2012年02月
2012年02月29日
3歳戦 備忘録(24)
2/25 中山9R 水仙賞(芝2200m)
1着 シルバーウエイブ(母マルカアイチャンのBBLP=12:(5,4,3))
2着 クリールカイザー(母スマイルコンテストのBBLP=7:(3,3,1))
3着 レッドフォルツァ(母自身がノーザンダンサー4×4の近親クロスを持つ)
当日は不良馬場で、5Rの3歳未勝利戦、6Rの3歳500万下戦の回顧もパスしますが、水仙賞の勝ち馬については今後とも注目しておきたいタイプですので取り上げておきます。
7番人気でしたが、シルバーウエイブは初戦(東京芝1800m)においても不良馬場をこなし、上がり3Fはメンバー最速の35秒0で4コーナー15番手から一気の差し切り勝ち。
この内容ならば中山の不良馬場でも面白いのではないかと感じ、参加している競馬SNSのウマニティでは◎にし、単勝の的中が叶いました。むしろ、1度不良馬場をこなしているのに何で7番人気なんだろ?という感じでかえって不思議に映りましたが、狙って正解でした。
これで2戦2勝とはいえ、いずれも不良馬場でのものなので今後どうなるかですが、もちろん良馬場での走破内容は確認したいところです。
皐月賞に出走できた場合でも良馬場だとスピード不足の懸念がありそうですが、ダービーであれば面白い存在になれるのではないかと思います。距離伸びていいタイプと推察できますしね。今後に注目したいところ。
また、3番人気で4着だったクロスカップリング(同系配合馬)についても注目していましたが、前走の勝利時に回顧したとおり、母方にファビュラスダンサーの血があるのでノーザンダンサー(4×4)のクロスに加えて、マームードクロスの奏功(呼応)が見込めます。
今回は馬場がダメだったというよりも、2200mが少し長いかも、という印象です。ダイワメジャー産駒の傾向としてはやはり2000m以下が主戦場になっていくケースが多くなると思われますし。
次走で距離短縮となれば、馬場状態に関係なく浮上可能ではないかと推察します・・・。
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1着 シルバーウエイブ(母マルカアイチャンのBBLP=12:(5,4,3))
2着 クリールカイザー(母スマイルコンテストのBBLP=7:(3,3,1))
3着 レッドフォルツァ(母自身がノーザンダンサー4×4の近親クロスを持つ)
当日は不良馬場で、5Rの3歳未勝利戦、6Rの3歳500万下戦の回顧もパスしますが、水仙賞の勝ち馬については今後とも注目しておきたいタイプですので取り上げておきます。
7番人気でしたが、シルバーウエイブは初戦(東京芝1800m)においても不良馬場をこなし、上がり3Fはメンバー最速の35秒0で4コーナー15番手から一気の差し切り勝ち。
この内容ならば中山の不良馬場でも面白いのではないかと感じ、参加している競馬SNSのウマニティでは◎にし、単勝の的中が叶いました。むしろ、1度不良馬場をこなしているのに何で7番人気なんだろ?という感じでかえって不思議に映りましたが、狙って正解でした。
これで2戦2勝とはいえ、いずれも不良馬場でのものなので今後どうなるかですが、もちろん良馬場での走破内容は確認したいところです。
皐月賞に出走できた場合でも良馬場だとスピード不足の懸念がありそうですが、ダービーであれば面白い存在になれるのではないかと思います。距離伸びていいタイプと推察できますしね。今後に注目したいところ。
また、3番人気で4着だったクロスカップリング(同系配合馬)についても注目していましたが、前走の勝利時に回顧したとおり、母方にファビュラスダンサーの血があるのでノーザンダンサー(4×4)のクロスに加えて、マームードクロスの奏功(呼応)が見込めます。
今回は馬場がダメだったというよりも、2200mが少し長いかも、という印象です。ダイワメジャー産駒の傾向としてはやはり2000m以下が主戦場になっていくケースが多くなると思われますし。
次走で距離短縮となれば、馬場状態に関係なく浮上可能ではないかと推察します・・・。
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2012年02月27日
3歳戦 備忘録(23)
2/19 東京5R 3歳新馬(芝1800m)
1着 キャノンシュート(母自身がトムフール4×4の近親クロスを持つ)
2着 ミッキーナチュラル(母自身がノーザンダンサー4×4の近親クロスを持つ)
3着 ジルニトラ(母ハローレイチェルのBBLP=4:(2,1,1))
人気順どおりの決着で、馬券妙味の全くないレースでしたが、レースレベルそのものも典型的なスロー(千m通過時63秒1)の上がり勝負。まあ、勝ち馬は半兄にハンソデバンドを持つということですが、内容としては平々凡々でしょう。
ハンソデバンドを考察していた当時は母クラウンアスリートのBBLP=13:(5,6,2)としていましたが、共同通信杯を勝ったのを最後にパッタリと不振に陥り、結局その後故障で引退。
母がトムフール4×4の近親クロスを持つという要素をあまり重視していなかったのですが、今思えばこちらを優先して考察すべきタイプだったかな、と。1つ上の半兄ロングスローイン(父ジャンポケ)も現状やや伸びあぐねている様子なので、やはり迂回血ラインの有効性はトムフールクロスの影に隠れてしまっている、とするのが妥当なのだろうと思います。
