2014年09月

2014年09月29日

神戸新聞杯 回顧

9/28 阪神11R 神戸新聞杯(芝2400m)

1着 ワンアンドオンリー(同系配合でヘイロー3×4)

・RRP:165=123+10+9+(10+3)+10


2着 サウンズオブアース(母ファーストバイオリンのBLP=11:(6,1,4)だが・・・)

・RRP:148=127+3+9+9


3着 トーホウジャッカル(母トーホウガイアのBLP=9:(5,2,2))

RRP:126=123+3(レース前に同じ)


 事前考察で注目馬として取り上げた3頭のうち、ハギノハイブリッドがやや期待外れな内容となってしまったものの、残りの2頭は考察で懸念された部分を見事に払しょくする走りを披露。

 この2頭によるワイド馬券の配当はなんと、万馬券となる1万460円ということで、これは取り上げた甲斐がありましたね〜。ワイドの万馬券なんて、滅多にお目にかかれないシロモノですし。

 さて、ワンアンドオンリーはイスラボニータのように完勝してみせるかと思いきや、かなり厳しい追い比べに持ち込まれてギリギリでの辛勝。

 一旦は抜かれたところを差し返して意地を見せたあたり、さすがはダービー馬という見方も可能ですが、個人的にはこの世代において図抜けた強さ・ケタ違いの器というほどのものは無い、と判定します。

 ただ、イスラボニータ陣営が結局は蛯名騎手を納得させての上で、菊花賞も視野にという方針だったのを元に戻す形での、天皇賞・秋への出走(ルメール騎手を起用予定)を選択。これはワンアンドオンリー陣営にとっては、願ったり叶ったりの吉報でしょうね。

 世代で1番手ごわいライバルが不在となったわけですから・・・。


 2着のサウンズオブアースですが、あと少しでダービー馬の首を獲るかという迫力の追い比べに持ち込んだものの、最後はダービー馬の勝負根性に屈した形に。

 SOアース陣営は目の前の重賞勝利を遂げるべく目イチの仕上げで勝負に挑んだ模様でしたが、逆にレコードタイムに近い激走をしてしまったことで、本番へ向けてのお釣りがどうか・・・。

 事前考察では母の血統背景に「懸念材料」が潜んでいることは述べておきましたが、今後においてもその検証は続けていきます。懸念材料を持つ母の産駒の一例として取り上げていたベストディール(引退を発表)などは京成杯を勝ったまでは良かったものの、長期休養を経て以降は不振から1度も抜け出せないまま、引退を余儀なくされたケースも出ています。

 サウンズオブアースがそのような事にならないことを願うばかりですが、重賞での活躍がありながら不振を極める事態もあるというのは競走馬にとって、薄氷を踏むような紙一重の世界であり、非常に過酷とも言えます。

 血統考察をしていくにあたり、良い部分のみにスポットを当てて褒めちぎり、チヤホヤするのはむしろ簡単ですが、厳しい勝負の世界に晒されている競走馬たちの、「抗いきれない、負の側面」があることについてもきちんと目を向けていく必要もあるとこのブログでは考えております。


 最後に、トーホウジャッカルについてですが、事前考察で述べておいたとおり、調教の出来の良さがそのまま今回の走りに直結したことは疑いようのないところ。

 しかも、最後の直線に向いて追い出しにかかる際、何度か進路を塞がれて立て直しつつの状況で「舌をベローンと出しっぱなし」のままで、上がり3Fはメンバー最速の34秒8を繰り出して猛追。

 舌をベロ〜ンと出しっぱなしのまま、果たして本気を出して走っていたのでしょうか?

 もし半分遊びながらの、「オレはまだ、本気出してないだけ〜」などと余裕綽々でメンバー最速の上がりで走れていたというのであれば末恐ろしいし、本番の菊花賞でも期待してみたくなりますね。

 もちろん菊花賞のその先の、今後のトーホウジャッカルの出走するレースは全部、要チェックです。

 舌をベロ〜ン、となったまま大敗するようならば、「ああ、単なるクセだったのね」となるのかもしれませんが(苦笑)。
 

blood_max at 22:24|PermalinkComments(0) 的中記事コレクション | 3歳馬 考察

2014年09月27日

第62回神戸新聞杯 注目馬

*サラBLOOD! vol.3(エンターブレイン 刊)に、当ブログで展開する「迂回血」の概念が登場。血統にまつわる記事で満載の血統専門ムックシリーズ第3弾です。興味のある方は是非どうぞ。m(_ _)m


