2011年02月01日
迂回血ライン的・リファール系考察(1)
あらためまして、新シリーズとなる系統別カテゴリー、「リファール系編」をこちらの記事にてまとめておきます。
「ファラリスの直系子孫」にとって、「迂回血」を持つ主要な5頭の種牡馬である、シックル・ファラモンド・ハイペリオン・プリンスキロ・ボズワースらに遡ることのできるラインを、「迂回血ライン」と言います。
「迂回血」とは、上記5頭の種牡馬がそれぞれ、「ダーレーアラビアン〜シリーン(ファラリスの父の父)に至る血の継承における最良のラインを、母方に(迂回させて)持っている」、という事実に由来するものです。
この着眼点により、ファラリス直系の種牡馬(及び繁殖牝馬)にとって「代を経るごとに母方から“迂回血ラインを持つ種牡馬の血”をより多く介入(補充)させることで、根幹父系の遺伝要素を効果的に復元(再構成)するのを容易にし、ひいては系統としての活力の維持・子孫存続のための底力の伝達が可能となる」、という私の仮説が生まれることとなりました。
迂回血ライン数は、Bypass Blood Line Pointとベタに訳し(苦笑)、略記としてはその頭文字のBBLPで表します。
例:トニービンのBBLP=3(ハイペリオン×3ラインに由来する)
この独りよがりな?仮説に過ぎない血統考察を、一体どのようにして信憑性を持たせ、1つの説として意義深い確証を得られるのかは、現在繁栄の一途にあるファラリスの直系子孫それぞれにおいて、1つ1つ分析を進めていくほかはありません。
まずは、日本という地において発展を続けている身近な系統を分析することで、その足がかりの第一歩としていきたいと思います。
また前置きが長くなりそうなので(苦笑)、早速以下に。
ノーザンダンサー(BBLP=2:ハイペリオン+シックル)
→ リファール(BBLP=2:補充なし)
*リファール自身は、何を隠そう、Phalarisを父系とする両親を持つことによる、「同系配合馬」です。ファラリス直仔Pharosの流れをくむネアルコ系の父と、ファラリス直仔Fairwayの流れをくむフェアトライアル系の母を持つのが、リファールの配合のかなめでしょう。
ファロス、フェアウェイは全兄弟(その母はScapa Flow)であり、リファール自身はこの全兄弟クロスを(4×4)の近親配合で得ていることになります。
リファール自身の一流マイラーとしての競走実績(仏G1ジャックルマロワ賞など)は、同系配合馬であることに加え、その全兄弟クロスが奏功していることによるものであろう、と個人的には推察します。
ではその、マイラー型の父から、何ゆえに中距離型(2400m前後で活躍するタイプ)の後継種牡馬が現れるのか?
既存の血統理論では、「母方から、スタミナを内包する種牡馬の血などを継承しているからだろう」という程度の考察で済ませて、それ以上の議論にもっていくことはないし、それ以外の「何か」を用いて議論しようとはしないのが常、です。
私の場合、単純明快に「迂回血ラインを補強しているからである」と答えることができるし、逆に、「迂回血ラインを(多めに)補強できていないファラリス直系の種牡馬は、早晩衰退傾向に陥り、後継子孫を残すことが極めて難しい状況になる」、という仮説を提示することが可能です。
また、「代を経るごとに、距離適性が伸びる」という、様々なファラリス直系の各系統における現象は、おそらく十中八九、迂回血ラインの補強の有無が関わっている、と私は考えています。
それを端的に示しているのが、リファール直仔ダンシングブレーヴ(BBLP=5)と、その後継種牡馬である主要な3頭でしょう。
実は、凱旋門賞馬のダンシングブレーヴが持つ5つの迂回血ラインの内の1つは、上記「主要5頭の種牡馬」ではないラインからの継承です。これについては、TARGETをお持ちの方は各自、血統検索にて確認してみて下さい。
非常にマイナーな血脈ではあるのですが、迂回血を持っているという部分では等しく重要な存在であるものとして、そのラインを加算対象としています。あえてこの記事ではその種牡馬の名前を挙げません。挙げたとしても「ほとんどみんな知らない名前」のはずなので・・・。
ダンシングブレーヴ(BBLP=5:母方からプリンスキロ+ファラモンド+マイナー迂回血の計3ライン加算))
→ コマンダーインチーフ(BBLP=6:母方からシックルの1ライン加算)
→ ホワイトマズル(BBLP=11:母方からハイペリオン×4+ボズワース+プリンスキロの計6ライン加算)
全くの同年(1990年)に生まれた2頭のDブレーヴ産駒。いずれも競走馬としては超一流であったと言えるでしょう。Cインチーフは英ダービー・愛ダービー両方を制覇。
ホワイトMは伊ダービーをレコード勝ち、古馬相手のKジョージ&Qエリザベスでオペラハウスの2着、凱旋門賞ではアーバンシーの2着。
伝統と格式ある英・愛ダービーを制したCインチーフのほうが、競走実績としては当然上、とみるのが筋でしょう。
では、共に日本に種牡馬として輸入され、父として成し得た実績のほうはどうか?