キャノンシュートも今後どれだけ成長できるのか見守りたいところですが、デビュー時期としては微妙で、クロスの奏功も見極めづらい状況。今後すぐに重賞で勝ち負け、という感じはさすがにまだしてこないですね・・・。
2着のネオU産駒も、血統的に大きな特徴はなさそうな気配。なんとなく、ダートのほうが良さそうな配合にも思えますが・・・。
3着のディープ産駒は勝ち馬からは0秒6差で、4馬身ほど離されており着順以上に完敗の気配。母の迂回血ライン継承度が低い場合、ディープ自身のポテンシャルがかなり優位に伝達するケースが散見されるものの、母自身によほどの際立った血統的特徴がない場合、大物感にはやはり欠けます。
ジルニトラの場合、中距離路線に固執した場合は今後もキツそうな感じですね。マイル路線への距離短縮で内容が上向くかどうかがポイントではないかと推察します・・・。
2/19 東京9R セントポーリア賞(芝1800m)
1着 メイショウスザンナ(母グリーンオリーヴのBBLP=8:(4,4,0))
2着 ロジメジャー(母自身がトムロルフ4×4の近親クロスを持つ)
3着 ビームライフル(サンデーサイレンス3×3)
走破内容としては上記の新馬戦よりも千m通過のタイムは若干遅い(63秒5)ものの、勝ち時計はこちらが0.7秒速い決着で、まあ1勝馬たちが集うわけですからスローにしても妥当なところ。
ただ1番人気だったヴォードヴィリアン(母トークショウのBBLP=11:(8,2,1))が直線半ばにて故障発生し予後不良となってしまいました。波乱の決着もやむなし、かと。
またしてもタキオン産駒か、というしかないのですが、新馬戦勝利後の回顧記事で次走以降にも要注目、としていただけに非常に残念です。競走馬につきものの運命とは言え、やはり切ないものがありますね・・・。
半妹にアドマイヤムーン産駒の2歳馬がいるようなので、この妹に兄の分まで頑張ってもらいたいと思います。ただし父がシックル直系子孫となるケースの場合、トークショウのBBLP=9:(6,2,1)に減算(シックル経由のラインを除外するルール適用)したものとなりますが・・・。
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1着 キャノンシュート(母自身がトムフール4×4の近親クロスを持つ)
2着 ミッキーナチュラル(母自身がノーザンダンサー4×4の近親クロスを持つ)
3着 ジルニトラ(母ハローレイチェルのBBLP=4:(2,1,1))
人気順どおりの決着で、馬券妙味の全くないレースでしたが、レースレベルそのものも典型的なスロー(千m通過時63秒1)の上がり勝負。まあ、勝ち馬は半兄にハンソデバンドを持つということですが、内容としては平々凡々でしょう。
ハンソデバンドを考察していた当時は母クラウンアスリートのBBLP=13:(5,6,2)としていましたが、共同通信杯を勝ったのを最後にパッタリと不振に陥り、結局その後故障で引退。
母がトムフール4×4の近親クロスを持つという要素をあまり重視していなかったのですが、今思えばこちらを優先して考察すべきタイプだったかな、と。1つ上の半兄ロングスローイン(父ジャンポケ)も現状やや伸びあぐねている様子なので、やはり迂回血ラインの有効性はトムフールクロスの影に隠れてしまっている、とするのが妥当なのだろうと思います。
キャノンシュートも今後どれだけ成長できるのか見守りたいところですが、デビュー時期としては微妙で、クロスの奏功も見極めづらい状況。今後すぐに重賞で勝ち負け、という感じはさすがにまだしてこないですね・・・。
2着のネオU産駒も、血統的に大きな特徴はなさそうな気配。なんとなく、ダートのほうが良さそうな配合にも思えますが・・・。
3着のディープ産駒は勝ち馬からは0秒6差で、4馬身ほど離されており着順以上に完敗の気配。母の迂回血ライン継承度が低い場合、ディープ自身のポテンシャルがかなり優位に伝達するケースが散見されるものの、母自身によほどの際立った血統的特徴がない場合、大物感にはやはり欠けます。
ジルニトラの場合、中距離路線に固執した場合は今後もキツそうな感じですね。マイル路線への距離短縮で内容が上向くかどうかがポイントではないかと推察します・・・。
2/19 東京9R セントポーリア賞(芝1800m)
1着 メイショウスザンナ(母グリーンオリーヴのBBLP=8:(4,4,0))
2着 ロジメジャー(母自身がトムロルフ4×4の近親クロスを持つ)
3着 ビームライフル(サンデーサイレンス3×3)
走破内容としては上記の新馬戦よりも千m通過のタイムは若干遅い(63秒5)ものの、勝ち時計はこちらが0.7秒速い決着で、まあ1勝馬たちが集うわけですからスローにしても妥当なところ。
ただ1番人気だったヴォードヴィリアン(母トークショウのBBLP=11:(8,2,1))が直線半ばにて故障発生し予後不良となってしまいました。波乱の決着もやむなし、かと。
またしてもタキオン産駒か、というしかないのですが、新馬戦勝利後の回顧記事で次走以降にも要注目、としていただけに非常に残念です。競走馬につきものの運命とは言え、やはり切ないものがありますね・・・。
半妹にアドマイヤムーン産駒の2歳馬がいるようなので、この妹に兄の分まで頑張ってもらいたいと思います。ただし父がシックル直系子孫となるケースの場合、トークショウのBBLP=9:(6,2,1)に減算(シックル経由のラインを除外するルール適用)したものとなりますが・・・。
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2012年02月26日
アーリントンC 苦笑気味に回顧
