2011年04月
2011年04月30日
スイートピーS 注目馬
おいおい〜、春天の考察じゃないのかよー、という声が聞こえてきそうですが(苦笑)、このブログの基本方針は今年の正月に記事で述べたように、「芝レースのみ」における、
これからデビューしてくる2歳馬
まだ、真の実力が見極められていない3歳馬
・・・たちに限って、血統以外の他の要素(騎手・厩舎・ローテ・施行コース・馬場状態・ヤリヤラズ(笑))などをほぼ排除して、血統の要素だけでなんとか注目に値する馬をピックアップしたい、というのが本来の主旨です。
当然、4歳以降の古馬中心の芝重賞およびダート重賞を予想する場合には、「血統の要素のみで予想するのはまず不可能」に近いものがあるため、このブログの主旨とは真逆とも言え、相容れないものとなります。
と言いつつも、2007年の春・天ではエリモエクスパイアをMサムソンの相手として「迂回血ライン的に」指名し3連複万馬券が的中したことを過去記事にて言及、このブログを続けていく上での「原点」にもなっている、とも述べました。
当時はまだ血統研究を始めてから日が浅く、1年も経過していない段階での「成果」だったので、検証もまだまだ充分な量が得られていない頃であるにも関わらず、少し気を良くして「これならイケる」とやや増長していた自分がそこには居ました(笑)。
実際、読者がまだほとんどいない、ブログ開設当初というのは、何らかの形での営業活動(苦笑)をやっていかないと、読者の方々に認知されないばかりか、単に「変なブログ」と思われ、2度と閲覧してもらえない・・・ことも大いに想定していました。
2007年の春天で、11番人気のエリモEを対抗(というより本命と同等視だった)としたのは、嘘偽りでも何でもなく、当時発行された春天での3連複万馬券の「的中証明書」は、現在に至っても私の競馬人生で最大の宝物として厳重に「保管」しています。
あれから4年・・・。
前年や前々年のダービー連対馬や、クラシック連対級の「格」を持つ馬が出走してこないような春・天では、マイネルキッツのような馬が勝ってしまう時代なんだな・・・と、しみじみと郷愁に浸りました.
マイネルキッツが春天を勝ったあとも、春天以外のG1競走で強い競馬を見せてくれたのならばまだいいのですが、そういう馬ではないことが既にはっきりとしています。単に「京都巧者」なだけで、まあまあのスタミナの裏付けもあるが、古馬最強クラスの馬では決してない、ということが。
今年の春天は、正真正銘、前年のダービー連対馬の2頭が揃い踏みで出走してきます。れっきとしたG1の「格」を持つ馬が、その名に恥じないレースをすることを期して。それでもなお、クラシックに縁のなかったような馬が前年のダービー連対馬たちをやっつけてしまうようならば、「そういう時代になったんだなあ」と思うしかないですね。
トゥザグローリーはクラシックに何とか間に合ったものの、デビューが遅くなったことが響いて良績を残せなかっただけで、「縁がなかった」というわけではないと思います。定量戦となる今回、あらためてエイシンフラッシュ、ローズキングダムとの対決が楽しみです。
クラシックで結果が出なくても成長力に勝れば、ダービー連対馬など「ものの数ではない」のかどうか、真価を問われるものとなりますね。
古馬重賞に関しては「迂回血ライン」のみでの考察は無理(て言うか無謀)なので、春天での個人的な注目馬は以上の3頭のほか、ナムラクレセント、ジャミール、コスモメドウに目を向けたいと思います。
ナムラCの父ヤマニンセラフィムにはステイゴールドと同様、母方に異系トウルビヨンの血があり、配合相手の牝馬サクラコミナはズバリ、両親が共にトウルビヨン系の「同系配合馬」で願ってもない相手。
ジャミールも不安定さには目を瞑って、やはり異系トウルビヨンのアシスト効果が見込める配合なのは過去記事においても言及しています。
コスモメドウは父がEフラッシュと同じキングズベスト。先日サドラーズウェルズが死亡したそうなので、これを母父に持つCメドウが「ジイさまの弔い合戦だい」と奮起できますかどうか(苦笑。ややこじつけ気味・・・)。
ということで。
さて、メイン考察は表題のとおりスイートピーSでの注目馬。
青葉賞で危惧した2頭が好成績を残し、あやめ賞で注目した馬がシンガリ負けを喫するという事態のあとでは、およそ説得力に欠けるワと思われても致し方ないところですが・・・(苦笑、が多すぎ)、
アカンサス(母センスオブアートのBBLP=9)
この馬は前走の超スロー競馬で、いかにも脚を余しての敗退(上がり3Fは最速で34秒5)。中山の芝千八において、ただでさえ前残りになりやすいのに逃げた馬の千m通過時は61秒ジャスト。
上位に来た馬はすべて前残りという内容のレースで、道中は最後方に近い15番手あたりの位置取りから4コーナー9番手とやや捲りを経ての追い込みも、届くはずもない内容でした。
