2013年05月
2013年05月31日
第63回安田記念 注目馬
2つ前の記事にて告知したとおり、このブログでは2010年の安田記念にてショウワモダンのみ事前考察で取り上げたところ、見事に勝利。続く2011年でもリアルインパクトのみを取り上げて、やはり勝利。
そして昨年の安田記念での事前考察記事においても、ストロングリターンの悲願なるか?として注目し、やはり勝利しました。
ことごこく、単体考察にこだわって3年連続で勝ち馬を事前に指名することが出来ました。
じゃあ2着馬や3着馬を当ててんの?と訊かれれば、少々返答に困ってしまうのですが(苦笑)、近3年で連続して成果が出ている以上、今年も単体考察に固執したいと思います。
今年1番の話題は、巷間で注目されているようにロードカナロアのマイルG1参戦、という部分でしょう。何せ、ローカナロア自身がマイル戦で連対したのは3歳になってすぐのジュニアCで2着があるのみ、ですしね。
過去記事でも心境を吐露したことがあるのですが、個人的には、「マイルG1戦」が一番、血統考察がハマりにくいというか、難しいものを要求されるのではないかな、ということが常に頭の中にあります。
というのも、今回のようにスプリンタータイプの一線級も参戦したり、純然たるマイラータイプは無論のこと、中距離が本質的に向くはずのタイプも、あわよくばと参戦してくる事例があるからですね。
昨年秋のマイルCSの事前考察でもそのことを話題にし、京都コース特有の、3コーナーからの下り坂が「1400m寄りの血統」となるタイプをアシストすると考え、サダムパテックを中心視して単勝が的中しました。
一方、安田記念は元々、傾向としてはマイラータイプというよりはもう少し中距離が得意なタイプが台頭しやすい、とも言われてきました。
ただ、昨年のような「超〜高速馬場仕様」ともなると、芝の過剰な刈り込みで馬場そのものの「負荷」が極めて軽いものになるので、短距離向きでスピードに優るタイプでも押し切れるようなケースも想定しなければなりません。
おそらくロードカナロア陣営も、そうした「JRAの意図」を汲み取り、今回参戦を決めたものと思われます。スピードを問われるだけの馬場なら充分勝負になる、と・・・。
まあ、個人的にはそういう傾向になりそうなことを想定しつつも、注目する馬はやはり中距離寄りの実績を持つタイプとしたいですね。
週中にほのめかしていた通り、やはり単体考察しておきたい馬はショウナンマイティです。
左回りの実績が全くない(青葉賞で5着のみ)のが当然懸念されるところですが、元々、オルフェーヴルと同世代ということで3歳クラシック路線では今ひとつの成績になってしまったものの、成長が遅めのMカフェ産駒ということを考えれば逆に、G1獲るなら5歳の今、今でしょ〜という充実ぶりに期待したいところ。
ただ残念ながら、ショウナンマイティは「母自身のBBLP(迂回血ライン継承度)」を優先して考察するタイプではありません(苦笑)。ショウナンマイティ自身が、Alleged(4×3)の近親クロスを有しているから、ですね・・・。
この、アレッジドという種牡馬がどういう競走馬であったかはここでは触れません。そういう部分を読者自身で調べてみることも、より血統に深入りするきっかけとなるでしょう(笑)。
アレッジド自身はリボーの直系でありながら、War Admiral(3×4)という近親クロスを持っています。つまりショウナンマイティがアレッジドの強力な近親クロスを有するということは、更にこのウォーアドミラルという種牡馬自身の特徴を何がしか、強調させて受け継いでいる可能性が高い、ということにもつながります。
元々サンデーサイレンス自身には、Man o'War(ウォーアドミラルの父)を経由するラインを計3つ持つという特徴があり、それがマンハッタンカフェ自身になりますと更に2ライン追加して、計5つのラインでマンノウォー経由の血を継承しています。
ショウナンマイティのここまでの活躍には、この影の存在マンノウォーが重要な役割を果たしているかもしれませんね。もちろん、何をどう言ったところで推察の域を出ないものではありますが。
今年の安田記念はスピード自慢のロードカナロアが前々に位置してそのまま押し切ってしまうか、はたまたショウナンマイティが最後は馬場の真ん中あたりからメンバー最速の上がりを繰り出し、他をまとめて差し切ってしまうのか・・・。
追い込んで届かず、のシーンも大いにありそうな気もしますが(笑)、まあ、タイプの異なる馬たちの、それぞれの強さを堪能出来るレースとなってくれれば、それで満足です。
馬券が当たれば、そりゃー言うことナシ、なんですけどもね・・・。
そして昨年の安田記念での事前考察記事においても、ストロングリターンの悲願なるか?として注目し、やはり勝利しました。
ことごこく、単体考察にこだわって3年連続で勝ち馬を事前に指名することが出来ました。
じゃあ2着馬や3着馬を当ててんの?と訊かれれば、少々返答に困ってしまうのですが(苦笑)、近3年で連続して成果が出ている以上、今年も単体考察に固執したいと思います。
今年1番の話題は、巷間で注目されているようにロードカナロアのマイルG1参戦、という部分でしょう。何せ、ローカナロア自身がマイル戦で連対したのは3歳になってすぐのジュニアCで2着があるのみ、ですしね。
過去記事でも心境を吐露したことがあるのですが、個人的には、「マイルG1戦」が一番、血統考察がハマりにくいというか、難しいものを要求されるのではないかな、ということが常に頭の中にあります。
というのも、今回のようにスプリンタータイプの一線級も参戦したり、純然たるマイラータイプは無論のこと、中距離が本質的に向くはずのタイプも、あわよくばと参戦してくる事例があるからですね。
昨年秋のマイルCSの事前考察でもそのことを話題にし、京都コース特有の、3コーナーからの下り坂が「1400m寄りの血統」となるタイプをアシストすると考え、サダムパテックを中心視して単勝が的中しました。
一方、安田記念は元々、傾向としてはマイラータイプというよりはもう少し中距離が得意なタイプが台頭しやすい、とも言われてきました。
ただ、昨年のような「超〜高速馬場仕様」ともなると、芝の過剰な刈り込みで馬場そのものの「負荷」が極めて軽いものになるので、短距離向きでスピードに優るタイプでも押し切れるようなケースも想定しなければなりません。
おそらくロードカナロア陣営も、そうした「JRAの意図」を汲み取り、今回参戦を決めたものと思われます。スピードを問われるだけの馬場なら充分勝負になる、と・・・。
まあ、個人的にはそういう傾向になりそうなことを想定しつつも、注目する馬はやはり中距離寄りの実績を持つタイプとしたいですね。
