代でまずまずの成績を残したのは、
・エオリアンハープ(牝):母エアウイングスのBLP=7↓:(4,1,2↓)
母のエアウイングスの血統背景にはシックル経由のライン継承が1つあるので、キンカメ(=シックル直系子孫)との配合においては減算対象となり、本来のBLP=8:(4,1,3)から1つ減算しています。
エオリアンハープ自身は芝で5勝を挙げましたが、重賞での連対は1度もなく、中山牝馬Sでの3着が最高着順でした。
エオリアンハープには半姉に中山牝馬S勝ちもあるウイングレット(父タイキシャトル)がいるものの、この姉は同系配合馬でヘイロー(3×3)の強烈な近親クロスを持つ為、姉妹であっても成績を単純比較するのは相応しくないと判断します。
兄弟姉妹の成績比較をするのであれば、やはり全弟のキングストーン(現4歳)ということになろうかと思いますね。
弟のキングストーンは現在1000万下のクラスで、直近では今月の19日に中京10RのシンガポールターフC賞に1番人気で出走するも、勝ったポセイドンバローズに約2馬身半ほどの差をつけられて4着という成績。
これまでの全3勝ではしっかりと1番人気の支持に応えてきましたが、ここで初の「1番人気で馬券圏外」を経験してしまったというワケですね。
これまでの全12戦中、マイルを走ったのはたったの1度きりで、あとは1800mないし2000mの芝レースばかりを使われてきています。
母のBLPが10未満の場合、父がBLP=10以上であるならば、ある程度までは母の“底力不足”気味な面を補完するのではないか?という当ブログ独自の「仮説の検証」を進めていますが、エアウイングスの産んだ上記の全きょうだい2頭については、今のところキンカメも「補完しきれていない」という判定を下すことになりますね。
まあ今後、キングストーンが周囲の期待に応えて順次昇級を果たし、いずれ芝の重賞を勝ち負けする器にまでなれるかどうか?を継続的に観察します。
陣営は2000mばかりをかなりしつこく選択していますが、母エアウイングスの血統(BLP)の要素から判断すれば、昇級を果たすには芝1800m以下の路線に短縮したほうが良いのではないかと推察します。
陣営があくまでも2000m以上の距離に固執していると、キングストーンの出世の芽を摘みかねないのではないか?、と当ブログでは考える次第にて・・・。
なお、「父キンカメ×母父サンデーS」となる見た目配合の産駒であっても、「4代以内で成立の近親クロス要素」を持つタイプは検証の対象から除外します。
また、芝(マイル以上)での勝利がなく、ダート実績のみの産駒についても検証の対象外ですのであしからず、です。
さて、毎年多数の活躍馬を送り出すキングカメハメハですが、初年度産駒は既に9歳馬となっており、さすがに現役のままの産駒はTARGETで検索しても見当たらない状況。
この9歳世代でまずまずの成績を残したのは、
・エオリアンハープ(牝):母エアウイングスのBLP=7↓:(4,1,2↓)
母のエアウイングスの血統背景にはシックル経由のライン継承が1つあるので、キンカメ(=シックル直系子孫)との配合においては減算対象となり、本来のBLP=8:(4,1,3)から1つ減算しています。
エオリアンハープ自身は芝で5勝を挙げましたが、重賞での連対は1度もなく、中山牝馬Sでの3着が最高着順でした。
エオリアンハープには半姉に中山牝馬S勝ちもあるウイングレット(父タイキシャトル)がいるものの、この姉は同系配合馬でヘイロー(3×3)の強烈な近親クロスを持つ為、姉妹であっても成績を単純比較するのは相応しくないと判断します。
兄弟姉妹の成績比較をするのであれば、やはり全弟のキングストーン(現4歳)ということになろうかと思いますね。