母自身の血統背景を見ますと、プリンスキロとファラモンド(いずれも迂回血ライン種牡馬)のニックスとなるクロスを、二重に持っていることが分かります。配合相手がフジキセキの分、やはりマイルがベストの可能性はあるのですが、牝馬同士の今の時期なら1800m戦も立ち回り一つと見ます。
木刀クンを嫌う競馬ファンは多いでしょうが(笑)、アカンサスさえ木刀クンを気に入ってくれれば、結果は出るんじゃないかなと注目しております・・・。
これからデビューしてくる2歳馬
まだ、真の実力が見極められていない3歳馬
・・・たちに限って、血統以外の他の要素(騎手・厩舎・ローテ・施行コース・馬場状態・ヤリヤラズ(笑))などをほぼ排除して、血統の要素だけでなんとか注目に値する馬をピックアップしたい、というのが本来の主旨です。
当然、4歳以降の古馬中心の芝重賞およびダート重賞を予想する場合には、「血統の要素のみで予想するのはまず不可能」に近いものがあるため、このブログの主旨とは真逆とも言え、相容れないものとなります。
と言いつつも、2007年の春・天ではエリモエクスパイアをMサムソンの相手として「迂回血ライン的に」指名し3連複万馬券が的中したことを過去記事にて言及、このブログを続けていく上での「原点」にもなっている、とも述べました。
当時はまだ血統研究を始めてから日が浅く、1年も経過していない段階での「成果」だったので、検証もまだまだ充分な量が得られていない頃であるにも関わらず、少し気を良くして「これならイケる」とやや増長していた自分がそこには居ました(笑)。
実際、読者がまだほとんどいない、ブログ開設当初というのは、何らかの形での営業活動(苦笑)をやっていかないと、読者の方々に認知されないばかりか、単に「変なブログ」と思われ、2度と閲覧してもらえない・・・ことも大いに想定していました。
2007年の春天で、11番人気のエリモEを対抗(というより本命と同等視だった)としたのは、嘘偽りでも何でもなく、当時発行された春天での3連複万馬券の「的中証明書」は、現在に至っても私の競馬人生で最大の宝物として厳重に「保管」しています。
あれから4年・・・。
前年や前々年のダービー連対馬や、クラシック連対級の「格」を持つ馬が出走してこないような春・天では、マイネルキッツのような馬が勝ってしまう時代なんだな・・・と、しみじみと郷愁に浸りました.
マイネルキッツが春天を勝ったあとも、春天以外のG1競走で強い競馬を見せてくれたのならばまだいいのですが、そういう馬ではないことが既にはっきりとしています。単に「京都巧者」なだけで、まあまあのスタミナの裏付けもあるが、古馬最強クラスの馬では決してない、ということが。
今年の春天は、正真正銘、前年のダービー連対馬の2頭が揃い踏みで出走してきます。れっきとしたG1の「格」を持つ馬が、その名に恥じないレースをすることを期して。それでもなお、クラシックに縁のなかったような馬が前年のダービー連対馬たちをやっつけてしまうようならば、「そういう時代になったんだなあ」と思うしかないですね。
トゥザグローリーはクラシックに何とか間に合ったものの、デビューが遅くなったことが響いて良績を残せなかっただけで、「縁がなかった」というわけではないと思います。定量戦となる今回、あらためてエイシンフラッシュ、ローズキングダムとの対決が楽しみです。
クラシックで結果が出なくても成長力に勝れば、ダービー連対馬など「ものの数ではない」のかどうか、真価を問われるものとなりますね。
古馬重賞に関しては「迂回血ライン」のみでの考察は無理(て言うか無謀)なので、春天での個人的な注目馬は以上の3頭のほか、ナムラクレセント、ジャミール、コスモメドウに目を向けたいと思います。
ナムラCの父ヤマニンセラフィムにはステイゴールドと同様、母方に異系トウルビヨンの血があり、配合相手の牝馬サクラコミナはズバリ、両親が共にトウルビヨン系の「同系配合馬」で願ってもない相手。
ジャミールも不安定さには目を瞑って、やはり異系トウルビヨンのアシスト効果が見込める配合なのは過去記事においても言及しています。
コスモメドウは父がEフラッシュと同じキングズベスト。先日サドラーズウェルズが死亡したそうなので、これを母父に持つCメドウが「ジイさまの弔い合戦だい」と奮起できますかどうか(苦笑。ややこじつけ気味・・・)。
ということで。
さて、メイン考察は表題のとおりスイートピーSでの注目馬。
青葉賞で危惧した2頭が好成績を残し、あやめ賞で注目した馬がシンガリ負けを喫するという事態のあとでは、およそ説得力に欠けるワと思われても致し方ないところですが・・・(苦笑、が多すぎ)、
アカンサス(母センスオブアートのBBLP=9)
この馬は前走の超スロー競馬で、いかにも脚を余しての敗退(上がり3Fは最速で34秒5)。中山の芝千八において、ただでさえ前残りになりやすいのに逃げた馬の千m通過時は61秒ジャスト。
上位に来た馬はすべて前残りという内容のレースで、道中は最後方に近い15番手あたりの位置取りから4コーナー9番手とやや捲りを経ての追い込みも、届くはずもない内容でした。
