2012年11月
2012年11月30日
2歳新馬戦 注目馬(13)
12/1 中山5R 2歳新馬(芝1800m)
4.ヒカルハノハノ(母ヒカルリクエストのBBLP=13:(7,3,3))
今年の2歳馬で話題の1頭となっている、ラウンドワールドの半姉にあたるのがHハノハノの母ヒカルリクエスト。更にその母グレースランド〜ゴールデンサッシュ・・・へと遡る牝系ですから、ステイゴールドの近親でもあるというわけですね。
ラウンドワールドはどうやらラジオNIKKEI杯2歳Sに向かう模様なので、その際にまた考察することになるでしょうが、母グレースランドのBBLP=6:(3,0,3)で個人的にはあまり評価できないものとなります。
けれどもその娘であるヒカルリクエストの場合、母父にアグネスタキオン(BBLP=7)が介入してくることにより、「現代の繁殖牝馬」としての優位性・適応力はグレースランドよりも上のはずである、との解釈をしていくのがこのブログの血統考察のあり方です。
まあ、ラウンドワールドは父に当代随一のスーパー種牡馬ディープインパクト(BBLP=12)を持つので、その父のポテンシャル伝達でグレースランドの「不足分」を大幅に補う可能性もあるわけですが。
キンカメが母方にAタキオンを得ることで、ハイレベルなディープ産駒たち全般に拮抗しうる産駒を出せるのか?が個人的には最大の興味の的ですね。
と言ってもまずは1勝しないことには先々の展望も開けてこないのですが・・・。まあ負けるとすれば、どうせノーザンFとかの生産馬に負けるんでしょうけど(苦笑)。
7.アンブリッジローズ(リファール4×4・4)
で、そのノーザンF生産馬、ってヤツですな。上記で示されるとおり、リファールの近親クロスでコッテコテなタイプ。母であるクラシックローズ自身がリファール(3×3)のどギツいクロスを持っているのでこうなるワケです。
正直、ちと行き過ぎた配合だなとしか思えませんが、こんなんでも強くなっていけるんであればディープ産駒の血統にケチをつけること自体が無謀、という時代になっていってしまうのかも(笑)。
8.クリノグランデ(母アプローズライトのBBLP=10:(7,2,1))
こちらも母の父はAタキオン。母の母父はアリダーでシックルの直系となるわけですが、「繁殖牝馬の父系」の場合はシックル経由のラインをカウントします。
仮にアリダーの「後継種牡馬」を考察する場合には、アリダーのBBLP=1(父系そのものはカウントせず)として位置づけますが、これはミスプロ系全般の考察でも全く同じです。(ちとややこしいのですが)。
父ジャングルポケットはBBLP=12の種牡馬で、即ちディープインパクトに匹敵する迂回血ライン継承度を持つ、という意味においてはこの上なく重要な事実です。
一方でジャンポケの致命的な弱点としては、気性難に悩まされる産駒が多めに出るという部分においてコンスタントに活躍馬が出ず、その点ではディープインパクトのほうに大きなアドバンテージ有り、ということなんでしょう。
気性面の「前向きさ」という表現がよく言われていますが、短距離路線においての「前向きさ」は非常に有効でも、中距離以上の路線における「前向き過ぎる」とは、要するに「距離がもたない」と同義となり、当然スタミナを消耗しかねない要素なんですね。
クリノグランデについても、この父の弱点が露呈しないのであればいいのですが・・・。
15.ワッペンジュニア(母自身がノーザンダンサー4×4の近親クロスを持つ)
こちらは希少な存在のウォーエンブレム産駒。無条件に注目馬としたいところなんですが、母父がダンスインザダークというのでは・・・(苦笑)。全兄にワールドカルティエなどが居ましたが、出世し切れないまま終わっています。
Wエンブレム自身はノーザンダンサー経由のラインを一切持たないという、ミスプロ系としては珍しい特徴を持つ種牡馬でもあるので、配合相手の牝馬が多少コテコテなノーザンダンサー血脈を有していても、配合上はそれほど支障ないように思えるのですがねー。
まあこの馬などよりも、葉牡丹賞に出走するインプロヴァイズに再度注目しておいたほうがいいのかも・・・。
*にほんブログ村の競馬ブロガーの一員になって1年あまり経ちましたが、そろそろブログランキングへの参加からは撤退しようかなと。
まあ、ランキングに参加したことでブログの認知度としてはそれ以前よりも格段に上がりましたし、今以上の読者層の開拓はもう望めそうもないので(笑)、そろそろ頃合いなのかなということで。
これまで、ランキング用バナーを逐次クリックして頂きました皆々様には、厚く御礼申し上げ奉りまする〜。m(_ _)m
4.ヒカルハノハノ(母ヒカルリクエストのBBLP=13:(7,3,3))
今年の2歳馬で話題の1頭となっている、ラウンドワールドの半姉にあたるのがHハノハノの母ヒカルリクエスト。更にその母グレースランド〜ゴールデンサッシュ・・・へと遡る牝系ですから、ステイゴールドの近親でもあるというわけですね。
ラウンドワールドはどうやらラジオNIKKEI杯2歳Sに向かう模様なので、その際にまた考察することになるでしょうが、母グレースランドのBBLP=6:(3,0,3)で個人的にはあまり評価できないものとなります。
けれどもその娘であるヒカルリクエストの場合、母父にアグネスタキオン(BBLP=7)が介入してくることにより、「現代の繁殖牝馬」としての優位性・適応力はグレースランドよりも上のはずである、との解釈をしていくのがこのブログの血統考察のあり方です。
まあ、ラウンドワールドは父に当代随一のスーパー種牡馬ディープインパクト(BBLP=12)を持つので、その父のポテンシャル伝達でグレースランドの「不足分」を大幅に補う可能性もあるわけですが。
キンカメが母方にAタキオンを得ることで、ハイレベルなディープ産駒たち全般に拮抗しうる産駒を出せるのか?が個人的には最大の興味の的ですね。
と言ってもまずは1勝しないことには先々の展望も開けてこないのですが・・・。まあ負けるとすれば、どうせノーザンFとかの生産馬に負けるんでしょうけど(苦笑)。
7.アンブリッジローズ(リファール4×4・4)
で、そのノーザンF生産馬、ってヤツですな。上記で示されるとおり、リファールの近親クロスでコッテコテなタイプ。母であるクラシックローズ自身がリファール(3×3)のどギツいクロスを持っているのでこうなるワケです。
正直、ちと行き過ぎた配合だなとしか思えませんが、こんなんでも強くなっていけるんであればディープ産駒の血統にケチをつけること自体が無謀、という時代になっていってしまうのかも(笑)。
8.クリノグランデ(母アプローズライトのBBLP=10:(7,2,1))
こちらも母の父はAタキオン。母の母父はアリダーでシックルの直系となるわけですが、「繁殖牝馬の父系」の場合はシックル経由のラインをカウントします。
仮にアリダーの「後継種牡馬」を考察する場合には、アリダーのBBLP=1(父系そのものはカウントせず)として位置づけますが、これはミスプロ系全般の考察でも全く同じです。(ちとややこしいのですが)。
父ジャングルポケットはBBLP=12の種牡馬で、即ちディープインパクトに匹敵する迂回血ライン継承度を持つ、という意味においてはこの上なく重要な事実です。
一方でジャンポケの致命的な弱点としては、気性難に悩まされる産駒が多めに出るという部分においてコンスタントに活躍馬が出ず、その点ではディープインパクトのほうに大きなアドバンテージ有り、ということなんでしょう。
気性面の「前向きさ」という表現がよく言われていますが、短距離路線においての「前向きさ」は非常に有効でも、中距離以上の路線における「前向き過ぎる」とは、要するに「距離がもたない」と同義となり、当然スタミナを消耗しかねない要素なんですね。
クリノグランデについても、この父の弱点が露呈しないのであればいいのですが・・・。
15.ワッペンジュニア(母自身がノーザンダンサー4×4の近親クロスを持つ)
こちらは希少な存在のウォーエンブレム産駒。無条件に注目馬としたいところなんですが、母父がダンスインザダークというのでは・・・(苦笑)。全兄にワールドカルティエなどが居ましたが、出世し切れないまま終わっています。
Wエンブレム自身はノーザンダンサー経由のラインを一切持たないという、ミスプロ系としては珍しい特徴を持つ種牡馬でもあるので、配合相手の牝馬が多少コテコテなノーザンダンサー血脈を有していても、配合上はそれほど支障ないように思えるのですがねー。
まあこの馬などよりも、葉牡丹賞に出走するインプロヴァイズに再度注目しておいたほうがいいのかも・・・。
*にほんブログ村の競馬ブロガーの一員になって1年あまり経ちましたが、そろそろブログランキングへの参加からは撤退しようかなと。