週中にほのめかしていた通り、やはり単体考察しておきたい馬はショウナンマイティです。
左回りの実績が全くない(青葉賞で5着のみ)のが当然懸念されるところですが、元々、オルフェーヴルと同世代ということで3歳クラシック路線では今ひとつの成績になってしまったものの、成長が遅めのMカフェ産駒ということを考えれば逆に、G1獲るなら5歳の今、今でしょ〜という充実ぶりに期待したいところ。
ただ残念ながら、ショウナンマイティは「母自身のBBLP(迂回血ライン継承度)」を優先して考察するタイプではありません(苦笑)。ショウナンマイティ自身が、Alleged(4×3)の近親クロスを有しているから、ですね・・・。
この、アレッジドという種牡馬がどういう競走馬であったかはここでは触れません。そういう部分を読者自身で調べてみることも、より血統に深入りするきっかけとなるでしょう(笑)。
アレッジド自身はリボーの直系でありながら、War Admiral(3×4)という近親クロスを持っています。つまりショウナンマイティがアレッジドの強力な近親クロスを有するということは、更にこのウォーアドミラルという種牡馬自身の特徴を何がしか、強調させて受け継いでいる可能性が高い、ということにもつながります。
元々サンデーサイレンス自身には、Man o'War(ウォーアドミラルの父)を経由するラインを計3つ持つという特徴があり、それがマンハッタンカフェ自身になりますと更に2ライン追加して、計5つのラインでマンノウォー経由の血を継承しています。
ショウナンマイティのここまでの活躍には、この影の存在マンノウォーが重要な役割を果たしているかもしれませんね。もちろん、何をどう言ったところで推察の域を出ないものではありますが。
今年の安田記念はスピード自慢のロードカナロアが前々に位置してそのまま押し切ってしまうか、はたまたショウナンマイティが最後は馬場の真ん中あたりからメンバー最速の上がりを繰り出し、他をまとめて差し切ってしまうのか・・・。
追い込んで届かず、のシーンも大いにありそうな気もしますが(笑)、まあ、タイプの異なる馬たちの、それぞれの強さを堪能出来るレースとなってくれれば、それで満足です。
馬券が当たれば、そりゃー言うことナシ、なんですけどもね・・・。
2013年05月29日
父キンカメ×母父ノーザンD系 検証再び
先のダービー回顧記事では、「今後しばらくは2歳馬中心の血統考察記事を・・・」などと述べておきましたが、もちろん2歳馬の話題以外にも、タイムリーな考察案件があれば記事にしていきたいと思います。
間近に迫る安田記念も当然考察するつもりでおりますが、今年1番の話題性はやはり、スプリント路線では国内で最早敵無しの状況下となったロードカナロアが、スプリント王者の地位に満足し切れずにマイル王も目指して安田記念に参戦することでしょう。
さてそのロードカナロアですが、このブログにおける血統考察手法である「迂回血ライン」の概念は、「マイル以上の距離の『芝レース』に限定して適用する」ものであるため、スプリント戦に関してはこれまでもほとんど詳細な分析記事は載せてきませんでした。
一応、過去記事ではカレンチャンの血統背景を取り上げたことはありましたが、ロードカナロアについては特にこれといった詳細な考察・分析はせず、ダンマリを決め込んできました(苦笑)。
しかし、満を持してマイル路線の王者をも目指す、というのであれば、いつまでもダンマリを続けるワケにもいきませんな・・・。
ただ、1つ前の記事では、過去3年の安田記念の事前考察記事において「単体考察」した馬が勝ってしまった、という事実がこのブログの「実績」となっている、と告知したばかりです。
その流れで、まだ水曜の段階で安易にロードカナロア君を単体考察してしまうのも、チト熟慮が足りないかなと思うので(笑)、視点を少々大きくしての「あえて、俯瞰的な考察」としておこうかなと。
以前、ディープインパクト産駒が登場する前のキングカメハメハ産駒たちの大活躍を踏まえ、その血統的な傾向を探った記事を何度か載せたことがありました。
その一連の過去記事では、「芝路線」において重賞級となるキンカメ産駒の活躍馬たちには、「母の父系がノーザンダンサー系」となるタイプが極端に少ない・・・という事実を、TARGETの検索データを元に取り上げてきました。
「何を言うか、アパパネの母父はノーザンダンサー系だし、ロードカナロアの母父だってノーザンダンサー系じゃねえかよ」
・・・ハイ、おっしゃる通りでございます。
それでは、その2頭以外に、「母父ノーザンダンサー系」となるタイプで、「中央競馬の、芝の重賞」を連対しているようなキンカメ産駒を全頭ピックアップしてみていただきたい・・・、
なんて、こちらが言うだけなのもナニですから、私自身で調べてみます(苦笑)。
使用するのはもちろん、誰もがご存知のデータベースソフト、TARGETでございますな。
まずはキンカメの初年度産駒たち(現7歳馬)から。
(ただし検索の条件としては、「父キンカメ×母父ニアークティック系」としてピックアップしています。*チェック母父馬の項目で、ニアークティック系と指定する*)
抽出された7歳馬は抹消馬も含めると全部で54頭。そのほとんどがダート路線の馬たちで、中央競馬の芝の重賞を連対したような実績馬は皆無・・・ですね。
次に2年目の産駒(現6歳馬)たちは・・・、
抽出された6歳馬は抹消馬も含めると全部で41頭。この6歳世代の中ではキョウワマグナム、キラウェア(マウントシャスタ・カミノタサハラの半兄)などの名前が目に付くものの、やはり芝重賞となると今イチな状況。
やはり、この6歳世代の中で芝重賞級の活躍が出来たのは、牝馬のアパパネだけ、のようです。
更に3年目の産駒(現5歳馬)たちは・・・、
抽出された5歳馬は抹消馬も含めると全部で34頭。この5歳世代の中では当然、ロードカナロアが筆頭格となりますが、他に芝路線でまともな活躍をしている馬を探すとなると、・・・居ないんですな、これが。(>_<;)
続けて4年目の産駒(現4歳馬)たちは・・・、
抽出された4歳馬は抹消馬を含めると全部で27頭。年々頭数が減るのが分かります・・・。全馬見渡してみても、芝路線の重賞でどうこう、という産駒は・・・、あちゃー、1頭もおらず・・・。
最後に5年目の産駒(現3歳馬)たちは・・・、
抽出された3歳馬は抹消馬を含めると全部で15頭。激減もいいところ、ですねえ(苦笑)。この15頭のうち、芝で勝ち上がっている馬はマウイノカオイ、コナブリュワーズ、テーオーレイチェルだけで、全体の5分の1に過ぎず、しかもそれぞれの2勝目はまだまだ遠く・・・、のようでして。
さて、キンカメ君の6年目の産駒たち(現2歳馬)の今後の行く末は、果たしてどうなるんでしょうか?