母自身の血統背景を見ますと、プリンスキロとファラモンド(いずれも迂回血ライン種牡馬)のニックスとなるクロスを、二重に持っていることが分かります。配合相手がフジキセキの分、やはりマイルがベストの可能性はあるのですが、牝馬同士の今の時期なら1800m戦も立ち回り一つと見ます。
木刀クンを嫌う競馬ファンは多いでしょうが(笑)、アカンサスさえ木刀クンを気に入ってくれれば、結果は出るんじゃないかなと注目しております・・・。
2011年04月29日
青葉賞 注目馬
先週、皐月賞の事前考察をした際に、リベルタスの母は「凡走パターン」を持つ、と分析しました。レースでは実際にシンガリ負けを喫してしまい、故障したのか?と思わせるほどの失速ぶりでした。
また、16日の新緑賞でも、ガリレオバローズ(母グリッターズのBBLP=3:(0,3,0)の凡走パターン)が3度目となる凡走。Gバローズは寒竹賞で1番人気に支持されていたほどの馬です。過去記事においても、この馬がまだ人気のある段階で「母の血の宿命」が危惧されることを事前に指摘していました。
ただ、誤解をされないようにお願いしたいのは、私自身がこういうケースに対し、「凡走すればいい」などと考えていることは絶対にない、ということです。
どんな競走馬に対しても公平に、これまでの血統研究で得たものが当てはまってしまうのか、或いは全くそうではないのかの、検証を行っていきたいだけです。
結果として、残念な現象が起きている、ということだけは報告せざるを得ない面があります。
また、「凡走パターン」を持つ母から産まれたからその馬は弱い、などというわけでもありません。能力は確かにあるのですが、何か「非常にモロイ部分」というものが血統背景に由来して潜んでいるのではないか、という目に見えないものに左右されやすい印象なんですね。
天皇賞・春に出走予定のペルーサの母も、私の研究上においては「凡走パターンを持つ母馬」に該当してしまっています。ペルーサは決して「弱い馬」ではないことはもちろん分かっていますし、決め手鋭い末脚は非常に魅力です。ファンの期待に沿う走りが出来るのならば、それが一番です・・・。
この話の流れで、青葉賞に出走するこの馬たちにも再度、言及しておきます。
12.ショウナンパルフェ(母シャンランのBBLP=6:(5T,0,1T)の凡走パターン)
13.ギュスターヴクライ(母ファビラスラフインのBBLP=3,0,0)の凡走パターン)
この2頭についても既に1度、過去記事において母が凡走パターンの持ち主であることに言及済みです。
読者の方々の多くが、この2頭の母についての評価には「大いに違和感」を感じてしまうかもしれません。シャンランはショウナンタレント(フラワーC勝ちなど)やショウナンアルバ(共同通信杯勝ちなど)といった重賞勝ち馬を産んでいるし、ファビラスラフインは現役時に秋華賞を制し、ジャパンCでも2着した名牝じゃないか!、と。
その事実は事実として充分に承知した上で、この母は凡走パターンを持つ、と言わざるを得ないのです。
多くの血統ファンから反感を買おうとも、罵詈雑言、誹謗中傷を浴びようとも、私の見解は今後も変わりません。あくまでも「客観的で公平な目線」を元に、「ファラリス直系子孫」となる種牡馬、繁殖牝馬たちを見つめていきたいと考えるからです。
理解を得られるかどうか分かりませんが、この基本方針に沿った血統考察をこれからもお伝えできれば、と思っております。
個人的に青葉賞で注目するのは、
ショウナンマイティ(母ラグジャリーのBBLP=9だが・・・)
イデア(母メイクマイバンドルのBBLP=9だが・・・)
上記2頭はどちらも、考察に少々ヒネリを要します。Sマイティ自身はアレッジド(4×3)の黄金配合を、イデア自身はハイペリオン直系の種牡馬Nodouble(4×3)の黄金配合を持つタイプだからです。
こういう、自分自身が「黄金配合(4×3)或いは(3×4)となる近親クロス」を持っている場合、
ブエナビスタ(ニジンスキー4×3、母ビワハイジのBBLP=8)
ヴィクトワールピサ(ヘイロー3×4、母ホワイトウォーターアフェアのBBLP=3:(2,0,1)の凡走パターン)
トゥザグローリー(ヌレイエフ4×3、母トゥザヴィクトリーのBBLP=11)
の3頭を見ても分かるように、母自身がどういう血統背景だろうと全くお構いなしで、黄金クロスの効果が顕現しさえすれば、世界を制して不思議ない実力の持ち主となっていくようだ、との推察が可能なことです。
ただし、黄金配合を持つタイプだからといって、必ずしも成功が約束されるわけではないことも確かです。むしろ黄金配合を持っているのに全く効果が現れないか、逆効果(気性難や故障がちなど)が顕著となるケースも多々あろうかと思います。
そういう意味で、Sマイティとイデアが今後どういう成長を見せていくか?に興味が持てるわけです。
青葉賞の予想が外れたとしても(苦笑)、この2頭への興味はしばらくの間続いていくでしょう・・・。
ついでに、土曜京都9Rあやめ賞に出走する、
