2013年12月
2013年12月29日
2013年もあと僅か・・・。
今年もまた、あっという間に1年が過ぎ去ってしまったように感じます。年齢のせいだけではないような気もしますが(笑)。
個人的には、2012年よりも今年の方が全般的に予想が不調なケースが多かったように思います。まあ2歳馬&3歳馬といった「若駒たち」の、能力が未知の段階で血統ポテンシャルを類推するという作業はハナから上手くいかない場合も想定してはいるのですが・・・。
それでも、オルフェーヴルのような「誰がどう見ても強い」となるような馬の血統を後付けであーだこーだ言っても仕方がないワケで、「未知の段階」でその血統ポテンシャルを推し量ることにこそ、血統考察の最大の楽しみ・醍醐味があると考えます。
血統のプロの方々が常々言っているようなものとは異なるアプローチから考察&検証をしてみたい、として開設したこのブログも、紆余曲折・方向転換などを余儀なくされながら(笑)、どうにかここまで継続させてくることが出来ました。
現在はもう、読者の皆様とのコメントのやり取りはしない設定になっておりますが、かつてコメントを受け付けていた当時に、好意的なコメントの数々をお寄せ頂いた一部の読者の皆さまには、今でも厚く感謝の気持ちを抱き続けております。
こんな妙チクリンな内容のブログでも(笑)、読んでもらえるのだなと実感しつつブログ継続の「原動力」にさせて頂いてきました。
皆さまにおかれましては、どうぞ良いお年が迎えられますよう心よりお祈り申し上げます。今年も有難うございました。m(_ _)m
個人的には、2012年よりも今年の方が全般的に予想が不調なケースが多かったように思います。まあ2歳馬&3歳馬といった「若駒たち」の、能力が未知の段階で血統ポテンシャルを類推するという作業はハナから上手くいかない場合も想定してはいるのですが・・・。
それでも、オルフェーヴルのような「誰がどう見ても強い」となるような馬の血統を後付けであーだこーだ言っても仕方がないワケで、「未知の段階」でその血統ポテンシャルを推し量ることにこそ、血統考察の最大の楽しみ・醍醐味があると考えます。
血統のプロの方々が常々言っているようなものとは異なるアプローチから考察&検証をしてみたい、として開設したこのブログも、紆余曲折・方向転換などを余儀なくされながら(笑)、どうにかここまで継続させてくることが出来ました。
現在はもう、読者の皆様とのコメントのやり取りはしない設定になっておりますが、かつてコメントを受け付けていた当時に、好意的なコメントの数々をお寄せ頂いた一部の読者の皆さまには、今でも厚く感謝の気持ちを抱き続けております。
こんな妙チクリンな内容のブログでも(笑)、読んでもらえるのだなと実感しつつブログ継続の「原動力」にさせて頂いてきました。
皆さまにおかれましては、どうぞ良いお年が迎えられますよう心よりお祈り申し上げます。今年も有難うございました。m(_ _)m
2013年12月23日
ラジオN杯2歳S他 2歳戦 備忘録(終)
ラストランとなったオルフェーヴルの走りっぷり、その超絶的なまでのパフォーマンスにはただただ畏れ入り奉るしかありませんでしたね・・・。
正直、種牡馬入りするなんて甚だ勿体無いという印象ばかり。6歳でもバリバリ主役を張っていけそうな、神々しいまでの異彩を放っていました。
まあ配合的には、「父と母父」の相性で単純化して語られてしまうのも確かですが、おそらくノーザンテースト(4×3)の「奇跡の血量」によるクロス効果も著しくプラスに奏功したものとしか考えられませんね・・・。
過去の名馬と比較しても、心肺機能、骨格そして筋肉組成バランスなど、その全てにおいておそらく群を抜いているのではないかとさえ思わせます。
あのヤンチャな性格も、単なるワガママで融通の利かないだけの気性難とは異なり、自らの資質を引き出せるパートナー(=騎手)を試すための、彼なりの自己主張だったのではないかなー?、なあんて感じもしてきますね。
晴れて種牡馬となって、ディープインパクトも真っ青の活躍をしていけるのかどうか、現実的な話題としてはもう少し先の話になるので、個人的に種牡馬としてどうなるか?の印象は、現時点では封印しておくことにします。
オルフェーヴルの産駒がデビューする頃になっても、このブログがまだ続いていればいいのですが(苦笑)。
では本題の2歳戦回顧のコーナーに。
12/21 阪神11R ラジオNIKKEI杯2歳S (芝2000m)
1着 ワンアンドオンリー(同系配合でヘイロー3×4)
・RRP:133=123+10
2着 アズマシャトル(ヘイルトゥリーズン4×4)
・RRP:135=126+9
3着 サトノアラジン(母自身にノーザンダンサー3×4のクロス有)
・RRP:126(レース前に同じ)
少々揶揄気味な目線で、父よりも母父タイキシャトルの影響でマイル寄りになっているのではないか?と評したワン&オンリーに、ものの見事に勝たれてしまいましたね(>_<;)。
ただ、土曜の阪神では降雨がかなり続き、発表は「やや重」でしたがおそらく「重」に近いパワー馬場だったのではないかと推察しますので、その巧拙が今回はかなり反映したはずだと言い訳めいた主張をしておきます。
今回、勝ち馬と2着馬でレース実績ポイントの逆転が起きていますが、これはあくまでも「途中経過」のポイントに過ぎないので、現時点でどちらが強いとか弱いとかを決めている数値ではありません。
通常、3歳クラシック路線で台頭してくるような馬は、大概において新馬戦を勝ち上がっているケースが数多くの事例としてあり、その意味でも新馬勝ちを決めている重要性は見過ごせません。
アズマシャトルはマイルの新馬戦を勝っているので上記の初期値126となり、ワン&オンリーは未勝利戦での勝ち上がりなので初期値123のハンデを克服していくこととなります。
これは「用語解説」のカテゴリ記事に記載した設定ルールに基づいております。興味のある方はそちらでご確認していただければと存じます・・・。
1番人気で6着だったモンドシャルナについては、元々馬体が小さめだった上に今回は更に細化し、京都の重馬場を経験していたと言ってもメンバーが強化、おまけに京都とは異質な阪神のパワー馬場ということで、個人的にはそんなに期待していませんでした。
まあ負けたと言っても勝ち馬とは0.4秒差程度ですから、今後の鍛え方次第でまだまだ浮上の余地はあろうかと思います。
ただ正直、いくらディープの半弟といえども、周囲を取り巻く状況(繁殖牝馬のレベル)は2005年当時よりも明らかに変化してきているので、モンドシャルナの今後については厳しいものがあろうと推察します。
他の記事でも述べたように、今年の2歳牡馬のレベルは、今回のラジオN杯の上位組でも最高レベルとはとても言えない状況であり、今年に限ってはこのレースが3歳クラシックに直結するのか甚だ不透明な印象。
まだまだ年明け以降、例年にも増して混沌とした情勢が続くと思われます。モンドシャルナもまずは500万条件でスンナリ勝ち上がって見せることから再スタートしないと、という感じでしょうかね・・・。
12/22 中山7R ホープフルS(芝2000m)
1着 エアアンセム(同系配合でヘイルトゥリーズン4×4)
・RRP:131=126+5
2着 ベルキャニオン(母自身が同系配合馬)
・RRP:127(レース前に同じ)
3着 クラリティシチー(母タイキクラリティのBBLP=17:(9,2,6))
・RRP:128(レース前に同じ)
馬場は一応回復傾向にあったのは確かでしょうが、週中において関東地方では断続的にかなりの降雨量があったので当然、晴天が続いた場合の良馬場とは似ても似つかぬパワー馬場であったのは明白でしょうね。
個人的に注目馬としたクライリティシチーですが、やはり懸念された外枠からの発走はこの馬場と相まって余計にスタミナを問われる状況となり、勝ち切れる状況となるには厳しいものがあったかと。
それでも今回の上位3頭は0.1秒差内に納まる決着。枠順が違っていれば、この3頭の力量差ならまた変わっていたでしょう。エアアンセムが17番からの発走だったら、果たして勝ち切れたかどうか・・・。
まあタラレバ論になってしまうのでこれ以上は言わないでおきますか。
勝ったエアアンセムに関しては、これまた揶揄気味な固定評価だった「父シンボリK×母父サンデーS」の基本配合でマイル寄りのほうが向いているとの印象でしたが、アッサリ勝たれてしまいましたね(>_<;)。
ただ、この「父と母父」の基本配合となる産駒たちが軒並み、2000m以上をほとんど克服出来ずにマイルから1800m以内の距離実績で巻き返す傾向にあるのは誰がどう見ても検証可能です。
エアアンセムについてもまだまだ、個人的には懐疑的なままですね。この先2度3度、2000m以上で勝ち切っていけるようなら降参の白旗を揚げることにしますが・・・。
2着ベルキャニオンについてはいちいち取り上げるまでもないでしょう。全兄たちが皆活躍馬ですし、チヤホヤしたい方はどうぞ、というしかないですね・・・。
しっかし、いい加減この母にも次の機会はエイシンフラッシュとか欧州からの輸入種牡馬とか、たまには別系統の種牡馬をあてがってみてもいいんじゃないでしょうかね?ちょっとこの配合に固執し過ぎ、の印象。
どんだけ金の成る木と思ってんだか・・・。
さて、クラリティシチーは僅差の内容だけに枠順に泣いた格好なのは確かです。まあ、その上周囲には近親クロス要素(4代以内で成立の)に頼りまくりの配合を持つライバルたちばかりですから、この先も勝ち切れなさに終始する可能性もありそうですが、なんとか現状を打開するパフォーマンスを3歳以降も示してもらいたいところ。
過度な近親クロスに頼らずに強くなっていけるかどうか? その要素のみが、このブログの血統考察で検証したいことのすべてですから・・・。
それでは今年最後の2歳戦備忘録を。
12/23 阪神3R 2歳未勝利(芝1600m)
1着 サトノルパン(リファール4×3)
・RRP:123
2着 フォルシャー(異系トウルビヨンのアシスト有か?)
