2012年04月
2012年04月28日
青葉賞 決着後のRRP
疑心暗鬼なまま◎に期待してみたアドマイヤブルーでしたが、やはりジリ脚でした(苦笑)。事前考察どおり、秋以降まで成長を待つしかないかも・・・。
1番人気フェノーメノは上がり3F最速の34秒1で、今回のメンバーではズ抜けた存在でしたか。レース展開も馬場の回復具合も、キレ勝負のこの馬にはおあつらえ向きになりましたかね〜。
さて、決着後のレース実績ポイント(RRP)は、
1着 フェノーメノ:RRP143=130+3+10
2着 エタンダール:RRP140=128+3+9
皐月賞に出走していた面々との比較では、グランデッツァの143、コスモオオゾラの140といったあたりとほぼ同列に並んだという感じでしょうか。(あくまでも客観的なレース実績ポイントの規定に基づけば、の意味で)
個人的にはエタンダールがヌケましたが、13番人気で3着になったステラウインドについては事前考察で取り上げ、「今回馬券になるケースもアリだろう」とコメントしておいた通り、▲評価の扱いとしていましたのでフェノーメノとのワイド馬券2610円は上手く獲れました。まあ◎がコケた場合の保険的な馬券でしたが。
参加している競馬SNSのウマニティでもフェノーメノを対抗、ステラウインドを▲で事前登録しましたので確たる証拠は残っております(笑)。
勝ったフェノーメノは、血統背景が異なるにしてもタイプ的には「ペルーサっぽい」かな?なんてね・・・。ペルーサほど極端じゃないかもしれませんけども(>_<;)。ま、本番でどうなるか、楽しみですね。
2着エタンダールは以前に過去記事で取り上げていたように、母のミスペンバリー自身が全きょうだいクロス(4×4)を持ちます。名牝のSpecial(姉)と、その1歳下の全弟であるThatchのクロスですね。効果のほどが検証しにくいんですよね〜。こういうパターンの場合には(苦笑)。
しっかし、ベストディール(RRP141)がダービー出走を諦めたと思いきや、エビナ騎手もさすがですねえ。別の騎乗馬をすぐに確保出来るんですから・・・。
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1番人気フェノーメノは上がり3F最速の34秒1で、今回のメンバーではズ抜けた存在でしたか。レース展開も馬場の回復具合も、キレ勝負のこの馬にはおあつらえ向きになりましたかね〜。
さて、決着後のレース実績ポイント(RRP)は、
1着 フェノーメノ:RRP143=130+3+10
2着 エタンダール:RRP140=128+3+9
皐月賞に出走していた面々との比較では、グランデッツァの143、コスモオオゾラの140といったあたりとほぼ同列に並んだという感じでしょうか。(あくまでも客観的なレース実績ポイントの規定に基づけば、の意味で)
個人的にはエタンダールがヌケましたが、13番人気で3着になったステラウインドについては事前考察で取り上げ、「今回馬券になるケースもアリだろう」とコメントしておいた通り、▲評価の扱いとしていましたのでフェノーメノとのワイド馬券2610円は上手く獲れました。まあ◎がコケた場合の保険的な馬券でしたが。
参加している競馬SNSのウマニティでもフェノーメノを対抗、ステラウインドを▲で事前登録しましたので確たる証拠は残っております(笑)。
勝ったフェノーメノは、血統背景が異なるにしてもタイプ的には「ペルーサっぽい」かな?なんてね・・・。ペルーサほど極端じゃないかもしれませんけども(>_<;)。ま、本番でどうなるか、楽しみですね。
2着エタンダールは以前に過去記事で取り上げていたように、母のミスペンバリー自身が全きょうだいクロス(4×4)を持ちます。名牝のSpecial(姉)と、その1歳下の全弟であるThatchのクロスですね。効果のほどが検証しにくいんですよね〜。こういうパターンの場合には(苦笑)。
しっかし、ベストディール(RRP141)がダービー出走を諦めたと思いきや、エビナ騎手もさすがですねえ。別の騎乗馬をすぐに確保出来るんですから・・・。
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2012年04月26日
青葉賞 考察
今年の青葉賞出走予定馬たちは、例年よりもやや小粒な印象で、勝ち切れないもどかしさを露呈している感じの馬もチラホラ。
まあ、このブログにおける血統的な注目馬はアドマイヤブルーぐらいしか見あたらないのですが、そのアドマイヤブルーにしてもここまでの成長過程には緩さが垣間見え、ワンパンチ足りない感じ。
アドマイヤブルー:RRP135=130+5 (母ジェイズミラクルのBBLP=12:(6,2,4))
個人的には物足りない前走・前々走の内容ですが、今回の出走メンバーにおけるレース実績ポイント(RRP)ではやはりこの馬がトップです。
正直、毎日杯は陣営にとっても「苦杯」の一言、だったでしょう。調整過程に何か問題があったのかもしれませんが・・・。今回のレースは当然試金石で、ここで勝ち負け出来ないようなレベルのままであるなら、成長は秋以降まで待たないといけないかも(苦笑)。ま、その場合は晩成型だったのネ〜と諦めますか・・・。
母の母はプロモーションであり、アドマイヤメインも近親の存在となるわけなので、「母父フジキセキ」という見た目の配合以上に母方には十分なスタミナ要素が内包されています。そこに期待するということですね。
あとの出走予定馬は、ほとんどが近親クロスに頼っている奴ら、というひとくくりで終わっちゃいます。
一応、これまでにも記事にしている馬では、
カポーティスター:RRP130=127+3 (母サビアーレのBBLP=8:(3,3,2)だが、特殊要素アリ)