シャドウエミネンス(母エミネントピークスのBBLP=11)
前走のはなみずき賞でも注目し、事前に記事にしましたが7着。ただ、不本意な7着ではなく、大いに見どころのあった7着(勝ち馬からは0.3差で大混戦の入線)でした。
この馬は、新馬戦でダノンミルに2馬身差をつける勝利を飾っており、厩舎の手腕がフルに発揮されれば、これまでの不振からは脱却可能な器と考えます。
また、16日の新緑賞でも、ガリレオバローズ(母グリッターズのBBLP=3:(0,3,0)の凡走パターン)が3度目となる凡走。Gバローズは寒竹賞で1番人気に支持されていたほどの馬です。過去記事においても、この馬がまだ人気のある段階で「母の血の宿命」が危惧されることを事前に指摘していました。
ただ、誤解をされないようにお願いしたいのは、私自身がこういうケースに対し、「凡走すればいい」などと考えていることは絶対にない、ということです。
どんな競走馬に対しても公平に、これまでの血統研究で得たものが当てはまってしまうのか、或いは全くそうではないのかの、検証を行っていきたいだけです。
結果として、残念な現象が起きている、ということだけは報告せざるを得ない面があります。
また、「凡走パターン」を持つ母から産まれたからその馬は弱い、などというわけでもありません。能力は確かにあるのですが、何か「非常にモロイ部分」というものが血統背景に由来して潜んでいるのではないか、という目に見えないものに左右されやすい印象なんですね。
天皇賞・春に出走予定のペルーサの母も、私の研究上においては「凡走パターンを持つ母馬」に該当してしまっています。ペルーサは決して「弱い馬」ではないことはもちろん分かっていますし、決め手鋭い末脚は非常に魅力です。ファンの期待に沿う走りが出来るのならば、それが一番です・・・。
この話の流れで、青葉賞に出走するこの馬たちにも再度、言及しておきます。
12.ショウナンパルフェ(母シャンランのBBLP=6:(5T,0,1T)の凡走パターン)
13.ギュスターヴクライ(母ファビラスラフインのBBLP=3,0,0)の凡走パターン)
この2頭についても既に1度、過去記事において母が凡走パターンの持ち主であることに言及済みです。
読者の方々の多くが、この2頭の母についての評価には「大いに違和感」を感じてしまうかもしれません。シャンランはショウナンタレント(フラワーC勝ちなど)やショウナンアルバ(共同通信杯勝ちなど)といった重賞勝ち馬を産んでいるし、ファビラスラフインは現役時に秋華賞を制し、ジャパンCでも2着した名牝じゃないか!、と。
その事実は事実として充分に承知した上で、この母は凡走パターンを持つ、と言わざるを得ないのです。
多くの血統ファンから反感を買おうとも、罵詈雑言、誹謗中傷を浴びようとも、私の見解は今後も変わりません。あくまでも「客観的で公平な目線」を元に、「ファラリス直系子孫」となる種牡馬、繁殖牝馬たちを見つめていきたいと考えるからです。
理解を得られるかどうか分かりませんが、この基本方針に沿った血統考察をこれからもお伝えできれば、と思っております。
個人的に青葉賞で注目するのは、
ショウナンマイティ(母ラグジャリーのBBLP=9だが・・・)
イデア(母メイクマイバンドルのBBLP=9だが・・・)
上記2頭はどちらも、考察に少々ヒネリを要します。Sマイティ自身はアレッジド(4×3)の黄金配合を、イデア自身はハイペリオン直系の種牡馬Nodouble(4×3)の黄金配合を持つタイプだからです。
こういう、自分自身が「黄金配合(4×3)或いは(3×4)となる近親クロス」を持っている場合、
ブエナビスタ(ニジンスキー4×3、母ビワハイジのBBLP=8)
ヴィクトワールピサ(ヘイロー3×4、母ホワイトウォーターアフェアのBBLP=3:(2,0,1)の凡走パターン)
トゥザグローリー(ヌレイエフ4×3、母トゥザヴィクトリーのBBLP=11)
の3頭を見ても分かるように、母自身がどういう血統背景だろうと全くお構いなしで、黄金クロスの効果が顕現しさえすれば、世界を制して不思議ない実力の持ち主となっていくようだ、との推察が可能なことです。
ただし、黄金配合を持つタイプだからといって、必ずしも成功が約束されるわけではないことも確かです。むしろ黄金配合を持っているのに全く効果が現れないか、逆効果(気性難や故障がちなど)が顕著となるケースも多々あろうかと思います。
そういう意味で、Sマイティとイデアが今後どういう成長を見せていくか?に興味が持てるわけです。
青葉賞の予想が外れたとしても(苦笑)、この2頭への興味はしばらくの間続いていくでしょう・・・。
ついでに、土曜京都9Rあやめ賞に出走する、
シャドウエミネンス(母エミネントピークスのBBLP=11)
前走のはなみずき賞でも注目し、事前に記事にしましたが7着。ただ、不本意な7着ではなく、大いに見どころのあった7着(勝ち馬からは0.3差で大混戦の入線)でした。