3着 ブラックカイト(母自身が同系配合馬)
重め馬場が回復せず、本来なら回顧をパスするケースですが、2着のステイゴールド産駒について述べておきたいので取り上げました。
まあ勝ち馬についてはバリバリのインブリードを持つディープ産駒ですし、放っておいても人気馬で推移していくでしょうからここで細かくどうこう言う気にもナラズ。
さて2着馬については上記で示したとおり、この馬は近親クロスも持たないですが母父のスウェプトオーヴァーボードが特殊なヤツでして(笑)、クラリティシチーの記事でも述べたように「母方にダマスカス経由のライン」を持つ、典型的な成功し易い特長を持つミスプロ系種牡馬。
ただこのSOボード自身の血統背景全体を支配する懸念材料として、根幹父系であるファラリスのライン継承が合計17ラインもあり、なお且つ血量の順位において上位に来てしまっていることが挙げられます。
百年も前の存在である、ファラリスという根幹馬の血量が血統背景の上位に来てしまうというのは、「ファラリスの直系子孫たち」ばかりで構成されている現代のサイアーライン全般においては、逆に負の要素だと受け止めます。
ミスプロ系種牡馬としては良い部分を受け継ぎながらも、配合相手となる繁殖牝馬はファラリス直系がほとんどなっている状況下では、その負の要素が大き過ぎると思いますね。
エンドスウィープの直仔で、コンスタントにそれなりの活躍馬を出せているSOボードですが、重賞クラスの大物が出しにくいのは、その負の側面に拠るところが大きいと考えます。
などとツラツラ言っておきながら・・・、
ステイゴールドにとっては「そんなコトより、ヤツの持つトウルビヨン経由のラインは魅力だゼ!」と言う声が私には聞こえます。(ソラ耳?笑)
SOボードには上記のような特有の欠点がありますが、実は上記のファラリスの血量を抑えて、異系トウルビヨン直系のマイバブーが何と、2位の座に「君臨」しているんですね。
マイバブーと言えば、競馬ファンで知らぬ者は居ないはずの名馬、シンボリルドルフの直系の父系となる存在です。
マイバブー自身はトウルビヨンから2世代目となる種牡馬で、1945年生まれですからネアルコの10歳年下ということになります。70年近くも前に生まれた種牡馬の血を、SOボードは血統背景に占める割合としてはかなり「濃い〜め」に継承している、ということなんですね。
実は今回、TARGETでこの未勝利戦の出走メンバーの血統背景をチェックしていて、フォルシャー本命と決め、ウマニティに予想登録を済ませるべく画面を切り替えようとしたら、時間切れ・・・。
馬単もSルパンとのウラオモテで勝負だー、と入力していたものの、既に遅しと相成り候(泣)。
当然リアル馬券も買いそびれて、何の儲けにもなりませんでしたワ。(>_<;)
そんなこんなで今年も当たるハズのレースで獲れず、意気込んで買ったレースで狙い馬が勝ち切れずと、個人的には不幸のズンドコ(あ、正しくはドン底ね)をかなり繰り返してしまいましたが、少なくとも上記のフォルシャーに関しましては、8番人気であっても「血統的な狙い目は確実にあった」と断言出来ます。
それだけは確かです、ハイ・・・。
正直、種牡馬入りするなんて甚だ勿体無いという印象ばかり。6歳でもバリバリ主役を張っていけそうな、神々しいまでの異彩を放っていました。
まあ配合的には、「父と母父」の相性で単純化して語られてしまうのも確かですが、おそらくノーザンテースト(4×3)の「奇跡の血量」によるクロス効果も著しくプラスに奏功したものとしか考えられませんね・・・。
過去の名馬と比較しても、心肺機能、骨格そして筋肉組成バランスなど、その全てにおいておそらく群を抜いているのではないかとさえ思わせます。
あのヤンチャな性格も、単なるワガママで融通の利かないだけの気性難とは異なり、自らの資質を引き出せるパートナー(=騎手)を試すための、彼なりの自己主張だったのではないかなー?、なあんて感じもしてきますね。
晴れて種牡馬となって、ディープインパクトも真っ青の活躍をしていけるのかどうか、現実的な話題としてはもう少し先の話になるので、個人的に種牡馬としてどうなるか?の印象は、現時点では封印しておくことにします。
オルフェーヴルの産駒がデビューする頃になっても、このブログがまだ続いていればいいのですが(苦笑)。
では本題の2歳戦回顧のコーナーに。
12/21 阪神11R ラジオNIKKEI杯2歳S (芝2000m)
1着 ワンアンドオンリー(同系配合でヘイロー3×4)
・RRP:133=123+10
2着 アズマシャトル(ヘイルトゥリーズン4×4)
・RRP:135=126+9
3着 サトノアラジン(母自身にノーザンダンサー3×4のクロス有)
・RRP:126(レース前に同じ)
少々揶揄気味な目線で、父よりも母父タイキシャトルの影響でマイル寄りになっているのではないか?と評したワン&オンリーに、ものの見事に勝たれてしまいましたね(>_<;)。
ただ、土曜の阪神では降雨がかなり続き、発表は「やや重」でしたがおそらく「重」に近いパワー馬場だったのではないかと推察しますので、その巧拙が今回はかなり反映したはずだと言い訳めいた主張をしておきます。
今回、勝ち馬と2着馬でレース実績ポイントの逆転が起きていますが、これはあくまでも「途中経過」のポイントに過ぎないので、現時点でどちらが強いとか弱いとかを決めている数値ではありません。
通常、3歳クラシック路線で台頭してくるような馬は、大概において新馬戦を勝ち上がっているケースが数多くの事例としてあり、その意味でも新馬勝ちを決めている重要性は見過ごせません。
アズマシャトルはマイルの新馬戦を勝っているので上記の初期値126となり、ワン&オンリーは未勝利戦での勝ち上がりなので初期値123のハンデを克服していくこととなります。
これは「用語解説」のカテゴリ記事に記載した設定ルールに基づいております。興味のある方はそちらでご確認していただければと存じます・・・。
1番人気で6着だったモンドシャルナについては、元々馬体が小さめだった上に今回は更に細化し、京都の重馬場を経験していたと言ってもメンバーが強化、おまけに京都とは異質な阪神のパワー馬場ということで、個人的にはそんなに期待していませんでした。
まあ負けたと言っても勝ち馬とは0.4秒差程度ですから、今後の鍛え方次第でまだまだ浮上の余地はあろうかと思います。
ただ正直、いくらディープの半弟といえども、周囲を取り巻く状況(繁殖牝馬のレベル)は2005年当時よりも明らかに変化してきているので、モンドシャルナの今後については厳しいものがあろうと推察します。
他の記事でも述べたように、今年の2歳牡馬のレベルは、今回のラジオN杯の上位組でも最高レベルとはとても言えない状況であり、今年に限ってはこのレースが3歳クラシックに直結するのか甚だ不透明な印象。
まだまだ年明け以降、例年にも増して混沌とした情勢が続くと思われます。モンドシャルナもまずは500万条件でスンナリ勝ち上がって見せることから再スタートしないと、という感じでしょうかね・・・。
12/22 中山7R ホープフルS(芝2000m)
1着 エアアンセム(同系配合でヘイルトゥリーズン4×4)
・RRP:131=126+5
2着 ベルキャニオン(母自身が同系配合馬)
・RRP:127(レース前に同じ)
3着 クラリティシチー(母タイキクラリティのBBLP=17:(9,2,6))
・RRP:128(レース前に同じ)