今のところ、TARGETで抽出できる母父ノーザンダンサー系となるキンカメ産駒は、まだ6頭しかいませんね。今後、まだ中央で未登録の馬たちが登録を済ませて、いずれTARGETでも検索可能になるかと思われますが、何かこう、暗澹たる気持ちにさせられるのは私だけ?でしょうか・・・。
ディープ産駒たちに席巻されまくっている芝路線の重賞とはいえども、まだまだキンカメ産駒たちが頑張っていることも確かです。
先日の目黒記念では、カフナ(母ピンクパピヨンのBBLP=13)がほぼ人気どおりの走りを見せましたし、4着となったヒットザターゲット(母ラティールのBBLP=10)も、なんと14番人気であわや馬券圏内、の激走でした。
まあ両者とも、母父はノーザンダンサー系に非ず、ということなんですけどもね・・・。
さてさて、「母父ノーザンダンサー系」となるキンカメ産駒の代表格・・・といってもアパパネが引退したあとはロードカナロア君ただ1頭のみが、まさしく「孤軍奮闘」状態なワケでして、安田記念では一体どういう走りを見せてくれるのか・・・。
(今回の記事は決して「単体考察」ではございませんので、あしからずです・・・。笑)
間近に迫る安田記念も当然考察するつもりでおりますが、今年1番の話題性はやはり、スプリント路線では国内で最早敵無しの状況下となったロードカナロアが、スプリント王者の地位に満足し切れずにマイル王も目指して安田記念に参戦することでしょう。
さてそのロードカナロアですが、このブログにおける血統考察手法である「迂回血ライン」の概念は、「マイル以上の距離の『芝レース』に限定して適用する」ものであるため、スプリント戦に関してはこれまでもほとんど詳細な分析記事は載せてきませんでした。
一応、過去記事ではカレンチャンの血統背景を取り上げたことはありましたが、ロードカナロアについては特にこれといった詳細な考察・分析はせず、ダンマリを決め込んできました(苦笑)。
しかし、満を持してマイル路線の王者をも目指す、というのであれば、いつまでもダンマリを続けるワケにもいきませんな・・・。
ただ、1つ前の記事では、過去3年の安田記念の事前考察記事において「単体考察」した馬が勝ってしまった、という事実がこのブログの「実績」となっている、と告知したばかりです。
その流れで、まだ水曜の段階で安易にロードカナロア君を単体考察してしまうのも、チト熟慮が足りないかなと思うので(笑)、視点を少々大きくしての「あえて、俯瞰的な考察」としておこうかなと。
以前、ディープインパクト産駒が登場する前のキングカメハメハ産駒たちの大活躍を踏まえ、その血統的な傾向を探った記事を何度か載せたことがありました。
その一連の過去記事では、「芝路線」において重賞級となるキンカメ産駒の活躍馬たちには、「母の父系がノーザンダンサー系」となるタイプが極端に少ない・・・という事実を、TARGETの検索データを元に取り上げてきました。
「何を言うか、アパパネの母父はノーザンダンサー系だし、ロードカナロアの母父だってノーザンダンサー系じゃねえかよ」
・・・ハイ、おっしゃる通りでございます。
それでは、その2頭以外に、「母父ノーザンダンサー系」となるタイプで、「中央競馬の、芝の重賞」を連対しているようなキンカメ産駒を全頭ピックアップしてみていただきたい・・・、
なんて、こちらが言うだけなのもナニですから、私自身で調べてみます(苦笑)。
使用するのはもちろん、誰もがご存知のデータベースソフト、TARGETでございますな。
まずはキンカメの初年度産駒たち(現7歳馬)から。
(ただし検索の条件としては、「父キンカメ×母父ニアークティック系」としてピックアップしています。*チェック母父馬の項目で、ニアークティック系と指定する*)
抽出された7歳馬は抹消馬も含めると全部で54頭。そのほとんどがダート路線の馬たちで、中央競馬の芝の重賞を連対したような実績馬は皆無・・・ですね。
次に2年目の産駒(現6歳馬)たちは・・・、
抽出された6歳馬は抹消馬も含めると全部で41頭。この6歳世代の中ではキョウワマグナム、キラウェア(マウントシャスタ・カミノタサハラの半兄)などの名前が目に付くものの、やはり芝重賞となると今イチな状況。
やはり、この6歳世代の中で芝重賞級の活躍が出来たのは、牝馬のアパパネだけ、のようです。
更に3年目の産駒(現5歳馬)たちは・・・、
抽出された5歳馬は抹消馬も含めると全部で34頭。この5歳世代の中では当然、ロードカナロアが筆頭格となりますが、他に芝路線でまともな活躍をしている馬を探すとなると、・・・居ないんですな、これが。(>_<;)
続けて4年目の産駒(現4歳馬)たちは・・・、
抽出された4歳馬は抹消馬を含めると全部で27頭。年々頭数が減るのが分かります・・・。全馬見渡してみても、芝路線の重賞でどうこう、という産駒は・・・、あちゃー、1頭もおらず・・・。
最後に5年目の産駒(現3歳馬)たちは・・・、
抽出された3歳馬は抹消馬を含めると全部で15頭。激減もいいところ、ですねえ(苦笑)。この15頭のうち、芝で勝ち上がっている馬はマウイノカオイ、コナブリュワーズ、テーオーレイチェルだけで、全体の5分の1に過ぎず、しかもそれぞれの2勝目はまだまだ遠く・・・、のようでして。
さて、キンカメ君の6年目の産駒たち(現2歳馬)の今後の行く末は、果たしてどうなるんでしょうか?
今のところ、TARGETで抽出できる母父ノーザンダンサー系となるキンカメ産駒は、まだ6頭しかいませんね。今後、まだ中央で未登録の馬たちが登録を済ませて、いずれTARGETでも検索可能になるかと思われますが、何かこう、暗澹たる気持ちにさせられるのは私だけ?でしょうか・・・。
ディープ産駒たちに席巻されまくっている芝路線の重賞とはいえども、まだまだキンカメ産駒たちが頑張っていることも確かです。
先日の目黒記念では、カフナ(母ピンクパピヨンのBBLP=13)がほぼ人気どおりの走りを見せましたし、4着となったヒットザターゲット(母ラティールのBBLP=10)も、なんと14番人気であわや馬券圏内、の激走でした。
まあ両者とも、母父はノーザンダンサー系に非ず、ということなんですけどもね・・・。
さてさて、「母父ノーザンダンサー系」となるキンカメ産駒の代表格・・・といってもアパパネが引退したあとはロードカナロア君ただ1頭のみが、まさしく「孤軍奮闘」状態なワケでして、安田記念では一体どういう走りを見せてくれるのか・・・。
(今回の記事は決して「単体考察」ではございませんので、あしからずです・・・。笑)
安田記念とこのブログは何故か相性が・・・
・・・、とても良いのです。(^o^)v
今を去ること3年前、2010年の安田記念では、このブログの事前考察記事でショウワモダンただ1頭のみを取り上げ、同系配合馬であるショウワモダンの血統背景を詳細に分析。
“ナスルーラ直系の両親を持ち、コテコテなナスルーラ血脈を有する(計8ライン)ショウワモダンだが、その8ラインにおいて、ナスルーラの直仔が全て異なっている(牝馬も含む)部分が大きな特徴で・・・”
などと述べ、ショウワモダンに注目したい、としました。結果は8番人気の立場でありながら、ものの見事に1着でした。
そして2011年の安田記念においては、3歳馬の立場としては珍しい挑戦となったリアルインパクトをただ1頭のみ詳細に考察。
Rインパクトの母トキオリアリティー自身は、その血統背景が非常に異色で、プリンスキロ直系の父を持ち(=始祖ダーレーアラビアン)、母父(インリアリティ)の始祖はゴドルフィンアラビアン、母の母(What Will Be)の父系はトウルビヨン(=始祖バイアリーターク)となり、「異系要素の塊、権化」と分析。
更に、当時はまだ大井所属だった戸崎騎手がリアルインパクトに騎乗することにも併せて注目し、「中央の騎手に足りない、メンタルの部分でのアグレッシヴさに富む」ことを高く評価しての、リアルインパクトのみを単体考察をしました。
又その記事更新のすぐあとの追加記事では、ストロングリターンを注目の1頭に加えての単体考察もしていました。
結果はリアルインパクトが1着(9番人気)、ストロングリターンが2着(5番人気)。