まずは展開面からの印象を。逃げたのがチャンピオンヤマトという部分では大方の見方どおりのはずで、そこはこちらとしてもほぼ想定したとおり。
だだ、肝心なペース配分において、Cヤマトは完全に「よそ行き」の競馬をしてしまった感じでしたね。せっかく、前々走のくるみ賞(阪神芝1400m)で千m通過時58秒3で走破しつつ4着に粘りまずまずの内容だったのですから、マイルになるとはいえ当然、59秒台半ばあたりのペースにはもってくるだろう、とみていましたが・・・。
ところが、この馬が完全に中途半端で超〜スローな先行(千m通過時61秒1〜!)を演じてしまったことから、当然折り合いを欠く馬が続出(苦笑)。
自分自身の持ち味までも消し、ブービーに敗れ去ってしまうという情けなさ・・・。どうせ負けるのなら、藤田騎手ももう少しローレルゲレイロ的な感じで行って欲しかったわけですが・・・。
こういう、重賞でありながらかえって未勝利戦レベルに逆戻りのような展開になってしまうのは、最近非常によくみられる傾向であり、個人的にはどの馬が勝つ負ける以前の問題として、何かこう騎手それぞれの「体内時計」がおかしくなったというか、見ていて「面白い競馬」という原点すら、感じられなくなっています。
とにかくまあ、こんな展開では事前考察で述べたような「近走で1400mの緩みない流れを経験し好走」という近年のレース傾向などというものは、1400m戦の好走馬自身によって打ち砕かれたわけです。
そうなれば必然として、近年のレース傾向などというものは意味を成さなくなり、スローなマイル実績のみしかなかったジャスタウェイが、スローの馬群の更に後ろから「アンタら前で何してんの?」と言わんばかりの末脚を発揮。(苦笑)
新潟2歳Sにおける千m通過時(60秒7)よりもさらに低下したレベルであれば、そこで32秒台の豪脚を披露し2着になったジャスタウェイの独壇場となっても、なんら不思議はないでしょうね・・・。
おそらく、ジャスタウェイは生粋のマイラータイプで、この先も1800m以上のレースではこうした末脚の威力は削がれると思われるのでクラシック向きでないと判断することになりますが、まあ、そういう部分の見極めがどうかというところでの「血統を見る目」を次走以降につなげていきたいところですね。
個人的にはブライトラインの戦ってきた相手関係に加え、距離短縮に向く要素大とみて◎にし、対抗オリービンとして万事休す・・・。ジャスタウェイについては「追い込んで届かず」を想定しての馬券作戦なのでこういう展開での決着は「グゥの音も出ず」・・・ですな。
まあ、芝適性そのものが無かったシンガリ負けのワイドバッハ、距離短縮そのものは向くだろうとしたアルキメデス、3走前の内容から上昇の余地が見込めたネオヴァンクル(3着アルキメデスとは僅差(0.1秒))については、ほぼ想定された走りでした・・・。
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だだ、肝心なペース配分において、Cヤマトは完全に「よそ行き」の競馬をしてしまった感じでしたね。せっかく、前々走のくるみ賞(阪神芝1400m)で千m通過時58秒3で走破しつつ4着に粘りまずまずの内容だったのですから、マイルになるとはいえ当然、59秒台半ばあたりのペースにはもってくるだろう、とみていましたが・・・。
ところが、この馬が完全に中途半端で超〜スローな先行(千m通過時61秒1〜!)を演じてしまったことから、当然折り合いを欠く馬が続出(苦笑)。
自分自身の持ち味までも消し、ブービーに敗れ去ってしまうという情けなさ・・・。どうせ負けるのなら、藤田騎手ももう少しローレルゲレイロ的な感じで行って欲しかったわけですが・・・。
こういう、重賞でありながらかえって未勝利戦レベルに逆戻りのような展開になってしまうのは、最近非常によくみられる傾向であり、個人的にはどの馬が勝つ負ける以前の問題として、何かこう騎手それぞれの「体内時計」がおかしくなったというか、見ていて「面白い競馬」という原点すら、感じられなくなっています。
とにかくまあ、こんな展開では事前考察で述べたような「近走で1400mの緩みない流れを経験し好走」という近年のレース傾向などというものは、1400m戦の好走馬自身によって打ち砕かれたわけです。
そうなれば必然として、近年のレース傾向などというものは意味を成さなくなり、スローなマイル実績のみしかなかったジャスタウェイが、スローの馬群の更に後ろから「アンタら前で何してんの?」と言わんばかりの末脚を発揮。(苦笑)
新潟2歳Sにおける千m通過時(60秒7)よりもさらに低下したレベルであれば、そこで32秒台の豪脚を披露し2着になったジャスタウェイの独壇場となっても、なんら不思議はないでしょうね・・・。
おそらく、ジャスタウェイは生粋のマイラータイプで、この先も1800m以上のレースではこうした末脚の威力は削がれると思われるのでクラシック向きでないと判断することになりますが、まあ、そういう部分の見極めがどうかというところでの「血統を見る目」を次走以降につなげていきたいところですね。
個人的にはブライトラインの戦ってきた相手関係に加え、距離短縮に向く要素大とみて◎にし、対抗オリービンとして万事休す・・・。ジャスタウェイについては「追い込んで届かず」を想定しての馬券作戦なのでこういう展開での決着は「グゥの音も出ず」・・・ですな。
まあ、芝適性そのものが無かったシンガリ負けのワイドバッハ、距離短縮そのものは向くだろうとしたアルキメデス、3走前の内容から上昇の余地が見込めたネオヴァンクル(3着アルキメデスとは僅差(0.1秒))については、ほぼ想定された走りでした・・・。