弟のキングストーンは現在1000万下のクラスで、直近では今月の19日に中京10RのシンガポールターフC賞に1番人気で出走するも、勝ったポセイドンバローズに約2馬身半ほどの差をつけられて4着という成績。
これまでの全3勝ではしっかりと1番人気の支持に応えてきましたが、ここで初の「1番人気で馬券圏外」を経験してしまったというワケですね。
これまでの全12戦中、マイルを走ったのはたったの1度きりで、あとは1800mないし2000mの芝レースばかりを使われてきています。
母のBLPが10未満の場合、父がBLP=10以上であるならば、ある程度までは母の“底力不足”気味な面を補完するのではないか?という当ブログ独自の「仮説の検証」を進めていますが、エアウイングスの産んだ上記の全きょうだい2頭については、今のところキンカメも「補完しきれていない」という判定を下すことになりますね。
まあ今後、キングストーンが周囲の期待に応えて順次昇級を果たし、いずれ芝の重賞を勝ち負けする器にまでなれるかどうか?を継続的に観察します。
陣営は2000mばかりをかなりしつこく選択していますが、母エアウイングスの血統(BLP)の要素から判断すれば、昇級を果たすには芝1800m以下の路線に短縮したほうが良いのではないかと推察します。
陣営があくまでも2000m以上の距離に固執していると、キングストーンの出世の芽を摘みかねないのではないか?、と当ブログでは考える次第にて・・・。
2015年07月27日
2015 2歳戦 次走へのメモ(11)
中京記念ではダローネガが思ったよりも人気のまま。もっと人気になるかと思ったM.デムーロ騎手騎乗のスマートオリオンが前日よりもオッズを下げて6番人気となるも、その評価をあざ笑うかの快勝。
まあ、マイル実績が皆無の馬だったので評価は上がらなかったのでしょうが、そんな馬が勝ってしまったことで、混沌としたマイル路線の現状というものを白日の下に晒した結果と言えるのかも。
どのみち、まともに考察しようが、ひとヒネリしようが、結局当たらないのがハンデ重賞の本質、でしょうかね(苦笑)。
さて、本題の2歳戦へ。
7/25 中京1R 2歳未勝利(芝1600m)
1着 シルバーステート(同系配合でヘイルトゥリーズン4×4)
・RRP:123
2着 クライシス(母スウィートデジャヴのBLP=5:(2,2,1))
3着 トウショウジャイロ(ノーザンテースト3×4)
このあとに施行された中京2歳Sの勝ち時計が1分36秒0だったのに対し、こちらの勝ち時計は2歳馬としては秀逸の1分34秒7の2歳レコード。(しかもこの段階で馬場は『やや重』の発表)
まったく、どっちがオープン特別なんだか、中京2歳Sの低レベルぶりが際立ちますな。しかも中京2歳Sの2着馬はまだ「未勝利」の立場であり、そんな馬に1勝馬たちのほとんどが先着を許してしまったワケでして、ね・・・。
それはさておき、中京記念を見据えて芝丈を一気に刈込み、JRAお得意の「高速馬場の演出」は確かにあったにせよ、シルバーステートの勝ち時計はやはりこの時期としては立派でしょうね。
2着馬に5馬身差をつけていますから、2着以下の馬たちのレベルが平凡なのも否めませんが、それを差し引いても今後の飛躍はまず間違いなさそうなところ。
全兄のオリハルコンが芝で伸び悩み、ダート路線に転向の憂き目に遭っていますが、この兄のほうは長めの距離(2000m以上)を無理矢理使われたような印象で、同系配合の特徴を無視したようなものかと。
いくらディープ産駒といえども、過去記事で同系配合となるディープ産駒を特集した内容で示したように、同系配合というのは「父と母父」それぞれの特長をスポイルし易く、「ヘイルトゥリーズン自身」なり、「ヘイロー自身」なりがシャシャリ出て来て、一本調子で脚質的に融通の利かないタイプになりがちなワケで。