過去記事でも述べているとおり、カポーティスターの「母の母父」はファビュラスダンサーであり、サンデーS系種牡馬と特に呼応しやすいマームード(4×3)の黄金配合クロスを持つ、この存在が大きいですね。
母父がファビュラスダンサーで、よりダイレクトな呼応が見込めたギュスターヴクライが天皇賞・春への出走を叶えていますが、出世が遅れ気味であったもどかしさを一気に解消するかのように、ここへ来ての上昇度を示しているのも「呼応」の顕在化なのかな、と。
まあ、カポーティスターのこれからの出世の仕方についても、今後への参考になっていくでしょう・・・。
キャプテントゥーレの半弟、ということで注目を集めていた、
クランモンタナ:RRP127 (リファール4×3)
これだけ勝ち切れない内容が続くと、「え?こんな配合だったっけ・・・」なんて感じにもなりますね。リファールの黄金配合クロスについては、かなりの「クセもの」的要素であることはつい最近の記事でも述べましたが、同じ黄金配合クロスでも、ノーザンダンサーやヘイローなどのそれとは同列に語れない部分が大きいです。
リファール自身がファラリス系の両親を持つ「同系配合馬」であって、かつファラリス直仔のファロスとフェアウェイいう全兄弟の存在を(4×4)でクロスさせている血統背景だからです。
もちろん、リファールが内包する血脈の中の「良い部分のみ」が際立って抽出されてクロス要素として浮上するのであれば、この上ない威力を発揮するのかもしれません。(それがジェンティルドンナだってか・・・)
まあ、クランモンタナのここまでの戦績においては奏功しているようには受け取れませんね。これから変わってくるのかもしれませんが。
少なくとも、父が替われば配合要素も一変し、こうまで馬の実力も変わる、というのが血統の面白い(かつ虚しさもまた伴う)ところでしょうかね・・・。
ジャングルクルーズ:RRP127 (母フィヨルドクルーズのBBLP=8:(4,1,3))
某血統予想家サンが注目したい存在として取り上げておられます。母の迂回血ライン継承度は少々物足りない値ですが、そこは父ジャンポケ自身の持つBBLP=12の効力でカバーしきれるか?というところ。
BBLP=12の種牡馬はディープインパクト、ジャングルポケット、アドマイヤムーンといった面々に今のところ限られていますが、ジャンポケには気性難要素伝達の欠点があり、Aムーンには既にサンデーSの血が内包されている部分が強みになる反面、弱みにもなります。欠点がないのはディープだけ、なのかも・・・。
ステラウインド:RRP127 (母ビーウインドのBBLPは、どうやら考察外)
単純に母ビーウインドの持つ迂回血ラインをカウントしていくと、BBLP=15:(7,3,5)となるのですが、どうも母父であるスピニングワールド自身が持つ、ノーザンダンサー(2×4)という特殊形態クロスがBBLPの効力の邪魔をする要因かと(苦笑)。
今後、母父自身が「4代以内の近親クロス」を持つ場合においても、母自身のBBLPを考察外として扱うことになっていきそうです。
ただ今回の青葉賞で馬券になるとしても、それはそれでアリだろう、とは思っていますが。
フェノーメノ:RRP133=130+3 (母自身がリボー4×4の近親クロスを持つ)
レース実績ポイントにおいては、この馬がアドマイヤブルーに次ぐ存在となります。まあ、この馬をやおら高く評価する競馬予想家の面々が多いような気がしていましたが、弥生賞も不利があったとかどうとかで擁護?
まあ、東京コースに替わる今回はフツーに巻き返せるんでしょうかね・・・。個人的には、この馬は気分良く先行(2番手でも周囲に馬が居なければ良い)することが出来ないと、大いにヤル気が失せるタイプなのではないかと推察しているのですが(笑)。
2、3番手に追走して、気分良く行ければ普通に好走するのかな〜と。けれども母自身のBBLP=8:(7,1,0)で、そこだけがコワいのですがね〜。ワタクシといたしましては・・・。
過去記事を熟読して頂いている方々にのみ、この心境をお伝えできればいいのかな、と。(^_^)
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まあ、このブログにおける血統的な注目馬はアドマイヤブルーぐらいしか見あたらないのですが、そのアドマイヤブルーにしてもここまでの成長過程には緩さが垣間見え、ワンパンチ足りない感じ。
アドマイヤブルー:RRP135=130+5 (母ジェイズミラクルのBBLP=12:(6,2,4))
個人的には物足りない前走・前々走の内容ですが、今回の出走メンバーにおけるレース実績ポイント(RRP)ではやはりこの馬がトップです。
正直、毎日杯は陣営にとっても「苦杯」の一言、だったでしょう。調整過程に何か問題があったのかもしれませんが・・・。今回のレースは当然試金石で、ここで勝ち負け出来ないようなレベルのままであるなら、成長は秋以降まで待たないといけないかも(苦笑)。ま、その場合は晩成型だったのネ〜と諦めますか・・・。
母の母はプロモーションであり、アドマイヤメインも近親の存在となるわけなので、「母父フジキセキ」という見た目の配合以上に母方には十分なスタミナ要素が内包されています。そこに期待するということですね。
あとの出走予定馬は、ほとんどが近親クロスに頼っている奴ら、というひとくくりで終わっちゃいます。
一応、これまでにも記事にしている馬では、
カポーティスター:RRP130=127+3 (母サビアーレのBBLP=8:(3,3,2)だが、特殊要素アリ)
過去記事でも述べているとおり、カポーティスターの「母の母父」はファビュラスダンサーであり、サンデーS系種牡馬と特に呼応しやすいマームード(4×3)の黄金配合クロスを持つ、この存在が大きいですね。