まあ、ランキングに参加したことでブログの認知度としてはそれ以前よりも格段に上がりましたし、今以上の読者層の開拓はもう望めそうもないので(笑)、そろそろ頃合いなのかなということで。
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2012年11月26日
'12 2歳戦 備忘録(32)
久々に2歳戦の検証を。
11/24 東京3R 2歳未勝利(芝1800m)
1着 ファーストエバー(母フロムファーストのBBLP=11:(7,3,1))
2着 ポップジェムズ(母ポップスのBBLP=9:(4,1,4))
3着 ダイワフォース(ヘイルトゥリーズン4×4)
お察しの通り、このレースもありきたりのスローな展開で、勝ったファーストエバー自身がまんまと逃げ切ったものです。自身の千m通過は62秒ジャスト。正直、レースレベルそのものは大したことはありません(笑)。
ですが10番人気という低評価だったにしろ、上記のように母自身の迂回血ライン継承度は充分な値なので、今後の活躍度を推察する上では単にフロックだろうと片付けるわけにもいかないですね。
半兄にはスマートジェネシス、半姉フロムマンハッタン(いずれも父マンハッタンカフェ)などが居るのですが、Mカフェとこの母との配合では、アレッジド(4×4)のクロスが生じてしまいます。
アレッジド(BBLP=4)という異系種牡馬(リボー系)は、血統背景において単体での存在でも充分に底力要素を発揮する名種牡馬です。けれどもこれがクロス馬ともなると、かならずしもプラス要素のみとは限らなくなり、アレッジド自身が抱える「負の要素」が強調される可能性も出てきます。
Sジェネシス、Fマンハッタンの兄姉は、図らずもこのクロス要素の良い面が出ずにマイナス面のみが作用してしまったようですね。両馬とも既に登録抹消となっています・・・。
両馬の弟であるファーストエバーの場合、父がMカフェからゼンノロブロイに替わることで、兄姉が持っていたアレッジドのクロスからは開放されることと相成り、幸い、「母自身のBBLP」で考察可能なタイプ。
と言いつつも、このレースでの激走をピンポイントで察知できなかったのが個人的にはかなりツラいところですが(苦笑)。
ただ今回の場合は激走を見逃したというより、直近の調教内容が良いのかどうか読みにくいものだったため、まだまだ調整途上なのかなと思い勝手に見切ってしまったのでした・・・(>_<;)。
まあ今回のようなレースレベルでは今後の躍進を期待するにはまだ不十分なものですが、読者の皆さんにも一応注目馬としておいていただきたい1頭として、このファーストエバーを推挙しておこうと思います・・・。
2着馬はポップロック、スピードリッパーなどの半弟となる馬ですね。母のポップス自身は結構それなりに認知度の高い繁殖牝馬でしょうが、BBLP=9で示されるように、近年においては少々微妙な立場。
半姉のスピードリッパーも3歳時に重賞2着が2回あるので現在は準OPのレースに出走してますが、実際の勝ち星はまだ1勝しか挙げていません。
今回2着のポップジェムズはジャンポケ産駒なので成長曲線もやや遅めかもしれませんが、やはり何となく勝ち味に遅く、母のBBLP=9のイメージどおりという感じですね。父ジャンポケのBBLP=12でどれだけカバーしていくのか、今後のレースぶりを見守ろうと思います・・・。
11/24 京都9R 京都2歳S(芝2000m)
1着 エピファネイア(同系配合馬)
2着 ダンツアトラス(母自身にノーザンダンサー経由のトリプルライン)
3着 テイエムダイパワー(同系配合馬)
まず、勝ち馬がオークス馬シーザリオの産んだ仔であることからして、それでチヤホヤされやすいのは当然のこととして受け止めていますが、だからと言って現時点で来年のクラシック云々を期待するのはまだ早いでしょう。
今回の走破時計は2分3秒ジャスト。逃げたテイエムダイパワーの千m通過時は64秒1で、お世辞にもハイレベルとは言い難いレース内容です。
この京都2歳Sに先立つこと2時間ほど前、全く同じ条件での2歳未勝利戦が施行されていましたが、このレースで勝ったブレークビーツの走破時計もエピファネイアとピッタリ同一の、2分3秒ジャストでした。
エピファネイアが来年のクラシック級というなら、未勝利戦を勝ったばかりのブレークビーツも全く同様の走りを披露しているわけですので、エピファネイアと同様の評価をして然るべし、となるはずです・・・。
まあ2戦2勝となったエピファネイアですが、モロ手を挙げて万歳〜、という状況ではないのも確かでしょう。今回負かした面々が低レベルだった場合には、ですね。
当然、次の3戦目こそが試金石でしょうね。そこで強いレース内容を周囲に見せつければ、その時は母シーザリオもニッコリしてくれるのではないかと思います・・・。
<a href="http://horserace.blogmura.com/keiba_pedigree/">にほんブログ村 血統理論</a>
11/24 東京3R 2歳未勝利(芝1800m)
1着 ファーストエバー(母フロムファーストのBBLP=11:(7,3,1))
2着 ポップジェムズ(母ポップスのBBLP=9:(4,1,4))
3着 ダイワフォース(ヘイルトゥリーズン4×4)
お察しの通り、このレースもありきたりのスローな展開で、勝ったファーストエバー自身がまんまと逃げ切ったものです。自身の千m通過は62秒ジャスト。正直、レースレベルそのものは大したことはありません(笑)。
ですが10番人気という低評価だったにしろ、上記のように母自身の迂回血ライン継承度は充分な値なので、今後の活躍度を推察する上では単にフロックだろうと片付けるわけにもいかないですね。
半兄にはスマートジェネシス、半姉フロムマンハッタン(いずれも父マンハッタンカフェ)などが居るのですが、Mカフェとこの母との配合では、アレッジド(4×4)のクロスが生じてしまいます。
アレッジド(BBLP=4)という異系種牡馬(リボー系)は、血統背景において単体での存在でも充分に底力要素を発揮する名種牡馬です。けれどもこれがクロス馬ともなると、かならずしもプラス要素のみとは限らなくなり、アレッジド自身が抱える「負の要素」が強調される可能性も出てきます。
Sジェネシス、Fマンハッタンの兄姉は、図らずもこのクロス要素の良い面が出ずにマイナス面のみが作用してしまったようですね。両馬とも既に登録抹消となっています・・・。
両馬の弟であるファーストエバーの場合、父がMカフェからゼンノロブロイに替わることで、兄姉が持っていたアレッジドのクロスからは開放されることと相成り、幸い、「母自身のBBLP」で考察可能なタイプ。
と言いつつも、このレースでの激走をピンポイントで察知できなかったのが個人的にはかなりツラいところですが(苦笑)。
ただ今回の場合は激走を見逃したというより、直近の調教内容が良いのかどうか読みにくいものだったため、まだまだ調整途上なのかなと思い勝手に見切ってしまったのでした・・・(>_<;)。
まあ今回のようなレースレベルでは今後の躍進を期待するにはまだ不十分なものですが、読者の皆さんにも一応注目馬としておいていただきたい1頭として、このファーストエバーを推挙しておこうと思います・・・。
2着馬はポップロック、スピードリッパーなどの半弟となる馬ですね。母のポップス自身は結構それなりに認知度の高い繁殖牝馬でしょうが、BBLP=9で示されるように、近年においては少々微妙な立場。
半姉のスピードリッパーも3歳時に重賞2着が2回あるので現在は準OPのレースに出走してますが、実際の勝ち星はまだ1勝しか挙げていません。
今回2着のポップジェムズはジャンポケ産駒なので成長曲線もやや遅めかもしれませんが、やはり何となく勝ち味に遅く、母のBBLP=9のイメージどおりという感じですね。父ジャンポケのBBLP=12でどれだけカバーしていくのか、今後のレースぶりを見守ろうと思います・・・。
11/24 京都9R 京都2歳S(芝2000m)
1着 エピファネイア(同系配合馬)
2着 ダンツアトラス(母自身にノーザンダンサー経由のトリプルライン)
3着 テイエムダイパワー(同系配合馬)
まず、勝ち馬がオークス馬シーザリオの産んだ仔であることからして、それでチヤホヤされやすいのは当然のこととして受け止めていますが、だからと言って現時点で来年のクラシック云々を期待するのはまだ早いでしょう。
今回の走破時計は2分3秒ジャスト。逃げたテイエムダイパワーの千m通過時は64秒1で、お世辞にもハイレベルとは言い難いレース内容です。
この京都2歳Sに先立つこと2時間ほど前、全く同じ条件での2歳未勝利戦が施行されていましたが、このレースで勝ったブレークビーツの走破時計もエピファネイアとピッタリ同一の、2分3秒ジャストでした。