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2012年02月24日
アーリントンC 考察
近10年のこのレースの上位好走馬を見てみますと、ちょうど10年前の勝ち馬タニノギムレット、4年前の3着馬ディープスカイの名前が目立ちますが、全体的に見ればさほど「出世レース」という様相を呈しているわけではありません。
むしろ、その後活躍するにしても短距離指向の強い馬となっていったり、芝路線では低迷気味でもダート路線でこそ資質が活きるようなタイプのほうが多い傾向にあると思われます。
昨年ではヘイローの黄金配合クロスを持つノーザンリバーが勝ち、2着のキョウエイバサラはダート路線からの参戦でその後は低迷、3着のテイエムオオタカもこのレース後は短距離路線にシフトしてそれなりに成長、というものでした。
ポイントとしては、ダート血統というよりも「ダート的な流れ(道中一貫したペースで緩まない流れ=芝1200〜1400m戦に多い)を経験し、かつ好走できていた」ような馬がアーリントンCでも好走してしまう傾向にあるのが「この時期における開幕週特有の阪神・芝マイル戦」ということではないでしょうか。
過去10年の3着以内馬たちには、エコルプレイス(4番人気2着、前走・前々走共にダート1400mで勝利)、シーキングザダイヤ(1番人気1着、前走・前々走共に芝1400mで勝利)、セイウンニムカウ(5番人気3着、前々走京王杯2歳S・芝1400m3着)、ステキシンスケクン(3番人気1着、前走芝1400m2着、前々走芝1200m2着)。
更にダンツキッスイ(5番人気1着、前走ダート1400m1着)、エーシンフォワード(9番人気2着、前々走ダート1400m1着)、コスモセンサー(5番人気1着、前々走芝1400m1着)、レト(8番人気3着、前々走芝1200m1着)、などなど・・・。
また、マイルで2連勝中の馬であったり、マイルで連対経験があり1800mでも勝っているようなタイプも、上記とは別の好走要因として挙げられるでしょう。またシンザン記念を経由している馬にとっても、ローテ的には好走しやすい(調子を維持しやすい)ように見受けられます。
昨年の話に戻ればノーザンリバーは前走・前々走共にダート1400mで勝利、キョウエイバサラはやや狙いにくいタイプも前走ダート1200m3着、前々走はダート1400mを経験。テイエムオオタカは前走で芝1800mを勝つも、前々走は芝1200mで2着、という経験をしていました。
じゃあ今年は?となるのですが、どうなるんでしょうかね・・・。
1.ワイドバッハ(ノーザンダンサー3×4の近親クロスを持つ)
この馬は上記の好走条件に合致するように見える、コテコテのダート路線経験馬。ただ、そもそも芝適性がない(芝経験自体もない)場合には果たしてどうなのか(苦笑)。
私の場合、「ダート戦にて強すぎる内容で勝っている」というタイプの場合、芝適性に欠けるのではないか?という自論を持っています。かつてはカネヒキリなどもそうで、初期のダート戦で2着以下に0.5秒以上の大差をつけて勝つようなタイプの場合、芝で走らせると全くの案外、という傾向が目につくのです。
ワイドバッハの場合、初戦のダート1200mでまず0.4秒差の完勝。そしてダート4戦目となる前走ダート1400mでは0.6秒差(3馬身半)をつけての圧勝劇。勝ち時計も優秀(1分25秒3)で、ゆくゆくはダート路線でかなりの器か?と思えますね。今回は果たして?
2.オリービン(ノーザンダンサー4×4の近親クロスを持つ)
まあ、この馬の場合は生粋のマイラー、という印象が強く、実際マイル戦での連対経験も3度。前走のマイル重賞で人気を裏切り、今回巻き返せるかどうかですが、こちらの想定以上に人気になるようであれば、個人的にはあまり妙味を感じませんけどね・・・。
3.アルキメデス(ミスプロ4×3の近親クロスを持つ)
なんと言うか、最初から1400〜1600mを使って好走していればいいのですが、デビューから1800m以上での経験しかなく、しかも緩いペースの展開ばかり。配合的にはいかにもダート1400mなどで強そうな気配があるものの、実際にそういうレース経験がないことがどう響くのか・・・。距離短縮は確かにいいと思うのですが。
4.カイルアロマンス(ノーザンテースト3×3の近親クロスを持つ)
ここまでは近親クロスを持つ馬ばかりですな(苦笑)。と言う以前に、牝馬でアーリントンCを3着以内になった事例が過去10年を見ても一切無いだけに、単純にこの時期はそろそろ牝馬限定路線でやったら?と思うのですが。経験としては、りんどう賞(芝1400m)で3着というのがあるものの、牝馬同士での3着では・・・。
5.チャンピオンヤマト(母アクアライデンのBBLP=6:(3,2,1))
この馬はダート1200mで2勝で出来ていますが、芝1400mのくるみ賞では4着も、勝ち馬トウケイヘイローからは0.5秒差とやや微妙。何となく、昨年のキョウエイバサラっぽいイメージではありますので一応マークすべきかなとも思いますが、単純にマイルは距離が保たなかったりして(苦笑)。
6.ダイワマッジョーレ(ノーザンダンサー4×4の近親クロスを持つ)
まあ、ハイアーゲームの半弟ということになるのですが、ハイアーゲームより下の兄姉(計6頭)は2勝が1頭のみであとは1勝馬ばかりという程度で推移していますし、前走の超スローなマイル戦を勝っている程度の経験では上記の好走条件にも何ら合致していません。2戦目がいきなり重賞なのは荷が重いでしょう・・・。