まあ兄の陣営の失敗を弟の陣営が反面教師とするかどうかは定かでないものの、今後の路線としては無理に距離延長などと欲張らず、せいぜい1800mあたりまでを上限とした路線を着々と歩んでいけば、兄以上の「芝馬」としての実績を積んでいけるのではないかと推察します・・・。
7/25 福島5R 2歳牝・新馬(芝1800m)
1着 ゲッカコウ(同系配合、且つヘイロー4×4)
・RRP:128
2着 リップルトウショウ(サンデーサイレンス3×3)
3着 ジェラシー(母グローリアスデイズのBLP=11:(4,3,4)だが・・・)
勝ったゲッカコウはヘイロー系ロージズインメイの産駒ですが、母父はロベルト系のシンボリクリスエスですので、フツーはこの両親で共通の父祖であるヘイルトゥリーズンがシャシャリ出て来て・・・、
とはならずに、母のチューベローズ自身が「ロベルト×ヘイロー」の同系配合馬となることにより、娘のほうはヘイロー(4×4)のクロス要素が主張を強めているという、チトややこしい配合。
ゲッカコウの場合、現状はどちらかというとヘイローの血を濃くすることによる早熟性というものでまずは勝ち上がっただけかな?という印象。まあ次走以降での進境が著しい場合は別としても。
もちろん、福島などの小回りコースが今後とも適性としては向いていく可能性も強そうでしょうね・・・。
1番人気で微妙に連対出来なかったのがハービンジャー産駒。らしいと言えばらしい感じで、いずれ勝ち上がるにしてもやはり、2世代目も「2勝目がすこぶる遠い〜」てな展開になるんでしょうかねえ。
今後、ハービンジャーに対しては「母のBLP=10以上」という好条件をすこぶるスポイルしまくる種牡馬、と見なす可能性があります。その前フリとしての、母への「だが・・・」の懸念表明は、別に母自身が悪い配合ではないのに、という意味なんですが。
ハービンジャー自身の個性というより、ノーザンダンサー直系種牡馬でありながらノーザンダンサー経由のライン継承を計4つも持つという「エグい個性」というものが、2世代目の産駒においても明々白々となっていくようなら、個人的にはこれまで以上に辛辣な見解を述べていくかもしれません・・・。
まあ、マイル実績が皆無の馬だったので評価は上がらなかったのでしょうが、そんな馬が勝ってしまったことで、混沌としたマイル路線の現状というものを白日の下に晒した結果と言えるのかも。
どのみち、まともに考察しようが、ひとヒネリしようが、結局当たらないのがハンデ重賞の本質、でしょうかね(苦笑)。
さて、本題の2歳戦へ。
7/25 中京1R 2歳未勝利(芝1600m)
1着 シルバーステート(同系配合でヘイルトゥリーズン4×4)
・RRP:123
2着 クライシス(母スウィートデジャヴのBLP=5:(2,2,1))
3着 トウショウジャイロ(ノーザンテースト3×4)
このあとに施行された中京2歳Sの勝ち時計が1分36秒0だったのに対し、こちらの勝ち時計は2歳馬としては秀逸の1分34秒7の2歳レコード。(しかもこの段階で馬場は『やや重』の発表)
まったく、どっちがオープン特別なんだか、中京2歳Sの低レベルぶりが際立ちますな。しかも中京2歳Sの2着馬はまだ「未勝利」の立場であり、そんな馬に1勝馬たちのほとんどが先着を許してしまったワケでして、ね・・・。
それはさておき、中京記念を見据えて芝丈を一気に刈込み、JRAお得意の「高速馬場の演出」は確かにあったにせよ、シルバーステートの勝ち時計はやはりこの時期としては立派でしょうね。
2着馬に5馬身差をつけていますから、2着以下の馬たちのレベルが平凡なのも否めませんが、それを差し引いても今後の飛躍はまず間違いなさそうなところ。
全兄のオリハルコンが芝で伸び悩み、ダート路線に転向の憂き目に遭っていますが、この兄のほうは長めの距離(2000m以上)を無理矢理使われたような印象で、同系配合の特徴を無視したようなものかと。
