2014年04月
2014年04月28日
フローラS 回顧
4/27 東京11R フローラS(芝2000m)
1着 サングレアル(母ビワハイジのBBLP=8:(5,2,1))
・RRP:136=126+10
2着 ブランネージュ(母シナノネージュのBBLP=20以上)
・RRP:135=123+3+9
3着 マイネオーラム(母自身にノーザンダンサー4×4の近親クロス有)
・RRP:128=125+3(レース前に同じ)
日曜の午後は所要で外出していたので、レース結果については帰宅するまで未確認でした。
レース映像をチェックしてみると、ブランネージュは直線を向いてからの抜け出し方があまりに強烈で「おいおいソラを使うなよ〜」などと思っていると案の定、最後は終い勝負に徹したサングレアルに僅差で抜かれたところがゴール。
まあ、ブエナビスタの妹にあーもドンピシャの走りをされてしまっては、グゥの音も出ませんな。
事前に「中距離・芝重賞級の仔を産む母はBBLP=10以上が望ましい」と述べておいたばかりですが、「ビワハイジの血統背景について、どう弁解するつもりだ?」と、手ぐすね引いて回顧記事のUPの待ちかねた読者の方も、中にはいらっしゃるかもしれませんね。(苦笑)
まず、過去記事で述べているケースとして「母のBBLP=10未満」でも、「父のBBLP=10以上」となる場合には、母の不足分を父が「補てんしている」という解釈を当てはめております。
過去に、ゼンノロブロイについてはBBLP=9とするか11とするかの解釈を保留していた時期がありました。Zロブロイの母ローミンレイチェルがミスプロ系種牡馬マイニングの娘で、その血統背景においてシックル経由のラインを2つ補強している部分を「除外する」か、「含める」か?を決めかねていたからです。
ミスタープロスペクター系(通称ミスプロ系)について、その父系がファラリス直仔のシックルという種牡馬に遡るということは、このブログの血統考察における「基本中の基本」となる事実です。
ただ迂回血ラインの概念においては、ネアルコ直系の子孫が代々、母方から過剰にネアルコ経由のライン継承を重複させる場合に懸念材料とするのと同様、シックル直系の子孫が代々、母方からシックル経由のライン継承を幾度となく重複させても、逆効果になる可能性も考慮してきました。
例えばキングカメハメハは、そのBBLP=11として解釈していますが、実際には迂回血ライン種牡馬の主要5頭の中の1頭に設定しているシックル経由のライン継承を全て加算すると、BBLP=17となります。
しかし、そのように額面どおり解釈してしまうと、BBLP=12であるディープインパクトをはるかに凌駕するだけの「種牡馬実績」が必要となりますが、実際にはディープ産駒が続々と登場して以降、キンカメもタジタジ・・・な実績に終始していますので、やはりBBLP=11が妥当、としています。
翻ってZロブロイ自身についてですが、その種牡馬実績を見るに、サンテミリオンをはじめとするG1級の産駒たちをこれまでに複数頭、出せていることから、やはりBBLP=11と解釈して妥当との結論に至りました。
反対に、これまでのZロブロイ産駒たちの全般的な実績があまりにも期待にそぐわぬ結果のまま推移していた場合、BBLP=9としていたかもしれません。でも、そうはなりませんでした。
ということで、長々とした説明になってしまい大変恐縮ではございますが、Zロブロイ自身のBBLP=11として妥当だという解釈を過去に決定していたので、上記の「弁解」の1つ目はこれにて落着、と致します。
弁解にはもう1つあって、全く別の要素も浮上します。その2つ目の要素としては、ビワハイジ自身が「プリンスキロ4×5」という、異系種牡馬にして「迂回血ライン種牡馬の主要5頭」の一翼を担う重要な存在が、インブリードされているという部分です。
迂回血ラインの概念において、ハイペリオンと共に最も重要な「底力をもたらす先祖」としての存在であるプリンスキロという種牡馬を、ビワハイジ自身は少なからず「強化」した配合を持つんですね。
ここで、イスラボニータについての考察で「インリアリティ4×5の異系アシストが重要」と述べていたのと同様の解釈に、キーワードとしての「異系の先祖クロス」というものが挙げられます。
通常は「4代以内のクロス要素のみ」を優先考察の条件としていますが、ファラリスの直系子孫たちにとって「異系」となる場合の先祖については、必ずしも「4代以内で成立」ではなくとも重要なクロス要素として解釈すべき場合がある、ということですね。
いやはや、サングレアルがいきなり激走してしまい、急遽、このような長々とした弁明を余儀なくされてしまいましたが(苦笑)、1頭の馬の「迂回血ライン的・考察手法に則った種々の解釈」を説明していくだけでも、かなりホネの折れる作業である、ということをご理解いただけたらと存じます。m(_ _)m
「そんなさー、グダグダした長い説明はどーでもいーから、K谷T正プロのように簡潔に『サングレアル本命でいーんじゃないスか』と、さらっと言えねーのかよ?」と感じていらっしゃる読者の方も居るでしょうね。(>_<;)
確かに、かく言う私自身も、K谷T正氏の血統ビ○ム的考察レッスンの数々には、2001年頃から随分と影響を受けてきましたし、今でも彼の大ファンでもあります。
でもこのブログで「K谷さんがアノ馬を本命にしていたから、ボクもそうしまーす」なあんていう、他愛のない内容の記事ばかりに終始していたら、果たして血統考察ブログとしての存在意義は有るでしょうか・・・。
無いでしょうねえ、全くもって。
今回のフローラSの場合「実績の未知な母=シナノネージュ」であっても、サンデーS系種牡馬たちの包囲網に終始、圧され気味の父シンボリクリスエスの産駒であっても「中距離・芝重賞で連対」するだけのポテンシャルを「ブランネージュは持っているかもしれない」として、事前考察の注目馬に取り上げました。
一応、母の母コードネームはハットトリックの全姉という分かりやすい立場でもありましたが、そのような名前を挙げてどうこう、というのはこのブログの考察アプローチからは外れます。
そのようなアプローチは「通常の」血統予想プロのスタンスにお任せすればいいワケで。
とにかく負けたとは言え、十分なポテンシャルのあることを示してくれたブランネージュには大満足です。勝ったに等しい内容でもありましたし、ね・・・。
まあ本番のオークスではコロっと着外に負けてしまうかもしれませんが(笑)、それも競馬。人気のさほど無いうちに、ピンポイントで「狙い撃つ」ことにこそ、このブログの求める方向性があります。
「迂回血ライン」という、確固たる血統考察手法を用いてこれからも、誰も見向きもしないような段階の「ダイヤの原石たち」を、随時発掘していきたいと思います・・・。
1着 サングレアル(母ビワハイジのBBLP=8:(5,2,1))
・RRP:136=126+10
2着 ブランネージュ(母シナノネージュのBBLP=20以上)
・RRP:135=123+3+9
3着 マイネオーラム(母自身にノーザンダンサー4×4の近親クロス有)
・RRP:128=125+3(レース前に同じ)
日曜の午後は所要で外出していたので、レース結果については帰宅するまで未確認でした。
レース映像をチェックしてみると、ブランネージュは直線を向いてからの抜け出し方があまりに強烈で「おいおいソラを使うなよ〜」などと思っていると案の定、最後は終い勝負に徹したサングレアルに僅差で抜かれたところがゴール。
まあ、ブエナビスタの妹にあーもドンピシャの走りをされてしまっては、グゥの音も出ませんな。
事前に「中距離・芝重賞級の仔を産む母はBBLP=10以上が望ましい」と述べておいたばかりですが、「ビワハイジの血統背景について、どう弁解するつもりだ?」と、手ぐすね引いて回顧記事のUPの待ちかねた読者の方も、中にはいらっしゃるかもしれませんね。(苦笑)