そしてそして昨年の安田記念。今度はストロングリターン自身が主役とみて、中心視しての考察をズバッとおこないました。
まあさすがに2番人気の支持でしたので、勝っても不思議ないだけの評価は世間一般からも得ていたわけですが。
このブログを2009年から開始して、3年連続して同じG1レースでの勝ち馬を「単体考察」して成果を挙げられているのは、この安田記念ぐらいしかないのですが(苦笑)、これがたまたまだったのか?どうなのか?・・・。
今年はどの馬を「単体考察」すべきか、今から思案しております。
そしてJRAは今年も、昨年同様に「エゲツないまでの超〜高速馬場」に仕立て上げて、意地でも外国馬の好走を阻むのか?(笑)。
まあ一応、現段階での「単体考察」の候補としては、ショウナンマイティあたりかな。と。
週末には結局、全馬考察(外国馬を除く)をしたくなってしまうかもしれませんが・・・。それだとやっぱり当たらないのかな?、なんてね・・・。(>_<;)
今を去ること3年前、2010年の安田記念では、このブログの事前考察記事でショウワモダンただ1頭のみを取り上げ、同系配合馬であるショウワモダンの血統背景を詳細に分析。
“ナスルーラ直系の両親を持ち、コテコテなナスルーラ血脈を有する(計8ライン)ショウワモダンだが、その8ラインにおいて、ナスルーラの直仔が全て異なっている(牝馬も含む)部分が大きな特徴で・・・”
などと述べ、ショウワモダンに注目したい、としました。結果は8番人気の立場でありながら、ものの見事に1着でした。
そして2011年の安田記念においては、3歳馬の立場としては珍しい挑戦となったリアルインパクトをただ1頭のみ詳細に考察。
Rインパクトの母トキオリアリティー自身は、その血統背景が非常に異色で、プリンスキロ直系の父を持ち(=始祖ダーレーアラビアン)、母父(インリアリティ)の始祖はゴドルフィンアラビアン、母の母(What Will Be)の父系はトウルビヨン(=始祖バイアリーターク)となり、「異系要素の塊、権化」と分析。
更に、当時はまだ大井所属だった戸崎騎手がリアルインパクトに騎乗することにも併せて注目し、「中央の騎手に足りない、メンタルの部分でのアグレッシヴさに富む」ことを高く評価しての、リアルインパクトのみを単体考察をしました。
又その記事更新のすぐあとの追加記事では、ストロングリターンを注目の1頭に加えての単体考察もしていました。
結果はリアルインパクトが1着(9番人気)、ストロングリターンが2着(5番人気)。
そしてそして昨年の安田記念。今度はストロングリターン自身が主役とみて、中心視しての考察をズバッとおこないました。
まあさすがに2番人気の支持でしたので、勝っても不思議ないだけの評価は世間一般からも得ていたわけですが。
このブログを2009年から開始して、3年連続して同じG1レースでの勝ち馬を「単体考察」して成果を挙げられているのは、この安田記念ぐらいしかないのですが(苦笑)、これがたまたまだったのか?どうなのか?・・・。
今年はどの馬を「単体考察」すべきか、今から思案しております。
そしてJRAは今年も、昨年同様に「エゲツないまでの超〜高速馬場」に仕立て上げて、意地でも外国馬の好走を阻むのか?(笑)。
まあ一応、現段階での「単体考察」の候補としては、ショウナンマイティあたりかな。と。
週末には結局、全馬考察(外国馬を除く)をしたくなってしまうかもしれませんが・・・。それだとやっぱり当たらないのかな?、なんてね・・・。(>_<;)
2013年05月26日
第80回東京優駿 回顧
個人的に期待したタマモベストプレイは8着という内容でしたが、3着のアポロソニックとは僅か0.1秒差しかなく、コディーノを抜き去った時点までは馬券圏内もありか?と期待するも他馬の脚色も良く・・・。
勝ったキズナ、及び2着エピファネイアに関しては、この世代の中での勝負強さでは1枚上手だったな、と素直に脱帽。
ただ、やはり今年の3歳牡馬全体のレベルが、皐月賞上位組をものさしにしてみてもさほど高くなかったことはロゴタイプの5着という結果に反映されているのではないかと感じます。
ロゴタイプ自身、距離伸びて良いタイプではないことは感じていましたが、それでも世代屈指のレベルであったなら、馬券には絡んでいるはずでしょう。
これで、3歳牝馬たちに続き、3歳牡馬クラシックでも「3冠達成を果たす馬は出ないかも」とした今年初めの見解に関しては当たりました(苦笑)。
タマモベストプレイも、血統背景の字面以上に良く頑張った内容だと言ってもおかしくないはずですが、やはり先着を許した面々に対しては中距離適性そのもので少し劣る部分があったのも事実でしょうね・・・。
それでも今後はマイル路線を中心に見据えて古馬に成長していけば、全兄や全姉以上の出世は期待出来るのではないかと思います。(コディーノあたりとも同じレベルで、ね・・・)
2013年5月26日 東京優駿(日本ダービー) (芝2400m)
1着 キズナ(母キャットクイルのBBLP=7:(4,2,1))
・RRP:163=128+3+9+10+(10+3)
2着 エピファネイア(同系配合馬)
・RRP:161=128+5+10+(9)+(9)
3着 アポロソニック(同系配合馬)
・RRP:135:119+3+9+(3)
3着のアポロソニックがあわや連対するかの勢いで逃げ粘りを果たしたことも、アポロソニックが強かったというより、それまでの芝重賞実績馬たちがズバ抜けた実力の持ち主ではなかったことの証左ではないかと感じています。
まあ巷間で思われていた以上に今年の3歳牡馬世代はドングリの背比べ状態で、菊花賞においてもキズナの独壇場とはならないかも?という感じも少々。(その後陣営は凱旋門賞挑戦を表明・・・。頑張って下さい)
ロゴタイプに関してはレース実績が158ポイントのままとなり、客観的な力関係の把握においてもダービー連対馬2頭との差は順当なものとなっていると受け止めます。
ただ、菊花賞でズバリ、というタイプも今回のメンバー中に居るかというとそういう感じもあまりしないので、むしろアポロソニックが菊花賞でも再度上位に好走するようであれば、「同系配合の妙」といった血統的な部分に関してはまた1つ勉強になる要素かもしれません。
逃げてもそう易々とバテないタイプであることは、菊花賞でこそ活きるかも?ですしね・・・。
毎年、ダービーが終わると一種の脱力感を覚えるものなのですが(苦笑)、昨年はDブリランテの単勝が当たったのでまだその余韻にしばらく浸れたものの、今年はそうもいかないですね。(>_<;)
気を取り直しつつ、いよいよ今年の2歳馬たちのデビューへと視点を向けていきたいと思います。
POG的には相変わらずG1連対馬の全弟・全妹や半弟・半妹が人気集中となる様相ですが、個人的にはまだ誰も目を向けていないような初仔となるタイプや、故障などでよく検証しきれなかった高素質馬(BBLP=10以上の母を持つタイプ)の弟や妹たちにも、万遍なく視線を向けていければと思っております。
今後のブログ記事は、しばらく2歳馬中心の考察となりますので、その旨お伝えしておこうと思います・・・。m(_ _)m
勝ったキズナ、及び2着エピファネイアに関しては、この世代の中での勝負強さでは1枚上手だったな、と素直に脱帽。
ただ、やはり今年の3歳牡馬全体のレベルが、皐月賞上位組をものさしにしてみてもさほど高くなかったことはロゴタイプの5着という結果に反映されているのではないかと感じます。
ロゴタイプ自身、距離伸びて良いタイプではないことは感じていましたが、それでも世代屈指のレベルであったなら、馬券には絡んでいるはずでしょう。
これで、3歳牝馬たちに続き、3歳牡馬クラシックでも「3冠達成を果たす馬は出ないかも」とした今年初めの見解に関しては当たりました(苦笑)。
タマモベストプレイも、血統背景の字面以上に良く頑張った内容だと言ってもおかしくないはずですが、やはり先着を許した面々に対しては中距離適性そのもので少し劣る部分があったのも事実でしょうね・・・。
それでも今後はマイル路線を中心に見据えて古馬に成長していけば、全兄や全姉以上の出世は期待出来るのではないかと思います。(コディーノあたりとも同じレベルで、ね・・・)
2013年5月26日 東京優駿(日本ダービー) (芝2400m)