この馬は、新馬戦でダノンミルに2馬身差をつける勝利を飾っており、厩舎の手腕がフルに発揮されれば、これまでの不振からは脱却可能な器と考えます。
2011年04月28日
最近の競馬本から
先日、競走馬の血統研究においては第一人者の吉沢譲治氏が著した「血のジレンマ サンデーサイレンスの憂鬱」(NHK出版 刊)を購入しました。某血統予想家の方もブログで推奨されてましたが、血統に興味をお持ちの方であれば、「フムフム、そういう背景がそこにはあったのか!」と、楽しく読み進めることができるでしょう。無名の私からもおススメしておきます(苦笑)。
JRA発行の「優駿」では重賞勝ち馬の血統解説をいつも担当するなど、血統予想メインの競馬ファンには既にお馴染みの吉沢氏ですね。吉沢氏の著書では、「競馬の血統学 〜サラブレッドの進化と限界〜」も私は愛読していますが、こちらのほうは過去の重要な名馬たちのエピソードを綴った「バイブル」的な著作。ナスルーラとか、トウルビヨンなど、その血の何たるかを知るためには是非読んでおきたい「必読書」ですね。
最近買った別の競馬本では、成美堂出版から出ている、「種牡馬 史上最強データ ’11〜’12」もなかなか良いと思います。ただこちらは毎年シリーズ刊行されていますが、私の場合あえて「数年おき」に買うことにしています。
どうして数年おきなのかというと、この本は前年度のリーディングサイアーランキング上位順に種牡馬を紹介しているので、毎年買うとランキングの変化・変動が見えにくいからですね。
毎年買うメリットをあまり感じない、と言ったほうがいいかもしれません。出版社にとっては、「おいおい、ホメておいて、それはないだろう」となるでしょうが(苦笑)。
前回私が買ったのは「’08〜’09版」で、Sランキング1位はまだサンデーサイレンスでした。キンカメも新種牡馬の扱いでしたし、マンハッタンカフェ(当時27位)がその後一気に上位進出するなどは、ほとんど誰も予想していなかっただろうと思います。
このシリーズ本を2年間買わないでいると、正に「隔世の感」ですね。
また、海外における種牡馬勢力図の変化にも少しページを割いているので、海外競馬の動向もある程度は知ることが出来ます。日本に輸入されてくる新種牡馬の紹介なども参考になります。
ブログのネタに「覚え違い」とか「知ったかぶり」がないよう、色々精進しないと(苦笑)。
JRA発行の「優駿」では重賞勝ち馬の血統解説をいつも担当するなど、血統予想メインの競馬ファンには既にお馴染みの吉沢氏ですね。吉沢氏の著書では、「競馬の血統学 〜サラブレッドの進化と限界〜」も私は愛読していますが、こちらのほうは過去の重要な名馬たちのエピソードを綴った「バイブル」的な著作。ナスルーラとか、トウルビヨンなど、その血の何たるかを知るためには是非読んでおきたい「必読書」ですね。
最近買った別の競馬本では、成美堂出版から出ている、「種牡馬 史上最強データ ’11〜’12」もなかなか良いと思います。ただこちらは毎年シリーズ刊行されていますが、私の場合あえて「数年おき」に買うことにしています。
どうして数年おきなのかというと、この本は前年度のリーディングサイアーランキング上位順に種牡馬を紹介しているので、毎年買うとランキングの変化・変動が見えにくいからですね。
毎年買うメリットをあまり感じない、と言ったほうがいいかもしれません。出版社にとっては、「おいおい、ホメておいて、それはないだろう」となるでしょうが(苦笑)。
前回私が買ったのは「’08〜’09版」で、Sランキング1位はまだサンデーサイレンスでした。キンカメも新種牡馬の扱いでしたし、マンハッタンカフェ(当時27位)がその後一気に上位進出するなどは、ほとんど誰も予想していなかっただろうと思います。
このシリーズ本を2年間買わないでいると、正に「隔世の感」ですね。
また、海外における種牡馬勢力図の変化にも少しページを割いているので、海外競馬の動向もある程度は知ることが出来ます。日本に輸入されてくる新種牡馬の紹介なども参考になります。
ブログのネタに「覚え違い」とか「知ったかぶり」がないよう、色々精進しないと(苦笑)。
2011年04月27日
3歳戦 次走へのメモ(21)
4/16 東京9R 新緑賞(芝2300m)
1着 ショウナンバーズ(母ショアーのBBLP=6だが考察外)
参加している某競馬SNSでこの馬を◎にし、単勝を的中。締め切り直前で3番人気になっていたとは少々驚きました(苦笑)。せいぜい5、6番人気ぐらいだろうと思っての狙いでしたので。
この馬の母父はAcatenango(その父Surumu)で、いわゆるドイツ血統ですね。ファラリスの直系子孫とはかなりかけ離れた系統と言えます。Surumuと言えばエイシンフラッシュの母父である、プラティニの父でもあります。
Surumuの「父の父」がBirkhahnとなりますが、エイシンフラッシュはこのBirkhahn(5×5)のクロスを持っています。あまり意味のないクロスのように見えますが、Birkhahn自身の5代前にセントサイモンの血が1つと3代前にファラリスの血が1つ存在しています。