馬場は一応回復傾向にあったのは確かでしょうが、週中において関東地方では断続的にかなりの降雨量があったので当然、晴天が続いた場合の良馬場とは似ても似つかぬパワー馬場であったのは明白でしょうね。
個人的に注目馬としたクライリティシチーですが、やはり懸念された外枠からの発走はこの馬場と相まって余計にスタミナを問われる状況となり、勝ち切れる状況となるには厳しいものがあったかと。
それでも今回の上位3頭は0.1秒差内に納まる決着。枠順が違っていれば、この3頭の力量差ならまた変わっていたでしょう。エアアンセムが17番からの発走だったら、果たして勝ち切れたかどうか・・・。
まあタラレバ論になってしまうのでこれ以上は言わないでおきますか。
勝ったエアアンセムに関しては、これまた揶揄気味な固定評価だった「父シンボリK×母父サンデーS」の基本配合でマイル寄りのほうが向いているとの印象でしたが、アッサリ勝たれてしまいましたね(>_<;)。
ただ、この「父と母父」の基本配合となる産駒たちが軒並み、2000m以上をほとんど克服出来ずにマイルから1800m以内の距離実績で巻き返す傾向にあるのは誰がどう見ても検証可能です。
エアアンセムについてもまだまだ、個人的には懐疑的なままですね。この先2度3度、2000m以上で勝ち切っていけるようなら降参の白旗を揚げることにしますが・・・。
2着ベルキャニオンについてはいちいち取り上げるまでもないでしょう。全兄たちが皆活躍馬ですし、チヤホヤしたい方はどうぞ、というしかないですね・・・。
しっかし、いい加減この母にも次の機会はエイシンフラッシュとか欧州からの輸入種牡馬とか、たまには別系統の種牡馬をあてがってみてもいいんじゃないでしょうかね?ちょっとこの配合に固執し過ぎ、の印象。
どんだけ金の成る木と思ってんだか・・・。
さて、クラリティシチーは僅差の内容だけに枠順に泣いた格好なのは確かです。まあ、その上周囲には近親クロス要素(4代以内で成立の)に頼りまくりの配合を持つライバルたちばかりですから、この先も勝ち切れなさに終始する可能性もありそうですが、なんとか現状を打開するパフォーマンスを3歳以降も示してもらいたいところ。
過度な近親クロスに頼らずに強くなっていけるかどうか? その要素のみが、このブログの血統考察で検証したいことのすべてですから・・・。
それでは今年最後の2歳戦備忘録を。
12/23 阪神3R 2歳未勝利(芝1600m)
1着 サトノルパン(リファール4×3)
・RRP:123
2着 フォルシャー(異系トウルビヨンのアシスト有か?)
3着 ブラックカイト(母自身が同系配合馬)
重め馬場が回復せず、本来なら回顧をパスするケースですが、2着のステイゴールド産駒について述べておきたいので取り上げました。
まあ勝ち馬についてはバリバリのインブリードを持つディープ産駒ですし、放っておいても人気馬で推移していくでしょうからここで細かくどうこう言う気にもナラズ。
さて2着馬については上記で示したとおり、この馬は近親クロスも持たないですが母父のスウェプトオーヴァーボードが特殊なヤツでして(笑)、クラリティシチーの記事でも述べたように「母方にダマスカス経由のライン」を持つ、典型的な成功し易い特長を持つミスプロ系種牡馬。
ただこのSOボード自身の血統背景全体を支配する懸念材料として、根幹父系であるファラリスのライン継承が合計17ラインもあり、なお且つ血量の順位において上位に来てしまっていることが挙げられます。
百年も前の存在である、ファラリスという根幹馬の血量が血統背景の上位に来てしまうというのは、「ファラリスの直系子孫たち」ばかりで構成されている現代のサイアーライン全般においては、逆に負の要素だと受け止めます。
ミスプロ系種牡馬としては良い部分を受け継ぎながらも、配合相手となる繁殖牝馬はファラリス直系がほとんどなっている状況下では、その負の要素が大き過ぎると思いますね。
エンドスウィープの直仔で、コンスタントにそれなりの活躍馬を出せているSOボードですが、重賞クラスの大物が出しにくいのは、その負の側面に拠るところが大きいと考えます。
などとツラツラ言っておきながら・・・、
ステイゴールドにとっては「そんなコトより、ヤツの持つトウルビヨン経由のラインは魅力だゼ!」と言う声が私には聞こえます。(ソラ耳?笑)
SOボードには上記のような特有の欠点がありますが、実は上記のファラリスの血量を抑えて、異系トウルビヨン直系のマイバブーが何と、2位の座に「君臨」しているんですね。
マイバブーと言えば、競馬ファンで知らぬ者は居ないはずの名馬、シンボリルドルフの直系の父系となる存在です。
マイバブー自身はトウルビヨンから2世代目となる種牡馬で、1945年生まれですからネアルコの10歳年下ということになります。70年近くも前に生まれた種牡馬の血を、SOボードは血統背景に占める割合としてはかなり「濃い〜め」に継承している、ということなんですね。
実は今回、TARGETでこの未勝利戦の出走メンバーの血統背景をチェックしていて、フォルシャー本命と決め、ウマニティに予想登録を済ませるべく画面を切り替えようとしたら、時間切れ・・・。
馬単もSルパンとのウラオモテで勝負だー、と入力していたものの、既に遅しと相成り候(泣)。
当然リアル馬券も買いそびれて、何の儲けにもなりませんでしたワ。(>_<;)
そんなこんなで今年も当たるハズのレースで獲れず、意気込んで買ったレースで狙い馬が勝ち切れずと、個人的には不幸のズンドコ(あ、正しくはドン底ね)をかなり繰り返してしまいましたが、少なくとも上記のフォルシャーに関しましては、8番人気であっても「血統的な狙い目は確実にあった」と断言出来ます。
それだけは確かです、ハイ・・・。
2013年12月21日
ホープフルS 注目馬
ラジオN杯2歳Sでは揶揄気味に評価したワン&オンリーが激走。このブログではよくあるパターンなんですが(苦笑)。同系配合馬の評価は簡単にはいかないですね(>_<;)。
まあ馬場がかなり重めだったので、その辺の対応力の差が出たレースだと思います。今回の上位3頭にしても、今年の2歳牡馬たちの中ではさほど抜きん出た感じではないなという印象。
バンドワゴン、ミッキーアイルなどここに出ていなかった面々も含め、年明け以降にどういう流れになっていくのか、明け3歳の芝重賞路線が今から楽しみです・・・。
12/22 中山7R ホープフルS(芝2000m)
17.クラリティシチー(母タイキクラリティのBBLP=17:(9,2,6))
個人的にはこの馬にもラジオNIKKEI杯2歳Sのほうに出走してもらいたかったのですが、決まったものはしょうがないですね。
残念ながら大外の枠順となってしまい、日曜の中山芝コースも土曜よりは回復するでしょうが力の要る馬場となりそうな気配。
外めの追走を余儀なくされれば、2000mの距離以上のスタミナを要求されてしまいそうで、クラリティシチーにとっては正念場となる様相です。
勝ち切れるかどうか難しい状況ではあるものの、どうにか克服してもらいたいところ。
血統背景については、世間一般的には「母父スペシャルウィーク」という部分を主体にスポットを当てる程度のものでしょうが、このブログではそんな単純な扱いではありません(笑)。
母のタイキクラリティ自身の大きな特徴は、テディ系ダマスカス経由のラインを母方に持つ部分なんですね。過去記事にて何度も述べてきたこととして、このダマスカスの血はミスプロ系(大まかにはネイティヴダンサー系全般)にとって非常に重要であり、好ましい存在なのです。