母父がファビュラスダンサーで、よりダイレクトな呼応が見込めたギュスターヴクライが天皇賞・春への出走を叶えていますが、出世が遅れ気味であったもどかしさを一気に解消するかのように、ここへ来ての上昇度を示しているのも「呼応」の顕在化なのかな、と。
まあ、カポーティスターのこれからの出世の仕方についても、今後への参考になっていくでしょう・・・。
キャプテントゥーレの半弟、ということで注目を集めていた、
クランモンタナ:RRP127 (リファール4×3)
これだけ勝ち切れない内容が続くと、「え?こんな配合だったっけ・・・」なんて感じにもなりますね。リファールの黄金配合クロスについては、かなりの「クセもの」的要素であることはつい最近の記事でも述べましたが、同じ黄金配合クロスでも、ノーザンダンサーやヘイローなどのそれとは同列に語れない部分が大きいです。
リファール自身がファラリス系の両親を持つ「同系配合馬」であって、かつファラリス直仔のファロスとフェアウェイいう全兄弟の存在を(4×4)でクロスさせている血統背景だからです。
もちろん、リファールが内包する血脈の中の「良い部分のみ」が際立って抽出されてクロス要素として浮上するのであれば、この上ない威力を発揮するのかもしれません。(それがジェンティルドンナだってか・・・)
まあ、クランモンタナのここまでの戦績においては奏功しているようには受け取れませんね。これから変わってくるのかもしれませんが。
少なくとも、父が替われば配合要素も一変し、こうまで馬の実力も変わる、というのが血統の面白い(かつ虚しさもまた伴う)ところでしょうかね・・・。
ジャングルクルーズ:RRP127 (母フィヨルドクルーズのBBLP=8:(4,1,3))
某血統予想家サンが注目したい存在として取り上げておられます。母の迂回血ライン継承度は少々物足りない値ですが、そこは父ジャンポケ自身の持つBBLP=12の効力でカバーしきれるか?というところ。
BBLP=12の種牡馬はディープインパクト、ジャングルポケット、アドマイヤムーンといった面々に今のところ限られていますが、ジャンポケには気性難要素伝達の欠点があり、Aムーンには既にサンデーSの血が内包されている部分が強みになる反面、弱みにもなります。欠点がないのはディープだけ、なのかも・・・。
ステラウインド:RRP127 (母ビーウインドのBBLPは、どうやら考察外)
単純に母ビーウインドの持つ迂回血ラインをカウントしていくと、BBLP=15:(7,3,5)となるのですが、どうも母父であるスピニングワールド自身が持つ、ノーザンダンサー(2×4)という特殊形態クロスがBBLPの効力の邪魔をする要因かと(苦笑)。
今後、母父自身が「4代以内の近親クロス」を持つ場合においても、母自身のBBLPを考察外として扱うことになっていきそうです。
ただ今回の青葉賞で馬券になるとしても、それはそれでアリだろう、とは思っていますが。
フェノーメノ:RRP133=130+3 (母自身がリボー4×4の近親クロスを持つ)
レース実績ポイントにおいては、この馬がアドマイヤブルーに次ぐ存在となります。まあ、この馬をやおら高く評価する競馬予想家の面々が多いような気がしていましたが、弥生賞も不利があったとかどうとかで擁護?
まあ、東京コースに替わる今回はフツーに巻き返せるんでしょうかね・・・。個人的には、この馬は気分良く先行(2番手でも周囲に馬が居なければ良い)することが出来ないと、大いにヤル気が失せるタイプなのではないかと推察しているのですが(笑)。
2、3番手に追走して、気分良く行ければ普通に好走するのかな〜と。けれども母自身のBBLP=8:(7,1,0)で、そこだけがコワいのですがね〜。ワタクシといたしましては・・・。
過去記事を熟読して頂いている方々にのみ、この心境をお伝えできればいいのかな、と。(^_^)
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2012年04月25日
Dメジャー産駒 検証
このところの3歳未勝利戦&500万下戦においては、1度取り上げ済みの馬を除けばさしたる素質馬と思しきタイプも見あたらず、備忘録としての記事も停滞中。
まあ、よほど注目に値する血統の持ち主の新たな台頭がない限り、今年の3歳馬に関しては備忘録シリーズの記事を打ち切る方向でおります。
というわけで、久しぶりに記事カテゴリとしては「種牡馬 単体考察」に属するものとして、今回はダイワメジャーとその初年度産駒についての、ここまでの印象を残しておきたいと思います・・・。
まず、種牡馬としてのダイワメジャーを「迂回血ライン流儀」において分類しますと、
・ダイワメジャー:BBLP=8(父サンデーS:4+母スカーレットブーケ:4)
BBLP(=Bypass Blood Line Point)が8となるサンデーサイレンス系種牡馬は、他にバブルガムフェロー、オレハマッテルゼ、アドマイヤマックスなども該当します。
サンデーS系種牡馬群における「筆頭格」的な存在は言うまでもなくディープインパクト(BBLP=12)であり、その産駒たちが世に出る以前から、そう遠くない時期にディープインパクト自身がその「BBLPの持つ意味」を具現化するだろう、と個人的に推察していました。
まあ、ディープインパクト産駒が続々と勝ち上がっていくであろうことは、誰でも簡単に予想出来たことだと言われれば正にそうなのですが、私の場合、確固たる血統考察手法であるところの「迂回血ライン数=BBLP」をより多く持つことが繁殖においても「顕著な優位性」を示すはずだ、という仮説の元にこのブログを展開してきたので、決して単純な目線ではないのです。
そしてディープ自身が僅か2世代の供出のみで、かつほとんどが「芝レースのみの活躍馬」という状況下で、キングカメハメハ(BBLP=11)のリーディングサイアー首位の座を、あっけなく奪い去りました。