元々、ファラリスを「父の父」に持つネアルコ自身が、セントサイモン(4×4)の近親クロスを有することで20世紀以降の世界競馬を席巻する大種牡馬になっていったわけで、それを踏まえて考えればエイシンフラッシュもネアルコ経由の父系ではないにしろ、「ファラリスの直系子孫」には違いなく、何か意味がありそうな(5×5)と言えるのかもしれません。
一方、ショウナンバーズの父Tiger Hillはデインヒル直仔の種牡馬ですが、その母系にはやはり、Birkhahnの血が1つ存在しています。よってSバーズにとってはこのクロスが(6×5)という位置となり、近親クロスというほどでないものの、多少は影響力がありそうかな?ぐらいには思えます。
などと、長々と分析してみましたが、◎にした理由はショウナンバーズがノーザンダンサー直系であり、かつノーザンダンサー(4×4)のクロスを持つので、当日のような「重馬場」では、キレ勝負にはならず持久力勝負になりそうだと見て、血統表を見てほんの数秒考えただけで本命決定、でした。
「当てたあとなら、ナンボでも語れるゼ」というご指摘はあろうかと思いますが(苦笑)、的中する時というのは大体の場合、ほとんど迷わず、アレコレ考えないほうが結果が出ることが多いですね・・・。
ショウナンバーズも今後は良馬場での「キレ負け」が大いに懸念されますが、重馬場での出走ならばまたチャンスがあることでしょう(もっともその場合、今回よりも人気になる可能性があり、馬券妙味がないですが)。
4/16 京都8R ムーニーバレーRC賞(芝2400m)
1着 クレスコグランド(母マンハッタンフィズのBBLP=11だが・・・)
2着 ダノンフェニックス(母バシマーのBBLP=13)
クレスコGは半姉にアプリコットフィズがいます。母がMカフェの全妹というのはもう周知の通りでしょう。Mカフェはディープ産駒の猛追を受けているものの、一応今のところはまだキンカメに次ぐリーディングS争いで2位をキープ。その妹も「母としてBBLP=11」ですから、活躍馬を出すのも頷けます。
ただ、微妙に影響するのが「同系配合」の要素。タニノギムレットもMフィズのその父系はヘイルトゥリーズンなので、そのクロスが5代内に発生(クロス位置は4×4)。
ヘイルトゥリーズン自身は主にスピードの資質を前面に発揮して2歳早期に活躍、3歳になる前に故障により種牡馬入り、とのこと。この系統の発展ぶりを見れば、距離の融通性は当然あると思われますが、近親クロス馬として存在する場合、必ずしも子孫にとって都合のいい資質だけが継承されるとは限りません。
同系配合によくあるのは、クロス馬となる先祖の「スピードの資質」が強調されやすいケースです。サクラバクシンオーなどはその典型で、父のサクラユタカオーがスピードの権化ナスルーラ(3×4)の黄金配合を持つ同系配合馬でした。
父タニノGも、母Mフィズも、個々に見れば中長距離対応型血統なのですが、クレスコG自身は同系配合馬とみなせる以上、必ずしも2400mが得意だとは言えない面があろうかと思います。今後不安定な浮き沈みの競馬が続いた場合は、距離短縮となるローテーションで狙うなどの工夫がいるタイプかもしれません。
個人的に狙ったのは2着のダノンFのほうでした(苦笑)。まあ重馬場でもありましたし、着差はクビ差とごく僅かなので、次走の良馬場では注目でしょう。
母父のグランドロッジには直仔で凱旋門賞馬のシンダーなどが出ており、日本ではシンボリグランが直仔としてソコソコ活躍してきました。グランドロッジ自身は、ネアルコの3大血脈を全て有するので近親度に由来する破壊力のある産駒は少なからず出せたでしょうが、父系としてはあまり伸びないように思います。
ですが母バシマー自身の母系に目を移せば、ナスルーラ経由の血が1つあるにせよ異系要素に富む配合で、しかもダノンFにとっての「3代母」がBurghclereで、ディープインパクトと全く同一の牝系となります。今後とも注目したいと思います。
ちなみに、1番人気で5着だった、
ゴールドブライアン(母ブライアンズビットのBBLP=8だが・・・)
この馬も実質的には両親がヘイルトゥリーズン系で、同系配合の要素を持ちます。こういう重馬場が得意だろうと思われての1番人気だったのでしょうか。まあ、母父がブライアンズタイムですからね・・・。
私の場合、「母父Bタイム」が芝レースで人気サイドの場合にはまず買い目には入れずに、高配当を狙うスタンスに徹します。ただ昨年の菊花賞は、人気サイドではない13番人気のビッグウィーク(母父Bタイム)が3着に突っ込みましたが、あれは狙うべきでしたね〜(苦笑)。
ですが1番人気のような今回の場合、まず狙いませんね。馬券になるとしても妙味まるでなし、ですし。ゴールドブライアンはダート戦で1回見てみたい馬なのですが・・・。好走できるはずです、おそらく。
1着 ショウナンバーズ(母ショアーのBBLP=6だが考察外)