既に何度も説明してきているので過去記事を読んでおられる読者の方々にはもう不要なはずですが、そうでない読者の方々のために一応説明しておきます。
ダマスカス自身はテディ系の種牡馬ではありますが、その血統背景においてはファラモンド=シックルの全兄弟クロスを(3×4)の黄金配合(奇跡の血量)で内包するという特徴の持ち主。
ミスプロ系種牡馬とは即ち、ファラリス直仔のシックルを祖とする直系の子孫ですので当然と言えば当然のことながら、そのダマスカス経由の血を持つ繁殖牝馬との配合で成功事例が数多く出ています。
ウォーエンブレムの父、Our Emblemがその典型ですし、シャンハイ&ヘクタープロテクターの兄弟もそれなりの種牡馬実績を持つまでに至っていますね。
キングカメハメハ自身の血統背景にはそうした特徴はありませんが、今回のクラリティシチーにとって「母の母」となるタイキダイヤは、ダマスカス直仔のオジジアンを父に、ミスプロ直仔のミスワキを母父に持っており、既にその成功事例パターンとなる存在。
当然、クラリティシチー自身にはミスプロ(3×5)のクロスが生じることは承知していますが、これまで何度も説明してきているとおりそれは「4代以内で成立する近親クロス」ではないので、このブログにおいてはそのことを考察の主眼とすることはありません。
むしろ、ダマスカス経由の血を持つ母とキンカメを配合しつつ、母タイキクラリティ自身の持つBBLPの値の豊富さも優先して考察可能であるという判断が出来、そういう意味で注目に値するとしているわけですね・・・。
「母父Sウィーク」というだけで、この馬に注目します!などと言うのみなら、こんな面倒な説明は要らないので楽でいいのですが(笑)。
まあ個人的に、今後どれだけの器になっていけるのかな?という注目の仕方なのであって、必ずしも常に馬券対象として扱うことを意味するものではないですが、血統的な興味の対象として上記のような視点で見守りたい、ということですね・・・。
*さて、世間一般の話題は有馬記念一辺倒でしょうが、グランプリというのは血統考察で今更どうこう、というのは野暮なことでしょう。
自分が純粋に期待したい馬に投票するのが有馬記念の楽しみ方です。そもそも、「馬券当ててみせます!」的な競馬ブログではないですし(笑)。
こんなブログでも読んで頂けますことに厚く感謝申し上げます。m(_ _)m
まあ馬場がかなり重めだったので、その辺の対応力の差が出たレースだと思います。今回の上位3頭にしても、今年の2歳牡馬たちの中ではさほど抜きん出た感じではないなという印象。
バンドワゴン、ミッキーアイルなどここに出ていなかった面々も含め、年明け以降にどういう流れになっていくのか、明け3歳の芝重賞路線が今から楽しみです・・・。
12/22 中山7R ホープフルS(芝2000m)
17.クラリティシチー(母タイキクラリティのBBLP=17:(9,2,6))
個人的にはこの馬にもラジオNIKKEI杯2歳Sのほうに出走してもらいたかったのですが、決まったものはしょうがないですね。
残念ながら大外の枠順となってしまい、日曜の中山芝コースも土曜よりは回復するでしょうが力の要る馬場となりそうな気配。
外めの追走を余儀なくされれば、2000mの距離以上のスタミナを要求されてしまいそうで、クラリティシチーにとっては正念場となる様相です。
勝ち切れるかどうか難しい状況ではあるものの、どうにか克服してもらいたいところ。
血統背景については、世間一般的には「母父スペシャルウィーク」という部分を主体にスポットを当てる程度のものでしょうが、このブログではそんな単純な扱いではありません(笑)。
母のタイキクラリティ自身の大きな特徴は、テディ系ダマスカス経由のラインを母方に持つ部分なんですね。過去記事にて何度も述べてきたこととして、このダマスカスの血はミスプロ系(大まかにはネイティヴダンサー系全般)にとって非常に重要であり、好ましい存在なのです。
既に何度も説明してきているので過去記事を読んでおられる読者の方々にはもう不要なはずですが、そうでない読者の方々のために一応説明しておきます。
ダマスカス自身はテディ系の種牡馬ではありますが、その血統背景においてはファラモンド=シックルの全兄弟クロスを(3×4)の黄金配合(奇跡の血量)で内包するという特徴の持ち主。
ミスプロ系種牡馬とは即ち、ファラリス直仔のシックルを祖とする直系の子孫ですので当然と言えば当然のことながら、そのダマスカス経由の血を持つ繁殖牝馬との配合で成功事例が数多く出ています。
ウォーエンブレムの父、Our Emblemがその典型ですし、シャンハイ&ヘクタープロテクターの兄弟もそれなりの種牡馬実績を持つまでに至っていますね。
キングカメハメハ自身の血統背景にはそうした特徴はありませんが、今回のクラリティシチーにとって「母の母」となるタイキダイヤは、ダマスカス直仔のオジジアンを父に、ミスプロ直仔のミスワキを母父に持っており、既にその成功事例パターンとなる存在。
当然、クラリティシチー自身にはミスプロ(3×5)のクロスが生じることは承知していますが、これまで何度も説明してきているとおりそれは「4代以内で成立する近親クロス」ではないので、このブログにおいてはそのことを考察の主眼とすることはありません。
むしろ、ダマスカス経由の血を持つ母とキンカメを配合しつつ、母タイキクラリティ自身の持つBBLPの値の豊富さも優先して考察可能であるという判断が出来、そういう意味で注目に値するとしているわけですね・・・。
「母父Sウィーク」というだけで、この馬に注目します!などと言うのみなら、こんな面倒な説明は要らないので楽でいいのですが(笑)。
まあ個人的に、今後どれだけの器になっていけるのかな?という注目の仕方なのであって、必ずしも常に馬券対象として扱うことを意味するものではないですが、血統的な興味の対象として上記のような視点で見守りたい、ということですね・・・。
*さて、世間一般の話題は有馬記念一辺倒でしょうが、グランプリというのは血統考察で今更どうこう、というのは野暮なことでしょう。
自分が純粋に期待したい馬に投票するのが有馬記念の楽しみ方です。そもそも、「馬券当ててみせます!」的な競馬ブログではないですし(笑)。
こんなブログでも読んで頂けますことに厚く感謝申し上げます。m(_ _)m
第30回ラジオNIKKEI杯2歳S 考察
毎年、この時期になればそれなりの実績を伴った有力馬が集うのが恒例となっていた当レースも、今年で最後ですね。
元々、中距離指向の強めなタイプは朝日杯FSに出られるとしてもあえて向かわず、こちらのレースをステップに王道のクラシック路線を見据えていくのが1つの選択肢でした。
阪神コースではその役割を終え、来年以降は中山のホープフルSが重賞へと格上げされることで、皐月賞を目指す上では若干、関東馬たちにも希望の芽が膨らんできそうかな?というところですが、西高東低の勢力図の現状が来年以降、少しは変わるのどうかも注目点となっていきそうですね・・・。
12/21 阪神11R ラジオN杯2歳S(芝2000m)
1.ワンアンドオンリー(同系配合でヘイロー3×4)
昨年2着だったバッドボーイが、前走の東スポ杯2歳Sでは5着だったという経緯とほぼ同じような内容(東スポ杯で6着)での臨戦過程でもあり、何となく馬券になっておかしくないような印象もあるのですが、どうもこの馬は同系配合の要素により、どちらかというとマイル寄りの路線がベストのように映ります。