そうした状況の中で、ダイワメジャー(BBLP=8)産駒の「これまで」を検証してみるということですね。
ダイワメジャー自身は皐月賞及び天皇賞・秋を勝っていますので、芝2000mの重賞を勝てるような産駒が何頭も出てきておかしくないはず、というのがごく一般的な目線でしょう。
初年度産駒のここまでは、はたしてどうだったでしょうか・・・。TARGETでDメジャー産駒の3歳馬を検索しますと、計151頭が登録済みであることが分かります。このうち9頭ほどが未出走のままなので、残りの142頭がどうか?となりますが、更に「芝レースで連対経験なし」のタイプは対象から除外します。
芝レースで勝ち上がっている、もしくは2着の実績があるDメジャー産駒の中で、更に「芝2000m以上」での連対実績(4月23日時点)のある馬のみを抽出しますと、
・レインフォール(阪神芝2千m新馬勝ち)
・メイショウカドマツ(中山芝2千m寒竹賞1着、阪神芝2千m若葉S2着)
・ロジサンデー(中山芝2千m未勝利戦勝ち)
・サンライズメジャー(阪神芝2千mで3着及び2着)
・クロスカップリング(中山芝2千m未勝利戦勝ち)
・ヤマニンファラオ(阪神芝2400mゆきやなぎ賞勝ち)
・ダイワマッジョーレ(中山芝2千m山藤賞2着)
・レッドプレイヤー(小倉芝2千m新馬戦2着)
・タムロトップステイ(小倉芝2千m新馬勝ち、阪神芝2400m・アザレア賞勝ち)
ここまでが牡馬で、おおむね活躍出来ていると言えるのはMカドマツにYファラオ、タムロTSという程度。以下は牝馬です。
・カバラビスティー(中山芝2千m未勝利・牝で2着)
・・・該当馬は1頭のみですね。
まあ牝馬の場合どうしても、牡馬より更に距離適性を低く見積もる傾向にあるのか、そもそも2千m以上の芝レースに出走させるケース自体が少ないようですが・・・。
ダイワメジャーは1800m以下の距離体系における「芝重賞級の活躍馬」は周囲の期待通りに出せていますが、上記のとおり「芝2千m以上」というカテゴリに限りますと、かなり苦戦しているという傾向が浮き彫りになりますね。
まあ、2年目のDメジャー産駒をPOGで指名しようとする場合も、マイル前後の距離の重賞でどんだけ好走できそうか?を念頭に選んだ方が良いような気がしますね。皐月賞やダービー・オークスでのポイント獲得には少々目を瞑ってでも・・・。
今年デビューしてくるDメジャー産駒の2歳馬で、芝2千m以上でも大丈夫そうな?タイプがTARGETで検索できる状況になりましたら、いずれこのブログで取り上げてみたいと思います・・・。
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まあ、よほど注目に値する血統の持ち主の新たな台頭がない限り、今年の3歳馬に関しては備忘録シリーズの記事を打ち切る方向でおります。
というわけで、久しぶりに記事カテゴリとしては「種牡馬 単体考察」に属するものとして、今回はダイワメジャーとその初年度産駒についての、ここまでの印象を残しておきたいと思います・・・。
まず、種牡馬としてのダイワメジャーを「迂回血ライン流儀」において分類しますと、
・ダイワメジャー:BBLP=8(父サンデーS:4+母スカーレットブーケ:4)
BBLP(=Bypass Blood Line Point)が8となるサンデーサイレンス系種牡馬は、他にバブルガムフェロー、オレハマッテルゼ、アドマイヤマックスなども該当します。
サンデーS系種牡馬群における「筆頭格」的な存在は言うまでもなくディープインパクト(BBLP=12)であり、その産駒たちが世に出る以前から、そう遠くない時期にディープインパクト自身がその「BBLPの持つ意味」を具現化するだろう、と個人的に推察していました。
まあ、ディープインパクト産駒が続々と勝ち上がっていくであろうことは、誰でも簡単に予想出来たことだと言われれば正にそうなのですが、私の場合、確固たる血統考察手法であるところの「迂回血ライン数=BBLP」をより多く持つことが繁殖においても「顕著な優位性」を示すはずだ、という仮説の元にこのブログを展開してきたので、決して単純な目線ではないのです。
そしてディープ自身が僅か2世代の供出のみで、かつほとんどが「芝レースのみの活躍馬」という状況下で、キングカメハメハ(BBLP=11)のリーディングサイアー首位の座を、あっけなく奪い去りました。
そうした状況の中で、ダイワメジャー(BBLP=8)産駒の「これまで」を検証してみるということですね。
ダイワメジャー自身は皐月賞及び天皇賞・秋を勝っていますので、芝2000mの重賞を勝てるような産駒が何頭も出てきておかしくないはず、というのがごく一般的な目線でしょう。
初年度産駒のここまでは、はたしてどうだったでしょうか・・・。TARGETでDメジャー産駒の3歳馬を検索しますと、計151頭が登録済みであることが分かります。このうち9頭ほどが未出走のままなので、残りの142頭がどうか?となりますが、更に「芝レースで連対経験なし」のタイプは対象から除外します。
芝レースで勝ち上がっている、もしくは2着の実績があるDメジャー産駒の中で、更に「芝2000m以上」での連対実績(4月23日時点)のある馬のみを抽出しますと、
・レインフォール(阪神芝2千m新馬勝ち)
・メイショウカドマツ(中山芝2千m寒竹賞1着、阪神芝2千m若葉S2着)
・ロジサンデー(中山芝2千m未勝利戦勝ち)
・サンライズメジャー(阪神芝2千mで3着及び2着)
・クロスカップリング(中山芝2千m未勝利戦勝ち)
・ヤマニンファラオ(阪神芝2400mゆきやなぎ賞勝ち)
・ダイワマッジョーレ(中山芝2千m山藤賞2着)
・レッドプレイヤー(小倉芝2千m新馬戦2着)