9/28 阪神11R 神戸新聞杯(芝2400m)

2.トーホウジャッカル(母トーホウガイアのBLP=9:(5,2,2))

・RRP:126=123+3

 この馬は本命視するというほどではなく、あくまでも3着程度の候補として注目します。直近の栗東坂路での調教では、全体時計で51秒5という、歴戦の古馬並みのタイムで走破。

 前走は53キロで古馬相手に僅差2着と惜しい内容から今回56キロとなるのがやや懸念材料も、調子がキープ出来ていると思える今回は穴に一考します。

 完成はもう少し先のような印象ですし距離適性も2400mは少々長い(ベストは1800〜2000mあたりかも)という気もしますが、3歳馬同士ならどうにか、というところですかね・・・。


9.ハギノハイブリッド(母ハッピーペインターのBLP=10:(3,4,3))

・RRP:140=127+3+10

 この馬は今年5月の京都新聞杯の事前考察で注目馬の1頭として取り上げました。その過去記事ではこの馬の他にサウンズオブアース、ガリバルディ、更に穴候補としてスズカデヴィアスをピックアップ。

 Sデヴィアスこそ9番人気で6着(勝ち馬から0.4秒差)ともうひとつでしたが、「母自身のBLP=10以上」ということで注目したHハイブリッド・Sオブアース・ガリバルディがそのままズバッと上位に入線し馬券対象になったということで、このブログとしても記憶に残るレースの1つになりました。

 Hハイブリッドは肝心の日本ダービーで残念な結果に終わってしまいましたが、この馬はデビューした昨年の9月からほぼ間断なく毎月1度のペースでレースに使われ、まともな休養は1度もないままにダービー当日を迎えていました。

 京都新聞杯で勝ち切ったあたりが状態のピークで、さすがにもうそこからの体調維持は厳しかった故のダービーの内容だろうと受け止めたいですね。

 春先に不振だったようなディープ産駒たちに、今回は人気の面で劣るようなことになってしまっていますが、ダービーの結果だけを見て今回の評価を下げようとする競馬ファンたちに「ギャフン」と言わしめるような走りを、Hハイブリッドには是非見せてもらいたいところです・・・。


11.サウンズオブアース(母ファーストバイオリンのBLP=11:(6,1,4)だが・・・)

・RRP:139=127+3+9

 こちらも京都新聞杯の事前考察記事で取り上げたのは上記で述べたとおりです。ただ、この馬の場合は母自身の血統背景において、BLP=10以上であることの利点をややスポイルする懸念材料があることを受けて、母の評価に(だが・・・)の文言を付記することになってしまうタイプ、なんですね。

 過去記事でも随時説明してきましたが、その懸念材料とは、母ファーストバイオリン自身の血統背景において「ネアルコの血量が最上位」になってしまう部分、というものです。

 このブログでは母のBLP=10以上であっても、それをスポイルする懸念材料がある場合についての検証を常に注目しておこなっています。

 ネアルコというのは、言うまでもなく20世紀最強にして最大の父系の祖であり、大種牡馬です。このブログでは「ファラリスの直系子孫となる4大父系」として、ネアルコ直仔の3大血脈(ナスルーラ・ロイヤルチャージャー・ニアークティック)と、非ネアルコ経由のネイティヴダンサー系(その最大勢力はミスプロ系)に着目し、迂回血が有効に機能する4大父系として位置付けています。

 けれども、そのネアルコ直系となる父系が21世紀を迎えて「雨後の筍」状態で繁栄を極める状況となり、既に「ネアルコ経由のライン継承が過多、もしくは血量最上位」などという特徴を持つような種牡馬・繁殖牝馬も増加の一途となって現代に至っています。

 当ブログでは、「今の時代に『ネアルコの悲劇』が起きるようなことは絶対にない」などとするプロの血統評論家の皆様がたに対しても、「実は、ネアルコの『プチ悲劇』に近いような現象は、局所的に起こり始めていますよ」ということをお伝えしたいですね。

 具体的には、「ネアルコの血量が最上位となるような、欧州から輸入された超大物種牡馬の不振」であったり、「ネアルコ経由のライン継承が過多(おおむね10ライン以上で継承)となるような繁殖牝馬が産む仔たちの、人気を裏切ってしまうような勝負弱さ」などとして表面化しつつある状況が見て取れる、のだと。