いくらディープ産駒といえども、過去記事で同系配合となるディープ産駒を特集した内容で示したように、同系配合というのは「父と母父」それぞれの特長をスポイルし易く、「ヘイルトゥリーズン自身」なり、「ヘイロー自身」なりがシャシャリ出て来て、一本調子で脚質的に融通の利かないタイプになりがちなワケで。
まあ兄の陣営の失敗を弟の陣営が反面教師とするかどうかは定かでないものの、今後の路線としては無理に距離延長などと欲張らず、せいぜい1800mあたりまでを上限とした路線を着々と歩んでいけば、兄以上の「芝馬」としての実績を積んでいけるのではないかと推察します・・・。
7/25 福島5R 2歳牝・新馬(芝1800m)
1着 ゲッカコウ(同系配合、且つヘイロー4×4)
・RRP:128
2着 リップルトウショウ(サンデーサイレンス3×3)
3着 ジェラシー(母グローリアスデイズのBLP=11:(4,3,4)だが・・・)
勝ったゲッカコウはヘイロー系ロージズインメイの産駒ですが、母父はロベルト系のシンボリクリスエスですので、フツーはこの両親で共通の父祖であるヘイルトゥリーズンがシャシャリ出て来て・・・、
とはならずに、母のチューベローズ自身が「ロベルト×ヘイロー」の同系配合馬となることにより、娘のほうはヘイロー(4×4)のクロス要素が主張を強めているという、チトややこしい配合。
ゲッカコウの場合、現状はどちらかというとヘイローの血を濃くすることによる早熟性というものでまずは勝ち上がっただけかな?という印象。まあ次走以降での進境が著しい場合は別としても。
もちろん、福島などの小回りコースが今後とも適性としては向いていく可能性も強そうでしょうね・・・。
1番人気で微妙に連対出来なかったのがハービンジャー産駒。らしいと言えばらしい感じで、いずれ勝ち上がるにしてもやはり、2世代目も「2勝目がすこぶる遠い〜」てな展開になるんでしょうかねえ。
今後、ハービンジャーに対しては「母のBLP=10以上」という好条件をすこぶるスポイルしまくる種牡馬、と見なす可能性があります。その前フリとしての、母への「だが・・・」の懸念表明は、別に母自身が悪い配合ではないのに、という意味なんですが。
ハービンジャー自身の個性というより、ノーザンダンサー直系種牡馬でありながらノーザンダンサー経由のライン継承を計4つも持つという「エグい個性」というものが、2世代目の産駒においても明々白々となっていくようなら、個人的にはこれまで以上に辛辣な見解を述べていくかもしれません・・・。
2015年07月25日
中京記念 ピックアップ馬
少し前の記事でほのめかしておいた、「四の五の言わず、母のBLP=10以上に該当する馬を提示」という方針を、今週の中京記念より進めてていきたいと思います。
該当馬に対しては、近況などについての必要最小限のコメントにとどめることとし、血統の細かい部分に関しては過去記事で考察済みとして割愛するスタンスをとります。
なおこの方針はあくまで、古馬中心の芝重賞(芝1600m以上)においてのみ適用するもので、2歳重賞や3歳重賞に関してのスタンスはこれまでどおりです・・・。
7/26 中京11R 第63回中京記念(芝1600m)
8.ミッキードリーム(母フローリッドコードのBLP=10:(4,3,3))
この馬を今更ながら、「四の五の言わず・・・」として取り上げるのも、もう遅いわ!という感じで一杯ですね(苦笑)。
四の五の言わずのピックアップを、一昨年の中京記念の事前考察から開始していれば、昨年も含めて大ヒットだったことになりますので。(一昨年は13番人気2着、昨年は11番人気2着)
そのミッキードリームも既に今年は8歳馬の立場。まあ近年は9歳〜10歳ぐらいまで現役競走馬で居続けるケースは増えてきましたので、特に珍しいことでもなくなってきましたが。