・タムロトップステイ(小倉芝2千m新馬勝ち、阪神芝2400m・アザレア賞勝ち)
ここまでが牡馬で、おおむね活躍出来ていると言えるのはMカドマツにYファラオ、タムロTSという程度。以下は牝馬です。
・カバラビスティー(中山芝2千m未勝利・牝で2着)
・・・該当馬は1頭のみですね。
まあ牝馬の場合どうしても、牡馬より更に距離適性を低く見積もる傾向にあるのか、そもそも2千m以上の芝レースに出走させるケース自体が少ないようですが・・・。
ダイワメジャーは1800m以下の距離体系における「芝重賞級の活躍馬」は周囲の期待通りに出せていますが、上記のとおり「芝2千m以上」というカテゴリに限りますと、かなり苦戦しているという傾向が浮き彫りになりますね。
まあ、2年目のDメジャー産駒をPOGで指名しようとする場合も、マイル前後の距離の重賞でどんだけ好走できそうか?を念頭に選んだ方が良いような気がしますね。皐月賞やダービー・オークスでのポイント獲得には少々目を瞑ってでも・・・。
今年デビューしてくるDメジャー産駒の2歳馬で、芝2千m以上でも大丈夫そうな?タイプがTARGETで検索できる状況になりましたら、いずれこのブログで取り上げてみたいと思います・・・。
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2012年04月23日
フローラS 決着後のRRP
レース前の降雨量が心配されましたが、大勢に影響するほどではなかったですね。スローな展開もほぼ想定の範囲内でしたが、3着馬のダイワデッセーはさすがに買えませんでした(苦笑)。
馬単のウラオモテを買ってあったにしろ、1、2番人気での決着ではガミもいいところで何の興奮もなく・・・。まあ、アイスフォーリスはやっぱりあんな感じでしょうかね。正攻法の競馬をしたとは言ってもキレ負けの完敗。
オークスでもほぼスロー確実でしょうから、先行してバテない強みがあるにしても終いのキレ勝負になったらやはり分が悪いでしょうね・・・。
決着後のレース実績ポイント(RRP)は、
1着 ミッドサマーフェア:136=123+3+10
2着 アイスフォーリス:136=127+9
*ポイント加算は連対馬2頭のみ。
136という実績ポイントはエピセアロームと同等の位置付けとなります。今回たまたま136で並びましたが、着差でいえば0.4秒差(2馬身半)をつけてMSフェアが勝っています。ただ、着差に関してはミリ差だろうと大差だろうとポイント化には反映されない規定なので、その辺は各人の「強い弱い」の価値基準で自動補正して下さい(笑)。
血統的な面をもう一度振り返っておきますと、MSフェアの母はコテコテの近親クロスをこれでもかと凝縮させたようなタイプの典型で、その部分では桜花賞の上位3頭の特徴ともほぼ同じようなものです。
一方、アイスFもその母もアウトブリードの配合で、母父クロフネ自身にはやや欠点があるものの、血統背景全体で見れば異系要素に溢れており、過度な近親クロスには一切頼らないタイプ。
まあ、どちらが良いか悪いかというよりも、個人的に興味の対象となるのは主に後者のタイプなので、このブログにおいては常にアイスフォーリスのようなタイプの馬たちを日頃から追っかけているんですけどね(苦笑)。
近親クロスにトコトン頼って強くなるのは、謂わばサラブレッドの配合セオリーどおりであり、そうした馬たちで溢れかえるのが当たり前の世界ではあるのですが、そうであればこそ、個人的には「近親クロスに頼らずに強くなっていけそうなタイプ」を応援していきたいですし、そういう馬たちの「強くなるヒミツ」を独自に分析していければ面白いな、と思いつつ血統考察を続けています・・・。
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馬単のウラオモテを買ってあったにしろ、1、2番人気での決着ではガミもいいところで何の興奮もなく・・・。まあ、アイスフォーリスはやっぱりあんな感じでしょうかね。正攻法の競馬をしたとは言ってもキレ負けの完敗。
オークスでもほぼスロー確実でしょうから、先行してバテない強みがあるにしても終いのキレ勝負になったらやはり分が悪いでしょうね・・・。
決着後のレース実績ポイント(RRP)は、
1着 ミッドサマーフェア:136=123+3+10
2着 アイスフォーリス:136=127+9
*ポイント加算は連対馬2頭のみ。
136という実績ポイントはエピセアロームと同等の位置付けとなります。今回たまたま136で並びましたが、着差でいえば0.4秒差(2馬身半)をつけてMSフェアが勝っています。ただ、着差に関してはミリ差だろうと大差だろうとポイント化には反映されない規定なので、その辺は各人の「強い弱い」の価値基準で自動補正して下さい(笑)。
血統的な面をもう一度振り返っておきますと、MSフェアの母はコテコテの近親クロスをこれでもかと凝縮させたようなタイプの典型で、その部分では桜花賞の上位3頭の特徴ともほぼ同じようなものです。
一方、アイスFもその母もアウトブリードの配合で、母父クロフネ自身にはやや欠点があるものの、血統背景全体で見れば異系要素に溢れており、過度な近親クロスには一切頼らないタイプ。
まあ、どちらが良いか悪いかというよりも、個人的に興味の対象となるのは主に後者のタイプなので、このブログにおいては常にアイスフォーリスのようなタイプの馬たちを日頃から追っかけているんですけどね(苦笑)。
近親クロスにトコトン頼って強くなるのは、謂わばサラブレッドの配合セオリーどおりであり、そうした馬たちで溢れかえるのが当たり前の世界ではあるのですが、そうであればこそ、個人的には「近親クロスに頼らずに強くなっていけそうなタイプ」を応援していきたいですし、そういう馬たちの「強くなるヒミツ」を独自に分析していければ面白いな、と思いつつ血統考察を続けています・・・。