参加している某競馬SNSでこの馬を◎にし、単勝を的中。締め切り直前で3番人気になっていたとは少々驚きました(苦笑)。せいぜい5、6番人気ぐらいだろうと思っての狙いでしたので。
この馬の母父はAcatenango(その父Surumu)で、いわゆるドイツ血統ですね。ファラリスの直系子孫とはかなりかけ離れた系統と言えます。Surumuと言えばエイシンフラッシュの母父である、プラティニの父でもあります。
Surumuの「父の父」がBirkhahnとなりますが、エイシンフラッシュはこのBirkhahn(5×5)のクロスを持っています。あまり意味のないクロスのように見えますが、Birkhahn自身の5代前にセントサイモンの血が1つと3代前にファラリスの血が1つ存在しています。
元々、ファラリスを「父の父」に持つネアルコ自身が、セントサイモン(4×4)の近親クロスを有することで20世紀以降の世界競馬を席巻する大種牡馬になっていったわけで、それを踏まえて考えればエイシンフラッシュもネアルコ経由の父系ではないにしろ、「ファラリスの直系子孫」には違いなく、何か意味がありそうな(5×5)と言えるのかもしれません。
一方、ショウナンバーズの父Tiger Hillはデインヒル直仔の種牡馬ですが、その母系にはやはり、Birkhahnの血が1つ存在しています。よってSバーズにとってはこのクロスが(6×5)という位置となり、近親クロスというほどでないものの、多少は影響力がありそうかな?ぐらいには思えます。
などと、長々と分析してみましたが、◎にした理由はショウナンバーズがノーザンダンサー直系であり、かつノーザンダンサー(4×4)のクロスを持つので、当日のような「重馬場」では、キレ勝負にはならず持久力勝負になりそうだと見て、血統表を見てほんの数秒考えただけで本命決定、でした。
「当てたあとなら、ナンボでも語れるゼ」というご指摘はあろうかと思いますが(苦笑)、的中する時というのは大体の場合、ほとんど迷わず、アレコレ考えないほうが結果が出ることが多いですね・・・。
ショウナンバーズも今後は良馬場での「キレ負け」が大いに懸念されますが、重馬場での出走ならばまたチャンスがあることでしょう(もっともその場合、今回よりも人気になる可能性があり、馬券妙味がないですが)。
4/16 京都8R ムーニーバレーRC賞(芝2400m)
1着 クレスコグランド(母マンハッタンフィズのBBLP=11だが・・・)
2着 ダノンフェニックス(母バシマーのBBLP=13)
クレスコGは半姉にアプリコットフィズがいます。母がMカフェの全妹というのはもう周知の通りでしょう。Mカフェはディープ産駒の猛追を受けているものの、一応今のところはまだキンカメに次ぐリーディングS争いで2位をキープ。その妹も「母としてBBLP=11」ですから、活躍馬を出すのも頷けます。
ただ、微妙に影響するのが「同系配合」の要素。タニノギムレットもMフィズのその父系はヘイルトゥリーズンなので、そのクロスが5代内に発生(クロス位置は4×4)。
ヘイルトゥリーズン自身は主にスピードの資質を前面に発揮して2歳早期に活躍、3歳になる前に故障により種牡馬入り、とのこと。この系統の発展ぶりを見れば、距離の融通性は当然あると思われますが、近親クロス馬として存在する場合、必ずしも子孫にとって都合のいい資質だけが継承されるとは限りません。
同系配合によくあるのは、クロス馬となる先祖の「スピードの資質」が強調されやすいケースです。サクラバクシンオーなどはその典型で、父のサクラユタカオーがスピードの権化ナスルーラ(3×4)の黄金配合を持つ同系配合馬でした。
父タニノGも、母Mフィズも、個々に見れば中長距離対応型血統なのですが、クレスコG自身は同系配合馬とみなせる以上、必ずしも2400mが得意だとは言えない面があろうかと思います。今後不安定な浮き沈みの競馬が続いた場合は、距離短縮となるローテーションで狙うなどの工夫がいるタイプかもしれません。
個人的に狙ったのは2着のダノンFのほうでした(苦笑)。まあ重馬場でもありましたし、着差はクビ差とごく僅かなので、次走の良馬場では注目でしょう。
母父のグランドロッジには直仔で凱旋門賞馬のシンダーなどが出ており、日本ではシンボリグランが直仔としてソコソコ活躍してきました。グランドロッジ自身は、ネアルコの3大血脈を全て有するので近親度に由来する破壊力のある産駒は少なからず出せたでしょうが、父系としてはあまり伸びないように思います。
ですが母バシマー自身の母系に目を移せば、ナスルーラ経由の血が1つあるにせよ異系要素に富む配合で、しかもダノンFにとっての「3代母」がBurghclereで、ディープインパクトと全く同一の牝系となります。今後とも注目したいと思います。
ちなみに、1番人気で5着だった、
ゴールドブライアン(母ブライアンズビットのBBLP=8だが・・・)