同系配合では「父と母父」のイメージどおりの産駒が出現しにくいことは、「父シンボリK×母父サンデーS」の基本配合にもよく現れていて、中距離タイプよりもマイラータイプのほうが多く出ています。
まあ昨年の勝ち馬エピファネイアの場合は母自身の良さがストレートに出た稀有な事例であり、ワンアンドオンリーの場合は逆で、ハーツクライの良さが出にくい配合だとすれば距離延長は少々懸念材料ですね。
京都や小倉といった平坦コースなら、2000mでも何とかOKだと思いますが、今回の阪神や中山のようなコースではこれまでの実績にあるとおりのようなタイプだろうと推察します・・・。
2.シンガン(同系配合でダンチヒ3×4)
こちらはノーザンダンサー系の両親を持つ同系配合馬ですね。ダンチヒのインブリードを持つというのがかなり強烈な印象。ヘイローとかなら嫌というほど見慣れてるんですが(笑)。
2戦目の阪神マイルでは3着だったものの上がり3Fはメンバー最速の32秒7で、勝ったワン&オンリーをコンマ1秒差で捉えきれなかったにしろ、サンデーS系も真っ青の切れ味を発揮。
勝ち上がった前走では一転して先行策(道中3番手)に出て、それでも最速上がりをマークしつつ2着に3馬身差をつける完勝でしたので、こと自在性のある脚質という観点からは今回のメンバー中でも屈指の存在かなと。
少々懸念されるのがやはり2000mの距離なんですが、ここをアッサリ克服するようなら来年以降も存在感を示していくのかもしれませんね・・・。
3.サトノアラジン(母自身がノーザンダンサー3×4の近親クロスを持つ)
東スポ杯2歳Sの事前考察でもケチをつけたかと思いますが、いくら「母父ストームキャット」が相性抜群だとしても、肝心の母自身が上記のように別の強調材料を持っていると、キズナのように上手くはいかないんじゃないの?という印象。
まあ、今回巻き返して馬券になれば、世間一般的には「ホラやっぱり母父との相性バツグンでしょ?」、となるんでしょうが(苦笑)、個人的には穴党のスタンスでこの馬を見つめ続けます・・・。
5.ミヤビジャスパー(サンデーサイレンス3×3)
正直、こういった配合の馬についてどうこうと論評する気にはなれないのですが、まあそういう時代になったと言えばそれまで、でしょうね・・・。
ただ直近の調教内容としては、まずまずかなという印象があります。初戦でディープ半弟のモンドシャルナに敗れているとはいえ、今年の2歳牡馬のレベルの中ではそれなりの位置付けでもいいでしょう。馬券には少々・・・。
10.デリッツァリモーネ(母ドルチェリモーネのBBLP=9:(4,4,1))
・RRP:130=125+5
この馬は2勝しているのでレース実績ポイントを併記します。まあ他と大差ないレベルですが(苦笑)。配合の見た目としてはよくある「父と母父」、というもの。
個人的にキンカメという種牡馬は、極力ノーザンダンサーの強調を持たない牝馬との配合のほうが上手く活躍馬が出ているという印象を強く持ちます。
そういう意味ではソコソコやれそうな感じなんですが、陣営が1400m戦から使い出しでいるのがマイナス要因でしょう。クラシック路線などハナから見据えていないのであれば、それでもいいのですが・・・。
11.モンドシャルナ(母ウインドインハーヘアのBBLP=8:(6,0,2))
初戦をスンナリ勝っているとはいうものの重馬場でしたので、軽い馬場でどれだけやれるのかはまだ把握しきれていないのが現状。
まあ、天下のディープインパクトの弟ですから人気になるのは当然でしょうが、全姉のトーセンソレイユ同様に馬体の面では少々心許ない部分がありそうで・・・。
個人的には、ヘイローのクロスを持つヴィクトワールピサなどよりも、アウトブリード配合であるモンドシャルナのほうがよほど、ネオUの後継種牡馬として成功しやすいのでは?と思うのは確かですが。
種牡馬になっていくための道は厳しいものがありますが、3歳時はG1を勝てなくとも、4歳以降のマイル路線あたりでG1を獲れればいいかな、なんてシナリオを勝手に思い描いているところ(笑)・・・。
13.セセリ(同系配合でミスプロ3×3)
デビュー戦は超スローで上がりの競馬だったので備忘録記事で取り上げませんでした。主導権を握って逃げ、なお且つメンバー最速の上がり3F・34秒0を計時しての勝利でしたので、見どころがないわけではなかったですけどもね・・・。
直近の調教でも栗東坂路の時計としては破格の50秒3を叩き出しており、体調面に関しては文句なしのようですね。ただ、スピードがあり過ぎるので必ずしも、2000m以上がベストではないような気もしますが。
ある程度の速いペース(千m通過60秒以内)になった時に、同様のパフォーマンスでこなせるかどうかがポイントかなと。まあ今回もスローにしてしまうと、他の馬にとっても浮上の余地があるのであまりペースを落とさずに逃げてどうなの?というところ・・・。
14.ビップレボルシオン(母メジロジョーンズのBBLP=7:(7,0,0))
母自身はメジロドーベルの全妹。ただそのメジロドーベル自身はオークス馬になったものの、繁殖牝馬としては成功しませんでした。
この全姉妹の配合上の特徴としては、異系トウルビヨンのライン継承が計4つある部分でしょうか。マンハッタンカフェ自身にも僅か1つではありますが、母方にトウルビヨンのラインがあります(アレッジド経由)。
まあビップレボルシオンの場合、そのことよりも5代アウトブリード配合であることのほうが意味が大きく、今後もし重賞級になっていけるようであれば血統的にも貴重な存在ではないかと思いますね。
そう成れるようであれば、の話ですが。
デビュー戦の内容は、今年の2歳牡馬としては充分に上位のものでしょう。母自身のデジタルパターンは度外視して(苦笑)、今後とも応援していきたいところなんですが、ぜひ今後とも頑張ってもらいたいですね・・・。
元々、中距離指向の強めなタイプは朝日杯FSに出られるとしてもあえて向かわず、こちらのレースをステップに王道のクラシック路線を見据えていくのが1つの選択肢でした。
阪神コースではその役割を終え、来年以降は中山のホープフルSが重賞へと格上げされることで、皐月賞を目指す上では若干、関東馬たちにも希望の芽が膨らんできそうかな?というところですが、西高東低の勢力図の現状が来年以降、少しは変わるのどうかも注目点となっていきそうですね・・・。
12/21 阪神11R ラジオN杯2歳S(芝2000m)
1.ワンアンドオンリー(同系配合でヘイロー3×4)
昨年2着だったバッドボーイが、前走の東スポ杯2歳Sでは5着だったという経緯とほぼ同じような内容(東スポ杯で6着)での臨戦過程でもあり、何となく馬券になっておかしくないような印象もあるのですが、どうもこの馬は同系配合の要素により、どちらかというとマイル寄りの路線がベストのように映ります。
同系配合では「父と母父」のイメージどおりの産駒が出現しにくいことは、「父シンボリK×母父サンデーS」の基本配合にもよく現れていて、中距離タイプよりもマイラータイプのほうが多く出ています。
まあ昨年の勝ち馬エピファネイアの場合は母自身の良さがストレートに出た稀有な事例であり、ワンアンドオンリーの場合は逆で、ハーツクライの良さが出にくい配合だとすれば距離延長は少々懸念材料ですね。
京都や小倉といった平坦コースなら、2000mでも何とかOKだと思いますが、今回の阪神や中山のようなコースではこれまでの実績にあるとおりのようなタイプだろうと推察します・・・。