それでも、いくらコース適性で相性抜群だからといって、さすがにもう馬券に絡むのは無理なんじゃね?ってな印象が先に来るんですが。兎に角、「四の五の言わず」のパターンを優先ということで。
10.ダローネガ(母カメリアローズのBLP=12:(11.1,0))
この馬も2歳当時において考察済みでしたが、上記で示すとおり母自身のBLPはデジタルパターンとなり人気サイドの立場ではあっさりコケる傾向にあると判断するタイプの典型。
2012年の小倉日経賞を勝ってオープン馬の立場を確固たるものにするかと思いきや、その後低迷し降級、ようやく準OPの立場を脱したのが今年5月の湘南Sでの勝利によるもの。
相手が強化された今回、出来れば4番人気以下の立場のほうが狙いやすかったのですが、前日段階では3番人気に支持されてしまっております(苦笑)。
レース当日にスマートオリオン(M.デムーロ騎手)あたりが最終的に3番人気に支持され、ダローネガがオリービンなどよりも下の人気となるならおそらく5番人気程度で、丁度よく狙い目となるんですが・・・。
ま、どのみち四の五の言わずでの「母のBLP」の提示ですから、あまり余計な主観は述べないでおこう、ということで。
蛇足ですが昨年の中京記念勝ち馬サダムパテックも、母のBLP=10以上、でした・・・。
該当馬に対しては、近況などについての必要最小限のコメントにとどめることとし、血統の細かい部分に関しては過去記事で考察済みとして割愛するスタンスをとります。
なおこの方針はあくまで、古馬中心の芝重賞(芝1600m以上)においてのみ適用するもので、2歳重賞や3歳重賞に関してのスタンスはこれまでどおりです・・・。
7/26 中京11R 第63回中京記念(芝1600m)
8.ミッキードリーム(母フローリッドコードのBLP=10:(4,3,3))
この馬を今更ながら、「四の五の言わず・・・」として取り上げるのも、もう遅いわ!という感じで一杯ですね(苦笑)。
四の五の言わずのピックアップを、一昨年の中京記念の事前考察から開始していれば、昨年も含めて大ヒットだったことになりますので。(一昨年は13番人気2着、昨年は11番人気2着)
そのミッキードリームも既に今年は8歳馬の立場。まあ近年は9歳〜10歳ぐらいまで現役競走馬で居続けるケースは増えてきましたので、特に珍しいことでもなくなってきましたが。
それでも、いくらコース適性で相性抜群だからといって、さすがにもう馬券に絡むのは無理なんじゃね?ってな印象が先に来るんですが。兎に角、「四の五の言わず」のパターンを優先ということで。
10.ダローネガ(母カメリアローズのBLP=12:(11.1,0))
この馬も2歳当時において考察済みでしたが、上記で示すとおり母自身のBLPはデジタルパターンとなり人気サイドの立場ではあっさりコケる傾向にあると判断するタイプの典型。
2012年の小倉日経賞を勝ってオープン馬の立場を確固たるものにするかと思いきや、その後低迷し降級、ようやく準OPの立場を脱したのが今年5月の湘南Sでの勝利によるもの。
相手が強化された今回、出来れば4番人気以下の立場のほうが狙いやすかったのですが、前日段階では3番人気に支持されてしまっております(苦笑)。
レース当日にスマートオリオン(M.デムーロ騎手)あたりが最終的に3番人気に支持され、ダローネガがオリービンなどよりも下の人気となるならおそらく5番人気程度で、丁度よく狙い目となるんですが・・・。
ま、どのみち四の五の言わずでの「母のBLP」の提示ですから、あまり余計な主観は述べないでおこう、ということで。
蛇足ですが昨年の中京記念勝ち馬サダムパテックも、母のBLP=10以上、でした・・・。
2015年07月23日
2015 2歳戦 次走へのメモ(10)