まず、過去記事で述べているケースとして「母のBBLP=10未満」でも、「父のBBLP=10以上」となる場合には、母の不足分を父が「補てんしている」という解釈を当てはめております。
過去に、ゼンノロブロイについてはBBLP=9とするか11とするかの解釈を保留していた時期がありました。Zロブロイの母ローミンレイチェルがミスプロ系種牡馬マイニングの娘で、その血統背景においてシックル経由のラインを2つ補強している部分を「除外する」か、「含める」か?を決めかねていたからです。
ミスタープロスペクター系(通称ミスプロ系)について、その父系がファラリス直仔のシックルという種牡馬に遡るということは、このブログの血統考察における「基本中の基本」となる事実です。
ただ迂回血ラインの概念においては、ネアルコ直系の子孫が代々、母方から過剰にネアルコ経由のライン継承を重複させる場合に懸念材料とするのと同様、シックル直系の子孫が代々、母方からシックル経由のライン継承を幾度となく重複させても、逆効果になる可能性も考慮してきました。
例えばキングカメハメハは、そのBBLP=11として解釈していますが、実際には迂回血ライン種牡馬の主要5頭の中の1頭に設定しているシックル経由のライン継承を全て加算すると、BBLP=17となります。
しかし、そのように額面どおり解釈してしまうと、BBLP=12であるディープインパクトをはるかに凌駕するだけの「種牡馬実績」が必要となりますが、実際にはディープ産駒が続々と登場して以降、キンカメもタジタジ・・・な実績に終始していますので、やはりBBLP=11が妥当、としています。
翻ってZロブロイ自身についてですが、その種牡馬実績を見るに、サンテミリオンをはじめとするG1級の産駒たちをこれまでに複数頭、出せていることから、やはりBBLP=11と解釈して妥当との結論に至りました。
反対に、これまでのZロブロイ産駒たちの全般的な実績があまりにも期待にそぐわぬ結果のまま推移していた場合、BBLP=9としていたかもしれません。でも、そうはなりませんでした。
ということで、長々とした説明になってしまい大変恐縮ではございますが、Zロブロイ自身のBBLP=11として妥当だという解釈を過去に決定していたので、上記の「弁解」の1つ目はこれにて落着、と致します。
弁解にはもう1つあって、全く別の要素も浮上します。その2つ目の要素としては、ビワハイジ自身が「プリンスキロ4×5」という、異系種牡馬にして「迂回血ライン種牡馬の主要5頭」の一翼を担う重要な存在が、インブリードされているという部分です。
迂回血ラインの概念において、ハイペリオンと共に最も重要な「底力をもたらす先祖」としての存在であるプリンスキロという種牡馬を、ビワハイジ自身は少なからず「強化」した配合を持つんですね。
ここで、イスラボニータについての考察で「インリアリティ4×5の異系アシストが重要」と述べていたのと同様の解釈に、キーワードとしての「異系の先祖クロス」というものが挙げられます。
通常は「4代以内のクロス要素のみ」を優先考察の条件としていますが、ファラリスの直系子孫たちにとって「異系」となる場合の先祖については、必ずしも「4代以内で成立」ではなくとも重要なクロス要素として解釈すべき場合がある、ということですね。
いやはや、サングレアルがいきなり激走してしまい、急遽、このような長々とした弁明を余儀なくされてしまいましたが(苦笑)、1頭の馬の「迂回血ライン的・考察手法に則った種々の解釈」を説明していくだけでも、かなりホネの折れる作業である、ということをご理解いただけたらと存じます。m(_ _)m
「そんなさー、グダグダした長い説明はどーでもいーから、K谷T正プロのように簡潔に『サングレアル本命でいーんじゃないスか』と、さらっと言えねーのかよ?」と感じていらっしゃる読者の方も居るでしょうね。(>_<;)
確かに、かく言う私自身も、K谷T正氏の血統ビ○ム的考察レッスンの数々には、2001年頃から随分と影響を受けてきましたし、今でも彼の大ファンでもあります。
でもこのブログで「K谷さんがアノ馬を本命にしていたから、ボクもそうしまーす」なあんていう、他愛のない内容の記事ばかりに終始していたら、果たして血統考察ブログとしての存在意義は有るでしょうか・・・。
無いでしょうねえ、全くもって。
今回のフローラSの場合「実績の未知な母=シナノネージュ」であっても、サンデーS系種牡馬たちの包囲網に終始、圧され気味の父シンボリクリスエスの産駒であっても「中距離・芝重賞で連対」するだけのポテンシャルを「ブランネージュは持っているかもしれない」として、事前考察の注目馬に取り上げました。
一応、母の母コードネームはハットトリックの全姉という分かりやすい立場でもありましたが、そのような名前を挙げてどうこう、というのはこのブログの考察アプローチからは外れます。
そのようなアプローチは「通常の」血統予想プロのスタンスにお任せすればいいワケで。
とにかく負けたとは言え、十分なポテンシャルのあることを示してくれたブランネージュには大満足です。勝ったに等しい内容でもありましたし、ね・・・。
まあ本番のオークスではコロっと着外に負けてしまうかもしれませんが(笑)、それも競馬。人気のさほど無いうちに、ピンポイントで「狙い撃つ」ことにこそ、このブログの求める方向性があります。
「迂回血ライン」という、確固たる血統考察手法を用いてこれからも、誰も見向きもしないような段階の「ダイヤの原石たち」を、随時発掘していきたいと思います・・・。
2014年04月26日
フローラS 注目馬
オークスの出走権を得ることになるこのレースも、今年の場合、あまり大した意味を持たないかもしれませんね。ハープスターという絶対的存在があまりに強烈すぎますので・・・。
あとはレッドリヴェールが日本ダービーに挑戦することになるのかどうか?の選択次第により、オークスで上位を狙う他の馬たちがそれなりに色気を持てる状況とも成り得るわけではありますが。
さて、このブログでは2歳〜3歳初期段階までの間に血統考察をなるべく済ませ、古馬になって以降のことはほとんど記事にしていないのが通例ですが、「迂回血ライン」という血統考察手法の意味するところを読者の皆様に“より注意深く認識”して頂くために、本日施行された福島牝馬Sの結果を踏まえての解説をしておきたいと思います。
4/26 福島11R 福島牝馬S(芝1800m)
1着 ケイアイエレガント(母父自身にボールドルーラー4×3の近親クロス有)
2着 キャトルフィーユ(母ワンフォーローズのBBLP=11:(7,1,3))
*古馬についてはRRP(レース実績ポイント)の適用はしていないのであしからず、です)
このブログでは常日頃、「(主として4代内で成立の)近親クロスに頼らない」ことを基本軸に、迂回血ライン継承度(=BBLP)を優先考察可能なパターンの配合を持つタイプについて検証をしてきております。
勝ったKエレガントの母、ポストパレード自身のBBLP=8:(5,0,3)と算出することも可能ですが、上記のように母の父であるA.P.インディ自身が上記の「4代内クロス」を内包しているので、この場合は「母父自身の持つ要素」を優先して考察します。
実際、前走の中山牝馬SにおいてもKエレガントはキャトルフィーユと同着になっており、母自身のBBLPの値のみで優劣を決めるのは相応しくない、ということが分かっていました。
それ故、いつも参加している競馬SNSのウマニティ予想大会で事前登録したのは◎キャトルフィーユでしたが、買い目としては、力量差のないKエレガントとの馬単ウラオモテとして的中を果たしております。
そして今回、人気の中心だった1番人気と3番人気の結果は、