7.ブライトライン(母シェリーズスマイルのBBLP=10:(7,2,1)だが・・・)
この馬にはかなり注目してきましたが、芝2000m戦では期待ほどには走れませんでした。まあ、父がフジキセキ(BBLP=6)というのもありますがひょっとすると母自身が持つレイズアネイティヴ(5×3で血量は最上位の15.63%)の近親クロスが、こちらの想定以上に大きな影響力を持ち、スピード要素の注入に偏っているのかも。
1400mのレース経験はないですが、今回の距離短縮は明らかに向くでしょう。今後も芝マイル〜1800mの路線では注目し続けたい馬です。
8.ローレルブレット(母タッソーニーのBBLP=11:(8,1,2))
こちらはデビューからの2戦で芝1200mを経験も、ちょっと昔すぎますかね(苦笑)。近2走以内に1400m以下の経験があれば、という好走条件には合致しません。
前走のきさらぎ賞ではスタートが良すぎて恰好の「先導馬」っぽくなってしまい、持ち味である終いの末脚発揮には至りませんでしたが、阪神マイル戦であった千両賞の勝利内容はペースなどからしてかなり評価出来るものであり、得意のコースに戻ってどうか?というところ。人気薄でもやってくれそうな感じはするのですが・・・。
母自身の血統背景ではナスルーラが最上位の存在で、計4ラインで継承している部分がややネックなのかもしれないですね。今後あまり成長が見られないようなら、母自身が持つ迂回血ラインの効力は残念ながら期待ほどではなかった、となるのかも。(>_<;)
9.ダローネガ(母カメリアローズのBBLP=12:(11,1,0))
前走・朝日杯FSからの直行で好走した馬には、ホーマンウィナー(前走11着)、セイウンニムカウ(前走5着)、マイネルレーニア(前走5着)、エーシンフォワード(前走9着)などがおり、この中でホーマンウィナーを除き、前々走で京王杯2歳Sを3着以内に好走、の経験がありました。
ホーマンウィナーにしても前々走が京王杯2歳Sで、6着ではありましたが共通項としてはかなり、「直結コース」とか言うヤツなのでは?(苦笑)。
となると京王杯2歳Sではなく、デイリー杯2歳Sで3着のダローネガはいかがなものか?となるところ・・・。
まあ人気サイドになるんでしょうが、母の血統背景においても母父ホワイトマズルの影響度のみが目立ち、やや偏りが顕著かなと。個人的には積極的に「アタマで」という感じにはならないですね。鞍上は要注意人物ではあっても。
10.ヴィンテージイヤー(母自身がダマスカス4×4の近親クロスを持つ)
この馬もコテコテのダート路線馬。ダート1400mで初戦勝ちし、2着も一度あるものの、こちらも近2走以内の経験ではないところがやや微妙なのと、そもそもの芝適性がどうなの?という感じ。
スロー気味のダート戦しか経験がないのであれば、好走条件に合致するタイプとも言えず・・・。
11.ネオヴァンクル(母ユアライフスタイルのBBLP=9:(5,1,3))
この馬は近走低迷気味ですが、3走前のききょうS(阪神芝1400m)でのラップ推移はなかなか優秀なレースで、そこで勝っている経験が今回どう出るか?というところ。2走前は京王杯2歳Sで、9着に敗れているもののローテ的に見れば「穴馬」っぽく映るのも確か。
元々ダートっぽい配合ですし、思い切った騎乗ぶりが目につく浜中騎手というのもプラスで、これはダメ元で狙って見たい馬だと思います。まあ、あくまでも「ダメ元で」という感覚を持ちつつの狙いですが(苦笑)。
12.ヴェアデイロス(ノーザンテースト3×4の近親クロスを持つ)
まあ、1200m特化型のスプリンターですかね(苦笑)。コース追い中心の調教でスタミナを少しでもつけさせようという陣営の努力には敬服しますが・・・。
母のマザーレイク自身がタートゥ直系の両親を持つ同系配合馬で、かつタートゥ(4×4)の近親クロスを持つ部分がかなり色濃く影響しているように映ります。おそらく、マイル重賞は荷が重いのではないかと・・・。
13.ジャスタウェイ(母シビルのBBLP=6:(3,2,1))
前走きさらぎ賞では4着に好走も、スローな展開で5番手あたりにつけた利を最大限に活かしての内容とも思われ、ディープ産駒3頭には完敗のカタチ。
この馬自身、スロー競馬しか経験がなく、1400m戦的な流れへの対応はかなり未知な面を残します。大崩れしていないのは魅力ともとれますが、母シビルの血統背景においては大物感をかもし出す要素が希薄なだけに、人気しすぎるような状況では妙味を感じませんね・・・。
*久々に、全馬考察をやってみました。やはり、どうしても時間が掛かってしまいますね(苦笑)。なんとか金曜の日付のうちに更新できたので、遅くなりましたが読んでいただければな・・・と。m(_ _)m
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むしろ、その後活躍するにしても短距離指向の強い馬となっていったり、芝路線では低迷気味でもダート路線でこそ資質が活きるようなタイプのほうが多い傾向にあると思われます。
昨年ではヘイローの黄金配合クロスを持つノーザンリバーが勝ち、2着のキョウエイバサラはダート路線からの参戦でその後は低迷、3着のテイエムオオタカもこのレース後は短距離路線にシフトしてそれなりに成長、というものでした。
ポイントとしては、ダート血統というよりも「ダート的な流れ(道中一貫したペースで緩まない流れ=芝1200〜1400m戦に多い)を経験し、かつ好走できていた」ような馬がアーリントンCでも好走してしまう傾向にあるのが「この時期における開幕週特有の阪神・芝マイル戦」ということではないでしょうか。