エピファネイアが来年のクラシック級というなら、未勝利戦を勝ったばかりのブレークビーツも全く同様の走りを披露しているわけですので、エピファネイアと同様の評価をして然るべし、となるはずです・・・。
まあ2戦2勝となったエピファネイアですが、モロ手を挙げて万歳〜、という状況ではないのも確かでしょう。今回負かした面々が低レベルだった場合には、ですね。
当然、次の3戦目こそが試金石でしょうね。そこで強いレース内容を周囲に見せつければ、その時は母シーザリオもニッコリしてくれるのではないかと思います・・・。
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2012年11月25日
ジャパンC 回顧
まあ、1〜3番人気の馬で決着したレースなんて、回顧も何もないように思えますが、個人的に思うところを言わせていただければ、やはりオルフェーヴルは凄いなーと言うのみ。
あれだけタフな競馬を凱旋門賞でやってのけて、普通の馬なら今頃はまだ回復すらおぼつかない状況になりそうなところに加え、20年近く好走データのない大外枠という不利さえも克服、そして4キロも軽い3冠牝馬をもう少しでねじ伏せてしまえるところでした。
審議になってましたが、あれはオルフェーヴル自身が先に左にヨレており、その後ビートブラックが失速してきたタイミングで仕方なくジェンティルドンナが右へ避けざるを得なかったという状況なので、ジェンティルドンナが審議対象になるのはおかしいな?と感じていました。
岩田騎手は勝っても神妙な面持ちでしたが、別にラフなプレーでも何でもないと思われます。
ただ、何だかんだ言っても53キロは有利過ぎますね。過去の3歳牝馬たちがジャパンCで好結果を残せたのも道理でしょう。増してや3冠を引っ提げての出走ですから、オルフェーヴルが万全でない(色々な部分で)状況なら、勝てても不思議ないと言えるでしょうね・・・。
個人的には懲りずにまたダークシャドウを◎にしましたが、デムーロマジック炸裂とはいきませんでしたか(苦笑)。それでも最後は伸びてきてルーラーシップとは互角の内容。
距離も問題なかったようですし、道中の位置取りがあそこまで後ろ過ぎなければ、もう少し連対馬たちとの差は詰まったのではないかと思います。予想としては悔いのない結果ですね。今回は妙味のない配当でしたし。
不甲斐なく映ったのはやはりルーラーシップ(笑)。正直、この馬に勝たれたらしょうがねえな、という覚悟でダークシャドウを◎にしていたので、またしても出遅れで後手を踏み、道中は立て直していったものの連対馬2頭との差は縮まらないという「らしさ」には、またかという印象。
既にオルフェーヴルとのポテンシャル差は明白ですし、今後ルーラーシップがG1戦で勝てるとすれば、オルフェーヴルの出ていないレースしかないでしょう。そんなG1戦があれば、の話ですが。
オルフェーヴルは有馬記念に出るんでしょうか・・・。ほとんどの競馬ファンは当然その雄姿を見たいと思うんでしょうけれども、個人的には来年を見据えてもう休養に入ってもらいたいなあ、という心境ですね。
昨年に勝ってますし、今年はパスして英気を養い、来年の競馬を充実したものにして欲しいと思います。今年の有馬でも走ってくれ、というのは「ファンのわがまま」でしかないでしょう。本当にその馬のことを大切に思うのであれば・・・。
まあもしそうなれば、ルーラーシップも有馬で勝てるチャンス到来でしょ、なんてね・・・。
<a href="http://horserace.blogmura.com/keiba_pedigree/">にほんブログ村 血統理論</a>
あれだけタフな競馬を凱旋門賞でやってのけて、普通の馬なら今頃はまだ回復すらおぼつかない状況になりそうなところに加え、20年近く好走データのない大外枠という不利さえも克服、そして4キロも軽い3冠牝馬をもう少しでねじ伏せてしまえるところでした。
審議になってましたが、あれはオルフェーヴル自身が先に左にヨレており、その後ビートブラックが失速してきたタイミングで仕方なくジェンティルドンナが右へ避けざるを得なかったという状況なので、ジェンティルドンナが審議対象になるのはおかしいな?と感じていました。
岩田騎手は勝っても神妙な面持ちでしたが、別にラフなプレーでも何でもないと思われます。
ただ、何だかんだ言っても53キロは有利過ぎますね。過去の3歳牝馬たちがジャパンCで好結果を残せたのも道理でしょう。増してや3冠を引っ提げての出走ですから、オルフェーヴルが万全でない(色々な部分で)状況なら、勝てても不思議ないと言えるでしょうね・・・。
個人的には懲りずにまたダークシャドウを◎にしましたが、デムーロマジック炸裂とはいきませんでしたか(苦笑)。それでも最後は伸びてきてルーラーシップとは互角の内容。
距離も問題なかったようですし、道中の位置取りがあそこまで後ろ過ぎなければ、もう少し連対馬たちとの差は詰まったのではないかと思います。予想としては悔いのない結果ですね。今回は妙味のない配当でしたし。
不甲斐なく映ったのはやはりルーラーシップ(笑)。正直、この馬に勝たれたらしょうがねえな、という覚悟でダークシャドウを◎にしていたので、またしても出遅れで後手を踏み、道中は立て直していったものの連対馬2頭との差は縮まらないという「らしさ」には、またかという印象。
既にオルフェーヴルとのポテンシャル差は明白ですし、今後ルーラーシップがG1戦で勝てるとすれば、オルフェーヴルの出ていないレースしかないでしょう。そんなG1戦があれば、の話ですが。
オルフェーヴルは有馬記念に出るんでしょうか・・・。ほとんどの競馬ファンは当然その雄姿を見たいと思うんでしょうけれども、個人的には来年を見据えてもう休養に入ってもらいたいなあ、という心境ですね。
昨年に勝ってますし、今年はパスして英気を養い、来年の競馬を充実したものにして欲しいと思います。今年の有馬でも走ってくれ、というのは「ファンのわがまま」でしかないでしょう。本当にその馬のことを大切に思うのであれば・・・。
まあもしそうなれば、ルーラーシップも有馬で勝てるチャンス到来でしょ、なんてね・・・。
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2012年11月24日
ジャパンカップ 考察
正直、凱旋門賞でのオルフェーヴルの負け方は、ショッキング以外の何ものでもありませんでした。「あれだけ力強く抜け出していながら、ゴール寸前の50センチほどでまさか差し返されるとは」という・・・。
逸走とか、暴走とか(苦笑)で何かとお騒がせな「気性難」が、本来の持てる資質を100%発揮し切れない原因であることは明らかですが、まあ気性そのものは勝負根性にも通じる部分なので、表裏一体、正にコインの裏表のような関係にあり、一概に気性面の危うさだけを揶揄するわけにもいかないのがサラブレッドという動物なんですね・・・。
まあ、負けたとは言えども、世界の強豪馬たちを相手にあれだけのパフォーマンスを披露してみせたわけですので、国内においては敵なし、という状況なのはまず間違いないところ。あとは体調面が100%近く戻っているかどうか、だけでしょうかね。
1.ビートブラック(同系配合馬)
天皇賞・春の勝利はオルフェーヴルの不出来がなければ、果たして実現していたかどうか微妙なところ。まあ今回は、ケレン味なくマイペースの逃げに持ち込めそうなので、持ち味はそれなりに活かせる展開にはなりそうですが。
アルゼンチン共和国杯では59キロが堪えたでしょうが、それでもやはり2着程度はキープするぐらいでなければ、今回のメンバー相手では決め手不足でしょう・・・。
2.スリプトラ(同系配合馬)
正直、イギリス競馬のG2クラスでの勝利経験がある程度で、どの程度の強さなのかを測るには判定しづらいものがあります。G1戦を勝っているのであればまた別ですが・・・。
血統背景はTARGETでの表記においては検索不十分で、はっきりと掴めない部分があるのですが、一応ノーザンダンサー系の両親を持つ同系配合馬の扱いとなります。
父のOasis Dream はダンジグの系統で、欧州のスプリントG1戦を2勝するなどし、欧州チャンピオンスプリンターの称号を得たとのこと。
一方の母父In The Wings はジャパンCを勝ったシングスピールの父で、こちらはそれなりにイメージし易い感じでしょうか。中距離適性があるとすれば父方よりも、母方から継承しているはず、という推察ができます。
ただ2400m戦の実績はG3戦での2着がある程度で、当然日本の馬場レベルへの対応力には欠けているでしょう。日本の馬場で好走可能だとしても、せいぜい2000mあたりだろうと思われます・・・。