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2012年04月19日
フローラS 注目馬
JRA−VANのホームページでは、「データde出〜た」という考察コーナーがありますが、今週はフローラSを取り上げています。
過去10年においてはベッラレイア、サンテミリオン、アグネスワルツ、ピュアブリーゼなどがフローラS勝利(もしくは3着以内に好走)し、オークスでも馬券になっている、というパターンですね。
まあ、10年間でその程度の関連性しかない、という見方も出来ますが、通常は桜花賞路線組がオークスでも有力ですので、そもそもフローラS組はなかなか台頭しにくい、という側面もあるにはあるでしょう。
2007年の場合ベッラレイアは桜花賞には出走しておらず、フローラS勝利を経て台頭した経緯でしたが、その年は2大巨頭のダイワスカーレット&ウオッカが共にオークスには出走しなかったという特異な状況がありました。
しかもオークスでは1番人気に支持されつつも、典型的マイラータイプで桜花賞4着だったローブデコルテの強襲に屈しての2着。更に言えばこの連対馬2頭は、その後に1度も勝利することがないまま引退するに至っています。オークスを連対したとは言っても、2大巨頭の居ぬ間の出来事であった、という感じは否めませんね・・・。
それに比べればサンテミリオンとアグネスワルツの場合は、桜花賞馬アパパネとのオークス対決でも互角に渡り合ったと言えそうですが、桜花賞好走組においてはアパパネ以外の面々がさほどのレベルになかったケースだとも考えられます。
そして昨年。重馬場のフローラSで1、2着だったバウンシーチューン、マイネソルシエールがオークスでは大敗し、3着だったピュアブリーゼがオークスでは果敢に逃げた展開利もあって2着という勲章を得たものの、その後の経緯を見る限りではフローラS上位組の「血統的レベル」は高くなかったな、という感じでした。
ちなみに、
・バウンシーチューン(ノーザンテースト4×3)
・マイネソルシエール(同系配合馬)
・ピュアブリーゼ(迂回血ラインでの考察から対象外となる、非ファラリス直系の父系)
今年の場合はどうなんだろね?ということになりますが、今年はジョワドヴィーヴルの戦線離脱があるにしても、桜花賞上位組が順調な調整過程を経てオークスに登場すれば、やはり強力な面々でしょうね・・・。
まあ、オークスでは分が悪い感じでもとりあえず「フローラSでの好走馬を見抜け」という命題に対して、あえて「血統面」のみの考察によるアプローチを試みてみます。個人的な注目馬は、
・アイスフォーリス(母リリウムのBBLP=15:(9Tt,3T,3)で異系アシストも有り)
この馬の場合、母リリウムからの豊富な迂回血ラインの継承(=計15ライン)がある上に、ステイGとの配合で一躍浮上してくる血統要素、「異系トウルビヨン」のラインも計4ラインで、個人的には元々デビュー当時からオークス向きとして捉えていた血統背景を持ちます。
ただ、ここまでの経緯があまり褒められたものではありません(苦笑)。陣営の戦略についても、少々疑問に思うのはデビューから葉牡丹賞までの4戦全てで「牡馬相手」としてしまった部分で、そこが非常に惜しまれます。
2歳の秋ごろであれば、牝馬と牡馬の能力差はさほど際立たないケースは確かにあるものの、やはり基本的には昇級を目指すにあたり、牝馬は牝馬同士で対戦するのがベストです。
陣営が過信しての経緯なのか、葉牡丹賞で負けてようやく牝馬同士の重賞に出走させるというのは、やはり出世においても無理が生じます。最初から牝馬同士の路線を歩ませていたら、おそらく桜花賞にも出走が叶っていたのではないか?・・・個人的にはその位に感じている馬ですね。
ただし、「母父クロフネ」に関してのみ、少々懸念される要素を内包します。懸念とは、クロフネ自身が「ネアルコの血量が最上位」となる血統背景の部分です。
これは「父クロフネ」の場合にもマイル以上の距離の「芝G1戦レベル」において言えることで、ホエールキャプチャがG1戦で惜しい競馬を続けていた理由も、ほぼその部分に起因するものと考えています。母グローバルピースの血統背景は申し分なかったのですが(苦笑)。
ただアイスフォーリスについては、その「母父クロフネ」の欠点に目を瞑ってでも、今回◎として扱いたい馬なので当然権利獲りぐらいは出来るはずだと期待しますが、もし権利すら獲れなかった場合には、ただ「残念です」の一言のみですね・・・。
以下の馬たちは注目するというよりも、ライバルとしてどうか?という観点です。
・アンアヴェンジド(インリアリティ5・4×3)
この馬の父エンパイアメーカーに関しては、同産駒フェデラリストの活躍もあり注目の的となってきていますね。ただ、そもそもエンパイアM自身がインリアリティ(4×3)の黄金配合クロスを持つ種牡馬なので、迂回血ラインでどうこうと言う感じではないですが。
アンアヴェンジドの場合、母父がインリアリティ直仔のノウンファクトとなる為、父が持つクロスを更に強調し、血量においても20%を超える影響度となっています。
記事冒頭の「データde出〜た」によれば、キャリア1戦(=1勝馬)の馬のフローラSでの成績は(0−0−0−4)だそうで、2戦目でいきなり重賞というのはかなり不利となるデータ。
まあ、そうした不利なデータを「血統」の要素が凌駕するか?というところですが、初勝利が重馬場だったこともあるので、フローラSも重馬場になれば血統的にはこなせる可能性もありそうに思いますけれども・・・。
・セコンドピアット(母エービーヌードルのBBLP=9:(3,4,2))