1着 キズナ(母キャットクイルのBBLP=7:(4,2,1))
・RRP:163=128+3+9+10+(10+3)
2着 エピファネイア(同系配合馬)
・RRP:161=128+5+10+(9)+(9)
3着 アポロソニック(同系配合馬)
・RRP:135:119+3+9+(3)
3着のアポロソニックがあわや連対するかの勢いで逃げ粘りを果たしたことも、アポロソニックが強かったというより、それまでの芝重賞実績馬たちがズバ抜けた実力の持ち主ではなかったことの証左ではないかと感じています。
まあ巷間で思われていた以上に今年の3歳牡馬世代はドングリの背比べ状態で、菊花賞においてもキズナの独壇場とはならないかも?という感じも少々。(その後陣営は凱旋門賞挑戦を表明・・・。頑張って下さい)
ロゴタイプに関してはレース実績が158ポイントのままとなり、客観的な力関係の把握においてもダービー連対馬2頭との差は順当なものとなっていると受け止めます。
ただ、菊花賞でズバリ、というタイプも今回のメンバー中に居るかというとそういう感じもあまりしないので、むしろアポロソニックが菊花賞でも再度上位に好走するようであれば、「同系配合の妙」といった血統的な部分に関してはまた1つ勉強になる要素かもしれません。
逃げてもそう易々とバテないタイプであることは、菊花賞でこそ活きるかも?ですしね・・・。
毎年、ダービーが終わると一種の脱力感を覚えるものなのですが(苦笑)、昨年はDブリランテの単勝が当たったのでまだその余韻にしばらく浸れたものの、今年はそうもいかないですね。(>_<;)
気を取り直しつつ、いよいよ今年の2歳馬たちのデビューへと視点を向けていきたいと思います。
POG的には相変わらずG1連対馬の全弟・全妹や半弟・半妹が人気集中となる様相ですが、個人的にはまだ誰も目を向けていないような初仔となるタイプや、故障などでよく検証しきれなかった高素質馬(BBLP=10以上の母を持つタイプ)の弟や妹たちにも、万遍なく視線を向けていければと思っております。
今後のブログ記事は、しばらく2歳馬中心の考察となりますので、その旨お伝えしておこうと思います・・・。m(_ _)m
2013年05月25日
第80回東京優駿 考察
土曜は終日で所要があり、いつものようにのんびり考察に浸る時間が取れそうにないので、金曜深夜のうちに記事をUPしておこうと思います。
昨年は、母のBBLP=11となるディープブリランテを中心視し単勝のみ的中が叶いましたが、今年はどうもそういうタイプが居なさそうで、どうしたものやら・・・。(>_<;)
さて、このブログは必ずしも馬券を当てることにのみ固執した内容にはしておらず、他の多くの素人競馬ブロガー諸氏がやっているような、◎はコレ、対抗はアレ、連下にソレとアイツ・・・などと発表することもありません。
にもかかわらず、記事の内容に興味を持って頂き、閲覧しに来て下さる方々の数が減らないのは大変有り難く感じております。あらためまして御礼申し上げます・・・。m(_ _)m
ブログ開設以来ずっと心がけていることは、その場限りで終わるような予想をするのではなく、そのレースが終わって以降も活躍し続けていくような馬たちの血統背景に潜む、本質的なポテンシャルの源泉を探る検証を続け、見直すべき視点は逐次見直して、毎年新たに登場する2歳馬たちの秘めたる素質を見抜く「下地」にしていく、ということです。
今後とも、事前考察で注目した馬が失速するというケースも多々あるでしょうが(苦笑)、悲喜こもごものブログ記事更新をこれからも続けていきたいと思います・・・。
2013年5月26日 東京10R 東京優駿(日本ダービー) (芝2400m)
1.キズナ(母キャットクイルのBBLP=7:(4,2,1))
・RRP:150=128+3+9+10
すっかり、ニックスとして認知されてしまった感のある「父ディープインパクト×母父ストームキャット」の見た目配合。過去記事でも検証しているのですが、個人的には元々、「プリンスキロとファラモンド」という2頭の種牡馬が5代血統表の中に登場すること自体がメリットとなっているはず、という自論を展開してきました。
ディープ自身の母方に存在するサーアイヴァー(アルザオの母父)という種牡馬の5代血統表を見れば、プリンスキロとファラモンドがしっかり確認出来ます。
そしてアルザオを産んだレディレベッカの母、ポカホンタスもプリンスキロとシックル(ファラモンドの全兄)を5代血統表内に抱え、レディレベッカ自身はプリンスキロ(4×3)という配合の持ち主。
ディープインパクト自身のBBLP=12という値の背景には、「話せば長くなる(笑)」こうした底力要素が集約され、競走馬としても種牡馬としても、ものの見事に結実するに至ったという感じでしょうか。
そしてストームキャットを産んだTerlingua自身の5代血統表を眺めると、やはりというべきかプリンスキロとファラモンドの両者がしっかりと鎮座なさっておられます・・・。(これはカーリアンなどにも当てはまる)
ただまあキズナに対する個人的な興味としては、古馬になって以降でも天皇賞・春やジャパンカップや有馬記念を完勝するような存在になっていけるのか?というところ。
推察ではありますが、どうもそこまでのものはなく、2000mあたりの重賞で活躍を続けていくタイプではないかな、と感じております・・・。
2.コディーノ(母ハッピーパスのBBLP=8:(4,1,3))
・RRP:156=128+9+9+(7)+(3)
レース実績においては上記の値で示されるとおり、完成度の高さでは申し分のないものです。しかしながら、徐々に獲得出来るポイントが下がっていくという推移は、早熟?、結局マイラー?という個人的な当初からの推察を今のところ覆していませんね。
藤沢和師が念願のダービー制覇を果たして感涙にむせぶ姿をこの目で見たいと思ったのは、もう何年前からでしょうか・・・。師のみならず、全てのホースマンたちの悲願でもあるだけに、一筋縄ではいかないのが世の常。
個人的には、コディーノはマイラータイプであろうという見解は今後とも変えませんし今回も◎にすることはないですが、もしコディーノが勝った場合には、師を心底から祝福したいと思います・・・。
3.アポロソニック(同系配合馬)
・RRP:131=119+3+9
こういう、ダート勝ち上がり馬が一転して芝でも好成績を残し、芝重賞にエントリーしてくるというケースは結構あるわけですが、やはり青葉賞のようなトライアル戦においてもこういうケースになってしまうというのは回顧記事でも述べたとおり、芝で実績のある馬たちの不甲斐なさ、レベルの低さが背景となっていることに、なかなかその決着直後の時点では気付きにくいものがあります。
青葉賞を勝ったヒラボクディープがもし、日本ダービーにおいても勝ち負け可能な逸材ならば、当然その馬と好勝負して2着になっているこの馬もセットで高評価するのが筋、というものでしょう。
私の場合はそうとは感じられないので、今年の青葉賞上位組は昨年のフェノーメノのようにはいくまい、と推察するのみ、ですね・・・。連対されてしまったらギャフン、の一言でしょう。
4.クラウンレガーロ(母自身がノーザンダンサー4×4の近親クロスを持つ)
・RRP:134=122+5+7
1400m以下でデビューし、朝日杯や皐月賞を勝っているのは歴史的に見てもナリタブライアンとミホノブルボンぐらい、ということは先日取り上げましたが、やはりそうしたG1戦の舞台でことごとく敗退している以上、クラウンレガーロはダービーを勝ち負けできるような器でない、としか判断出来ません。
大崩れもないタイプではあるものの、基本的にパンパンの良馬場よりも、重めの芝で狙いたい感じですね。距離適性も1800m以下が今後ともベストではないかと思われます・・・。
5.メイケイペガスター(同系配合馬)
・RRP:135=126+9
先週も同系配合馬のメイショウマンボが意外な?浮上をしてみせたので、何か不気味さを感じさせるものの、やはりアタマで狙えるイメージが沸かず・・・。
今となっては共同通信杯のレースレベルの低さがはっきりと浮き彫りになっていますが、レース直後は走破タイム(1分46秒0)ばかりをチヤホヤされて、続く若葉Sでも1番人気に祭り上げられましたが惨敗。