10着 アロマティコ(母ナスカのBBLP=8:(4,2,2))
7着 レイカーラ(母カーラパワーのBBLP=6:(4,2,0))
このブログでは、近親クロス(あくまで4代以内で成立する場合のみ)に頼っていない馬が「中距離の芝重賞級」として出世を果たすには「母自身のBBLP=10以上が望ましい」という基本的見解を持ちつつ、常に検証しています。
アロマティコは実績として、G1戦とG3戦で共に3着という好結果を残してきてはいたものの、これまでに「芝重賞で連対」をした経験は皆無です。
レイカーラにしても典型的な上がり馬という印象ですが、重賞となると今後とも、少々割り引かざるを得ない血統背景の持ち主であることが分かります。
このようなケースは、あくまでもほんの「一例」に過ぎません。このブログをご覧の皆様におかれましては、3歳時点での「迂回血ライン」による血統考察が、古馬になって以降も「必ず役に立つ」ということについて是非、認識をあらたにしていただきたいのです。
このブログの血統考察手法である、「迂回血ライン」の概念を今後とも活かすも殺すも、それは結局「あなた次第・・・」だと言っておきたいと思います・・・。
4/27 東京11R フローラS(芝2000m)
5.ブランネージュ(母シナノネージュのBBLP=20以上:(詳細は省略。笑))
RRP:126=123+3
この馬についてはチューリップ賞の事前考察記事において既に注目馬とし、少々血統背景の解釈の仕方に苦慮しつつも第一段階の検証はおこなっております。
正直、勝ち味に遅いタイプなのは「豊富な迂回血ライン」を継承する母の産駒には良くありがちなケースで、この馬も完成するのはキャトルフィーユなどのように4歳以降の古馬になってから、かもしれません。
そういう意味でも、「芝重賞級」になっていけるかどうか、長い目で見守ってあげて下さいね(笑)。
まあ、母シナノネージュが豊富な迂回血ラインを継承していることは明白なのですが、はっきり言わせていただければ現代競馬においてBBLP=10以上、であることを満たせば、細かい数値にはもうそれ以上こだわる必要もないと考えております。
チューリップ賞で4着という内容も、ある意味こういった血統背景の馬「らしさ」があるのかな?と。
ロサギガンティアなどのケースもそうですが、注目した重賞レースで馬券に絡めなかったからと言って、検証がそこで終わりになる、というわけでは決してありません。
3歳時はパッとしなかったキャトルフィーユについても早い段階から検証し続けてきましたが、「近親クロスに頼る配合の馬たち」を相手に、古馬以降はよく頑張ってきているな〜と思いますしね。
なお、本日の新緑賞で快勝した、
・ハギノハイブリッド(母ハッピーペインターのBBLP=10:(3,4,3))
・RRP:130=127+3
ブランネージュの父はシンボリクリスエス(BBLP=8)で、こちらの父はタニノギムレット(BBLP=4)ということで、いずれも父のBBLPについては、現代においてやや不安な要素となっています。
種牡馬として、超〜万能な対応力を見せつけるディープインパクトのBBLP=12を基準値とすれば、どんなに頑張ってもディープ産駒たちをバンバンやっつけそうな産駒を今後とも出せそうにないロベルト系の父たちですが(苦笑)、どうにか「母の力(=血から)」を借りて、まだまだ元気な産駒を出していってもらいたいな、と。
あとはレッドリヴェールが日本ダービーに挑戦することになるのかどうか?の選択次第により、オークスで上位を狙う他の馬たちがそれなりに色気を持てる状況とも成り得るわけではありますが。
さて、このブログでは2歳〜3歳初期段階までの間に血統考察をなるべく済ませ、古馬になって以降のことはほとんど記事にしていないのが通例ですが、「迂回血ライン」という血統考察手法の意味するところを読者の皆様に“より注意深く認識”して頂くために、本日施行された福島牝馬Sの結果を踏まえての解説をしておきたいと思います。
4/26 福島11R 福島牝馬S(芝1800m)
1着 ケイアイエレガント(母父自身にボールドルーラー4×3の近親クロス有)
2着 キャトルフィーユ(母ワンフォーローズのBBLP=11:(7,1,3))
*古馬についてはRRP(レース実績ポイント)の適用はしていないのであしからず、です)
このブログでは常日頃、「(主として4代内で成立の)近親クロスに頼らない」ことを基本軸に、迂回血ライン継承度(=BBLP)を優先考察可能なパターンの配合を持つタイプについて検証をしてきております。
勝ったKエレガントの母、ポストパレード自身のBBLP=8:(5,0,3)と算出することも可能ですが、上記のように母の父であるA.P.インディ自身が上記の「4代内クロス」を内包しているので、この場合は「母父自身の持つ要素」を優先して考察します。
実際、前走の中山牝馬SにおいてもKエレガントはキャトルフィーユと同着になっており、母自身のBBLPの値のみで優劣を決めるのは相応しくない、ということが分かっていました。
それ故、いつも参加している競馬SNSのウマニティ予想大会で事前登録したのは◎キャトルフィーユでしたが、買い目としては、力量差のないKエレガントとの馬単ウラオモテとして的中を果たしております。
そして今回、人気の中心だった1番人気と3番人気の結果は、
10着 アロマティコ(母ナスカのBBLP=8:(4,2,2))
7着 レイカーラ(母カーラパワーのBBLP=6:(4,2,0))
このブログでは、近親クロス(あくまで4代以内で成立する場合のみ)に頼っていない馬が「中距離の芝重賞級」として出世を果たすには「母自身のBBLP=10以上が望ましい」という基本的見解を持ちつつ、常に検証しています。
アロマティコは実績として、G1戦とG3戦で共に3着という好結果を残してきてはいたものの、これまでに「芝重賞で連対」をした経験は皆無です。
レイカーラにしても典型的な上がり馬という印象ですが、重賞となると今後とも、少々割り引かざるを得ない血統背景の持ち主であることが分かります。
このようなケースは、あくまでもほんの「一例」に過ぎません。このブログをご覧の皆様におかれましては、3歳時点での「迂回血ライン」による血統考察が、古馬になって以降も「必ず役に立つ」ということについて是非、認識をあらたにしていただきたいのです。
このブログの血統考察手法である、「迂回血ライン」の概念を今後とも活かすも殺すも、それは結局「あなた次第・・・」だと言っておきたいと思います・・・。
4/27 東京11R フローラS(芝2000m)
5.ブランネージュ(母シナノネージュのBBLP=20以上:(詳細は省略。笑))
RRP:126=123+3
この馬についてはチューリップ賞の事前考察記事において既に注目馬とし、少々血統背景の解釈の仕方に苦慮しつつも第一段階の検証はおこなっております。
正直、勝ち味に遅いタイプなのは「豊富な迂回血ライン」を継承する母の産駒には良くありがちなケースで、この馬も完成するのはキャトルフィーユなどのように4歳以降の古馬になってから、かもしれません。
そういう意味でも、「芝重賞級」になっていけるかどうか、長い目で見守ってあげて下さいね(笑)。
まあ、母シナノネージュが豊富な迂回血ラインを継承していることは明白なのですが、はっきり言わせていただければ現代競馬においてBBLP=10以上、であることを満たせば、細かい数値にはもうそれ以上こだわる必要もないと考えております。
チューリップ賞で4着という内容も、ある意味こういった血統背景の馬「らしさ」があるのかな?と。
ロサギガンティアなどのケースもそうですが、注目した重賞レースで馬券に絡めなかったからと言って、検証がそこで終わりになる、というわけでは決してありません。