3.ジャガーメイル(ノーザンダンサー4×4)
休養明けの前走、天皇賞・秋は体調云々以前に年齢及び距離不足の感がアリアリだったのですが、どうしてなかなかの好内容(7着)に映りました。
昨年も7歳にして3着ですから、ジャンポケ産駒の成長力・血統背景の奥深さとしてはこの馬が一番体現しているように思えます。
さすがに勝ち切るまではどうかと思いますが、スロー必至の展開で調子の維持さえ出来ていれば、8歳という年齢はさほど気にせずにコース適性でカバーしてしまうのではないかと。一応押さえの1頭に。
4.フェノーメノ(母自身がリボー4×4の近親クロスを持つ)
この馬の全姉であるレスタンノールは5戦してほどなく登録抹消。一方の弟は若干の取りこぼしレースが過去に2度ほどあったとは言うものの、競走馬としてはほぼ理想的な成長を遂げてきています。
母父デインヒルについては、サンデーS系種牡馬との配合では「両極端になりがち」という自論をこのブログでも展開してきていますが、正にこの姉と弟における明暗がそのことを代弁するものになっていますね・・・。
また、母のディラローシェ自身が持つ上記の4代内クロスについては、当然フェノーメノ自身にとっては「良い方向性」というカタチで奏功しているとしか、考えようがないですね。
個人的には今回、期待半分、不安半分という捉え方なのが正直な印象。同世代同士のダービーを2着に好走しているとはいうものの、おそらくこの馬にとってのベストは2000mあたりなんじゃないかな?と。
母のディラローシェ自身が持つBBLP=8:(7,1,0)については、4代内クロスがある以上は優先考察の扱いではないのですが、一応、このブログにおける懸念材料としているデジタルパターンに該当しますので、「相手強化」の場合には少々割引として考えるものとお伝えしておきます・・・。
5.マウントアトス(血統背景の詳細は不明)
「父と母父」については確認できるものの、細かい部分でやはりTARGETでは表示してくれません(苦笑)。別の媒体で調べようと思えば可能でしょうが、そこまでしなくても、という感じも。
まあモンジューを父に持つことからして、陣営も長距離レース主体に使ってきた模様です。と言ってもイギリスのG3戦で勝っている程度ですし、前走のメルボルンCでも5着程度と、さしたる強調要素は持ちえていないですね・・・。
6.レッドカドー(母自身が同系配合馬)
父のカドージェネルーについては、日本では「母の父」としてたまに見かけます。今どき珍しいハイペリオン直系となる種牡馬で、まあセイウンスカイみたいなもんでしょうか(苦笑)。
母自身はヌレイエフ系の父とダンシングブレーヴの娘との配合ですので、全く日本の馬場がダメという感じでもなさそうですが、やはりどちらかというと重めの馬場が向く、パワータイプという感じで。
7.メイショウカンパク(同系配合馬)
京都大賞典を勝っているものの、日本馬の中の「格」においてはやはり物足りないものが。更に、左回りのコースで好結果が出ていないのも減点材料でしょう。
ただ、ウチパクが思い切って先行させれば、これまでとは違った一面が引き出せる可能性を感じますが。
8.エイシンフラッシュ(Birkhahn 5×5)
これまでは、母ムーンレディのBBLP=8:(4,4,0)としてきましたが、3歳当時の考察記事では、上記バーカーンのクロス(5×5)について、通常の(5×5)などより重要視するべきかも、とも述べてきました。
そもそも母の父プラティニ自身がバーカーンの直系であり、配合相手のキングズベストが母方にバーカーンのラインを持つことにおいては「意図的な配合」かどうかはともかく、かなりプラス要素だろう、という・・・。
また、バーカーン自身の血統構成をよくよく見ると、母方には「ファラリス」の存在があることが分かります。ミスプロ系種牡馬キングズベストと言えども元々は、「ファラリスの直系子孫」ですので、バーカーン(5×5)は結局のところ、ファラリス自身の遺伝要素をそれなりに「補強」していると捉えれば、BBLPの介入が薄めの母であっても、他の要素で上手く補完しているのかも、となりますね。
まあ、前走の天皇賞では心情的にダークシャドウを◎にしつつも、種牡馬入りする前の「箔」を更につける為にも好走は不可欠と述べ、ほぼ同格の対抗評価で単勝を買っていました。
さすがに今回は前走ほど単勝オッズの旨味はなさそうですし距離延長も若干気になるので、前走以上の扱いはしないつもりですが、もし勝ったら勝ったで種牡馬入り後の更なる活躍を気長に待ちたいと思います・・・。
9.オウケンブルースリ(ノーザンダンサー4×5・4)
ジャンポケ産駒で上記のクロスを持つという部分では、ジャガーメイルともほぼ同じなわけですが、こちらはサンデーS経由の血を持たないのである意味、大健闘していると言うべきかもしれませんね、今の時代の状況からすれば。
まあサンデーSの血がない代わりに、ノーザンダンサーのトリプルラインがコテコテに作用していることで踏ん張ってこれたのでしょうが(苦笑)。
正直、このような偏った血統背景で種牡馬入りしたとしても、そのコテコテ度合いがキツ過ぎて産駒の活躍度としては主に「ダート指向」になっていくように感じます。
種牡馬としての「箔」は、エイシンフラッシュとはかなり差がついてしまっているな、というしかないでしょうね・・・。
10.ダークシャドウ(ノーザンダンサー4×4だが、BBLPも・・・苦笑)
今度はこちらにデムーロ君ですか。いやはや、また懲りずに◎にしようかな、なんてね・・・。
冗談を抜きにすれば、ダークシャドウ自身はこれまでに2400mでの好走経験がないのが懸念材料ではありますね。父がダンスインザダークなので、一般的な視点でもそう心配は要らないようには思えるのですが。
また、母のマチカネハツシマダ自身がダマスカス系種牡馬の娘で、一般にはダート血統だと受け止められてしまう部分もあり、その点でも距離延長には不安な面を助長してしまう感じですね・・・。
個人的には母MハツシマダのBBLP=10:(4,4,2)の要素のみが推せれば考察としては言うことナシなんですが、ノーザンダンサー4×4のクロス要素が邪魔で邪魔で・・・(苦笑)。
終わって見ればやはり2400mは長かった、となるかもしれませんし、そもそも好走すらせずに下位に沈んでしまうかもしれませんが、今回は前走とは逆に、単勝オッズの妙味はエイシンフラッシュよりもあります(笑)。
またしてもデムーロマジックで何とか成るかな・・・ってオイ、血統理論じゃねえのかよ?(>_<;)
11.ジャッカルベリー(ノーザンダンサー4×4)
前走のメルボルンCで3着になっているので、それなりに好走の芽はあるのかもしれません。まあ、どのみち強く推せる要素ではないでしょうけども・・・。
父がストーミングホームということで、既に昨年から日本で供用後の初年度産駒が走り始めています。サドンストームが出世馬の筆頭格ですね。
ストーミングホーム自身はイギリスの中距離路線などでG1・3勝を挙げており、ミスプロ系ですがキングマンボ系などと同様、欧州対応型の芝血統種牡馬として位置付けられます。
まあソレミアを除く残り4頭の外国馬の中では、最も「人気よりは着順を上げそうな雰囲気」を持っているのかもしれませんね・・・。
12.ローズキングダム(母ローズバドのBBLP=10:(4,2,4)だが・・・)
一昨年のジャパンCでブエナビスタとの激闘を「繰り上がり」にて制し、ダービー2着馬の意地を見せてくれたものの、その激闘が祟ってか、その後は精彩を欠く内容に終始してしまってますね・・・。
マイルCSで復活?の騎乗を見せた武豊騎手が、この馬をも復活させるとなれば「ドラマ」以外の何ものでもないでしょうが、既にもう、馬自身が闘争心をほとんど失っているように思えます。
ミスプロ系種牡馬などと配合される場合、母ローズバドのBBLPは本来の値10から、1つ減算のBBLP=9(リファールを経由してシックルのラインが存在するのでそれを減算する措置)となるのですが、ダービー2着の実績を重視してそのままとしていました・・・。
橋口調教師の管理馬たちを見ていますと、調子を落としたままの馬を再度、活躍する方向にもっていく部分において、やや他の厩舎よりも見劣る面がしてしまうように感じます。
管理馬の多くが、デビューからしばらくの間は好走を続けていながら、次第に上がり目に乏しくなると、もうあとはそのまんまで推移、みたいな・・・。
師の手腕をどうこう言える立場ではありませんが(恐縮)、何となく、そう感じてしまうのは確かです・・・。
13.ルーラーシップ(母エアグルーヴのBBLP=7:(3,3,1))
まあ多分、競馬ファンたちの中で最も多くの人々が、この馬に対する「初G1制覇」を今回こそはと期待しているのではないでしょうか・・・。目の上のタンコブである、オルフェーヴルが宝塚記念に出走していなかったら既にその期待は実現していたのでしょうし。