ハマれば怖い、という気もしますが個人的には薄めに3着付け固定が精一杯かな、と。
6.ラブリーデイ(母ポップコーンジャズのBBLP=17(9,3,5)だが・・・)
・RRP:139=128+5+6
2歳時の好走歴のみで上記のポイントを得るのは大したモンですが、正直申せば母父ダンスインザダークというだけでBBLP優先の考察はしたくない・・・のが本音(笑)。
母のPCジャズ自身は4代内クロスを持たないものの、ノーザンダンサー(4×5)とヘイルトゥリーズン(4×5)の5代内クロスが並存し、互いの良さを打ち消しあうような印象。
結果としてネアルコ経由のライン継承は計10と大台到達で、個人的にはこのブログの基本見解として懸念材料と受け止めます。まあこういった母では活力に欠けるでしょう。端的に言えば。
今後の路線としては、1400m前後のほうが実績どおりに持ち味を活かせるのではないかと思います。
7.ヒラボクディープ(母キャットアリのBBLP=6:(4,0,2))
・RRP:139=126+3+10
こちらもキズナ同様、母自身のBBLPがどうこうと言うよりも、「父と母父」の好相性のみで他のマイナス要素を覆い隠すかのような印象(笑)。
ただキズナの母キャットクイルとは異なり、こちらの母キャットアリはまだ幾分年齢が若いので、あと4,5頭は下の仔を産めそうです。
もしこのキャットアリが、ハーツクライとかゼンノロブロイなどと配合しても青葉賞を勝ち負けするような仔を出せるのなら、単に「父と母父」の相性だけでなかったとなるのですが、是非ともそういう配合を生産牧場には試していただいてですね、やはり「ディープとストームキャット」のみが極めて相性がいいのだということを立証してもらいたいなと思う今日この頃にて・・・。
8.ロゴタイプ(ヘイロー4×3)
・RRP:158=122+3+(8+3)+9+(10+3)
今年の3歳牝馬は全体レベルが低いかも、という見解を述べましたが、3歳牡馬においてもやはり今年は全体レベルが低いかもね、という印象です。(皐月賞のレコード決着は、単にJRAがそういう馬場造りを心がけている、というだけの話。決して世代レベルの高さを物語るものではナイ。笑)
特にディープブリランテ級とか、ゴールドシップ級とかの2000〜2400m辺りでこそ本領発揮、という感じのタイプが全く見当たらないのです。(居ると思っていたのだが、肝心のそいつらが不振で・・・またも笑)
だからこそ、1800m前後が本質的に向くはずのロゴタイプでも、ひょっとすると2冠達成?となってしまうわけですね、今年の場合は。
まあ、この馬を◎にはしないにしても、もし2冠達成となればそれはそれで喜ばしいことです。全体レベルとは別の話として。
9.エピファネイア(同系配合馬)
・RRP:152=128+5+10+(9)
同系配合と一概に言っても、母父がサンデーSではなく、その直仔種牡馬となる場合にはヘイルトゥリーズン(4×5)となり、(4×4)となる場合のクロス影響度よりは幾らか減退するのは容易に推察出来ます。
まあ、そのほうが良いということでしょう(苦笑)。少なくともシンボリクリスエスにとっては、という意味において。
ただ、やはりこの馬も2400mが断然イイと言えるタイプではないな、と感じます。2000m辺りがベストでしょうね。今後の活躍度を推し量る場合には・・・。
10.タマモベストプレイ(母父自身がハイペリオン4×3の近親クロスを持つ)
・RRP:143=124+2+9+8
今年の3歳牡馬全体のレベルが低い(特に中距離において)ことで最も恩恵を受け、血統的なビハインドを覆い隠すことに成功しているのは、他ならぬこのTBプレイではないでしょうか?(笑)
皐月賞も5着と、こちらが思った以上に好走。オークスでメイショウマンボがあそこまで走れるのなら、1400mがベストという兄・姉ばかりを持つこの馬にとっても出来ないことはない、のかも。
まあフジキセキが今頃になってダービーを勝つような馬を出す、ということがあればそれもまた一興かな、なんてね・・・。
11.テイエムイナズマ(母クラスターのBBLP=8:(4,3,1)だが・・・)
・RRP:131=123+8
母自身はネアルコの血量が最上位という、このブログでお決まりの懸念材料を持ちます。この場合、ネアルコのライン継承は僅か3つのみですが、世代位置が近い(=血統が古め)という構成要素に拠るものですね。
世代位置が遠くても、トータルでのライン継承が10以上となれば、その血量が最上位でなくとも問題となります。まあどちらのパターンでも懸念材料とする、というワケなんですが。
12.サムソンズプライド(サドラーズウェルズ3×4)
・RRP:133=125+3+5
いやー、よくぞ出てきてくれたねえ、というのが第一印象(笑)。個人的に、メイショウサムソンは好きなタイプの競走馬だったのですが、種牡馬としては不振を極めるのではないか?という推察もしていました。
実際、産駒はズブズブに鈍重なタイプばかり・・・。結局、ノーザンダンサーの血の威光をトコトン悪い方向に出してしまうだけ、という印象でした。
しかし、全体的な産駒の傾向はそうであっても、やはりどうせならコテコテにノーザンダンサーを強調した方がいいのではないか?とも感じていました。ですので、母父にエルコンドルパサーを迎えることは上記の近親クロスを必ず生じさせる配合として、イチかバチかで良いものかと(笑)。
馬場が重・不良となる天候であったなら、迷うことなくこの馬を本命にしていました。
この馬にとっては残念ながら良馬場施行の見込みなので、逃げてどれだけ粘り込めるか?というところですね。◎にはしないものの、応援馬券としての単・複は少々買ってあげたいな、と。
13.マイネルホウオウ(母テンザンローズのBBLP=6:(5,1,0))
・RRP:147=128+3+5+(8+3)
今年の場合、NHKマイルCも例年よりレベルが低いだろうと想定しました。コディーノやロゴタイプ、キズナあたりがNHKマイルCに出ていたら、マイネルホウオウは彼らに為す術なく敗れ去ったのではないか?と・・・。
まあ、柴田大騎手の感動の涙を見た後では、なかなかそういうことは言いにくかったですが(苦笑)。
それよりも、Mホウオウの父スズカフェニックスが、母方に2つのノーザンダンサー経由のラインを持つサンデーS系種牡馬だったことを重視していさえすれば、その流れで全く同じタイプの父、スズカマンボの産駒をオークスでも狙えたのではないかという、血統派としては非常にこっ恥ずかしいタラレバ論を展開してみたくもなりますね・・・。
14.アクションスター(同系配合馬)
・RRP:134=124+9
いやー、戸崎騎手が乗るというだけで、血統背景なぞどうでもいいか、ってな気持ちにさせられてしまいますな。それだけ、戸崎騎手はどんな馬に乗ろうと最善を尽くし、人気不人気の先入観なくその馬の良さを最大限引き出そう、という騎乗ぶりが印象に残ります。
まあAタキオンのラストクロップとしてどうにかダービー出走に漕ぎつけたのは、せめてもの救いといいますか何といいますか・・・。
15.フラムドグロワール(同系配合馬)
・RRP:132=124+5+(3)
まあ京成杯のレベルが低いのは確かだとしても、そもそも生粋のマイラータイプであろうことからして、NHKマイルCで巻き返せたのは特に驚きはなかったですけども・・・。
今後ともマイル路線ではソコソコの活躍をしていけるでしょうが、2000m以上では狙いにくいですね。
16.ペプチドアマゾン(母レッドクローシュのBBLP=6:(3,3,0))
・RRP:130=127+3
この馬は長めの距離に実績がありますが、母自身の血量最上位がハイペリオンで14.06%となっている部分が、それなりに奏功してのものと受け止めます。
ただ、例えて言うならステイヤーズSで勝てても、天皇賞・春で惨敗するような馬は単純にスタミナがあっても真の底力はない、ということであり、現状、この馬はそうしたものに近いニュアンスで受け止めざるを得ないな、という感じです。
17.レッドレイヴン(母Wonder AgainのBBLP=6:(1,3,2))