3歳時はパッとしなかったキャトルフィーユについても早い段階から検証し続けてきましたが、「近親クロスに頼る配合の馬たち」を相手に、古馬以降はよく頑張ってきているな〜と思いますしね。
なお、本日の新緑賞で快勝した、
・ハギノハイブリッド(母ハッピーペインターのBBLP=10:(3,4,3))
・RRP:130=127+3
ブランネージュの父はシンボリクリスエス(BBLP=8)で、こちらの父はタニノギムレット(BBLP=4)ということで、いずれも父のBBLPについては、現代においてやや不安な要素となっています。
種牡馬として、超〜万能な対応力を見せつけるディープインパクトのBBLP=12を基準値とすれば、どんなに頑張ってもディープ産駒たちをバンバンやっつけそうな産駒を今後とも出せそうにないロベルト系の父たちですが(苦笑)、どうにか「母の力(=血から)」を借りて、まだまだ元気な産駒を出していってもらいたいな、と。
2014年04月21日
皐月賞 回顧
イスラボニータは完勝でした。他の馬たちが100%の力を出し切っている中、まだ95%程度しか出していないようにも映りましたしね。
個人的にはフジキセキ産駒のワンツーフィニッシュで美酒を、と勝手な妄想を膨らませつつ観戦しましたが、期待したロサギガンティアは道中ほぼ何も出来ずにただ回ってきただけ〜ってな有様で、完敗のカタチ。
トリプルジンクスのうち、イスラBに父フジキセキのクラシック未勝利を打破してもらったものの、残る2つはロサG陣営そのもののジンクスとして、とてつもなく強固なままでした・・・(苦笑)。
4/20 中山11R 皐月賞(芝2000m)
1着 イスラボニータ(母イスラコジーンのBBLP=6:(2,1,3)だが異系アシスト有)
・RRP:169=126+7+5+9+9+(10+3)
2着 トゥザワールド(ヌレイエフ4×3)
・RRP:152=125+3+5+10+(9)
3着 ウインフルブルーム(母父自身にナスルーラ3×4の近親クロス有)
・RRP:144=128+3+(3)+7+(3)
事前考察で述べたように、今回の快勝劇でイスラボニータは日本ダービーでも勝ち負けして不思議ないポテンシャルの持ち主、と判断出来ます。
確かに、更なる距離延長は“通常の”フジキセキ産駒にとっては大いなる壁・鬼門に他なりませんが、イスラボニータは最終世代にして史上稀にみる最高・最上級のフジキセキ産駒。
よほどのアクシデント、体調の不備などがない限り、2冠目も手中に収めそうな気配濃厚ですね。
トゥザワールドも逆転を目論むのは当然でしょうが、使える脚が短いこの馬にとって、むしろ東京の長い直線で究極の末脚勝負になった場合には、イスラボニータの瞬発力の前に再度ひれ伏すことになるのではないか?と。
ダービー当日の馬場が悪化し、ロジユニヴァースが勝った時のような極悪の馬場になれば、パワー兼備のトゥザワールドにようやく追い風となりそうかも、という感じですかね・・・。
3着のWFブルームについては、絶妙のペース配分に持ち込んでの逃げで最後まで粘りこんだのはさすが、という評価はすべきものの、やはりG1戦において連対するまでの域にはないな、という印象も。
逃げ先行馬のレベルとしては、やはりバンドワゴンのほうが数段、上の領域にあると感じます。
まあタラレバ論になってしまいますが、バンドワゴンが完璧な内容で逃げていたら、今回のメンバー相手でも勝ち負けに持ち込んでいた可能性はかなり高いと個人的には考えます。
秋には元気な状態でターフに戻ってきてもらいたいですね、バンドワゴン君には・・・。
個人的にはフジキセキ産駒のワンツーフィニッシュで美酒を、と勝手な妄想を膨らませつつ観戦しましたが、期待したロサギガンティアは道中ほぼ何も出来ずにただ回ってきただけ〜ってな有様で、完敗のカタチ。
トリプルジンクスのうち、イスラBに父フジキセキのクラシック未勝利を打破してもらったものの、残る2つはロサG陣営そのもののジンクスとして、とてつもなく強固なままでした・・・(苦笑)。
4/20 中山11R 皐月賞(芝2000m)
1着 イスラボニータ(母イスラコジーンのBBLP=6:(2,1,3)だが異系アシスト有)
・RRP:169=126+7+5+9+9+(10+3)
2着 トゥザワールド(ヌレイエフ4×3)
・RRP:152=125+3+5+10+(9)
3着 ウインフルブルーム(母父自身にナスルーラ3×4の近親クロス有)
・RRP:144=128+3+(3)+7+(3)
事前考察で述べたように、今回の快勝劇でイスラボニータは日本ダービーでも勝ち負けして不思議ないポテンシャルの持ち主、と判断出来ます。
確かに、更なる距離延長は“通常の”フジキセキ産駒にとっては大いなる壁・鬼門に他なりませんが、イスラボニータは最終世代にして史上稀にみる最高・最上級のフジキセキ産駒。
よほどのアクシデント、体調の不備などがない限り、2冠目も手中に収めそうな気配濃厚ですね。
トゥザワールドも逆転を目論むのは当然でしょうが、使える脚が短いこの馬にとって、むしろ東京の長い直線で究極の末脚勝負になった場合には、イスラボニータの瞬発力の前に再度ひれ伏すことになるのではないか?と。
ダービー当日の馬場が悪化し、ロジユニヴァースが勝った時のような極悪の馬場になれば、パワー兼備のトゥザワールドにようやく追い風となりそうかも、という感じですかね・・・。
3着のWFブルームについては、絶妙のペース配分に持ち込んでの逃げで最後まで粘りこんだのはさすが、という評価はすべきものの、やはりG1戦において連対するまでの域にはないな、という印象も。
逃げ先行馬のレベルとしては、やはりバンドワゴンのほうが数段、上の領域にあると感じます。
まあタラレバ論になってしまいますが、バンドワゴンが完璧な内容で逃げていたら、今回のメンバー相手でも勝ち負けに持ち込んでいた可能性はかなり高いと個人的には考えます。
秋には元気な状態でターフに戻ってきてもらいたいですね、バンドワゴン君には・・・。
2014年04月19日
第74回皐月賞 血統考察
このブログの主旨は、過去記事で何度もお伝えしてきている通り、「近親クロス」の有効性に過度に頼ることなく、5代アウトブリードか、もしくはほぼそれに近い血統背景であっても「強く成れる可能性のある馬」を探し出すことにあります。
「迂回血(うかいち)」という言葉の意味や、迂回血ライン継承度(=BBLP)などの用語に関しましては「ブログ主旨説明・他」のカテゴリ記事をご参照下さい(パソコンからの閲覧にて)。
先週の桜花賞に限らず、世界の競馬において「近親配合・インブリード」というものはあって当然であり、その要素を最大限に活かせる馬が台頭し、結果を出すのが常となる世界であるとも言えます。
そんな中での血統考察のポイントは、2歳デビュー時から3歳初期の段階で、まだ誰もその馬の強さに「気付いていない」という状況でありながら「光を当て、焦点を合わせる」ということが重要です。
既に誰もがみな「強い」と実感してしまっているような馬の血統を、“したり顔”で解説することになど、大した意味もありません。
このブログで発掘したケースでは、ホエールキャプチャが個人的にも「ザ・レジェンド」と言いたいぐらいの存在ですね。あのオルフェーブルを撃破した2歳時の芙蓉Sでは5番人気ながら◎に指名。
今でもなお忘れられないレースとして、私の心の中に刻み付けられています・・・。
4/20 中山11R
1.ワンアンドオンリー(同系配合でヘイロー3×4)
・RRP:142=123+10+9
一応、配合的にも中山向きなんでしょうね。ただ個人的には、ラジオNIKKEI杯2歳Sの勝利も弥生賞の2着も、そんなにレベルの高い内容ではないように映ります。
ハーツクライ産駒なのでむしろダービーのほうに期待する向きもあるようですが、東スポ杯2歳Sであの程度の内容(6着)の馬が、ダービーで勝ち負けするイメージは持てませんね。