この馬も実質的には両親がヘイルトゥリーズン系で、同系配合の要素を持ちます。こういう重馬場が得意だろうと思われての1番人気だったのでしょうか。まあ、母父がブライアンズタイムですからね・・・。
私の場合、「母父Bタイム」が芝レースで人気サイドの場合にはまず買い目には入れずに、高配当を狙うスタンスに徹します。ただ昨年の菊花賞は、人気サイドではない13番人気のビッグウィーク(母父Bタイム)が3着に突っ込みましたが、あれは狙うべきでしたね〜(苦笑)。
ですが1番人気のような今回の場合、まず狙いませんね。馬券になるとしても妙味まるでなし、ですし。ゴールドブライアンはダート戦で1回見てみたい馬なのですが・・・。好走できるはずです、おそらく。
2011年04月24日
皐月賞 回顧
いや〜、オルフェーヴルがあそこまで強い競馬をするとは・・・。脱帽の一言、でしたね。お察しの通り(苦笑)、当方の皐月賞予想は完敗。
ベルシャザールがあそこまで負けてしまうことになるとは、ちょっと、いや相当に意外でござった。と言ってもまあ、ダノンバラードも買い目からバッサリ切ってしまっていたので、どのみち不的中確定でしたが。
武騎手も、このところ各方面から相当なバッシングを受けておられたようで、「このままでは済まさん!」的な意気込みが強かったご様子です。メトロポリタンSでも人気薄の牝馬コロンバスサークルを4着に粘らせていましたし、土曜の3歳牝馬未勝利戦でも9番人気ファンフェアで逃げて2着。危うく、私の単勝狙いサクセスシルエットの勝利を持って行かれるところでした。
ダノンバラードそのものについてですが、ヘイロー(3×3)のクロス要素を持つ以上、今後も買いづらいタイプだなという印象は変わらないですね。今回煮え湯を飲まされたにしても。
ダービーでも、個人的に馬券に組み込むことは多分ないと思います(また好走されたりして・・・)。
しかし、ドリームジャーニー、オルフェーヴルの全兄弟2頭が、どちらもG1戦で結果を残せるようなケースというのは、そうそうあることではないでしょうし、驚嘆の一言ですね。
大抵、全きょうだいで上か下のどちらかは成功しても、両方ともG1戦で成功する例というのは中々見られないものです。全く同じ血統背景であっても、遺伝要素の伝達においては必ず「ランダムなDNA配列の相違」が生じて、一卵性双生児のような「相似性、共通性」というものはあまり出来にくいはずのものだからです。
まあ、人間の世界で言えば、千住明氏と千住真理子氏の「兄と妹」のように、芸術(この場合は音楽)の方面にお二人とも秀でた才能を発揮しているようなケース、という感じでしょうか・・・(例えが極端かな?)
大混戦と言われた今年の3歳牡馬路線で、クラシック第一弾の皐月賞を閃光のごとく抜け出しての完勝は、おそらくこのままの感じだとダービーにも直結しそうな気配濃厚ですが、ダービーの当日、オルフェーヴル以外に狙いたい馬がもし居た場合は、迷わずそちらを本命にしようと思います(懲りないヤツだ、と思われようとも・・・)。
ベルシャザールがあそこまで負けてしまうことになるとは、ちょっと、いや相当に意外でござった。と言ってもまあ、ダノンバラードも買い目からバッサリ切ってしまっていたので、どのみち不的中確定でしたが。
武騎手も、このところ各方面から相当なバッシングを受けておられたようで、「このままでは済まさん!」的な意気込みが強かったご様子です。メトロポリタンSでも人気薄の牝馬コロンバスサークルを4着に粘らせていましたし、土曜の3歳牝馬未勝利戦でも9番人気ファンフェアで逃げて2着。危うく、私の単勝狙いサクセスシルエットの勝利を持って行かれるところでした。
ダノンバラードそのものについてですが、ヘイロー(3×3)のクロス要素を持つ以上、今後も買いづらいタイプだなという印象は変わらないですね。今回煮え湯を飲まされたにしても。
ダービーでも、個人的に馬券に組み込むことは多分ないと思います(また好走されたりして・・・)。
しかし、ドリームジャーニー、オルフェーヴルの全兄弟2頭が、どちらもG1戦で結果を残せるようなケースというのは、そうそうあることではないでしょうし、驚嘆の一言ですね。
大抵、全きょうだいで上か下のどちらかは成功しても、両方ともG1戦で成功する例というのは中々見られないものです。全く同じ血統背景であっても、遺伝要素の伝達においては必ず「ランダムなDNA配列の相違」が生じて、一卵性双生児のような「相似性、共通性」というものはあまり出来にくいはずのものだからです。
まあ、人間の世界で言えば、千住明氏と千住真理子氏の「兄と妹」のように、芸術(この場合は音楽)の方面にお二人とも秀でた才能を発揮しているようなケース、という感じでしょうか・・・(例えが極端かな?)
大混戦と言われた今年の3歳牡馬路線で、クラシック第一弾の皐月賞を閃光のごとく抜け出しての完勝は、おそらくこのままの感じだとダービーにも直結しそうな気配濃厚ですが、ダービーの当日、オルフェーヴル以外に狙いたい馬がもし居た場合は、迷わずそちらを本命にしようと思います(懲りないヤツだ、と思われようとも・・・)。