2.シンガン(同系配合でダンチヒ3×4)
こちらはノーザンダンサー系の両親を持つ同系配合馬ですね。ダンチヒのインブリードを持つというのがかなり強烈な印象。ヘイローとかなら嫌というほど見慣れてるんですが(笑)。
2戦目の阪神マイルでは3着だったものの上がり3Fはメンバー最速の32秒7で、勝ったワン&オンリーをコンマ1秒差で捉えきれなかったにしろ、サンデーS系も真っ青の切れ味を発揮。
勝ち上がった前走では一転して先行策(道中3番手)に出て、それでも最速上がりをマークしつつ2着に3馬身差をつける完勝でしたので、こと自在性のある脚質という観点からは今回のメンバー中でも屈指の存在かなと。
少々懸念されるのがやはり2000mの距離なんですが、ここをアッサリ克服するようなら来年以降も存在感を示していくのかもしれませんね・・・。
3.サトノアラジン(母自身がノーザンダンサー3×4の近親クロスを持つ)
東スポ杯2歳Sの事前考察でもケチをつけたかと思いますが、いくら「母父ストームキャット」が相性抜群だとしても、肝心の母自身が上記のように別の強調材料を持っていると、キズナのように上手くはいかないんじゃないの?という印象。
まあ、今回巻き返して馬券になれば、世間一般的には「ホラやっぱり母父との相性バツグンでしょ?」、となるんでしょうが(苦笑)、個人的には穴党のスタンスでこの馬を見つめ続けます・・・。
5.ミヤビジャスパー(サンデーサイレンス3×3)
正直、こういった配合の馬についてどうこうと論評する気にはなれないのですが、まあそういう時代になったと言えばそれまで、でしょうね・・・。
ただ直近の調教内容としては、まずまずかなという印象があります。初戦でディープ半弟のモンドシャルナに敗れているとはいえ、今年の2歳牡馬のレベルの中ではそれなりの位置付けでもいいでしょう。馬券には少々・・・。
10.デリッツァリモーネ(母ドルチェリモーネのBBLP=9:(4,4,1))
・RRP:130=125+5
この馬は2勝しているのでレース実績ポイントを併記します。まあ他と大差ないレベルですが(苦笑)。配合の見た目としてはよくある「父と母父」、というもの。
個人的にキンカメという種牡馬は、極力ノーザンダンサーの強調を持たない牝馬との配合のほうが上手く活躍馬が出ているという印象を強く持ちます。
そういう意味ではソコソコやれそうな感じなんですが、陣営が1400m戦から使い出しでいるのがマイナス要因でしょう。クラシック路線などハナから見据えていないのであれば、それでもいいのですが・・・。
11.モンドシャルナ(母ウインドインハーヘアのBBLP=8:(6,0,2))
初戦をスンナリ勝っているとはいうものの重馬場でしたので、軽い馬場でどれだけやれるのかはまだ把握しきれていないのが現状。
まあ、天下のディープインパクトの弟ですから人気になるのは当然でしょうが、全姉のトーセンソレイユ同様に馬体の面では少々心許ない部分がありそうで・・・。
個人的には、ヘイローのクロスを持つヴィクトワールピサなどよりも、アウトブリード配合であるモンドシャルナのほうがよほど、ネオUの後継種牡馬として成功しやすいのでは?と思うのは確かですが。
種牡馬になっていくための道は厳しいものがありますが、3歳時はG1を勝てなくとも、4歳以降のマイル路線あたりでG1を獲れればいいかな、なんてシナリオを勝手に思い描いているところ(笑)・・・。
13.セセリ(同系配合でミスプロ3×3)
デビュー戦は超スローで上がりの競馬だったので備忘録記事で取り上げませんでした。主導権を握って逃げ、なお且つメンバー最速の上がり3F・34秒0を計時しての勝利でしたので、見どころがないわけではなかったですけどもね・・・。
直近の調教でも栗東坂路の時計としては破格の50秒3を叩き出しており、体調面に関しては文句なしのようですね。ただ、スピードがあり過ぎるので必ずしも、2000m以上がベストではないような気もしますが。
ある程度の速いペース(千m通過60秒以内)になった時に、同様のパフォーマンスでこなせるかどうかがポイントかなと。まあ今回もスローにしてしまうと、他の馬にとっても浮上の余地があるのであまりペースを落とさずに逃げてどうなの?というところ・・・。
14.ビップレボルシオン(母メジロジョーンズのBBLP=7:(7,0,0))
母自身はメジロドーベルの全妹。ただそのメジロドーベル自身はオークス馬になったものの、繁殖牝馬としては成功しませんでした。
この全姉妹の配合上の特徴としては、異系トウルビヨンのライン継承が計4つある部分でしょうか。マンハッタンカフェ自身にも僅か1つではありますが、母方にトウルビヨンのラインがあります(アレッジド経由)。
まあビップレボルシオンの場合、そのことよりも5代アウトブリード配合であることのほうが意味が大きく、今後もし重賞級になっていけるようであれば血統的にも貴重な存在ではないかと思いますね。
そう成れるようであれば、の話ですが。
デビュー戦の内容は、今年の2歳牡馬としては充分に上位のものでしょう。母自身のデジタルパターンは度外視して(苦笑)、今後とも応援していきたいところなんですが、ぜひ今後とも頑張ってもらいたいですね・・・。
2013年12月15日
朝日杯FS 回顧
うーむ、またしても本命馬はあと一歩で勝てず。(>_<;)
事前考察で見向きもしなかったダート勝ち上がり馬アジアエクスプレスに、こうまでキッチリと末脚を決められてしまってはギャフン〜と言わざるを得ませんな・・・。
正直、ここまで2歳牡馬の芝路線のレベルが低いとは思わず。
相当、深刻なまでの低レベルです。もちろん、勝ったAエクスプレスには敬意を払うしかありませんが、常に主張しているように初芝の馬に簡単に勝たれるような芝馬たちのレベルというのは、「推して知るべし」でしょうね・・・。
一応、個人的に注目馬として◎にしたショウナンアチーヴはほぼ想定どおりの走りでしたし、ローテが少々懸念されたウインフルBも状態さえキープなら好勝負可能と評価出来ていただけに、共に惜しい内容とは言えども来年以降で更なるパフォーマンスアップがないと先々の出世はおぼつかないな、という印象。
競馬SNSのウマニティに事前登録した予想ではワイド(11−14)の1点のみが的中。この買い目が2千円少々もついたおかげで収支としてはプラスになったものの、やはり心中は悔しさがこみ上げますね。
事前考察で「ベタ過ぎな予想かも」としていた母父サンデーSのショウナンアチーヴに関しては、著名な血統予想家サンたちも異口同音に本命視してました(苦笑)。
K谷T正氏、M上・M氏、S・K樹氏などの面々は、読者の皆さんもこのブログを読みに来るぐらいですからおそらく御存知のはずですね。
ただ、「どうせお前のブログも、いつもプロ予想家の受け売りばかりだろ?」と思われてしまうのであれば、それは甚だ心外であると申し上げておきます。
確かに、今回や先週のフォーエバーモアに関しては、血統予想プロの注目度が高かったことは間違いありませんが、彼らが公開する無料の見解を常に受け売りするだけの内容ではないことは、このブログの過去記事をご覧になっておられる読者の方であればお分りいただけるはず、と存じます。
たとえば、上記の挙げた予想家の一人、新進気鋭の若手血統予想家として雑誌「競馬 最強の法則」などにも連載記事を持つS・K樹氏の予想を挙げてみますと、先月の東スポ杯2歳Sの予想をネット上(うまスクエア)で無料での予想見解を披露していました。