母父がタイキシャトルというのも、その印象に拍車をかけてトライアル向きの配合、としか・・・。
2.イスラボニータ(母イスラコジーンのBBLP=6:(3,1,2)だが異系アシスト有)
・RRP:156=126+7+5+9+9
実績においては文句のつけようがないものの、右回り・2000mがWで未経験というのは、さすがに割引材料でしかないでしょう。
それでもこのメンバー相手に勝ち切ってしまうようなら、距離不安もあるダービーでさえも勝ち負けするのではないかと思います。
過去記事で検証しているとおり、イスラボニータには異系種牡馬インリアリティ(4×5)という5代内クロスがあり、この要素が父母ともにBBLP=6という値の不利をカバーしています。
元々、このブログではフジキセキの産駒に対し、異系マンノウォー経由のライン継承が複数あれば、「異系アシスト」が得られやすい、との主張をしてきました。
インリアリティはそのマンノウォー直系の種牡馬であり、その意味ではブログで主張どおりの馬として大成しつつあるので、個人的にも興味深くこの馬を見つめていきたいと思います。
ただ今回は本命にしたい馬が別に居るので、あくまで連軸として強力、という扱いですね。
3.クラリティシチー(母タイキクラリティのBBLP=17:(9,2,6))
・RRP:128
全6戦して3着以内、という堅実性は評価すべきものの、同時に勝ち味の遅さには歯がゆさも感じますね。さすがに・・・。
新潟のデビュー戦で勝利しているのみで、それ以後のポイント加算が無く、基本は「平坦コース向き」の様相を体現しているのかもしれません。同じキンカメ産駒としては、ヒットザターゲットのようなイメージでしょうか。
まあヒットザTよりは出世していけそうですし今後とも注目していきますが、何とか「善戦マン」のレッテルを貼られたままで終わらないよう、それなりに期待したいですね・・・。
5.アデイインザライフ(母自身は考察外)
・RRP:130
ディープ産駒にしてはまずまずの中山巧者ですが、前走騎乗の戸崎騎手がアッサリこの馬を手放しアジアEを選ぶあたり、やはり「その程度」ということなんでしょう。
血統的にもこのブログでどうこう言えるタイプではないですね。今後活躍してもしなくても、個人的には検証していく対象とはなりませんので、あしからずです・・・。
6.アドマイヤデウス(ノーザンダンサー4×4)
・RRP:135=127+3+5
レース当日の馬場がかなり悪化するような場合には浮上の余地もありと考えていたのですが、どうやら天気は曇り程度で済みそうで、ややパワーが勝っている印象のこの馬にはどうかな〜、と。
前走のような追い込みのレースではメンバーも違い過ぎますし差し届かないでしょう。けれども4、5番手あたりに前付けして運べれば、それなりの粘りを発揮するとは思います。
3着固定で決め打ち、それ以上の内容で走られたら脱帽、とするしかないですね・・・。
7.トーセンスターダム(母自身にミスプロ3×4及びノーザンダンサー4×3のWクロス有)
・142=128+5+9
目標はダービー、と陣営は公言しつつも、本音では「勝てるものなら勝っちゃいましょか〜」、ってなところでしょうね。
そうであっても、脚質的に中山向きでないことは明白なので、あくまで脚を溜めて、それでどの程度追い込めるか?という試金石的なレースに徹するんでしょうけれども。
まあ個人的には母自身の持つコテコテなWクロスに辟易とせざるを得ないので、アデイインザライフ同様、別に今後どういった活躍をしていこうが血統考察の対象外です・・・。(馬券を買わない、という意味ではありませんよ〜。笑)
8.ステファノス(母自身は考察外)
・126=123+3
こちらもディープ産駒としては何とも中途半端な印象の配合で、どういったレースに適性が向くのか、捉えどころが難しい感じですね。
ステファノス自身は5代アウトブリード血統なので本来ならば評価すべきなのですが、母のココシュニック自身に問題点があります。ネアルコ経由のライン継承が合計で11ある、という部分ですね。
そもそも、母父のクロフネ自身がネアルコの血量最上位、という欠点を持つことで、「牡馬の産駒」の場合には懸念材料となってしまうのです。
もしステファノスが牝馬であったなら、さほど問題視せずに済むケースなんですが・・・。
まあそれ以前の問題として、毎日杯からの直行で皐月賞でも馬券に絡む、というのはTMオペラオー級の超大物でないと、ね・・・。
9.スズカデヴィアス(母スズカローランのBBLP=11:(4,1,6))
・132=127+5
人気薄の立場で、このブログで推奨する馬がいるとすればこの馬に他ならないですね。渋った馬場も問題ないと思われ、馬場が悪化すればかなり評価したいところだったのですが、良馬場ではさすがに強気なことは言えませんね。
ただ、前走のすみれSの内容は、決してフロックではないと判断します。2着に負かしたワールドインパクトも、次走の大寒桜賞でキッチリ勝ち上がっていますし。
興味のある方は複勝とか、3着付けで少々買い目に入れてみて下さいね〜。(結果への責任は、持てませんけど。苦笑)
10.ベルキャニオン(母自身が同系配合馬)
・RRP:135=127+8
前走の事前考察で、かなり揶揄めいたことを述べました。馬に対してではなく、馬主に対して、ですけれども。
今回も血統的に語りたい部分は何もありません。誰でも評価可能な馬ですから・・・。
11.ロサギガンティア(母ターフローズのBBLP=10:(4,6,0))
・RRP:135=123+3+9
週中の競馬JAPANのサイトで、水曜コラム担当の柏木集保氏が見解を述べておられましたが、ロサギガンティアに関しては「トリプルジンクス」を克服する必要があるので買いにくい、という感じの内容ですね。
実際、フジキセキ産駒(クラシック未勝利)+藤沢和厩舎(クラシック未勝利)+柴田ヨシトミ騎手(クラシック未勝利)という、嫌〜なジンクスが3つも重なるワケですから、そりゃそうだわな、と(苦笑)。
そんなモン、3つとも一気に払拭してもらいたい、というのがロサギガンティアに対する個人的な見解です。
2月2日の東京6R、3歳500万下(芝1800m)の事前考察記事では、ロサGただ1頭を注目馬として取り上げました。
過去記事をキチンとご覧になっている読者の方であれば、続くスプリングSでの「快勝劇」についても至極当然の内容として受け止めていただけたことと存じます。
過去記事の内容は、もうここでは繰り返しません。興味がある方はその記事へ遡って、読み直していただきたいですね。その労力を惜しまない方々こそ、真の血統好きの証明です。
もし今回、馬券圏内にも来れないようであれば大変残念ですが、それも競馬です。それでこの馬の血統評価が揺らぐということは絶対にないですね・・・。
12.タガノグランパ(母自身は考察外)
・RRP:140=124+2+7+7
それなりにポイントを加算してますが1400mが中心のもので、今回も参戦はするもののNHKマイルCに向けて中距離馬たちとの実力差を確認しつつ経験値を高めておこう、ってな魂胆でしょう。
レース経験そのものは、今後に活かされるはずでしょうからね。上位争いに絡めないとしても。
13.キングズオブザサン(母スティンガーのBBLP=7:(4,1,2))
・RRP:142=130+3+9
母のスティンガー自身は重賞実績のある成績ですが、母としてはさほど評価出来るものではありませんね。半兄のサトノギャラントもまずまずのオープン馬になっていますが、2000mの芝重賞を勝ち切るだけのポテシャルは微妙に足りません。
ただ、父がCテナンゴに替わる部分で弟のこちらは十分に2000mへの適性は備えています。中山向きという部分でも、今回上位に来れなくて何時来るの?という感じですしね。