重賞すら勝っていない半兄、サムライハートでさえも種牡馬に成れているわけですので、ルーラーシップがもしこのままG1戦で勝つことが無いままだったとしても、おそらくは種牡馬入りするでしょう。
でもそうなると、ルーラーシップ自身はノーザンダンサー経由のラインを4つも持っているミスプロ系種牡馬、という位置付けになります。
ミスプロ系種牡馬としての価値は、単に実績からだけではなく、その血統背景の中身そのもので考えても、エイシンフラッシュのほうが種牡馬としての「和合性・包容力」において遥かに優っているはずです。
もしジャパンカップを勝てるようであれば、誰に憚ることもなく堂々と、問答無用で種牡馬入りすることが可能ですが、そうした運命を自ら引き寄せることが出来るのか、ルーラーシップの走りを見つめる次第ですね・・・。
14.ソレミア(ノーザンダンサー3×4)
父はサドラーズウェルズの直仔種牡馬ですがマイナーな位置付け。ただでさえ日本より重めの欧州の芝コースにおいて、良馬場では一線級に及ばぬ成績でありながらも、今年の凱旋門賞のように極めて負荷のかかるタフな馬場状態であれば上位にくるという、重巧者の権化みたいな牝馬のようですね・・・。
凱旋門賞では騎乗したペリエも含め、ソレミア陣営においては「フランスの意地」みたいなものを大いに印象づけられてしまいましたが、ソレミア自身は上記の黄金配合クロスに加え、Val de Loir(4×4)という近親クロスも併せ持ちます。
フランスでは大切にされてきた血脈、というイメージでしょうかね・・・。
この、ヴァルドロワの系統からは、第8回ジャパンC優勝馬のペイザバトラー(父Val de l'Orne)が出ており、9番人気の低評価ながらタマモクロスを差し切っての勝利。
翌年の第9回ジャパンCでも、当時の世界レコードを樹立したホーリックス&オグリキャップの激闘の陰で3着と健闘し、日本の馬場への適性を示したものとなっています。
こうしてみると、ソレミアの血統背景もあながち、日本競馬とは全く無縁だとは言えない感じですね・・・。
15.ジェンティルドンナ(リファール4×4)
先週のマイルCSでは、全姉のドナウブルーについて(母自身がノーザンダンサー4×4の近親クロスを持つ)という表記にしていましたが、まあいずれにせよBBLPで考察するタイプではないので特に区別などはなく、「どっちでもいいか」てな受け止め方でお願いします(苦笑)。
ただ、リファールの4代内クロスがあるにしても、このクロス要素のみではこうまで活躍する要因には成りきらないのでないか?とも考えられるので、個人的にはやはり、母自身が「コテコテなノーザンダンサー血脈の影響力を受ける」ことでの活躍だろうと解釈しています。
ジャパンCという舞台は、過去にそれこそホーリックスとか、近年ではレッドディザイアなどの牝馬が好走しているので、当然牝馬がダメというようなことを言うのはナンセンスでしょう。
ただ基本的には、ある意味で「4歳以上の古馬の『牡馬たち』による、種牡馬としての価値を決める一戦」であり、単に他のG1戦で勝っているだけでなく、ここでも勝てれば種牡馬としてのアピール度は満点、というぐらいのレースの意味があるはずですね。
その点、別に牝馬は未勝利のままでも、未出走の身であっても健康体であれば、故郷に戻るなり買取先に行くなりして、繁殖牝馬として普通に余生を送っていくことが可能です。
それ故に牡馬ほどの、競走馬としての深刻さというか、子孫を残していくという意味での厳しさ・過酷さは全く無い、とも言えます。
まあそういう意味での「競馬の原点」を考えると、個人的には牡馬にちゃんと勝ってもらいたいなあ、と思うのが正直なところ。
もちろん、絶対ジェンティルドンナ◎で1着固定で買うゾ!と鼻息を荒くする人に対して、私のような考えを押し付ける意図は毛頭ありません(笑)。どうぞご自身のお決めになるままに、自由に馬券を買っていけばよろしかろうと存じます・・・。
16.トーセンジョーダン(ノーザンダンサー4×3)
昨年の天皇賞・秋での驚異的なレコード決着というものを、あらためて批評しておくと、やはりどの馬にとっても、ああいう極端すぎるまでの「意図的に超高速化された馬場造り」というものをJRAが「平気で」してしまうということについては、異議を申し立てたいと思います。
当の勝ち馬トーセンジョーダン自身が、あの激走でおかしくなってしまいましたし・・・。
今週はJRAもさすがに芝刈りを控えて、そうした批判の目を上手く逸らそうとしているようですが(笑)、実は既に先週の段階で、「超高速馬場を造ってしまって」いるんですよね・・・。
東スポ2歳Sでのレコード決着が、その証拠なんですよ。
2歳馬が、あんな時計(1分46秒0)で記録更新してしまうなんて、空いた口が塞がらないとは正にこのことでしょう。
前週の東京芝1800mで施行された準OPのノベンバーSでの勝ち時計、1分45秒8に対し、まだ成長段階の2歳馬が翌週でコンマ2秒差なんて、いくらコディーノが素質の高い馬で、経済コースを通ったにしても出来すぎの内容です。
当然先週の東京競馬場での目玉は武蔵野Sと、芝重賞では東スポ杯2歳Sのみだったわけですので、いかにもそれとなく、先週の段階で「芝を今のうちに超〜刈り込んでおけ」との指令が、JRA上層部から馬場造園課の方々に対して下されていたのでしょう・・・。
ですので今週は芝刈りが無かったからといって、騙されてはいけませんよ〜(笑)。
17.オルフェーヴル(ノーザンテースト4×3)
凱旋門賞で惜しくも負けはしましたが、直線で欧州の強豪馬たちを一気に置き去りにしていく姿は、現時点での世界最強馬という称号を与えてもいいのではないかと、そう思わせてくれましたね・・・。
まあ、欧米全ての強豪たちと激突したものではないので、あくまでも「暫定」的な意味合いですが。
当然、帰国して以降は、本来の体調に近いのかどうかが最大の焦点となりそうですが、オルフェーヴルほどのポテンシャルの高さからすれば、むしろ90数パーセントの出来のほうが、気性面の難点を上手く隠して、走りに集中できるのではないかな?なんてね・・・。
不吉なデータしかない大外枠になってしまったことも、当然試練の一つなんでしょうが、またも逸走とかをしでかさない限りは大丈夫なんじゃないでしょうか、この枠でも。
本来、コテコテの?穴党である当方からすれば、1番人気の馬に◎を打つことは非常に抵抗感を伴うものなのですが(苦笑)、凱旋門賞でのパフォーマンスが「過去の日本馬たちとは一線を画す」ほど強烈なものだっただけに、ジャパンCだけは「本命党」に鞍替えしようかな、なーんて他愛ない心境にも少々・・・。
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逸走とか、暴走とか(苦笑)で何かとお騒がせな「気性難」が、本来の持てる資質を100%発揮し切れない原因であることは明らかですが、まあ気性そのものは勝負根性にも通じる部分なので、表裏一体、正にコインの裏表のような関係にあり、一概に気性面の危うさだけを揶揄するわけにもいかないのがサラブレッドという動物なんですね・・・。
まあ、負けたとは言えども、世界の強豪馬たちを相手にあれだけのパフォーマンスを披露してみせたわけですので、国内においては敵なし、という状況なのはまず間違いないところ。あとは体調面が100%近く戻っているかどうか、だけでしょうかね。
1.ビートブラック(同系配合馬)
天皇賞・春の勝利はオルフェーヴルの不出来がなければ、果たして実現していたかどうか微妙なところ。まあ今回は、ケレン味なくマイペースの逃げに持ち込めそうなので、持ち味はそれなりに活かせる展開にはなりそうですが。
アルゼンチン共和国杯では59キロが堪えたでしょうが、それでもやはり2着程度はキープするぐらいでなければ、今回のメンバー相手では決め手不足でしょう・・・。
2.スリプトラ(同系配合馬)
正直、イギリス競馬のG2クラスでの勝利経験がある程度で、どの程度の強さなのかを測るには判定しづらいものがあります。G1戦を勝っているのであればまた別ですが・・・。
血統背景はTARGETでの表記においては検索不十分で、はっきりと掴めない部分があるのですが、一応ノーザンダンサー系の両親を持つ同系配合馬の扱いとなります。
父のOasis Dream はダンジグの系統で、欧州のスプリントG1戦を2勝するなどし、欧州チャンピオンスプリンターの称号を得たとのこと。
一方の母父In The Wings はジャパンCを勝ったシングスピールの父で、こちらはそれなりにイメージし易い感じでしょうか。中距離適性があるとすれば父方よりも、母方から継承しているはず、という推察ができます。