過去10年の3着以内馬たちには、エコルプレイス(4番人気2着、前走・前々走共にダート1400mで勝利)、シーキングザダイヤ(1番人気1着、前走・前々走共に芝1400mで勝利)、セイウンニムカウ(5番人気3着、前々走京王杯2歳S・芝1400m3着)、ステキシンスケクン(3番人気1着、前走芝1400m2着、前々走芝1200m2着)。
更にダンツキッスイ(5番人気1着、前走ダート1400m1着)、エーシンフォワード(9番人気2着、前々走ダート1400m1着)、コスモセンサー(5番人気1着、前々走芝1400m1着)、レト(8番人気3着、前々走芝1200m1着)、などなど・・・。
また、マイルで2連勝中の馬であったり、マイルで連対経験があり1800mでも勝っているようなタイプも、上記とは別の好走要因として挙げられるでしょう。またシンザン記念を経由している馬にとっても、ローテ的には好走しやすい(調子を維持しやすい)ように見受けられます。
昨年の話に戻ればノーザンリバーは前走・前々走共にダート1400mで勝利、キョウエイバサラはやや狙いにくいタイプも前走ダート1200m3着、前々走はダート1400mを経験。テイエムオオタカは前走で芝1800mを勝つも、前々走は芝1200mで2着、という経験をしていました。
じゃあ今年は?となるのですが、どうなるんでしょうかね・・・。
1.ワイドバッハ(ノーザンダンサー3×4の近親クロスを持つ)
この馬は上記の好走条件に合致するように見える、コテコテのダート路線経験馬。ただ、そもそも芝適性がない(芝経験自体もない)場合には果たしてどうなのか(苦笑)。
私の場合、「ダート戦にて強すぎる内容で勝っている」というタイプの場合、芝適性に欠けるのではないか?という自論を持っています。かつてはカネヒキリなどもそうで、初期のダート戦で2着以下に0.5秒以上の大差をつけて勝つようなタイプの場合、芝で走らせると全くの案外、という傾向が目につくのです。
ワイドバッハの場合、初戦のダート1200mでまず0.4秒差の完勝。そしてダート4戦目となる前走ダート1400mでは0.6秒差(3馬身半)をつけての圧勝劇。勝ち時計も優秀(1分25秒3)で、ゆくゆくはダート路線でかなりの器か?と思えますね。今回は果たして?
2.オリービン(ノーザンダンサー4×4の近親クロスを持つ)
まあ、この馬の場合は生粋のマイラー、という印象が強く、実際マイル戦での連対経験も3度。前走のマイル重賞で人気を裏切り、今回巻き返せるかどうかですが、こちらの想定以上に人気になるようであれば、個人的にはあまり妙味を感じませんけどね・・・。
3.アルキメデス(ミスプロ4×3の近親クロスを持つ)
なんと言うか、最初から1400〜1600mを使って好走していればいいのですが、デビューから1800m以上での経験しかなく、しかも緩いペースの展開ばかり。配合的にはいかにもダート1400mなどで強そうな気配があるものの、実際にそういうレース経験がないことがどう響くのか・・・。距離短縮は確かにいいと思うのですが。
4.カイルアロマンス(ノーザンテースト3×3の近親クロスを持つ)
ここまでは近親クロスを持つ馬ばかりですな(苦笑)。と言う以前に、牝馬でアーリントンCを3着以内になった事例が過去10年を見ても一切無いだけに、単純にこの時期はそろそろ牝馬限定路線でやったら?と思うのですが。経験としては、りんどう賞(芝1400m)で3着というのがあるものの、牝馬同士での3着では・・・。
5.チャンピオンヤマト(母アクアライデンのBBLP=6:(3,2,1))
この馬はダート1200mで2勝で出来ていますが、芝1400mのくるみ賞では4着も、勝ち馬トウケイヘイローからは0.5秒差とやや微妙。何となく、昨年のキョウエイバサラっぽいイメージではありますので一応マークすべきかなとも思いますが、単純にマイルは距離が保たなかったりして(苦笑)。
6.ダイワマッジョーレ(ノーザンダンサー4×4の近親クロスを持つ)
まあ、ハイアーゲームの半弟ということになるのですが、ハイアーゲームより下の兄姉(計6頭)は2勝が1頭のみであとは1勝馬ばかりという程度で推移していますし、前走の超スローなマイル戦を勝っている程度の経験では上記の好走条件にも何ら合致していません。2戦目がいきなり重賞なのは荷が重いでしょう・・・。
7.ブライトライン(母シェリーズスマイルのBBLP=10:(7,2,1)だが・・・)
この馬にはかなり注目してきましたが、芝2000m戦では期待ほどには走れませんでした。まあ、父がフジキセキ(BBLP=6)というのもありますがひょっとすると母自身が持つレイズアネイティヴ(5×3で血量は最上位の15.63%)の近親クロスが、こちらの想定以上に大きな影響力を持ち、スピード要素の注入に偏っているのかも。
1400mのレース経験はないですが、今回の距離短縮は明らかに向くでしょう。今後も芝マイル〜1800mの路線では注目し続けたい馬です。
8.ローレルブレット(母タッソーニーのBBLP=11:(8,1,2))
こちらはデビューからの2戦で芝1200mを経験も、ちょっと昔すぎますかね(苦笑)。近2走以内に1400m以下の経験があれば、という好走条件には合致しません。
前走のきさらぎ賞ではスタートが良すぎて恰好の「先導馬」っぽくなってしまい、持ち味である終いの末脚発揮には至りませんでしたが、阪神マイル戦であった千両賞の勝利内容はペースなどからしてかなり評価出来るものであり、得意のコースに戻ってどうか?というところ。人気薄でもやってくれそうな感じはするのですが・・・。