それでも、母の「底力不足」という部分は今後ともネックとなっていくでしょう。菊花賞やステイヤーズSあたりのほうが、むしろ純粋なスタミナ要素を問われるので良いかもしれませんね・・・。
14.バウンスシャッセ(母リッチダンサーのBBLP=8:(5,2,1))
・RRP:140=128+3+9
まあ、皐月賞に牝馬が出走するのはレースとして楽しめそうですが、過去に負かした牡馬の面々もそんなに大したレベルではないですし、さすがにここは少々敷居が高いかと。
ただ先行して粘れるだけのものは備わっているでしょうし、上手く立ち回れば掲示板、あわよくば3着という可能性もゼロではないでしょうね。
その場合、先着された牡馬の面々に対し、かなり厳しい評価をすることになりそうですが。
16.アジアエクスプレス(母自身が同系配合馬)
・RRP:146=124+3+(8+3)+8
通常であれば1番人気に支持されておかしくない実績の持ち主ですが、朝日杯FSの走破内容がミッキーアイルに劣るというケチのつけどころがあるのと、休み明けとはいえ前走500万を勝ち上がったばかりのロサGに完敗という内容が、やはり・・・となるでしょう。
そのロサGにしても出遅れながらの勝利で完ぺきとは言えない内容だっただけに、今年は種々の面で朝日杯FSの上位組を過大に評価するのは禁物かな、と感じます。
父のヘニーヒューズについても、これからの種牡馬なのでなかなか決めつけられないのが難しい部分ですが、基本的にマイル以下のスピードタイプを量産していくイメージでしょうか。
同じ父系のヨハネスブルグよりは、確実に成長力がありますし距離への融通性も柔軟そうですけれどもね・・・。
まあ逆に、皐月賞を勝ってしまうような器なら、父ヘニーヒューズの評価を最大限にアップさせるしかないでしょう。これだけサンデーS系種牡馬たちに囲まれながら結果を出せるというのは、並大抵のことでは出来ませんからね。中距離G1戦という舞台においても。
17.トゥザワールド(ヌレイエフ4×3)
・RRP:143=125+3+5+10
全兄トゥザグローリーの「ムラ駆けぶり」を何度も目にしていると、この全弟にもそんな狂気めいた気性の問題点が潜んでいるのかも?なーんて目線で、どうしても見てしまいますね。
まあこれまでのところ、バンドワゴンに負けた以外は全て結果を出しているわけで、評価を下げる必要はない状況ではありますが。
穴党としては今年の弥生賞連対組に可能な限り「人気過剰」になってもらい、どちらとも3着以下にコケるという図式を勝手に妄想しています(笑)。
この馬に勝たれたら勝たれたで、仕方ないですね。期待した馬がその程度だった、ということに他なりませんので・・・。
18.ウインフルブルーム(母父自身にナスルーラ3×4の近親クロス有)
・RRP:141=128+3+(3)+7
正直、マイラーとしても中距離馬としても中途半端な内容で、どっちつかずの印象です。マイルを勝ち切るだけのスピードも足り無いし、かといって2000mで勝ち切るだけの底力にも欠ける、というような。
大外枠を陣営も嘆いていましたが、この馬のベストはやはりマイル〜1800mの狭い範囲でこそ、という感じでしょうか。
そもそも年明けのシンザン記念を使うのであれば何で今更、中距離路線なのかな?という疑問も少々。ハラを括ってNZT〜NHKマイルCであればミッキーアイルには敵わなくとも、ベストパフォーマンスを発揮出来たのではないか?と感じる次第にて。
「迂回血(うかいち)」という言葉の意味や、迂回血ライン継承度(=BBLP)などの用語に関しましては「ブログ主旨説明・他」のカテゴリ記事をご参照下さい(パソコンからの閲覧にて)。
先週の桜花賞に限らず、世界の競馬において「近親配合・インブリード」というものはあって当然であり、その要素を最大限に活かせる馬が台頭し、結果を出すのが常となる世界であるとも言えます。
そんな中での血統考察のポイントは、2歳デビュー時から3歳初期の段階で、まだ誰もその馬の強さに「気付いていない」という状況でありながら「光を当て、焦点を合わせる」ということが重要です。
既に誰もがみな「強い」と実感してしまっているような馬の血統を、“したり顔”で解説することになど、大した意味もありません。
このブログで発掘したケースでは、ホエールキャプチャが個人的にも「ザ・レジェンド」と言いたいぐらいの存在ですね。あのオルフェーブルを撃破した2歳時の芙蓉Sでは5番人気ながら◎に指名。
今でもなお忘れられないレースとして、私の心の中に刻み付けられています・・・。
4/20 中山11R
1.ワンアンドオンリー(同系配合でヘイロー3×4)
・RRP:142=123+10+9
一応、配合的にも中山向きなんでしょうね。ただ個人的には、ラジオNIKKEI杯2歳Sの勝利も弥生賞の2着も、そんなにレベルの高い内容ではないように映ります。
ハーツクライ産駒なのでむしろダービーのほうに期待する向きもあるようですが、東スポ杯2歳Sであの程度の内容(6着)の馬が、ダービーで勝ち負けするイメージは持てませんね。
母父がタイキシャトルというのも、その印象に拍車をかけてトライアル向きの配合、としか・・・。
2.イスラボニータ(母イスラコジーンのBBLP=6:(3,1,2)だが異系アシスト有)
・RRP:156=126+7+5+9+9
実績においては文句のつけようがないものの、右回り・2000mがWで未経験というのは、さすがに割引材料でしかないでしょう。
それでもこのメンバー相手に勝ち切ってしまうようなら、距離不安もあるダービーでさえも勝ち負けするのではないかと思います。
過去記事で検証しているとおり、イスラボニータには異系種牡馬インリアリティ(4×5)という5代内クロスがあり、この要素が父母ともにBBLP=6という値の不利をカバーしています。
元々、このブログではフジキセキの産駒に対し、異系マンノウォー経由のライン継承が複数あれば、「異系アシスト」が得られやすい、との主張をしてきました。
インリアリティはそのマンノウォー直系の種牡馬であり、その意味ではブログで主張どおりの馬として大成しつつあるので、個人的にも興味深くこの馬を見つめていきたいと思います。
ただ今回は本命にしたい馬が別に居るので、あくまで連軸として強力、という扱いですね。
3.クラリティシチー(母タイキクラリティのBBLP=17:(9,2,6))
・RRP:128
全6戦して3着以内、という堅実性は評価すべきものの、同時に勝ち味の遅さには歯がゆさも感じますね。さすがに・・・。
新潟のデビュー戦で勝利しているのみで、それ以後のポイント加算が無く、基本は「平坦コース向き」の様相を体現しているのかもしれません。同じキンカメ産駒としては、ヒットザターゲットのようなイメージでしょうか。
まあヒットザTよりは出世していけそうですし今後とも注目していきますが、何とか「善戦マン」のレッテルを貼られたままで終わらないよう、それなりに期待したいですね・・・。
5.アデイインザライフ(母自身は考察外)
・RRP:130
ディープ産駒にしてはまずまずの中山巧者ですが、前走騎乗の戸崎騎手がアッサリこの馬を手放しアジアEを選ぶあたり、やはり「その程度」ということなんでしょう。
血統的にもこのブログでどうこう言えるタイプではないですね。今後活躍してもしなくても、個人的には検証していく対象とはなりませんので、あしからずです・・・。
6.アドマイヤデウス(ノーザンダンサー4×4)
・RRP:135=127+3+5
レース当日の馬場がかなり悪化するような場合には浮上の余地もありと考えていたのですが、どうやら天気は曇り程度で済みそうで、ややパワーが勝っている印象のこの馬にはどうかな〜、と。