ただ2400m戦の実績はG3戦での2着がある程度で、当然日本の馬場レベルへの対応力には欠けているでしょう。日本の馬場で好走可能だとしても、せいぜい2000mあたりだろうと思われます・・・。
3.ジャガーメイル(ノーザンダンサー4×4)
休養明けの前走、天皇賞・秋は体調云々以前に年齢及び距離不足の感がアリアリだったのですが、どうしてなかなかの好内容(7着)に映りました。
昨年も7歳にして3着ですから、ジャンポケ産駒の成長力・血統背景の奥深さとしてはこの馬が一番体現しているように思えます。
さすがに勝ち切るまではどうかと思いますが、スロー必至の展開で調子の維持さえ出来ていれば、8歳という年齢はさほど気にせずにコース適性でカバーしてしまうのではないかと。一応押さえの1頭に。
4.フェノーメノ(母自身がリボー4×4の近親クロスを持つ)
この馬の全姉であるレスタンノールは5戦してほどなく登録抹消。一方の弟は若干の取りこぼしレースが過去に2度ほどあったとは言うものの、競走馬としてはほぼ理想的な成長を遂げてきています。
母父デインヒルについては、サンデーS系種牡馬との配合では「両極端になりがち」という自論をこのブログでも展開してきていますが、正にこの姉と弟における明暗がそのことを代弁するものになっていますね・・・。
また、母のディラローシェ自身が持つ上記の4代内クロスについては、当然フェノーメノ自身にとっては「良い方向性」というカタチで奏功しているとしか、考えようがないですね。
個人的には今回、期待半分、不安半分という捉え方なのが正直な印象。同世代同士のダービーを2着に好走しているとはいうものの、おそらくこの馬にとってのベストは2000mあたりなんじゃないかな?と。
母のディラローシェ自身が持つBBLP=8:(7,1,0)については、4代内クロスがある以上は優先考察の扱いではないのですが、一応、このブログにおける懸念材料としているデジタルパターンに該当しますので、「相手強化」の場合には少々割引として考えるものとお伝えしておきます・・・。
5.マウントアトス(血統背景の詳細は不明)
「父と母父」については確認できるものの、細かい部分でやはりTARGETでは表示してくれません(苦笑)。別の媒体で調べようと思えば可能でしょうが、そこまでしなくても、という感じも。
まあモンジューを父に持つことからして、陣営も長距離レース主体に使ってきた模様です。と言ってもイギリスのG3戦で勝っている程度ですし、前走のメルボルンCでも5着程度と、さしたる強調要素は持ちえていないですね・・・。
6.レッドカドー(母自身が同系配合馬)
父のカドージェネルーについては、日本では「母の父」としてたまに見かけます。今どき珍しいハイペリオン直系となる種牡馬で、まあセイウンスカイみたいなもんでしょうか(苦笑)。
母自身はヌレイエフ系の父とダンシングブレーヴの娘との配合ですので、全く日本の馬場がダメという感じでもなさそうですが、やはりどちらかというと重めの馬場が向く、パワータイプという感じで。
7.メイショウカンパク(同系配合馬)
京都大賞典を勝っているものの、日本馬の中の「格」においてはやはり物足りないものが。更に、左回りのコースで好結果が出ていないのも減点材料でしょう。
ただ、ウチパクが思い切って先行させれば、これまでとは違った一面が引き出せる可能性を感じますが。
8.エイシンフラッシュ(Birkhahn 5×5)
これまでは、母ムーンレディのBBLP=8:(4,4,0)としてきましたが、3歳当時の考察記事では、上記バーカーンのクロス(5×5)について、通常の(5×5)などより重要視するべきかも、とも述べてきました。
そもそも母の父プラティニ自身がバーカーンの直系であり、配合相手のキングズベストが母方にバーカーンのラインを持つことにおいては「意図的な配合」かどうかはともかく、かなりプラス要素だろう、という・・・。
また、バーカーン自身の血統構成をよくよく見ると、母方には「ファラリス」の存在があることが分かります。ミスプロ系種牡馬キングズベストと言えども元々は、「ファラリスの直系子孫」ですので、バーカーン(5×5)は結局のところ、ファラリス自身の遺伝要素をそれなりに「補強」していると捉えれば、BBLPの介入が薄めの母であっても、他の要素で上手く補完しているのかも、となりますね。
まあ、前走の天皇賞では心情的にダークシャドウを◎にしつつも、種牡馬入りする前の「箔」を更につける為にも好走は不可欠と述べ、ほぼ同格の対抗評価で単勝を買っていました。
さすがに今回は前走ほど単勝オッズの旨味はなさそうですし距離延長も若干気になるので、前走以上の扱いはしないつもりですが、もし勝ったら勝ったで種牡馬入り後の更なる活躍を気長に待ちたいと思います・・・。
9.オウケンブルースリ(ノーザンダンサー4×5・4)
ジャンポケ産駒で上記のクロスを持つという部分では、ジャガーメイルともほぼ同じなわけですが、こちらはサンデーS経由の血を持たないのである意味、大健闘していると言うべきかもしれませんね、今の時代の状況からすれば。
まあサンデーSの血がない代わりに、ノーザンダンサーのトリプルラインがコテコテに作用していることで踏ん張ってこれたのでしょうが(苦笑)。
正直、このような偏った血統背景で種牡馬入りしたとしても、そのコテコテ度合いがキツ過ぎて産駒の活躍度としては主に「ダート指向」になっていくように感じます。
種牡馬としての「箔」は、エイシンフラッシュとはかなり差がついてしまっているな、というしかないでしょうね・・・。
10.ダークシャドウ(ノーザンダンサー4×4だが、BBLPも・・・苦笑)
今度はこちらにデムーロ君ですか。いやはや、また懲りずに◎にしようかな、なんてね・・・。
冗談を抜きにすれば、ダークシャドウ自身はこれまでに2400mでの好走経験がないのが懸念材料ではありますね。父がダンスインザダークなので、一般的な視点でもそう心配は要らないようには思えるのですが。
また、母のマチカネハツシマダ自身がダマスカス系種牡馬の娘で、一般にはダート血統だと受け止められてしまう部分もあり、その点でも距離延長には不安な面を助長してしまう感じですね・・・。
個人的には母MハツシマダのBBLP=10:(4,4,2)の要素のみが推せれば考察としては言うことナシなんですが、ノーザンダンサー4×4のクロス要素が邪魔で邪魔で・・・(苦笑)。
終わって見ればやはり2400mは長かった、となるかもしれませんし、そもそも好走すらせずに下位に沈んでしまうかもしれませんが、今回は前走とは逆に、単勝オッズの妙味はエイシンフラッシュよりもあります(笑)。
またしてもデムーロマジックで何とか成るかな・・・ってオイ、血統理論じゃねえのかよ?(>_<;)
11.ジャッカルベリー(ノーザンダンサー4×4)
前走のメルボルンCで3着になっているので、それなりに好走の芽はあるのかもしれません。まあ、どのみち強く推せる要素ではないでしょうけども・・・。
父がストーミングホームということで、既に昨年から日本で供用後の初年度産駒が走り始めています。サドンストームが出世馬の筆頭格ですね。
ストーミングホーム自身はイギリスの中距離路線などでG1・3勝を挙げており、ミスプロ系ですがキングマンボ系などと同様、欧州対応型の芝血統種牡馬として位置付けられます。
まあソレミアを除く残り4頭の外国馬の中では、最も「人気よりは着順を上げそうな雰囲気」を持っているのかもしれませんね・・・。
12.ローズキングダム(母ローズバドのBBLP=10:(4,2,4)だが・・・)
一昨年のジャパンCでブエナビスタとの激闘を「繰り上がり」にて制し、ダービー2着馬の意地を見せてくれたものの、その激闘が祟ってか、その後は精彩を欠く内容に終始してしまってますね・・・。
マイルCSで復活?の騎乗を見せた武豊騎手が、この馬をも復活させるとなれば「ドラマ」以外の何ものでもないでしょうが、既にもう、馬自身が闘争心をほとんど失っているように思えます。
ミスプロ系種牡馬などと配合される場合、母ローズバドのBBLPは本来の値10から、1つ減算のBBLP=9(リファールを経由してシックルのラインが存在するのでそれを減算する措置)となるのですが、ダービー2着の実績を重視してそのままとしていました・・・。
橋口調教師の管理馬たちを見ていますと、調子を落としたままの馬を再度、活躍する方向にもっていく部分において、やや他の厩舎よりも見劣る面がしてしまうように感じます。
管理馬の多くが、デビューからしばらくの間は好走を続けていながら、次第に上がり目に乏しくなると、もうあとはそのまんまで推移、みたいな・・・。
師の手腕をどうこう言える立場ではありませんが(恐縮)、何となく、そう感じてしまうのは確かです・・・。