・RRP:139=128+3+8
久々の登場となった青葉賞の事前考察では、かなり辛辣に揶揄しての評価でしたが、その見立てが間違いでなかったことも確か。
今回、ようやく真っ当なオッズ人気となっていますかね・・・。
潜在能力が高いといっても、今後とも結果を残せていけるとすればやはりマイル前後の距離体系でしょう。むしろ思い切ってダート路線に転じれば、スイスイと出世していけそうな感じも。
18.ミヤジタイガ(母父自身がミスプロ3×4の近親クロスを持つ)
・RRP:136=124+3+9
金曜夜の段階で最低人気となっているものの、個人的には掲示板近くの走りもあるのではないかな?と感じています。まあそれでも馬券にどうこう、というところまではいかないのですが。
*今年の枠順は有力馬が分散せずに、皆真ん中から内に入り、人気薄の面々が外めに集中するというチト珍しい現象。まあ堅く収まってしまえば穴予想など一気に霧散してしまうのですが。。
まあ、あくまで今年の全体レベルならという意味で、やはりタマモベストプレイを中心視してみようと思います。フジキセキ産駒をダービーで◎にする機会は、これが最初で最後でしょうけれども(苦笑)。
昨年は、母のBBLP=11となるディープブリランテを中心視し単勝のみ的中が叶いましたが、今年はどうもそういうタイプが居なさそうで、どうしたものやら・・・。(>_<;)
さて、このブログは必ずしも馬券を当てることにのみ固執した内容にはしておらず、他の多くの素人競馬ブロガー諸氏がやっているような、◎はコレ、対抗はアレ、連下にソレとアイツ・・・などと発表することもありません。
にもかかわらず、記事の内容に興味を持って頂き、閲覧しに来て下さる方々の数が減らないのは大変有り難く感じております。あらためまして御礼申し上げます・・・。m(_ _)m
ブログ開設以来ずっと心がけていることは、その場限りで終わるような予想をするのではなく、そのレースが終わって以降も活躍し続けていくような馬たちの血統背景に潜む、本質的なポテンシャルの源泉を探る検証を続け、見直すべき視点は逐次見直して、毎年新たに登場する2歳馬たちの秘めたる素質を見抜く「下地」にしていく、ということです。
今後とも、事前考察で注目した馬が失速するというケースも多々あるでしょうが(苦笑)、悲喜こもごものブログ記事更新をこれからも続けていきたいと思います・・・。
2013年5月26日 東京10R 東京優駿(日本ダービー) (芝2400m)
1.キズナ(母キャットクイルのBBLP=7:(4,2,1))
・RRP:150=128+3+9+10
すっかり、ニックスとして認知されてしまった感のある「父ディープインパクト×母父ストームキャット」の見た目配合。過去記事でも検証しているのですが、個人的には元々、「プリンスキロとファラモンド」という2頭の種牡馬が5代血統表の中に登場すること自体がメリットとなっているはず、という自論を展開してきました。
ディープ自身の母方に存在するサーアイヴァー(アルザオの母父)という種牡馬の5代血統表を見れば、プリンスキロとファラモンドがしっかり確認出来ます。
そしてアルザオを産んだレディレベッカの母、ポカホンタスもプリンスキロとシックル(ファラモンドの全兄)を5代血統表内に抱え、レディレベッカ自身はプリンスキロ(4×3)という配合の持ち主。
ディープインパクト自身のBBLP=12という値の背景には、「話せば長くなる(笑)」こうした底力要素が集約され、競走馬としても種牡馬としても、ものの見事に結実するに至ったという感じでしょうか。
そしてストームキャットを産んだTerlingua自身の5代血統表を眺めると、やはりというべきかプリンスキロとファラモンドの両者がしっかりと鎮座なさっておられます・・・。(これはカーリアンなどにも当てはまる)
ただまあキズナに対する個人的な興味としては、古馬になって以降でも天皇賞・春やジャパンカップや有馬記念を完勝するような存在になっていけるのか?というところ。
推察ではありますが、どうもそこまでのものはなく、2000mあたりの重賞で活躍を続けていくタイプではないかな、と感じております・・・。
2.コディーノ(母ハッピーパスのBBLP=8:(4,1,3))
・RRP:156=128+9+9+(7)+(3)
レース実績においては上記の値で示されるとおり、完成度の高さでは申し分のないものです。しかしながら、徐々に獲得出来るポイントが下がっていくという推移は、早熟?、結局マイラー?という個人的な当初からの推察を今のところ覆していませんね。
藤沢和師が念願のダービー制覇を果たして感涙にむせぶ姿をこの目で見たいと思ったのは、もう何年前からでしょうか・・・。師のみならず、全てのホースマンたちの悲願でもあるだけに、一筋縄ではいかないのが世の常。
個人的には、コディーノはマイラータイプであろうという見解は今後とも変えませんし今回も◎にすることはないですが、もしコディーノが勝った場合には、師を心底から祝福したいと思います・・・。
3.アポロソニック(同系配合馬)
・RRP:131=119+3+9
こういう、ダート勝ち上がり馬が一転して芝でも好成績を残し、芝重賞にエントリーしてくるというケースは結構あるわけですが、やはり青葉賞のようなトライアル戦においてもこういうケースになってしまうというのは回顧記事でも述べたとおり、芝で実績のある馬たちの不甲斐なさ、レベルの低さが背景となっていることに、なかなかその決着直後の時点では気付きにくいものがあります。
青葉賞を勝ったヒラボクディープがもし、日本ダービーにおいても勝ち負け可能な逸材ならば、当然その馬と好勝負して2着になっているこの馬もセットで高評価するのが筋、というものでしょう。
私の場合はそうとは感じられないので、今年の青葉賞上位組は昨年のフェノーメノのようにはいくまい、と推察するのみ、ですね・・・。連対されてしまったらギャフン、の一言でしょう。
4.クラウンレガーロ(母自身がノーザンダンサー4×4の近親クロスを持つ)
・RRP:134=122+5+7
1400m以下でデビューし、朝日杯や皐月賞を勝っているのは歴史的に見てもナリタブライアンとミホノブルボンぐらい、ということは先日取り上げましたが、やはりそうしたG1戦の舞台でことごとく敗退している以上、クラウンレガーロはダービーを勝ち負けできるような器でない、としか判断出来ません。
大崩れもないタイプではあるものの、基本的にパンパンの良馬場よりも、重めの芝で狙いたい感じですね。距離適性も1800m以下が今後ともベストではないかと思われます・・・。
5.メイケイペガスター(同系配合馬)
・RRP:135=126+9
先週も同系配合馬のメイショウマンボが意外な?浮上をしてみせたので、何か不気味さを感じさせるものの、やはりアタマで狙えるイメージが沸かず・・・。
今となっては共同通信杯のレースレベルの低さがはっきりと浮き彫りになっていますが、レース直後は走破タイム(1分46秒0)ばかりをチヤホヤされて、続く若葉Sでも1番人気に祭り上げられましたが惨敗。
ハマれば怖い、という気もしますが個人的には薄めに3着付け固定が精一杯かな、と。
6.ラブリーデイ(母ポップコーンジャズのBBLP=17(9,3,5)だが・・・)
・RRP:139=128+5+6
2歳時の好走歴のみで上記のポイントを得るのは大したモンですが、正直申せば母父ダンスインザダークというだけでBBLP優先の考察はしたくない・・・のが本音(笑)。
母のPCジャズ自身は4代内クロスを持たないものの、ノーザンダンサー(4×5)とヘイルトゥリーズン(4×5)の5代内クロスが並存し、互いの良さを打ち消しあうような印象。
結果としてネアルコ経由のライン継承は計10と大台到達で、個人的にはこのブログの基本見解として懸念材料と受け止めます。まあこういった母では活力に欠けるでしょう。端的に言えば。
今後の路線としては、1400m前後のほうが実績どおりに持ち味を活かせるのではないかと思います。
7.ヒラボクディープ(母キャットアリのBBLP=6:(4,0,2))
・RRP:139=126+3+10