前走のような追い込みのレースではメンバーも違い過ぎますし差し届かないでしょう。けれども4、5番手あたりに前付けして運べれば、それなりの粘りを発揮するとは思います。
3着固定で決め打ち、それ以上の内容で走られたら脱帽、とするしかないですね・・・。
7.トーセンスターダム(母自身にミスプロ3×4及びノーザンダンサー4×3のWクロス有)
・142=128+5+9
目標はダービー、と陣営は公言しつつも、本音では「勝てるものなら勝っちゃいましょか〜」、ってなところでしょうね。
そうであっても、脚質的に中山向きでないことは明白なので、あくまで脚を溜めて、それでどの程度追い込めるか?という試金石的なレースに徹するんでしょうけれども。
まあ個人的には母自身の持つコテコテなWクロスに辟易とせざるを得ないので、アデイインザライフ同様、別に今後どういった活躍をしていこうが血統考察の対象外です・・・。(馬券を買わない、という意味ではありませんよ〜。笑)
8.ステファノス(母自身は考察外)
・126=123+3
こちらもディープ産駒としては何とも中途半端な印象の配合で、どういったレースに適性が向くのか、捉えどころが難しい感じですね。
ステファノス自身は5代アウトブリード血統なので本来ならば評価すべきなのですが、母のココシュニック自身に問題点があります。ネアルコ経由のライン継承が合計で11ある、という部分ですね。
そもそも、母父のクロフネ自身がネアルコの血量最上位、という欠点を持つことで、「牡馬の産駒」の場合には懸念材料となってしまうのです。
もしステファノスが牝馬であったなら、さほど問題視せずに済むケースなんですが・・・。
まあそれ以前の問題として、毎日杯からの直行で皐月賞でも馬券に絡む、というのはTMオペラオー級の超大物でないと、ね・・・。
9.スズカデヴィアス(母スズカローランのBBLP=11:(4,1,6))
・132=127+5
人気薄の立場で、このブログで推奨する馬がいるとすればこの馬に他ならないですね。渋った馬場も問題ないと思われ、馬場が悪化すればかなり評価したいところだったのですが、良馬場ではさすがに強気なことは言えませんね。
ただ、前走のすみれSの内容は、決してフロックではないと判断します。2着に負かしたワールドインパクトも、次走の大寒桜賞でキッチリ勝ち上がっていますし。
興味のある方は複勝とか、3着付けで少々買い目に入れてみて下さいね〜。(結果への責任は、持てませんけど。苦笑)
10.ベルキャニオン(母自身が同系配合馬)
・RRP:135=127+8
前走の事前考察で、かなり揶揄めいたことを述べました。馬に対してではなく、馬主に対して、ですけれども。
今回も血統的に語りたい部分は何もありません。誰でも評価可能な馬ですから・・・。
11.ロサギガンティア(母ターフローズのBBLP=10:(4,6,0))
・RRP:135=123+3+9
週中の競馬JAPANのサイトで、水曜コラム担当の柏木集保氏が見解を述べておられましたが、ロサギガンティアに関しては「トリプルジンクス」を克服する必要があるので買いにくい、という感じの内容ですね。
実際、フジキセキ産駒(クラシック未勝利)+藤沢和厩舎(クラシック未勝利)+柴田ヨシトミ騎手(クラシック未勝利)という、嫌〜なジンクスが3つも重なるワケですから、そりゃそうだわな、と(苦笑)。
そんなモン、3つとも一気に払拭してもらいたい、というのがロサギガンティアに対する個人的な見解です。
2月2日の東京6R、3歳500万下(芝1800m)の事前考察記事では、ロサGただ1頭を注目馬として取り上げました。
過去記事をキチンとご覧になっている読者の方であれば、続くスプリングSでの「快勝劇」についても至極当然の内容として受け止めていただけたことと存じます。
過去記事の内容は、もうここでは繰り返しません。興味がある方はその記事へ遡って、読み直していただきたいですね。その労力を惜しまない方々こそ、真の血統好きの証明です。
もし今回、馬券圏内にも来れないようであれば大変残念ですが、それも競馬です。それでこの馬の血統評価が揺らぐということは絶対にないですね・・・。
12.タガノグランパ(母自身は考察外)
・RRP:140=124+2+7+7
それなりにポイントを加算してますが1400mが中心のもので、今回も参戦はするもののNHKマイルCに向けて中距離馬たちとの実力差を確認しつつ経験値を高めておこう、ってな魂胆でしょう。
レース経験そのものは、今後に活かされるはずでしょうからね。上位争いに絡めないとしても。
13.キングズオブザサン(母スティンガーのBBLP=7:(4,1,2))
・RRP:142=130+3+9
母のスティンガー自身は重賞実績のある成績ですが、母としてはさほど評価出来るものではありませんね。半兄のサトノギャラントもまずまずのオープン馬になっていますが、2000mの芝重賞を勝ち切るだけのポテシャルは微妙に足りません。
ただ、父がCテナンゴに替わる部分で弟のこちらは十分に2000mへの適性は備えています。中山向きという部分でも、今回上位に来れなくて何時来るの?という感じですしね。
それでも、母の「底力不足」という部分は今後ともネックとなっていくでしょう。菊花賞やステイヤーズSあたりのほうが、むしろ純粋なスタミナ要素を問われるので良いかもしれませんね・・・。
14.バウンスシャッセ(母リッチダンサーのBBLP=8:(5,2,1))
・RRP:140=128+3+9
まあ、皐月賞に牝馬が出走するのはレースとして楽しめそうですが、過去に負かした牡馬の面々もそんなに大したレベルではないですし、さすがにここは少々敷居が高いかと。
ただ先行して粘れるだけのものは備わっているでしょうし、上手く立ち回れば掲示板、あわよくば3着という可能性もゼロではないでしょうね。
その場合、先着された牡馬の面々に対し、かなり厳しい評価をすることになりそうですが。
16.アジアエクスプレス(母自身が同系配合馬)
・RRP:146=124+3+(8+3)+8
通常であれば1番人気に支持されておかしくない実績の持ち主ですが、朝日杯FSの走破内容がミッキーアイルに劣るというケチのつけどころがあるのと、休み明けとはいえ前走500万を勝ち上がったばかりのロサGに完敗という内容が、やはり・・・となるでしょう。
そのロサGにしても出遅れながらの勝利で完ぺきとは言えない内容だっただけに、今年は種々の面で朝日杯FSの上位組を過大に評価するのは禁物かな、と感じます。
父のヘニーヒューズについても、これからの種牡馬なのでなかなか決めつけられないのが難しい部分ですが、基本的にマイル以下のスピードタイプを量産していくイメージでしょうか。
同じ父系のヨハネスブルグよりは、確実に成長力がありますし距離への融通性も柔軟そうですけれどもね・・・。
まあ逆に、皐月賞を勝ってしまうような器なら、父ヘニーヒューズの評価を最大限にアップさせるしかないでしょう。これだけサンデーS系種牡馬たちに囲まれながら結果を出せるというのは、並大抵のことでは出来ませんからね。中距離G1戦という舞台においても。
17.トゥザワールド(ヌレイエフ4×3)
・RRP:143=125+3+5+10
全兄トゥザグローリーの「ムラ駆けぶり」を何度も目にしていると、この全弟にもそんな狂気めいた気性の問題点が潜んでいるのかも?なーんて目線で、どうしても見てしまいますね。
まあこれまでのところ、バンドワゴンに負けた以外は全て結果を出しているわけで、評価を下げる必要はない状況ではありますが。
穴党としては今年の弥生賞連対組に可能な限り「人気過剰」になってもらい、どちらとも3着以下にコケるという図式を勝手に妄想しています(笑)。
この馬に勝たれたら勝たれたで、仕方ないですね。期待した馬がその程度だった、ということに他なりませんので・・・。
18.ウインフルブルーム(母父自身にナスルーラ3×4の近親クロス有)