13.ルーラーシップ(母エアグルーヴのBBLP=7:(3,3,1))
まあ多分、競馬ファンたちの中で最も多くの人々が、この馬に対する「初G1制覇」を今回こそはと期待しているのではないでしょうか・・・。目の上のタンコブである、オルフェーヴルが宝塚記念に出走していなかったら既にその期待は実現していたのでしょうし。
重賞すら勝っていない半兄、サムライハートでさえも種牡馬に成れているわけですので、ルーラーシップがもしこのままG1戦で勝つことが無いままだったとしても、おそらくは種牡馬入りするでしょう。
でもそうなると、ルーラーシップ自身はノーザンダンサー経由のラインを4つも持っているミスプロ系種牡馬、という位置付けになります。
ミスプロ系種牡馬としての価値は、単に実績からだけではなく、その血統背景の中身そのもので考えても、エイシンフラッシュのほうが種牡馬としての「和合性・包容力」において遥かに優っているはずです。
もしジャパンカップを勝てるようであれば、誰に憚ることもなく堂々と、問答無用で種牡馬入りすることが可能ですが、そうした運命を自ら引き寄せることが出来るのか、ルーラーシップの走りを見つめる次第ですね・・・。
14.ソレミア(ノーザンダンサー3×4)
父はサドラーズウェルズの直仔種牡馬ですがマイナーな位置付け。ただでさえ日本より重めの欧州の芝コースにおいて、良馬場では一線級に及ばぬ成績でありながらも、今年の凱旋門賞のように極めて負荷のかかるタフな馬場状態であれば上位にくるという、重巧者の権化みたいな牝馬のようですね・・・。
凱旋門賞では騎乗したペリエも含め、ソレミア陣営においては「フランスの意地」みたいなものを大いに印象づけられてしまいましたが、ソレミア自身は上記の黄金配合クロスに加え、Val de Loir(4×4)という近親クロスも併せ持ちます。
フランスでは大切にされてきた血脈、というイメージでしょうかね・・・。
この、ヴァルドロワの系統からは、第8回ジャパンC優勝馬のペイザバトラー(父Val de l'Orne)が出ており、9番人気の低評価ながらタマモクロスを差し切っての勝利。
翌年の第9回ジャパンCでも、当時の世界レコードを樹立したホーリックス&オグリキャップの激闘の陰で3着と健闘し、日本の馬場への適性を示したものとなっています。
こうしてみると、ソレミアの血統背景もあながち、日本競馬とは全く無縁だとは言えない感じですね・・・。
15.ジェンティルドンナ(リファール4×4)
先週のマイルCSでは、全姉のドナウブルーについて(母自身がノーザンダンサー4×4の近親クロスを持つ)という表記にしていましたが、まあいずれにせよBBLPで考察するタイプではないので特に区別などはなく、「どっちでもいいか」てな受け止め方でお願いします(苦笑)。
ただ、リファールの4代内クロスがあるにしても、このクロス要素のみではこうまで活躍する要因には成りきらないのでないか?とも考えられるので、個人的にはやはり、母自身が「コテコテなノーザンダンサー血脈の影響力を受ける」ことでの活躍だろうと解釈しています。
ジャパンCという舞台は、過去にそれこそホーリックスとか、近年ではレッドディザイアなどの牝馬が好走しているので、当然牝馬がダメというようなことを言うのはナンセンスでしょう。
ただ基本的には、ある意味で「4歳以上の古馬の『牡馬たち』による、種牡馬としての価値を決める一戦」であり、単に他のG1戦で勝っているだけでなく、ここでも勝てれば種牡馬としてのアピール度は満点、というぐらいのレースの意味があるはずですね。
その点、別に牝馬は未勝利のままでも、未出走の身であっても健康体であれば、故郷に戻るなり買取先に行くなりして、繁殖牝馬として普通に余生を送っていくことが可能です。
それ故に牡馬ほどの、競走馬としての深刻さというか、子孫を残していくという意味での厳しさ・過酷さは全く無い、とも言えます。
まあそういう意味での「競馬の原点」を考えると、個人的には牡馬にちゃんと勝ってもらいたいなあ、と思うのが正直なところ。
もちろん、絶対ジェンティルドンナ◎で1着固定で買うゾ!と鼻息を荒くする人に対して、私のような考えを押し付ける意図は毛頭ありません(笑)。どうぞご自身のお決めになるままに、自由に馬券を買っていけばよろしかろうと存じます・・・。
16.トーセンジョーダン(ノーザンダンサー4×3)
昨年の天皇賞・秋での驚異的なレコード決着というものを、あらためて批評しておくと、やはりどの馬にとっても、ああいう極端すぎるまでの「意図的に超高速化された馬場造り」というものをJRAが「平気で」してしまうということについては、異議を申し立てたいと思います。
当の勝ち馬トーセンジョーダン自身が、あの激走でおかしくなってしまいましたし・・・。
今週はJRAもさすがに芝刈りを控えて、そうした批判の目を上手く逸らそうとしているようですが(笑)、実は既に先週の段階で、「超高速馬場を造ってしまって」いるんですよね・・・。
東スポ2歳Sでのレコード決着が、その証拠なんですよ。
2歳馬が、あんな時計(1分46秒0)で記録更新してしまうなんて、空いた口が塞がらないとは正にこのことでしょう。
前週の東京芝1800mで施行された準OPのノベンバーSでの勝ち時計、1分45秒8に対し、まだ成長段階の2歳馬が翌週でコンマ2秒差なんて、いくらコディーノが素質の高い馬で、経済コースを通ったにしても出来すぎの内容です。
当然先週の東京競馬場での目玉は武蔵野Sと、芝重賞では東スポ杯2歳Sのみだったわけですので、いかにもそれとなく、先週の段階で「芝を今のうちに超〜刈り込んでおけ」との指令が、JRA上層部から馬場造園課の方々に対して下されていたのでしょう・・・。
ですので今週は芝刈りが無かったからといって、騙されてはいけませんよ〜(笑)。
17.オルフェーヴル(ノーザンテースト4×3)
凱旋門賞で惜しくも負けはしましたが、直線で欧州の強豪馬たちを一気に置き去りにしていく姿は、現時点での世界最強馬という称号を与えてもいいのではないかと、そう思わせてくれましたね・・・。
まあ、欧米全ての強豪たちと激突したものではないので、あくまでも「暫定」的な意味合いですが。
当然、帰国して以降は、本来の体調に近いのかどうかが最大の焦点となりそうですが、オルフェーヴルほどのポテンシャルの高さからすれば、むしろ90数パーセントの出来のほうが、気性面の難点を上手く隠して、走りに集中できるのではないかな?なんてね・・・。
不吉なデータしかない大外枠になってしまったことも、当然試練の一つなんでしょうが、またも逸走とかをしでかさない限りは大丈夫なんじゃないでしょうか、この枠でも。
本来、コテコテの?穴党である当方からすれば、1番人気の馬に◎を打つことは非常に抵抗感を伴うものなのですが(苦笑)、凱旋門賞でのパフォーマンスが「過去の日本馬たちとは一線を画す」ほど強烈なものだっただけに、ジャパンCだけは「本命党」に鞍替えしようかな、なーんて他愛ない心境にも少々・・・。
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2012年11月18日
'12 2歳戦 備忘録(31)+G1戦回顧も
マイルCSは事前考察でほのめかした通り、サダムパテックを◎にし単勝は的中。まあ3連単はもう少し荒れることを期待した都合で、見事に獲りこぼしましたが(苦笑)。
直線を向いてサダムPが他馬をヨロけさせるシーンが目に入ったので、審議でヤバいか?という感じになりましたが、一応お咎めナシということで。
個人的には、事前考察そのものは全体の8割がたで的を射ていたかな?という印象ですが、思ったよりも馬場は回復したようで、グランプリボスの3着固定が痛恨ではありました。まあドナウブルーも外枠なので嫌ったのですが・・・(>_<;)
まあ、単勝は当てながらもこんな馬券ベタではとても馬券師なんぞには成れそうもないな、という自覚をしつつ(苦笑)、今後への糧としたいところですね・・・。
さて、本題の2歳戦回顧を。
このところの2歳戦回顧はほとんどをスッ飛ばしてしまっていますが、特に良馬場ではないレースの場合には、無条件に回顧を見送っております。良馬場でもスロー過ぎると判断すればパス、ですね・・・。
11/17 福島5R 2歳未勝利(芝2000m)
1着 サンバジーリオ(母自身がシアトルスルー4×3の近親クロスを持つ)
2着 ネコタイショウ(母パシェンテのBBLP=10:(5,4,1))
3着 ナイトブルーミング(母フックラインのBBLP=10:(6,3,1))
このブログで注目したいのは、何度も言っているように勝ち馬の母のような近親クロスを持つタイプではなく、BBLPがどうか?で考察可能なタイプの繁殖牝馬が産んだ仔たちに向けられます。