この馬もデビューから寒竹賞までの3戦全てで牡馬相手だったので、やはりアイスフォーリスと似たような経緯で出世に手間取ったという感じで、牝馬同士の対戦を早めにしておけばもう少し出世は早かったかも。
ただ将来性に関しての見解ではやや微妙なところかな〜と。今回もし馬券になるとしても、オークスではおそらくあまり評価しないことになるでしょうし、4歳以降にG1級となっていけそうなタイプでもなさそうです・・・。
・チェリーメドゥーサ(同系配合馬)
「見た目の配合」からすればヘイロー系種牡馬×母父ブライアンズタイムなので、昨年の2着馬マイネソルシエールに近いのかなと言えなくもないですね。
ニジンスキー(5×4)のクロスも持つので、場合によってはトライアルレースに限り「一発屋」的要素もあるのかもしれません。ただ基本的には同系配合によりスピード要素の強調が主に出てくるタイプなので、距離延長は向かないはずです。仮に今回の距離はこなせても、更なる距離延長では狙いにくい感じですね・・・。
・フラゴリーネ(母自身がノーザンダンサー4×4の近親クロスを持つ)
まあ、ディープ産駒ですので本来の実力以上に人気になってしまうんでしょう。母のゴレラ自身は上記のクロスに加え、サーゲイロード(4×4)のクロスも併せ持ちます。そこがちょっと欲張りすぎですね(苦笑)。
こういうタイプの母としては、トーセンベニザクラの母もそうでした(ノーザンダンサー4×4と、ドローン4×4を併せ持つ)。ディープインパクトの場合、こんなにコテコテな母が相手でなくとも、強い馬を出せるはずですが。
・ミッドサマーフェア(母自身がWの近親クロスを持つ)
近親コテコテ度においては、この馬の母ストロベリーフェアが極めつけでしょう。何せミスプロ(2×4)のドぎついクロスに加え、ノーザンダンサー(4×4・5)というものを併せ持ちますし。
まあ、それで強くなって行くんであれば、それもまたサラブレッドの有り方としての具現化なんでしょう。個人的には、「重馬場仕様」というだけの血統背景にも思えるのですが・・・。
・ラシンティランテ(母自身がミスプロ3×4&ノーザンダンサー4×3でWの黄金配合)
負けず劣らずのクロスの持ち主がこの馬の母アドマイヤキラメキ。まあ、この母自身はトーセンジョーダンなどの半姉となりますが、こうしたWのクロスを持つことで単純比較が出来ませんわい(苦笑)。
個人的には、支離滅裂さを伴う配合にしか見えませんけどね。どこかで一発はあったりするんでしょうけども
・・・。
・ラスヴェンチュラス(リファール4×3)
全兄ディープサウンドが昇級に苦労しているように、必ずしもリファールのクロスが良い方向に奏功するとは限らず、むしろ裏目に出る確率のほうが高いのではないかと思われます。
まあこの妹の場合、兄よりデキは良いのかもしれませんが(苦笑)。
ジェンティルドンナも、リファール(4×4)のクロスを持つことが桜花賞では奏功・・・したかに見えますが、まだまだオークスの決着を見るまでは、何とも言いかねる感じですかね・・・。
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過去10年においてはベッラレイア、サンテミリオン、アグネスワルツ、ピュアブリーゼなどがフローラS勝利(もしくは3着以内に好走)し、オークスでも馬券になっている、というパターンですね。
まあ、10年間でその程度の関連性しかない、という見方も出来ますが、通常は桜花賞路線組がオークスでも有力ですので、そもそもフローラS組はなかなか台頭しにくい、という側面もあるにはあるでしょう。
2007年の場合ベッラレイアは桜花賞には出走しておらず、フローラS勝利を経て台頭した経緯でしたが、その年は2大巨頭のダイワスカーレット&ウオッカが共にオークスには出走しなかったという特異な状況がありました。
しかもオークスでは1番人気に支持されつつも、典型的マイラータイプで桜花賞4着だったローブデコルテの強襲に屈しての2着。更に言えばこの連対馬2頭は、その後に1度も勝利することがないまま引退するに至っています。オークスを連対したとは言っても、2大巨頭の居ぬ間の出来事であった、という感じは否めませんね・・・。
それに比べればサンテミリオンとアグネスワルツの場合は、桜花賞馬アパパネとのオークス対決でも互角に渡り合ったと言えそうですが、桜花賞好走組においてはアパパネ以外の面々がさほどのレベルになかったケースだとも考えられます。
そして昨年。重馬場のフローラSで1、2着だったバウンシーチューン、マイネソルシエールがオークスでは大敗し、3着だったピュアブリーゼがオークスでは果敢に逃げた展開利もあって2着という勲章を得たものの、その後の経緯を見る限りではフローラS上位組の「血統的レベル」は高くなかったな、という感じでした。
ちなみに、
・バウンシーチューン(ノーザンテースト4×3)
・マイネソルシエール(同系配合馬)
・ピュアブリーゼ(迂回血ラインでの考察から対象外となる、非ファラリス直系の父系)
今年の場合はどうなんだろね?ということになりますが、今年はジョワドヴィーヴルの戦線離脱があるにしても、桜花賞上位組が順調な調整過程を経てオークスに登場すれば、やはり強力な面々でしょうね・・・。
まあ、オークスでは分が悪い感じでもとりあえず「フローラSでの好走馬を見抜け」という命題に対して、あえて「血統面」のみの考察によるアプローチを試みてみます。個人的な注目馬は、
・アイスフォーリス(母リリウムのBBLP=15:(9Tt,3T,3)で異系アシストも有り)
この馬の場合、母リリウムからの豊富な迂回血ラインの継承(=計15ライン)がある上に、ステイGとの配合で一躍浮上してくる血統要素、「異系トウルビヨン」のラインも計4ラインで、個人的には元々デビュー当時からオークス向きとして捉えていた血統背景を持ちます。