7/19 福島5R 2歳新馬(芝1800m)
1着 ポッドヒストリー(母メイクヒストリーのBLP=16:(4,6,6))
・RRP:128
2着 オレオールカフェ(母父自身にRelic4×4の近親クロス有り)
3着 ヒットリターンキー(母キャッチザゴールドのBLP=7:(4,0,3))
勝ったのはジャンポケ産駒のポッドヒストリー。ただ今回の場合、減量騎手の起用で斤量は51キロですので、単純に評価出来ない部分は当然あろうかと思います。
2戦目以降で、目を見張るような走破内容を示していかない限りはまだまだという印象ですね。ジャンポケ産駒の牡馬には気性難に左右されるタイプも多く、大物が出にくくなってきている昨今でもあるので、成長の行方を慎重に見守りたいところ。
1番人気で大敗したのが、
10着 レベルフラッグ(母ラバンディエーラのBLP=7:(4,0,3))
馬主が馬主だけに常に人気先行となりやすい面はあるでしょうが、ワークフォース産駒というだけでそうそう簡単に高評価というワケにはいかないでしょう。
レベルフラッグ自身は5代アウトブリードで、母のラバンディエーラもやはり5代アウトブリードの配合となり、迂回血ライン継承度(=BLP)の多寡がストレートに反映しやすい血統の母仔であると言えます。
一方、ワークフォース自身のBLPは12と算出(減算措置を適用しての値)しており、配合相手の繁殖牝馬が持つBLPが10未満の場合、一応はその不足分を補填可能なタイプであると位置づけますが、だとしても繁殖牝馬の値もBLP=8ぐらいを下限としておきたいかな、と。
そういう意味では微妙な位置づけの評価になってしまう母ラバンディエーラですが、あとは息子自身が2戦目以降で状況を打開していけるかどうか?、ですね。
以前の2歳戦の記事でも少し述べましたが、ミスプロ系の種牡馬は自分自身に2400m前後の距離実績があっても、産駒にその特徴が継承されにくい傾向がややあるように感じます。
アドマイヤムーンがその典型的なミスプロ系種牡馬ですが、ワークフォースにしても、もしかすると似たような傾向になっていく可能性も無くはなさそう、という印象です。
レベルフラッグについても、今後マイルへの距離短縮などは陣営も考慮するでしょうが、もし1400m以下に路線変更するような場合には、BLPを当てはめて考察する対象からは外れることになってしまいますね・・・。
1着 ポッドヒストリー(母メイクヒストリーのBLP=16:(4,6,6))
・RRP:128
2着 オレオールカフェ(母父自身にRelic4×4の近親クロス有り)
3着 ヒットリターンキー(母キャッチザゴールドのBLP=7:(4,0,3))
勝ったのはジャンポケ産駒のポッドヒストリー。ただ今回の場合、減量騎手の起用で斤量は51キロですので、単純に評価出来ない部分は当然あろうかと思います。
2戦目以降で、目を見張るような走破内容を示していかない限りはまだまだという印象ですね。ジャンポケ産駒の牡馬には気性難に左右されるタイプも多く、大物が出にくくなってきている昨今でもあるので、成長の行方を慎重に見守りたいところ。
1番人気で大敗したのが、
10着 レベルフラッグ(母ラバンディエーラのBLP=7:(4,0,3))
馬主が馬主だけに常に人気先行となりやすい面はあるでしょうが、ワークフォース産駒というだけでそうそう簡単に高評価というワケにはいかないでしょう。
レベルフラッグ自身は5代アウトブリードで、母のラバンディエーラもやはり5代アウトブリードの配合となり、迂回血ライン継承度(=BLP)の多寡がストレートに反映しやすい血統の母仔であると言えます。
一方、ワークフォース自身のBLPは12と算出(減算措置を適用しての値)しており、配合相手の繁殖牝馬が持つBLPが10未満の場合、一応はその不足分を補填可能なタイプであると位置づけますが、だとしても繁殖牝馬の値もBLP=8ぐらいを下限としておきたいかな、と。