ネコタイショウは7番人気、ナイトブルーミングは6番人気・・・。ですが両馬とも未チェックだったので、こういうケースが一番回顧しづらいですね(苦笑)。
サムライハート、リンカーンの両種牡馬たちは、重賞を勝った経歴を持つような繁殖牝馬との配合の機会には恵まれていないので、産駒たちの活躍度としては地味めに推移せざるを得ないでしょうが、上記のような母から産まれた馬たちには、少しでも活躍の芽があるといいなと思います。
G1級とまではいかなくとも、オープンクラスで好走を続けていってくれるといいですね・・・。
11/17 東京11R 東京スポーツ杯2歳S
1着 コディーノ(母ハッピーパスのBBLP=8:(4,1,3))
2着 レッドレイヴン(母Wonder Again のBBLP=6:(1,3,2))
3着 インプロヴァイズ(母カデンツァのBBLP=7:(4,1,2)だがプラス要素有り)
まあ事前考察で唯一、収穫というか的を射た感じになったのは3着馬インプロヴァイズ(7番人気)を注目馬としていたことぐらいでしょうか・・・。
おそらく、世間一般のコディーノに対する掛け値なしの高評価と、私の見解は現時点で100%、乖離してしまうものと自覚しますが、やはり今年の上位メンバーは「小粒」だろうと思います。
札幌2歳Sの勝利でも高評価されている走破時計、そして今回も2歳レコード樹立、という内容を受け止めた上で、それでも「今回の上位2頭は将来的にもマイラータイプ」という見解は変えようがない、ですね。
マイルCSの事前考察でも述べたように、マイルG11戦であっても「コース形態や芝の状態によっては、芝1400m寄りの血統背景でもOK」と延べ、実際にサダムパテックの好走を予見できました。
そして、前日の東スポ杯2歳Sの「芝の状態」は、芝1800m戦でありながらマイラータイプ寄りの血統背景でもOKなぐらい、「極めて負荷が少なく、超〜極軽な高速馬場の仕様」だったとすれば、今回の決着は「血統的にも納得できる」ものとなります。
まあ、そうした馬場仕様を予見し切れなかった、ということになりますが。その場合でも。
もちろん、「現時点での完成度の高さ」という解釈においては、コディーノは2歳馬全体で1,2を争うほどの位置に居ることは確かでしょう。それは完全に認める他はありません。
けれども個人的には、コディーノが来年のダービー制覇を目指すのならば朝日杯FSではなく、当然ラジオNIKKEI杯2歳Sを経由すべき、と考えます。そのレースでも勝てればダービーも自ずと視野に入るでしょう。
朝日杯FSに出走するしても、フラムドグロワールあたりと好勝負可能でしょうけどね。ザラストロが新潟2歳Sのレベルの低さを露呈した今となっては、です。
しかしダービー制覇が最大目標なら、朝日杯FSは「捨てるべき」でしょうね。今後の路線選択に注目したいところです。レッドレイヴンこそ朝日杯FSに最適とするならば、必然としてコディーノともう一度ぶつける意味は薄れるでしょうし。
◎にしたジャンポケ産駒ダービーフィズですが、まあ最低でも掲示板は外さないのではないかと推察しておりましたので、さすがに負け過ぎかな?という印象。
現時点での完成度は言うに及ばず、次走で巻き返せないようならばダービーなど、とても視野には入れられなくなるかもしれませんね(>_<;)。
配合の見た目として、「父ジャンポケ×実質マンハッタンカフェ」という要素が「重たい印象」なのは確かですが、仮に3歳初期までの成長が遅くても、晩成型としていずれ中距離重賞級となれるのなら、それもそれとして受け止めるしかなさそうです・・・。
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直線を向いてサダムPが他馬をヨロけさせるシーンが目に入ったので、審議でヤバいか?という感じになりましたが、一応お咎めナシということで。
個人的には、事前考察そのものは全体の8割がたで的を射ていたかな?という印象ですが、思ったよりも馬場は回復したようで、グランプリボスの3着固定が痛恨ではありました。まあドナウブルーも外枠なので嫌ったのですが・・・(>_<;)
まあ、単勝は当てながらもこんな馬券ベタではとても馬券師なんぞには成れそうもないな、という自覚をしつつ(苦笑)、今後への糧としたいところですね・・・。
さて、本題の2歳戦回顧を。
このところの2歳戦回顧はほとんどをスッ飛ばしてしまっていますが、特に良馬場ではないレースの場合には、無条件に回顧を見送っております。良馬場でもスロー過ぎると判断すればパス、ですね・・・。
11/17 福島5R 2歳未勝利(芝2000m)
1着 サンバジーリオ(母自身がシアトルスルー4×3の近親クロスを持つ)
2着 ネコタイショウ(母パシェンテのBBLP=10:(5,4,1))
3着 ナイトブルーミング(母フックラインのBBLP=10:(6,3,1))
このブログで注目したいのは、何度も言っているように勝ち馬の母のような近親クロスを持つタイプではなく、BBLPがどうか?で考察可能なタイプの繁殖牝馬が産んだ仔たちに向けられます。
ネコタイショウは7番人気、ナイトブルーミングは6番人気・・・。ですが両馬とも未チェックだったので、こういうケースが一番回顧しづらいですね(苦笑)。
サムライハート、リンカーンの両種牡馬たちは、重賞を勝った経歴を持つような繁殖牝馬との配合の機会には恵まれていないので、産駒たちの活躍度としては地味めに推移せざるを得ないでしょうが、上記のような母から産まれた馬たちには、少しでも活躍の芽があるといいなと思います。
G1級とまではいかなくとも、オープンクラスで好走を続けていってくれるといいですね・・・。
11/17 東京11R 東京スポーツ杯2歳S
1着 コディーノ(母ハッピーパスのBBLP=8:(4,1,3))
2着 レッドレイヴン(母Wonder Again のBBLP=6:(1,3,2))
3着 インプロヴァイズ(母カデンツァのBBLP=7:(4,1,2)だがプラス要素有り)
まあ事前考察で唯一、収穫というか的を射た感じになったのは3着馬インプロヴァイズ(7番人気)を注目馬としていたことぐらいでしょうか・・・。
おそらく、世間一般のコディーノに対する掛け値なしの高評価と、私の見解は現時点で100%、乖離してしまうものと自覚しますが、やはり今年の上位メンバーは「小粒」だろうと思います。
札幌2歳Sの勝利でも高評価されている走破時計、そして今回も2歳レコード樹立、という内容を受け止めた上で、それでも「今回の上位2頭は将来的にもマイラータイプ」という見解は変えようがない、ですね。
マイルCSの事前考察でも述べたように、マイルG11戦であっても「コース形態や芝の状態によっては、芝1400m寄りの血統背景でもOK」と延べ、実際にサダムパテックの好走を予見できました。
そして、前日の東スポ杯2歳Sの「芝の状態」は、芝1800m戦でありながらマイラータイプ寄りの血統背景でもOKなぐらい、「極めて負荷が少なく、超〜極軽な高速馬場の仕様」だったとすれば、今回の決着は「血統的にも納得できる」ものとなります。
まあ、そうした馬場仕様を予見し切れなかった、ということになりますが。その場合でも。
もちろん、「現時点での完成度の高さ」という解釈においては、コディーノは2歳馬全体で1,2を争うほどの位置に居ることは確かでしょう。それは完全に認める他はありません。
けれども個人的には、コディーノが来年のダービー制覇を目指すのならば朝日杯FSではなく、当然ラジオNIKKEI杯2歳Sを経由すべき、と考えます。そのレースでも勝てればダービーも自ずと視野に入るでしょう。
朝日杯FSに出走するしても、フラムドグロワールあたりと好勝負可能でしょうけどね。ザラストロが新潟2歳Sのレベルの低さを露呈した今となっては、です。
しかしダービー制覇が最大目標なら、朝日杯FSは「捨てるべき」でしょうね。今後の路線選択に注目したいところです。レッドレイヴンこそ朝日杯FSに最適とするならば、必然としてコディーノともう一度ぶつける意味は薄れるでしょうし。
◎にしたジャンポケ産駒ダービーフィズですが、まあ最低でも掲示板は外さないのではないかと推察しておりましたので、さすがに負け過ぎかな?という印象。
現時点での完成度は言うに及ばず、次走で巻き返せないようならばダービーなど、とても視野には入れられなくなるかもしれませんね(>_<;)。
配合の見た目として、「父ジャンポケ×実質マンハッタンカフェ」という要素が「重たい印象」なのは確かですが、仮に3歳初期までの成長が遅くても、晩成型としていずれ中距離重賞級となれるのなら、それもそれとして受け止めるしかなさそうです・・・。
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