・RRP:141=128+3+(3)+7
正直、マイラーとしても中距離馬としても中途半端な内容で、どっちつかずの印象です。マイルを勝ち切るだけのスピードも足り無いし、かといって2000mで勝ち切るだけの底力にも欠ける、というような。
大外枠を陣営も嘆いていましたが、この馬のベストはやはりマイル〜1800mの狭い範囲でこそ、という感じでしょうか。
そもそも年明けのシンザン記念を使うのであれば何で今更、中距離路線なのかな?という疑問も少々。ハラを括ってNZT〜NHKマイルCであればミッキーアイルには敵わなくとも、ベストパフォーマンスを発揮出来たのではないか?と感じる次第にて。
2014年04月13日
桜花賞 回顧
注目馬としたフォーエバーマークは残念ながら掲示板にも載れず力負け。結局のところ、3強ではなく2強+αという構図だったんでしょうね。
JRAがお決まりの「超高速馬場設定」の仕様にしたことも、終いの斬れスピードでは少々見劣るフォーエバーMに不利な高速上がりを要求されることとなり、先行勢としても厳しい展開につながったと思われます。
実際、今回の上位(1着〜7着)に来た馬は全て、「4コーナー10番手以下」となる後方待機組。道中7番手あたりを追走していたフォーエバーMは、壊滅した先行馬たちの中では、かなり踏ん張っていたことが分かります。
まあ、展開に左右されないだけの強さ、というものがフォーエバーマークには足りなかったということなんでしょうけれども・・・。
今回の結果でオークスも2強で決まり、というのが大勢を占める見解となるでしょう。レッドリヴェールも再度、ハープスターとほぼ互角の内容を示し、やはりその強さを再認識させられました。
日本ダービーも視野、というRリヴェール陣営の展望もあるようですが、そうなった場合には益々、オークスで2冠達成の確率は高まり、ハープスター陣営にとっても「どうぞダービーへ〜」ってな心境でしょうね(笑)。
4/13 阪神11R 第74回桜花賞(芝1600m)
1着 ハープスター(母自身にノーザンダンサー3×3の近親クロス有)
・RRP:158=124+8+(7)+8+(8+3)
2着 レッドリヴェール(母自身にノーザンダンサー2×4の近親クロス有)
・RRP:153=126+9+(8+3)+(7)
3着 ヌーヴォレコルト(母自身が同系配合、且つノーザンダンサー3×4)
・RRP:136=123+3+7+(3)
通常、「父と母父」という表面的な配合要素のみにしか目が向かないような競馬ファンにとっては、上記のように上位3頭の「母自身が持つ特徴」というものにも否応なく目を向けざるを得ないことが、良くお分かりになるのではないかと思います。
「たまたまそうなっただけ」と思いたい人には、「どうぞ、ご自由に」と言っておきましょう(笑)。
今回、リアル馬券の購入ではフォーエバーMがコケた場合も想定し、上記の3連単の買い目も一応、少し買っておきました。まあ、誰でも当てることが出来る馬券なので、何の自慢にもなりゃしませんけどね・・・。
事前考察で提示していたレース実績ポイント(RRP)ではハープSが147、Rリヴェールが146となっていましたが、やはり桜花賞登場時点で140台後半のポイントがあったのは3着以下の馬たちにはない実績であり、順当にそれぞれが持てるポテンシャルを発揮し、更なるポイント加算につなげた、と言えます。
僅差の2着で、5ポイント差に広げられてしまった格好のRリヴェールですが、こなしたレース数が1戦少ない中での5ポイント差なので、やはり「ほぼ同程度のポテンシャル」が備わっているのは明白。
ダービーに参戦するとなれば、それはそれで楽しみですが個人的にはオークスでライバルを倒す、という意気込みで陣営には調整していって欲しいと思いますね。
最後に、フクノドリームの果敢な大逃げを演出してレースを盛り上げてくれた、横山和生騎手には最大限の賛辞を贈りたいと思います。失速は当たり前の逃げっぷりでしたが、「よくやったっ!感動したっ!」と、どこぞの元首相のように褒めてあげたいですね。
やはり、レースはああいう「本気の逃げ」を打つ馬がいてこそ、最高に盛り上がります。それだけに、返すがえすも皐月賞でバンドワゴン回避〜、となってしまって残念至極。
つまんねえの・・・。(ツイッターはやってないので、誰か代わりにツブやいてくれい)
JRAがお決まりの「超高速馬場設定」の仕様にしたことも、終いの斬れスピードでは少々見劣るフォーエバーMに不利な高速上がりを要求されることとなり、先行勢としても厳しい展開につながったと思われます。
実際、今回の上位(1着〜7着)に来た馬は全て、「4コーナー10番手以下」となる後方待機組。道中7番手あたりを追走していたフォーエバーMは、壊滅した先行馬たちの中では、かなり踏ん張っていたことが分かります。
まあ、展開に左右されないだけの強さ、というものがフォーエバーマークには足りなかったということなんでしょうけれども・・・。
今回の結果でオークスも2強で決まり、というのが大勢を占める見解となるでしょう。レッドリヴェールも再度、ハープスターとほぼ互角の内容を示し、やはりその強さを再認識させられました。
日本ダービーも視野、というRリヴェール陣営の展望もあるようですが、そうなった場合には益々、オークスで2冠達成の確率は高まり、ハープスター陣営にとっても「どうぞダービーへ〜」ってな心境でしょうね(笑)。
4/13 阪神11R 第74回桜花賞(芝1600m)
1着 ハープスター(母自身にノーザンダンサー3×3の近親クロス有)
・RRP:158=124+8+(7)+8+(8+3)
2着 レッドリヴェール(母自身にノーザンダンサー2×4の近親クロス有)
・RRP:153=126+9+(8+3)+(7)
3着 ヌーヴォレコルト(母自身が同系配合、且つノーザンダンサー3×4)
・RRP:136=123+3+7+(3)
通常、「父と母父」という表面的な配合要素のみにしか目が向かないような競馬ファンにとっては、上記のように上位3頭の「母自身が持つ特徴」というものにも否応なく目を向けざるを得ないことが、良くお分かりになるのではないかと思います。
「たまたまそうなっただけ」と思いたい人には、「どうぞ、ご自由に」と言っておきましょう(笑)。
今回、リアル馬券の購入ではフォーエバーMがコケた場合も想定し、上記の3連単の買い目も一応、少し買っておきました。まあ、誰でも当てることが出来る馬券なので、何の自慢にもなりゃしませんけどね・・・。
事前考察で提示していたレース実績ポイント(RRP)ではハープSが147、Rリヴェールが146となっていましたが、やはり桜花賞登場時点で140台後半のポイントがあったのは3着以下の馬たちにはない実績であり、順当にそれぞれが持てるポテンシャルを発揮し、更なるポイント加算につなげた、と言えます。
僅差の2着で、5ポイント差に広げられてしまった格好のRリヴェールですが、こなしたレース数が1戦少ない中での5ポイント差なので、やはり「ほぼ同程度のポテンシャル」が備わっているのは明白。
ダービーに参戦するとなれば、それはそれで楽しみですが個人的にはオークスでライバルを倒す、という意気込みで陣営には調整していって欲しいと思いますね。
最後に、フクノドリームの果敢な大逃げを演出してレースを盛り上げてくれた、横山和生騎手には最大限の賛辞を贈りたいと思います。失速は当たり前の逃げっぷりでしたが、「よくやったっ!感動したっ!」と、どこぞの元首相のように褒めてあげたいですね。
やはり、レースはああいう「本気の逃げ」を打つ馬がいてこそ、最高に盛り上がります。それだけに、返すがえすも皐月賞でバンドワゴン回避〜、となってしまって残念至極。
つまんねえの・・・。(ツイッターはやってないので、誰か代わりにツブやいてくれい)