ただ、ここまでの経緯があまり褒められたものではありません(苦笑)。陣営の戦略についても、少々疑問に思うのはデビューから葉牡丹賞までの4戦全てで「牡馬相手」としてしまった部分で、そこが非常に惜しまれます。
2歳の秋ごろであれば、牝馬と牡馬の能力差はさほど際立たないケースは確かにあるものの、やはり基本的には昇級を目指すにあたり、牝馬は牝馬同士で対戦するのがベストです。
陣営が過信しての経緯なのか、葉牡丹賞で負けてようやく牝馬同士の重賞に出走させるというのは、やはり出世においても無理が生じます。最初から牝馬同士の路線を歩ませていたら、おそらく桜花賞にも出走が叶っていたのではないか?・・・個人的にはその位に感じている馬ですね。
ただし、「母父クロフネ」に関してのみ、少々懸念される要素を内包します。懸念とは、クロフネ自身が「ネアルコの血量が最上位」となる血統背景の部分です。
これは「父クロフネ」の場合にもマイル以上の距離の「芝G1戦レベル」において言えることで、ホエールキャプチャがG1戦で惜しい競馬を続けていた理由も、ほぼその部分に起因するものと考えています。母グローバルピースの血統背景は申し分なかったのですが(苦笑)。
ただアイスフォーリスについては、その「母父クロフネ」の欠点に目を瞑ってでも、今回◎として扱いたい馬なので当然権利獲りぐらいは出来るはずだと期待しますが、もし権利すら獲れなかった場合には、ただ「残念です」の一言のみですね・・・。
以下の馬たちは注目するというよりも、ライバルとしてどうか?という観点です。
・アンアヴェンジド(インリアリティ5・4×3)
この馬の父エンパイアメーカーに関しては、同産駒フェデラリストの活躍もあり注目の的となってきていますね。ただ、そもそもエンパイアM自身がインリアリティ(4×3)の黄金配合クロスを持つ種牡馬なので、迂回血ラインでどうこうと言う感じではないですが。
アンアヴェンジドの場合、母父がインリアリティ直仔のノウンファクトとなる為、父が持つクロスを更に強調し、血量においても20%を超える影響度となっています。
記事冒頭の「データde出〜た」によれば、キャリア1戦(=1勝馬)の馬のフローラSでの成績は(0−0−0−4)だそうで、2戦目でいきなり重賞というのはかなり不利となるデータ。
まあ、そうした不利なデータを「血統」の要素が凌駕するか?というところですが、初勝利が重馬場だったこともあるので、フローラSも重馬場になれば血統的にはこなせる可能性もありそうに思いますけれども・・・。
・セコンドピアット(母エービーヌードルのBBLP=9:(3,4,2))
この馬もデビューから寒竹賞までの3戦全てで牡馬相手だったので、やはりアイスフォーリスと似たような経緯で出世に手間取ったという感じで、牝馬同士の対戦を早めにしておけばもう少し出世は早かったかも。
ただ将来性に関しての見解ではやや微妙なところかな〜と。今回もし馬券になるとしても、オークスではおそらくあまり評価しないことになるでしょうし、4歳以降にG1級となっていけそうなタイプでもなさそうです・・・。
・チェリーメドゥーサ(同系配合馬)
「見た目の配合」からすればヘイロー系種牡馬×母父ブライアンズタイムなので、昨年の2着馬マイネソルシエールに近いのかなと言えなくもないですね。
ニジンスキー(5×4)のクロスも持つので、場合によってはトライアルレースに限り「一発屋」的要素もあるのかもしれません。ただ基本的には同系配合によりスピード要素の強調が主に出てくるタイプなので、距離延長は向かないはずです。仮に今回の距離はこなせても、更なる距離延長では狙いにくい感じですね・・・。
・フラゴリーネ(母自身がノーザンダンサー4×4の近親クロスを持つ)
まあ、ディープ産駒ですので本来の実力以上に人気になってしまうんでしょう。母のゴレラ自身は上記のクロスに加え、サーゲイロード(4×4)のクロスも併せ持ちます。そこがちょっと欲張りすぎですね(苦笑)。
こういうタイプの母としては、トーセンベニザクラの母もそうでした(ノーザンダンサー4×4と、ドローン4×4を併せ持つ)。ディープインパクトの場合、こんなにコテコテな母が相手でなくとも、強い馬を出せるはずですが。
・ミッドサマーフェア(母自身がWの近親クロスを持つ)
近親コテコテ度においては、この馬の母ストロベリーフェアが極めつけでしょう。何せミスプロ(2×4)のドぎついクロスに加え、ノーザンダンサー(4×4・5)というものを併せ持ちますし。
まあ、それで強くなって行くんであれば、それもまたサラブレッドの有り方としての具現化なんでしょう。個人的には、「重馬場仕様」というだけの血統背景にも思えるのですが・・・。
・ラシンティランテ(母自身がミスプロ3×4&ノーザンダンサー4×3でWの黄金配合)
負けず劣らずのクロスの持ち主がこの馬の母アドマイヤキラメキ。まあ、この母自身はトーセンジョーダンなどの半姉となりますが、こうしたWのクロスを持つことで単純比較が出来ませんわい(苦笑)。
個人的には、支離滅裂さを伴う配合にしか見えませんけどね。どこかで一発はあったりするんでしょうけども
・・・。
・ラスヴェンチュラス(リファール4×3)
全兄ディープサウンドが昇級に苦労しているように、必ずしもリファールのクロスが良い方向に奏功するとは限らず、むしろ裏目に出る確率のほうが高いのではないかと思われます。
まあこの妹の場合、兄よりデキは良いのかもしれませんが(苦笑)。
ジェンティルドンナも、リファール(4×4)のクロスを持つことが桜花賞では奏功・・・したかに見えますが、まだまだオークスの決着を見るまでは、何とも言いかねる感じですかね・・・。
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