 実際、常に人気サイドになってしまうようなディープインパクト産駒たちを主に検証してみると、この傾向が容易に炙り出せることがよくあります。

・アドマイヤディープ、エポキシなどの母シーズアン(ネアルコの血量最上位)
・ワープドライブの母リアリーハッピー(ネアルコの血量最上位)
・トーセンワープの母ピンロックリー(ネアルコの血量最上位)
・ベストディールの母コマーサント(ネアルコ経由のライン継承過多=計14)
・オーキッドレイなどの母シェルズレイ(ネアルコの血量最上位でライン継承=計16)
・アナンジュパスなどの母エンゼルカロ(ネアルコの血量最上位)

 などなど・・・。

 興味のある方は、ディープインパクト産駒に限らずこのような「懸念材料」を持つタイプの動向を、人気に惑わされることなく、注意深く見守っていってもらいたいと思います・・・。(生産者がどこか?などいう情報には決して左右されずに、ね)

blood_max at 20:00|PermalinkComments(0) 的中記事コレクション | 3歳馬 考察

2014年09月22日

ローズSほか 回顧

 セントライト記念のほうは、あえて事前考察を見送りましたがやはり正解でした。穴馬の台頭の余地は無さそうに思えましたし、個人的にどれか穴馬を狙うにしても、迂回血ラインの要素でピックアップするのであればクラリティシチーぐらいで、新鮮味に欠けていましたしね(苦笑)。

 完勝したイスラボニータはRRP(レース実績ポイント)で言うと計188ポイントとなり、近年におけるクラシック路線の活躍馬たちとの比較でも図抜けた値となっています。

 当初は距離適性を考慮して天皇賞・秋を視野に入れていた陣営も、蛯名騎手の「春のリベンジを」との言葉からも分かるとおり、結局は2冠目を奪取すべく菊花賞を次走に選択した模様。

 元々、菊花賞はダービー馬よりも皐月賞馬との相性がすこぶる良い傾向にありますし、古馬たちを相手にどれだけやれるのかの未知な部分よりも、「同世代同士なら」という陣営の気概がそう決断させたのではないかと。

 当然、3000mという距離はどの3歳馬たちにとっても未経験で不安でしかないワケであり、単なる血統的な距離適性の良し悪しのみで語れない面もあるのは確かでしょう。

 いずれにせよ、菊花賞でのライバル対決が楽しみな展開となってきましたね・・・。


9/21 阪神11R 第32回ロースS(芝1800m)

1着 ヌーヴォレコルト(母自身にノーザンダンサー3×4の近親クロス有り)

・RRP:158=123+3+7+(3)+(10+3)+9


2着 タガノエトワール(母シーサイドブリーズのBLP=11:(4,3,4))

・RRP:135=127+8


3着 リラヴァティ(ヘイロー3×4)

・RRP:126=123+3(レース前に同じ)


 オークス馬が意外なほどにアッサリ勝ってしまったことについては、イスラボニータの勝利とはかなり異なる印象でした。

 今回はあえて入着狙いの調整に徹するのかな〜、などというのは完全にうがった物の見方になってしまいましたね・・・。

 まあ陣営にもここで負けていられないという意地があったということでしょうか。本番に向けては美浦には戻らずこのまま栗東滞在で調整していくとのことで、こちらも用意周到にして2冠奪取への気合い十分、ってなところ。

 まあハープスターという「鬼」の居ない状況であれば陣営も強気になれるのは当然でしょうけれども。


 それよりも個人的に今回、「またやっちまったな」というしかないのは2着に激走したタガノエトワールを、事前考察で注目馬として取り上げることが出来なかった事ですね。これはやはり悔やまれます。

 「母のBLP=10以上」であることは当然把握していたのですが、さすがに未勝利戦を勝ったばかりの1勝馬で今回の重賞挑戦となると少々敷居が高いかな?と懸念が先に来てしまったのも事実。

 春先は爪に不安があって思うように使えなかった、ということのようですが、直近の調教でもコース追いが主体で坂路を一切使用せず、TARGETの調教データのみが頼りの当方としては調子の上がり具合を読みにくかったこともありますね。

 母のシーサイドブリーズについては半姉のメイブリーズ(父クロフネ)を考察した際にBLP=10以上であることを既に把握していたのですが、そのメイブリーズが不振なまま登録抹消となっていた経緯もあって、今回の取捨にはマイナスに影響してしまいました。

 やはり、そうした不安要素をなぎ払ってでも、「母のBLP=10以上」となるような馬については迷うことなく、ダメ元で注目してあげなければいけませんね。また1つ勉強になりました。