そういう意味では微妙な位置づけの評価になってしまう母ラバンディエーラですが、あとは息子自身が2戦目以降で状況を打開していけるかどうか?、ですね。
以前の2歳戦の記事でも少し述べましたが、ミスプロ系の種牡馬は自分自身に2400m前後の距離実績があっても、産駒にその特徴が継承されにくい傾向がややあるように感じます。
アドマイヤムーンがその典型的なミスプロ系種牡馬ですが、ワークフォースにしても、もしかすると似たような傾向になっていく可能性も無くはなさそう、という印象です。
レベルフラッグについても、今後マイルへの距離短縮などは陣営も考慮するでしょうが、もし1400m以下に路線変更するような場合には、BLPを当てはめて考察する対象からは外れることになってしまいますね・・・。
2015年07月20日
連休中に考えてみたこと、とは。
今日で3連休の最後となりましたが、連休中は知人との小旅行も兼ねて実家の新潟のほうに帰省していた都合で、ブログ記事の更新には時間を取ることが出来ませんでした。
まあ七夕賞にしろ昨日の函館記念にしろ、古馬中心の夏のローカル重賞については元々事前考察をしない方針で、数年前から同じパターンの繰り返しであったこともあり、今年においても注目馬などの記事をUPしないことは決めていました。
ただ、七夕賞を鮮やかに勝ってみせたグランデッツァ(母のBLP=19)と、同レースでシンガリ人気ながら3着に激走してみせたマデイラ(母のBLP=11)、そして昨日の函館記念ではようやく重賞初制覇となったダービーフィズ(母のBLP=11)に、京都新聞杯を勝った実績がありながら不振が長引いていたハギノハイブリッド(母のBLP=10)が久々に重賞で連対を果たしたことなどで、さすがに「むむむ〜」となってしまいました(苦笑)。
これらの馬たちについては、2歳〜3歳に至るまでの間に上記の「母自身のBLP」の提示をし、「既に血統考察済み」という位置づけであり、4歳以降の活躍度を見守るのは当然のこととし、いちいちそのレースのたびにブログでピックアップなどしてきませんでした。
その上、不振を極めていたり、スランプのまま終わってしまいそうな雰囲気を醸し出していたりと、各馬が非常に狙いづらい状況に陥っていたこともまた確かでした。
もちろん、福島では速い時計になったこととか、函館では時計の掛かる洋芝の馬場が適性として向いていただけだ、とか、それぞれに様々な意見があろうことは百も承知しております。
けれどもそういった状況をコロッと各馬が覆す様を2週続けてローカル重賞で見せつけられたことで、当方としては過去に「既に考察済み」であっても、やはり読者の方々には常に「母のBLP」をきちんと提示し続けなければならないな、と反省させられることとなりました。m(_ _)m
今後の方針としては、当方による各馬へのコメント・見解(=主観)というものは極力少なくし、「母のBLP=10以上」として過去に考察済みの「古馬」が馬券検討対象と位置付けるレース(1600m以上の芝重賞)に出走している場合には、馬場や斤量がどうだとかに関係なく、可能な限り注目対象馬の記事としてピックアップしていきたいと思います。
お断りしておきますが、その馬の馬券を買うか買わないかは当然のことながら「自己責任」であり、当ブログがその馬券を「絶対に買え」などとは申しません(笑)。
たまたま、不振を脱したタイミングと重なっただけとなるかもしれないし、不振がまだ続いていくタイミングでは当然馬券圏内には来ないことも多々あるでしょうから。
それでも要は、「四の五の言わず、常に母のBLPを提示しとけよ!」という、天の声だか誰かさんの声に応えておく必要は確かにあるな、と。