母自身の血統背景ではナスルーラが最上位の存在で、計4ラインで継承している部分がややネックなのかもしれないですね。今後あまり成長が見られないようなら、母自身が持つ迂回血ラインの効力は残念ながら期待ほどではなかった、となるのかも。(>_<;)
9.ダローネガ(母カメリアローズのBBLP=12:(11,1,0))
前走・朝日杯FSからの直行で好走した馬には、ホーマンウィナー(前走11着)、セイウンニムカウ(前走5着)、マイネルレーニア(前走5着)、エーシンフォワード(前走9着)などがおり、この中でホーマンウィナーを除き、前々走で京王杯2歳Sを3着以内に好走、の経験がありました。
ホーマンウィナーにしても前々走が京王杯2歳Sで、6着ではありましたが共通項としてはかなり、「直結コース」とか言うヤツなのでは?(苦笑)。
となると京王杯2歳Sではなく、デイリー杯2歳Sで3着のダローネガはいかがなものか?となるところ・・・。
まあ人気サイドになるんでしょうが、母の血統背景においても母父ホワイトマズルの影響度のみが目立ち、やや偏りが顕著かなと。個人的には積極的に「アタマで」という感じにはならないですね。鞍上は要注意人物ではあっても。
10.ヴィンテージイヤー(母自身がダマスカス4×4の近親クロスを持つ)
この馬もコテコテのダート路線馬。ダート1400mで初戦勝ちし、2着も一度あるものの、こちらも近2走以内の経験ではないところがやや微妙なのと、そもそもの芝適性がどうなの?という感じ。
スロー気味のダート戦しか経験がないのであれば、好走条件に合致するタイプとも言えず・・・。
11.ネオヴァンクル(母ユアライフスタイルのBBLP=9:(5,1,3))
この馬は近走低迷気味ですが、3走前のききょうS(阪神芝1400m)でのラップ推移はなかなか優秀なレースで、そこで勝っている経験が今回どう出るか?というところ。2走前は京王杯2歳Sで、9着に敗れているもののローテ的に見れば「穴馬」っぽく映るのも確か。
元々ダートっぽい配合ですし、思い切った騎乗ぶりが目につく浜中騎手というのもプラスで、これはダメ元で狙って見たい馬だと思います。まあ、あくまでも「ダメ元で」という感覚を持ちつつの狙いですが(苦笑)。
12.ヴェアデイロス(ノーザンテースト3×4の近親クロスを持つ)
まあ、1200m特化型のスプリンターですかね(苦笑)。コース追い中心の調教でスタミナを少しでもつけさせようという陣営の努力には敬服しますが・・・。
母のマザーレイク自身がタートゥ直系の両親を持つ同系配合馬で、かつタートゥ(4×4)の近親クロスを持つ部分がかなり色濃く影響しているように映ります。おそらく、マイル重賞は荷が重いのではないかと・・・。
13.ジャスタウェイ(母シビルのBBLP=6:(3,2,1))
前走きさらぎ賞では4着に好走も、スローな展開で5番手あたりにつけた利を最大限に活かしての内容とも思われ、ディープ産駒3頭には完敗のカタチ。
この馬自身、スロー競馬しか経験がなく、1400m戦的な流れへの対応はかなり未知な面を残します。大崩れしていないのは魅力ともとれますが、母シビルの血統背景においては大物感をかもし出す要素が希薄なだけに、人気しすぎるような状況では妙味を感じませんね・・・。
*久々に、全馬考察をやってみました。やはり、どうしても時間が掛かってしまいますね(苦笑)。なんとか金曜の日付のうちに更新できたので、遅くなりましたが読んでいただければな・・・と。m(_ _)m
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2012年02月22日
3歳戦 備忘録(22)
*2つ前の記事「備忘録(20)」での勝ち馬、ゴールデンナンバーの母父であるSelkirkについてBBLP=5としてしまっていましたが、父祖であるシックルを除外しておらず凡ミスでした。BBLP=4に訂正してあります。m(_ _)m
2/19 東京4R 3歳未勝利(芝1600m)
1着 ジヴェルニー(母サニーサイドアップのBBLP=8:(5,2,1))
2着 ラウンドロビン(同系配合馬)
3着 アクアライン(ミスプロ4×4の近親クロスを持つ)
こちらのレースもスローな展開(千m通過時60秒3)で上がり3Fの決め手勝負に。勝ったジヴェルニーが最速上がりで34秒1を計時。4コーナー15番手あたりからの豪脚は父デュランダルを彷彿とさせるものではありますが、次走以降もこういう追い込み競馬を続けると案外差し損ねてばかりのタイプにもなりがち。
もう少しマトモなペースで前付けし結果を出せるようであればOKでしょうが、今回の走破内容だけではなんとも評価し切れない面はあるでしょう。今後ともマイル路線で行くのがベストと思われますので、距離延長でもヘタに人気サイドになっているような場合は要注意かと・・・。
2着馬ラウンドロビンの半兄には同じロベルト系シンボリクリスエスの産駒ラッキーバニラが居ますが1000万条件で勝ちあぐねており低迷中。タニノGに替わるこの弟にしても、同系配合馬として扱うことについては兄と同様となります。
過去記事でも言及してきましたが、ロベルトから2世代後の父と母父サンデーSとの配合パターンではヘイルトゥリーズンの5代内クロス(4×4)が必然として生じるので、タニノGおよびSクリスエスの良い部分と、サンデーSの良い部分の双方を「イイとこ取りしよう」と思ってもなかなか人間の思惑どおりにはならずに、クロス馬であるHtoリーズンそのものの特徴が良く出るか、悪く出てしまうかにかなり左右されるのだと思われます。