 さて、事前考察で取り上げた2頭は馬券にこそあと一歩及ばずという結果になってしまったものの、3着馬とはそれぞれハナ、クビ差で続く4着・5着になり、ポテンシャルの一端は十分に示せたと言えましょう。

 まあ賞金的に足りているブランネージュは本番に向けてまずまず視界良好という感じで受け止められるものの、ヒルノマテーラのほうはこれで今後がどうなるか・・・。

 息の長い活躍が見込めるマンハッタンカフェの産駒ですし、重賞挑戦は4歳以降にズレこむことになってしまうかもしれませんが、それでも先々まで注目していきたいと思います。

blood_max at 21:11|PermalinkComments(0) 3歳馬 考察 

2014年09月20日

第32回ローズS 注目馬

*昨日から発売中の競馬専門誌「サラBLOOD! vol.3」に、当ブログで展開する「迂回血」が掲載されております。迂回血なんてどーでもいい、という方々も(苦笑)、他にも血統に特化した興味深い内容がテンコ盛りですので是非ご一読のほどを。m(_ _)m


9/21 第32回ローズS(芝1800m)

1.ヒルノマテーラ(母コンサーンナッカのBLP=15:(11,3,1)だが・・・)

・RRP:126=123+3

 個人的には母の血統背景がどうあれ、マンハッタンカフェの産駒ということだけでも注目したいのですが、一応母の迂回血ライン継承度で見ても上記のようにかなり高めとなっております。

 ただ、TARGETの血統検索機能では牝系の詳細が不明となる世代位置が早めに表れてしまうので、「だが・・・」の文言を仕方なく付記した次第。

 また母父となるConcernという種牡馬がファラリスの直系ではなく、現代ではマイナーな系統であるヒムヤー系の流れを汲んでいる異色の存在ということもあり、迂回血の概念が当てはめにくいのも確かで、やや考察において自信度Aとはいかないような感じも少々。

 まあそれでも、昨今の重賞級活躍馬を産む繁殖牝馬の多くが、ノーザンダンサーの強いインブリードなどを持つことが顕著に見られる傾向にある中、ノーザンダンサーの「血の威光」にほとんど頼ることのない血統背景で出世していくような馬こそ、現代においては貴重な存在なのであり、そういった「近親クロスに頼らない」タイプの馬たちにもっともっと出現してもらいたいところ。

 関西馬のこの馬に、関東のカツハル騎手が前走に続いてまた騎乗するというのも、手放したくないほどの手応えをカッチー自身が感じているからこそ、ってなウワサもチラホラ。

 今後に期待出来そうな、内容を伴った走りをどうにか披露してもらいたいですね・・・。


13.ブランネージュ(母シナノネージュのBLP=20以上なので十分です、笑)

・RRP:135=123+3+9

 この馬はオークスでも注目すべきタイプとして考察していましたので、特にもう多くを語る必要性は感じません。ただ、母のBLP(迂回血ライン継承度)について最初のころは3分割表示をしていましたが、産駒から見て10代以上遡る位置になってしまうと、さすがにハイペリオンなどの存在感も「やや薄れる気配が濃厚」かな〜、と最近は考えるようになってきまして・・・。

 ブランネージュにとって母の母となるコードネームは、ハットトリックの全姉でもあるわけですが、少なくともこのブログで言いたい事は、「父シンボリクリスエス×母父フレンチデピュティ」などという表面上の「見た目」だけでブランネージュを語ることは出来ないし、又そう語るべきではない、ということです。

 「父と母父」の単純なイメージだけで血統考察が事足りてしまうような時代は、個人的には2010年ぐらいまでにもう、「終焉」を迎えてしまったと考えています。

 また、これまでの世間一般的な血統論というものは、あまりにも「種牡馬のイメージ」だけで産駒を語ろうとしてきた印象が強いですが、このブログで強調したいのは「まず繁殖牝馬を最優先」して考察、というスタイルであることですね。

 今年5月に、京都新聞杯の事前考察で注目馬として取り上げた3頭はいずれも、「母自身のBLP=10以上」ということが最大のポイントであり、その3頭がそのまま馬券になったという会心の一撃でしたが、その考察では、父自身のBLPが幾つなのか?は、まったくもって考察の遡上には挙げませんでした。