その際の彼の考察テーマは今回の朝日杯FSと同様、「母父サンデーS」を推奨の根拠のメインに据え、注目馬として「キンカメ×母父サンデーS」の基本配合となる、デルカイザー(9番人気11着)を指名していました。
私自身は、東スポ杯2歳Sで注目馬の「筆頭格」としたいと事前考察記事で表明したのは、同じキンカメ産駒でも「母のBBLP」で高評価可能なクラリティシチー(5番人気3着)でしたので、少なくとも東スポ杯2歳Sの予想に関しては「受け売り」ではなかったことが過去記事に示されています。
デルカイザーの母シェリールの持つBBLP=6:(4,1,1)とも明示していましたし、そうした低めの値のタイプは芝重賞で狙いづらいということを見解として提示、このブログ独自の血統評価手法として発表していましたので。
当然、本日の朝日杯FSについても、このブログでは単に「母父サンデーSだから狙った」のではないということは、事前考察ではっきりと提示しています。ショウナンアチーヴの母自身が持つBBLPの値が評価すべきものだったから、です・・・。
誤解のないように申し添えますが、S・K樹氏は結構的中させてますし、さすがプロと思わせる血統予想家だと思います。ただ個人的に、そういう予想家などの見解を頼りにしてこのブログをやっているわけではない、と言いたいだけですね・・・。
12/15 中山11R 朝日杯FS(芝1600m)
1着 アジアエクスプレス(母自身が同系配合馬)
・RRP:138=124+3+(8+3)
通常、ダートで勝ち上がっている場合には芝でのポイントから減点措置をとることにしていますが、この馬は芝のG1戦で勝ってしまったので(苦笑)、芝適性が当初からあったものと解釈せざるを得ず、同等の初期値として評価することにします。
もちろん、勝ったあとなのでそういう評価にするしかなく、渋々という感じでのものですが。
兎に角、今年の牡馬のレベルだから勝てた、というような「風評」を今後払しょくするには、NHKマイルCあたりにおいても成長力を見せつけて圧勝するなり、してもらいたいところ。
そういう強さを秘めているのなら、今回負けた牡馬の面々も多少なりとも面目が保てるでしょうし(笑)。
まあ陣営が更に上を目指して、日本ダービーをも視野に入れる可能性もゼロではないでしょうが、さすがにそこへ到達するレベルとなると、そもそもダートでの使い出しが勿体なかった、なーんてことにもなりかねませんな。
まあ今後どれだけの存在感を保てるのか、使う路線も含めてどう推移するかを見守りましょうか・・・。
2着 ショウナンアチーヴ(母ショウナンパントルのBBLP=16:(4,6,6))
・RRP:128=121+3+(7)
視界の中にAエクスプレスが全く居なかったので、予想としてはほぼ会心の内容となるはずだった・・・のですが(笑)。
そのまま2,3,4着で決まっていればねえ・・・。Mディアベルも事前考察で注目していたわけですし。
もう、愚痴にしかなりませんですな。まあ騎乗レベルの差もあったかもしれませんが、後藤騎手としては理想どおりほぼ完璧に立ちまわっていたように感じますので、それであの着差(0.2秒差で1馬身4分の1)なら完敗だとご本人も認めているんじゃないでしょうか。
事前考察で述べたように、ショウナンカンプの産駒をこの芝G1戦でアシスト出来るのは「母父サンデーS」ならでは、さらに言えば「母のBBLP」の値の豊富さがあったればこそ、であると受け止めます。
ただ、来年以降の話となると、さすがにショウナンカンプを父に持つ身としては日本ダービーでどうこうという感じにはなりそうもないな、という印象。
しばらくは休養して、型通りNZT〜NHKマイルCに至る路線を選択するというのが、陣営にとって最も現実的なものではなかろうかと存じます・・・。
3着 ウインフルブルーム(母父自身がナスルーラ3×4の近親クロスを持つ)
・RRP:134=128+3+(3)
結局、スペシャルウィークもディープインパクトも、「オヤジの威厳」に泣かされる格好となっちまいましたね(笑)。「息子たちよ、お前らの産駒はイマイチのようだな」と。
上記レース実績ポイントでSアチーヴとの逆転現象が起きてしまっていますが、個人的にはマイルがおそらくベストであろうSアチーヴより、当然このウインFBのほうが2000m辺りまで距離の融通性があると感じますので、上記の実績はそれを示すものとして受け止めます。
もとより、この馬は野路菊Sでサンダラスに勝っていれば千両賞など使うまでもなく、東スポ杯2歳Sあたりを経てラジオNIKKEI杯2歳Sに進んでの、理想の出世のカタチだったはずでしょうし。
来年以降はマイル路線に目もくれず、おそらく1800〜2000m前後の芝重賞路線で順当に結果を出せれば、おのずと日本ダービーへの展望も見えてくるのではないかと思います。
あくまで結果を出し続けることが出来れば、の話ですが。中距離レースでコケれば、やはりNHKマイルC路線に矛先を向けざるを得ないでしょうけども・・・。
残りの馬の回顧ですが、4着マイネルディアベルについては事前に穴要素アリとした見立てで、ほぼ的を射た考察だったかな?という印象。ベストは1400mでしょうが、今回の内容ならマイル戦でも相手次第でどうにか、というところ。
アトムは危惧したような負け方。やはり急坂のあるコースではデイリー杯2歳Sのようなパフォーマンスまでは出せないのと、その時ホウライアキコを捕まえ切れなかった時点でこの程度のレベルだった、という印象も。
プレイアンドリアルも、イレ込みがきつかったなどという騎手コメントがあったようですが、個人的には右回りコースへの対応で少々モタつきもあったのではないかな?と推察します。
ただまあ、思っていたより強くねえなというのが大方のファンの印象でしょうね。M軍団のO田総帥が自ら惚れ込んだ馬とあっては、我々凡人はそう易々とその評価を否定するワケにもいかないですが(苦笑)。
まあ今後は左回りコースでの巻き返しに期待、てな感じなんでしょうかね・・・。
さて、個人的には2千m戦のラジオNIKKEI杯2歳Sのほうが、血統考察としてはマイル戦よりもずっと気合が入ります(^_^)。メンバー構成においても、今回の牡馬たちよりはかなりマトモな面々が揃うはず、ですし。
まあ、2千m戦のほうが血統考察のし甲斐はあるにしても、馬券をズバっと当てられるかどうかはまた別なんですが(苦笑)。
事前考察で見向きもしなかったダート勝ち上がり馬アジアエクスプレスに、こうまでキッチリと末脚を決められてしまってはギャフン〜と言わざるを得ませんな・・・。
正直、ここまで2歳牡馬の芝路線のレベルが低いとは思わず。
相当、深刻なまでの低レベルです。もちろん、勝ったAエクスプレスには敬意を払うしかありませんが、常に主張しているように初芝の馬に簡単に勝たれるような芝馬たちのレベルというのは、「推して知るべし」でしょうね・・・。
一応、個人的に注目馬として◎にしたショウナンアチーヴはほぼ想定どおりの走りでしたし、ローテが少々懸念されたウインフルBも状態さえキープなら好勝負可能と評価出来ていただけに、共に惜しい内容とは言えども来年以降で更なるパフォーマンスアップがないと先々の出世はおぼつかないな、という印象。
競馬SNSのウマニティに事前登録した予想ではワイド(11−14)の1点のみが的中。この買い目が2千円少々もついたおかげで収支としてはプラスになったものの、やはり心中は悔しさがこみ上げますね。