ただし、ケースバイケースで、必ずしも母のBLPが10に満たないタイプでも、過去には注目馬として取り上げたケースが若干例あります(菊花賞でのトーホウジャッカルなど)。
その場合は配合相手の種牡馬がBLP=10以上という条件を満たしていることが必要となりますが。
いずれにせよ、これまでの方針について変更していく必要性を感じていることを、まずは皆様にお伝えしておきたいと思います・・・。
*BLP:Bypass-blood Line Point の略記。詳細は「ブログ主旨説明・他」のカテゴリ記事にて。
まあ七夕賞にしろ昨日の函館記念にしろ、古馬中心の夏のローカル重賞については元々事前考察をしない方針で、数年前から同じパターンの繰り返しであったこともあり、今年においても注目馬などの記事をUPしないことは決めていました。
ただ、七夕賞を鮮やかに勝ってみせたグランデッツァ(母のBLP=19)と、同レースでシンガリ人気ながら3着に激走してみせたマデイラ(母のBLP=11)、そして昨日の函館記念ではようやく重賞初制覇となったダービーフィズ(母のBLP=11)に、京都新聞杯を勝った実績がありながら不振が長引いていたハギノハイブリッド(母のBLP=10)が久々に重賞で連対を果たしたことなどで、さすがに「むむむ〜」となってしまいました(苦笑)。
これらの馬たちについては、2歳〜3歳に至るまでの間に上記の「母自身のBLP」の提示をし、「既に血統考察済み」という位置づけであり、4歳以降の活躍度を見守るのは当然のこととし、いちいちそのレースのたびにブログでピックアップなどしてきませんでした。
その上、不振を極めていたり、スランプのまま終わってしまいそうな雰囲気を醸し出していたりと、各馬が非常に狙いづらい状況に陥っていたこともまた確かでした。
もちろん、福島では速い時計になったこととか、函館では時計の掛かる洋芝の馬場が適性として向いていただけだ、とか、それぞれに様々な意見があろうことは百も承知しております。
けれどもそういった状況をコロッと各馬が覆す様を2週続けてローカル重賞で見せつけられたことで、当方としては過去に「既に考察済み」であっても、やはり読者の方々には常に「母のBLP」をきちんと提示し続けなければならないな、と反省させられることとなりました。m(_ _)m
今後の方針としては、当方による各馬へのコメント・見解(=主観)というものは極力少なくし、「母のBLP=10以上」として過去に考察済みの「古馬」が馬券検討対象と位置付けるレース(1600m以上の芝重賞)に出走している場合には、馬場や斤量がどうだとかに関係なく、可能な限り注目対象馬の記事としてピックアップしていきたいと思います。
お断りしておきますが、その馬の馬券を買うか買わないかは当然のことながら「自己責任」であり、当ブログがその馬券を「絶対に買え」などとは申しません(笑)。
たまたま、不振を脱したタイミングと重なっただけとなるかもしれないし、不振がまだ続いていくタイミングでは当然馬券圏内には来ないことも多々あるでしょうから。
それでも要は、「四の五の言わず、常に母のBLPを提示しとけよ!」という、天の声だか誰かさんの声に応えておく必要は確かにあるな、と。
ただし、ケースバイケースで、必ずしも母のBLPが10に満たないタイプでも、過去には注目馬として取り上げたケースが若干例あります(菊花賞でのトーホウジャッカルなど)。
その場合は配合相手の種牡馬がBLP=10以上という条件を満たしていることが必要となりますが。
いずれにせよ、これまでの方針について変更していく必要性を感じていることを、まずは皆様にお伝えしておきたいと思います・・・。
*BLP:Bypass-blood Line Point の略記。詳細は「ブログ主旨説明・他」のカテゴリ記事にて。