 厳密には、父の持つBLPを無視することはないのですが、種牡馬のBLPというのはもっと「大局的な観点」から見た場合にこそ重要な意味を持ち、個々の産駒の個別考察の段階では、むしろそのイメージがかえって邪魔になることもあるのです。

 このブログにおける大局的な観点とは、例えば「シンボリクリスエスはBLP=8となる種牡馬だが、BLP=10以上の値を持つサンデーS系種牡馬たちの包囲網に苦戦を余儀なくされる」という感じでの捉え方がその一例となります。

 けれども個々の産駒を細かく見れば、「母の血統背景(=BLP)のアシスト」を得て、父のBLPの不足分を補うケースとか、当然その逆のケースで母のBLPの不足分を父のBLP=10以上となることで補っている、という場合もそれなりに出てくるわけですね。

 そのあたりが、読者の皆様に上手くご理解して頂けることとなるかどうか・・・。


 これまで細々と地味〜に更新を続けてきたこのブログも、単にマニアックなだけで実証性に乏しい異端血統論・・・では終わらせたくありませんし、「近親クロスに頼らない」タイプの競争馬たちの血統背景が持つ意味の重要性を、これからもずっと追及していきたいと考えています・・・。

blood_max at 21:18|PermalinkComments(0) 3歳馬 考察 

2014年09月19日

サラBLOOD! vol.3に「迂回血」を寄稿

 競走馬の血統にまつわる様々な話題を集約した「マニアを唸らせる 日本で唯一の血統専門誌!」として刊行されております、

 サラBLOOD!(発行:(株)KADOKAWA、企画・制作:エンターブレイン)

 の3号目が本日9月19日に発売となりました。

 血統マニアを自認する方々であれば、この血統専門ムックの存在を知らないはずはありませんよね・・・。

 僭越ながらこの記事にて告知させて頂きますが、このたび最新刊の「サラBLOOD! vol.3」に、当ブログで展開する血統考察手法としての「迂回血ライン」を取り上げて頂く運びと相成りました。

 実は、既に刊行されているサラBLOOD! vol.2の企画段階において寄稿させて頂くチャンスが本来あったのですが、当方のブログ管理ページへの認識が疎かになってしまっていた関係で、そのチャンスをみすみす逃してしまっていた、という経緯が今年の2月頃にありました(苦笑)。

 けれども幸いなことに、続編というか次の3号目も刊行するというお話を編集担当のK氏からして頂き、何とか紆余曲折を経ての寄稿にこぎ着けることが出来ました次第。

 今回の執筆陣に名を連ねるのは既に皆さんご存じの方々が多いと思いますが、私のような無名の存在の競馬ブロガーにもこのような檜舞台を与えていただいたことに感無量ですし、身に余る光栄ですね。

 今回の寄稿文の表題は「アウトブリードの大物を血統表から見抜く方法」として、92ページ目からの登場となっております。

 私自身は執筆者の「特典」として、書店で発売されるのと同じものを見本として受け取っておりますので本書は購入せずに済むのですが、この記事をご覧の読者の皆様がたにはぜひ興味を持って頂きまして、馬券で儲かったお金で(笑)この「サラBLOOD!vol.3」を入手していただければ、と。(^o^)/ 

 今回の寄稿の内容は、これまでの過去記事の内容を元にエッセンスとして取りまとめ、「迂回血」のことを全くご存じない読者の皆様にもどうにか中身を把握して頂けるような「入門編」といった感じになっております。

 ただ、迂回血についての一連の文章を読者の方々がどのように受け止めるのかは、普段どのような血統論の知識や視点・考察スタンスに接しているかによって、かなり大きく変わってくるのではないかと思われますが・・・。

 他の寄稿文では、りろんちさんという執筆者による「受け継がれた名前・ミノル物語」の中で展開されていく内容がもう、私にとっては「願ったり叶ったり」と言っても過言ではない、まさに涙モノとなる「珠玉のエッセイ」であります。

 私自身はりろんち氏のことを全く存じ上げないのですが、「迂回血=ミノルの存在そのもの」として血統研究を続けてきたこのブログにとりましても、りろんちさんの乾坤一擲なまでの探求心に、甚だ感服仕り候・・・。m(_ _)m

 ミノル物語は、私自身がこの手で探究・追及したかったものの全てを、内包するものとなっております。

 私が血統考察としての「ミノル=迂回血(うかいち)」の研究を開始したのは、競走馬ミノル(1906年生まれ)の生誕100年となる、2006年のことでした・・・。



blood_max at 22:04|PermalinkComments(0) ブログ主旨説明・他