こちらもキズナ同様、母自身のBBLPがどうこうと言うよりも、「父と母父」の好相性のみで他のマイナス要素を覆い隠すかのような印象(笑)。
ただキズナの母キャットクイルとは異なり、こちらの母キャットアリはまだ幾分年齢が若いので、あと4,5頭は下の仔を産めそうです。
もしこのキャットアリが、ハーツクライとかゼンノロブロイなどと配合しても青葉賞を勝ち負けするような仔を出せるのなら、単に「父と母父」の相性だけでなかったとなるのですが、是非ともそういう配合を生産牧場には試していただいてですね、やはり「ディープとストームキャット」のみが極めて相性がいいのだということを立証してもらいたいなと思う今日この頃にて・・・。
8.ロゴタイプ(ヘイロー4×3)
・RRP:158=122+3+(8+3)+9+(10+3)
今年の3歳牝馬は全体レベルが低いかも、という見解を述べましたが、3歳牡馬においてもやはり今年は全体レベルが低いかもね、という印象です。(皐月賞のレコード決着は、単にJRAがそういう馬場造りを心がけている、というだけの話。決して世代レベルの高さを物語るものではナイ。笑)
特にディープブリランテ級とか、ゴールドシップ級とかの2000〜2400m辺りでこそ本領発揮、という感じのタイプが全く見当たらないのです。(居ると思っていたのだが、肝心のそいつらが不振で・・・またも笑)
だからこそ、1800m前後が本質的に向くはずのロゴタイプでも、ひょっとすると2冠達成?となってしまうわけですね、今年の場合は。
まあ、この馬を◎にはしないにしても、もし2冠達成となればそれはそれで喜ばしいことです。全体レベルとは別の話として。
9.エピファネイア(同系配合馬)
・RRP:152=128+5+10+(9)
同系配合と一概に言っても、母父がサンデーSではなく、その直仔種牡馬となる場合にはヘイルトゥリーズン(4×5)となり、(4×4)となる場合のクロス影響度よりは幾らか減退するのは容易に推察出来ます。
まあ、そのほうが良いということでしょう(苦笑)。少なくともシンボリクリスエスにとっては、という意味において。
ただ、やはりこの馬も2400mが断然イイと言えるタイプではないな、と感じます。2000m辺りがベストでしょうね。今後の活躍度を推し量る場合には・・・。
10.タマモベストプレイ(母父自身がハイペリオン4×3の近親クロスを持つ)
・RRP:143=124+2+9+8
今年の3歳牡馬全体のレベルが低い(特に中距離において)ことで最も恩恵を受け、血統的なビハインドを覆い隠すことに成功しているのは、他ならぬこのTBプレイではないでしょうか?(笑)
皐月賞も5着と、こちらが思った以上に好走。オークスでメイショウマンボがあそこまで走れるのなら、1400mがベストという兄・姉ばかりを持つこの馬にとっても出来ないことはない、のかも。
まあフジキセキが今頃になってダービーを勝つような馬を出す、ということがあればそれもまた一興かな、なんてね・・・。
11.テイエムイナズマ(母クラスターのBBLP=8:(4,3,1)だが・・・)
・RRP:131=123+8
母自身はネアルコの血量が最上位という、このブログでお決まりの懸念材料を持ちます。この場合、ネアルコのライン継承は僅か3つのみですが、世代位置が近い(=血統が古め)という構成要素に拠るものですね。
世代位置が遠くても、トータルでのライン継承が10以上となれば、その血量が最上位でなくとも問題となります。まあどちらのパターンでも懸念材料とする、というワケなんですが。
12.サムソンズプライド(サドラーズウェルズ3×4)
・RRP:133=125+3+5
いやー、よくぞ出てきてくれたねえ、というのが第一印象(笑)。個人的に、メイショウサムソンは好きなタイプの競走馬だったのですが、種牡馬としては不振を極めるのではないか?という推察もしていました。
実際、産駒はズブズブに鈍重なタイプばかり・・・。結局、ノーザンダンサーの血の威光をトコトン悪い方向に出してしまうだけ、という印象でした。
しかし、全体的な産駒の傾向はそうであっても、やはりどうせならコテコテにノーザンダンサーを強調した方がいいのではないか?とも感じていました。ですので、母父にエルコンドルパサーを迎えることは上記の近親クロスを必ず生じさせる配合として、イチかバチかで良いものかと(笑)。
馬場が重・不良となる天候であったなら、迷うことなくこの馬を本命にしていました。
この馬にとっては残念ながら良馬場施行の見込みなので、逃げてどれだけ粘り込めるか?というところですね。◎にはしないものの、応援馬券としての単・複は少々買ってあげたいな、と。
13.マイネルホウオウ(母テンザンローズのBBLP=6:(5,1,0))
・RRP:147=128+3+5+(8+3)
今年の場合、NHKマイルCも例年よりレベルが低いだろうと想定しました。コディーノやロゴタイプ、キズナあたりがNHKマイルCに出ていたら、マイネルホウオウは彼らに為す術なく敗れ去ったのではないか?と・・・。
まあ、柴田大騎手の感動の涙を見た後では、なかなかそういうことは言いにくかったですが(苦笑)。
それよりも、Mホウオウの父スズカフェニックスが、母方に2つのノーザンダンサー経由のラインを持つサンデーS系種牡馬だったことを重視していさえすれば、その流れで全く同じタイプの父、スズカマンボの産駒をオークスでも狙えたのではないかという、血統派としては非常にこっ恥ずかしいタラレバ論を展開してみたくもなりますね・・・。
14.アクションスター(同系配合馬)
・RRP:134=124+9
いやー、戸崎騎手が乗るというだけで、血統背景なぞどうでもいいか、ってな気持ちにさせられてしまいますな。それだけ、戸崎騎手はどんな馬に乗ろうと最善を尽くし、人気不人気の先入観なくその馬の良さを最大限引き出そう、という騎乗ぶりが印象に残ります。
まあAタキオンのラストクロップとしてどうにかダービー出走に漕ぎつけたのは、せめてもの救いといいますか何といいますか・・・。
15.フラムドグロワール(同系配合馬)
・RRP:132=124+5+(3)
まあ京成杯のレベルが低いのは確かだとしても、そもそも生粋のマイラータイプであろうことからして、NHKマイルCで巻き返せたのは特に驚きはなかったですけども・・・。
今後ともマイル路線ではソコソコの活躍をしていけるでしょうが、2000m以上では狙いにくいですね。
16.ペプチドアマゾン(母レッドクローシュのBBLP=6:(3,3,0))
・RRP:130=127+3
この馬は長めの距離に実績がありますが、母自身の血量最上位がハイペリオンで14.06%となっている部分が、それなりに奏功してのものと受け止めます。
ただ、例えて言うならステイヤーズSで勝てても、天皇賞・春で惨敗するような馬は単純にスタミナがあっても真の底力はない、ということであり、現状、この馬はそうしたものに近いニュアンスで受け止めざるを得ないな、という感じです。
17.レッドレイヴン(母Wonder AgainのBBLP=6:(1,3,2))
・RRP:139=128+3+8
久々の登場となった青葉賞の事前考察では、かなり辛辣に揶揄しての評価でしたが、その見立てが間違いでなかったことも確か。
今回、ようやく真っ当なオッズ人気となっていますかね・・・。
潜在能力が高いといっても、今後とも結果を残せていけるとすればやはりマイル前後の距離体系でしょう。むしろ思い切ってダート路線に転じれば、スイスイと出世していけそうな感じも。
18.ミヤジタイガ(母父自身がミスプロ3×4の近親クロスを持つ)
・RRP:136=124+3+9
金曜夜の段階で最低人気となっているものの、個人的には掲示板近くの走りもあるのではないかな?と感じています。まあそれでも馬券にどうこう、というところまではいかないのですが。
*今年の枠順は有力馬が分散せずに、皆真ん中から内に入り、人気薄の面々が外めに集中するというチト珍しい現象。まあ堅く収まってしまえば穴予想など一気に霧散してしまうのですが。。
まあ、あくまで今年の全体レベルならという意味で、やはりタマモベストプレイを中心視してみようと思います。フジキセキ産駒をダービーで◎にする機会は、これが最初で最後でしょうけれども(苦笑)。