今年の3歳馬には、芝OPクラスでようやく生産界の期待に沿ったタイプ(アルフレードなど)が出てきたか、という感じですが、まあ、仮にアルフレードがダービーの距離でも余裕で連対できるのであれば、本当の意味でこの配合としては成功、といえる状況となるのでしょう。
現状はこの「父と母父」の配合パターンだと、せいぜい2000m辺りが上限、という懸念もなきにしもあらずですかね・・・。
1番人気で11着に惨敗した、
ライズアゲイン(母アイルドフランス自身がネイティヴダンサー4×4の近親クロスを持つが、そのBBLP=4:(3,1,0)で凡走パターンに該当する)
母馬自身が4代以内に近親クロスを有している場合、考察の基本としてはそのクロスの奏功性を優先し、母自身のBBLP(=迂回血ライン継承度)は「二の次」的な扱いにするルールを設けているのですが、凡走パターンの血統背景を持つ母馬については、やはりその懸念は実際問題として表出する事例がある、ということですね。
このパターンについては、読者の方々それぞれの受け止め方にも左右されると思います。
私自身の血統研究上において、そういう事例(人気馬が凡走する≒母が凡走パターンを持つケース)をこれまでに何度も目にしているので、あくまでもその検証を続けている、というしかありません。
POGで指名されている方などにとっては、「該当馬の母が凡走パターン」などと言われてはたまったものではないでしょうし(苦笑)、「なんだそれ?撤回しろ!」と感情的になってしまうかもしれませんが、決して他意はなく、目の前に表れてくる事実の検証を今後とも淡々と行っていくのみ、とさせていただきます・・・。
*BBLP=Bypass Blood Line Pointの略記(詳細はカテゴリ別記事に記載)
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2/19 東京4R 3歳未勝利(芝1600m)
1着 ジヴェルニー(母サニーサイドアップのBBLP=8:(5,2,1))
2着 ラウンドロビン(同系配合馬)
3着 アクアライン(ミスプロ4×4の近親クロスを持つ)
こちらのレースもスローな展開(千m通過時60秒3)で上がり3Fの決め手勝負に。勝ったジヴェルニーが最速上がりで34秒1を計時。4コーナー15番手あたりからの豪脚は父デュランダルを彷彿とさせるものではありますが、次走以降もこういう追い込み競馬を続けると案外差し損ねてばかりのタイプにもなりがち。
もう少しマトモなペースで前付けし結果を出せるようであればOKでしょうが、今回の走破内容だけではなんとも評価し切れない面はあるでしょう。今後ともマイル路線で行くのがベストと思われますので、距離延長でもヘタに人気サイドになっているような場合は要注意かと・・・。
2着馬ラウンドロビンの半兄には同じロベルト系シンボリクリスエスの産駒ラッキーバニラが居ますが1000万条件で勝ちあぐねており低迷中。タニノGに替わるこの弟にしても、同系配合馬として扱うことについては兄と同様となります。
過去記事でも言及してきましたが、ロベルトから2世代後の父と母父サンデーSとの配合パターンではヘイルトゥリーズンの5代内クロス(4×4)が必然として生じるので、タニノGおよびSクリスエスの良い部分と、サンデーSの良い部分の双方を「イイとこ取りしよう」と思ってもなかなか人間の思惑どおりにはならずに、クロス馬であるHtoリーズンそのものの特徴が良く出るか、悪く出てしまうかにかなり左右されるのだと思われます。
今年の3歳馬には、芝OPクラスでようやく生産界の期待に沿ったタイプ(アルフレードなど)が出てきたか、という感じですが、まあ、仮にアルフレードがダービーの距離でも余裕で連対できるのであれば、本当の意味でこの配合としては成功、といえる状況となるのでしょう。
現状はこの「父と母父」の配合パターンだと、せいぜい2000m辺りが上限、という懸念もなきにしもあらずですかね・・・。
1番人気で11着に惨敗した、
ライズアゲイン(母アイルドフランス自身がネイティヴダンサー4×4の近親クロスを持つが、そのBBLP=4:(3,1,0)で凡走パターンに該当する)
母馬自身が4代以内に近親クロスを有している場合、考察の基本としてはそのクロスの奏功性を優先し、母自身のBBLP(=迂回血ライン継承度)は「二の次」的な扱いにするルールを設けているのですが、凡走パターンの血統背景を持つ母馬については、やはりその懸念は実際問題として表出する事例がある、ということですね。
このパターンについては、読者の方々それぞれの受け止め方にも左右されると思います。
私自身の血統研究上において、そういう事例(人気馬が凡走する≒母が凡走パターンを持つケース)をこれまでに何度も目にしているので、あくまでもその検証を続けている、というしかありません。
POGで指名されている方などにとっては、「該当馬の母が凡走パターン」などと言われてはたまったものではないでしょうし(苦笑)、「なんだそれ?撤回しろ!」と感情的になってしまうかもしれませんが、決して他意はなく、目の前に表れてくる事実の検証を今後とも淡々と行っていくのみ、とさせていただきます・・・。
*BBLP=Bypass Blood Line Pointの略記(詳細はカテゴリ別記事に記載)
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