事前考察で「ベタ過ぎな予想かも」としていた母父サンデーSのショウナンアチーヴに関しては、著名な血統予想家サンたちも異口同音に本命視してました(苦笑)。
K谷T正氏、M上・M氏、S・K樹氏などの面々は、読者の皆さんもこのブログを読みに来るぐらいですからおそらく御存知のはずですね。
ただ、「どうせお前のブログも、いつもプロ予想家の受け売りばかりだろ?」と思われてしまうのであれば、それは甚だ心外であると申し上げておきます。
確かに、今回や先週のフォーエバーモアに関しては、血統予想プロの注目度が高かったことは間違いありませんが、彼らが公開する無料の見解を常に受け売りするだけの内容ではないことは、このブログの過去記事をご覧になっておられる読者の方であればお分りいただけるはず、と存じます。
たとえば、上記の挙げた予想家の一人、新進気鋭の若手血統予想家として雑誌「競馬 最強の法則」などにも連載記事を持つS・K樹氏の予想を挙げてみますと、先月の東スポ杯2歳Sの予想をネット上(うまスクエア)で無料での予想見解を披露していました。
その際の彼の考察テーマは今回の朝日杯FSと同様、「母父サンデーS」を推奨の根拠のメインに据え、注目馬として「キンカメ×母父サンデーS」の基本配合となる、デルカイザー(9番人気11着)を指名していました。
私自身は、東スポ杯2歳Sで注目馬の「筆頭格」としたいと事前考察記事で表明したのは、同じキンカメ産駒でも「母のBBLP」で高評価可能なクラリティシチー(5番人気3着)でしたので、少なくとも東スポ杯2歳Sの予想に関しては「受け売り」ではなかったことが過去記事に示されています。
デルカイザーの母シェリールの持つBBLP=6:(4,1,1)とも明示していましたし、そうした低めの値のタイプは芝重賞で狙いづらいということを見解として提示、このブログ独自の血統評価手法として発表していましたので。
当然、本日の朝日杯FSについても、このブログでは単に「母父サンデーSだから狙った」のではないということは、事前考察ではっきりと提示しています。ショウナンアチーヴの母自身が持つBBLPの値が評価すべきものだったから、です・・・。
誤解のないように申し添えますが、S・K樹氏は結構的中させてますし、さすがプロと思わせる血統予想家だと思います。ただ個人的に、そういう予想家などの見解を頼りにしてこのブログをやっているわけではない、と言いたいだけですね・・・。
12/15 中山11R 朝日杯FS(芝1600m)
1着 アジアエクスプレス(母自身が同系配合馬)
・RRP:138=124+3+(8+3)
通常、ダートで勝ち上がっている場合には芝でのポイントから減点措置をとることにしていますが、この馬は芝のG1戦で勝ってしまったので(苦笑)、芝適性が当初からあったものと解釈せざるを得ず、同等の初期値として評価することにします。
もちろん、勝ったあとなのでそういう評価にするしかなく、渋々という感じでのものですが。
兎に角、今年の牡馬のレベルだから勝てた、というような「風評」を今後払しょくするには、NHKマイルCあたりにおいても成長力を見せつけて圧勝するなり、してもらいたいところ。
そういう強さを秘めているのなら、今回負けた牡馬の面々も多少なりとも面目が保てるでしょうし(笑)。
まあ陣営が更に上を目指して、日本ダービーをも視野に入れる可能性もゼロではないでしょうが、さすがにそこへ到達するレベルとなると、そもそもダートでの使い出しが勿体なかった、なーんてことにもなりかねませんな。
まあ今後どれだけの存在感を保てるのか、使う路線も含めてどう推移するかを見守りましょうか・・・。
2着 ショウナンアチーヴ(母ショウナンパントルのBBLP=16:(4,6,6))
・RRP:128=121+3+(7)
視界の中にAエクスプレスが全く居なかったので、予想としてはほぼ会心の内容となるはずだった・・・のですが(笑)。
そのまま2,3,4着で決まっていればねえ・・・。Mディアベルも事前考察で注目していたわけですし。
もう、愚痴にしかなりませんですな。まあ騎乗レベルの差もあったかもしれませんが、後藤騎手としては理想どおりほぼ完璧に立ちまわっていたように感じますので、それであの着差(0.2秒差で1馬身4分の1)なら完敗だとご本人も認めているんじゃないでしょうか。
事前考察で述べたように、ショウナンカンプの産駒をこの芝G1戦でアシスト出来るのは「母父サンデーS」ならでは、さらに言えば「母のBBLP」の値の豊富さがあったればこそ、であると受け止めます。
ただ、来年以降の話となると、さすがにショウナンカンプを父に持つ身としては日本ダービーでどうこうという感じにはなりそうもないな、という印象。
しばらくは休養して、型通りNZT〜NHKマイルCに至る路線を選択するというのが、陣営にとって最も現実的なものではなかろうかと存じます・・・。
3着 ウインフルブルーム(母父自身がナスルーラ3×4の近親クロスを持つ)
・RRP:134=128+3+(3)
結局、スペシャルウィークもディープインパクトも、「オヤジの威厳」に泣かされる格好となっちまいましたね(笑)。「息子たちよ、お前らの産駒はイマイチのようだな」と。
上記レース実績ポイントでSアチーヴとの逆転現象が起きてしまっていますが、個人的にはマイルがおそらくベストであろうSアチーヴより、当然このウインFBのほうが2000m辺りまで距離の融通性があると感じますので、上記の実績はそれを示すものとして受け止めます。
もとより、この馬は野路菊Sでサンダラスに勝っていれば千両賞など使うまでもなく、東スポ杯2歳Sあたりを経てラジオNIKKEI杯2歳Sに進んでの、理想の出世のカタチだったはずでしょうし。
来年以降はマイル路線に目もくれず、おそらく1800〜2000m前後の芝重賞路線で順当に結果を出せれば、おのずと日本ダービーへの展望も見えてくるのではないかと思います。
あくまで結果を出し続けることが出来れば、の話ですが。中距離レースでコケれば、やはりNHKマイルC路線に矛先を向けざるを得ないでしょうけども・・・。
残りの馬の回顧ですが、4着マイネルディアベルについては事前に穴要素アリとした見立てで、ほぼ的を射た考察だったかな?という印象。ベストは1400mでしょうが、今回の内容ならマイル戦でも相手次第でどうにか、というところ。
アトムは危惧したような負け方。やはり急坂のあるコースではデイリー杯2歳Sのようなパフォーマンスまでは出せないのと、その時ホウライアキコを捕まえ切れなかった時点でこの程度のレベルだった、という印象も。
プレイアンドリアルも、イレ込みがきつかったなどという騎手コメントがあったようですが、個人的には右回りコースへの対応で少々モタつきもあったのではないかな?と推察します。
ただまあ、思っていたより強くねえなというのが大方のファンの印象でしょうね。M軍団のO田総帥が自ら惚れ込んだ馬とあっては、我々凡人はそう易々とその評価を否定するワケにもいかないですが(苦笑)。
まあ今後は左回りコースでの巻き返しに期待、てな感じなんでしょうかね・・・。
さて、個人的には2千m戦のラジオNIKKEI杯2歳Sのほうが、血統考察としてはマイル戦よりもずっと気合が入ります(^_^)。メンバー構成においても、今回の牡馬たちよりはかなりマトモな面々が揃うはず、ですし。
まあ、2千m戦のほうが血統考察のし甲斐はあるにしても、馬券をズバっと当てられるかどうかはまた別なんですが(苦笑)。