Cインチーフは全般的にダートの大物が多く、芝においては初期の産駒アインブライド(阪神3歳牝馬S:現・阪神JF勝ち)や、ラスカルスズカ(天皇賞・春2着)、イブキガバメント(京都記念2着)などを輩出。
それに対し、迂回血ラインを充分すぎるほど補強していたホワイトMのほうは、天皇賞・春勝ちのイングランディーレ、オークス馬スマイルトゥモロー、菊花賞馬アサクサキングスなどを輩出。
種牡馬としてはどちらも成功した、ということがもちろん言えますが、やはり究極のところ(芝のG1戦連対クラス)における産駒の活躍度は、誰がどう見ても、ホワイトMのほうが確実に上だろう、と言うはずですね。これに関しての異論はないはずです。
同年に生まれた2頭のダンシングブレーヴ直仔が種牡馬となったとき、彼らに対して迂回血ラインによる血統考察手法を用いれば、自ずと、「迂回血ライン」が意味するもの=血統ポテンシャルの真実、が見えてくると言えるでしょう。
「ファラリスの直系子孫」にとって、「迂回血」を持つ主要な5頭の種牡馬である、シックル・ファラモンド・ハイペリオン・プリンスキロ・ボズワースらに遡ることのできるラインを、「迂回血ライン」と言います。
「迂回血」とは、上記5頭の種牡馬がそれぞれ、「ダーレーアラビアン〜シリーン(ファラリスの父の父)に至る血の継承における最良のラインを、母方に(迂回させて)持っている」、という事実に由来するものです。
この着眼点により、ファラリス直系の種牡馬(及び繁殖牝馬)にとって「代を経るごとに母方から“迂回血ラインを持つ種牡馬の血”をより多く介入(補充)させることで、根幹父系の遺伝要素を効果的に復元(再構成)するのを容易にし、ひいては系統としての活力の維持・子孫存続のための底力の伝達が可能となる」、という私の仮説が生まれることとなりました。
迂回血ライン数は、Bypass Blood Line Pointとベタに訳し(苦笑)、略記としてはその頭文字のBBLPで表します。
例:トニービンのBBLP=3(ハイペリオン×3ラインに由来する)
この独りよがりな?仮説に過ぎない血統考察を、一体どのようにして信憑性を持たせ、1つの説として意義深い確証を得られるのかは、現在繁栄の一途にあるファラリスの直系子孫それぞれにおいて、1つ1つ分析を進めていくほかはありません。
まずは、日本という地において発展を続けている身近な系統を分析することで、その足がかりの第一歩としていきたいと思います。
また前置きが長くなりそうなので(苦笑)、早速以下に。
ノーザンダンサー(BBLP=2:ハイペリオン+シックル)
→ リファール(BBLP=2:補充なし)
*リファール自身は、何を隠そう、Phalarisを父系とする両親を持つことによる、「同系配合馬」です。ファラリス直仔Pharosの流れをくむネアルコ系の父と、ファラリス直仔Fairwayの流れをくむフェアトライアル系の母を持つのが、リファールの配合のかなめでしょう。
ファロス、フェアウェイは全兄弟(その母はScapa Flow)であり、リファール自身はこの全兄弟クロスを(4×4)の近親配合で得ていることになります。
リファール自身の一流マイラーとしての競走実績(仏G1ジャックルマロワ賞など)は、同系配合馬であることに加え、その全兄弟クロスが奏功していることによるものであろう、と個人的には推察します。
ではその、マイラー型の父から、何ゆえに中距離型(2400m前後で活躍するタイプ)の後継種牡馬が現れるのか?
既存の血統理論では、「母方から、スタミナを内包する種牡馬の血などを継承しているからだろう」という程度の考察で済ませて、それ以上の議論にもっていくことはないし、それ以外の「何か」を用いて議論しようとはしないのが常、です。
私の場合、単純明快に「迂回血ラインを補強しているからである」と答えることができるし、逆に、「迂回血ラインを(多めに)補強できていないファラリス直系の種牡馬は、早晩衰退傾向に陥り、後継子孫を残すことが極めて難しい状況になる」、という仮説を提示することが可能です。
また、「代を経るごとに、距離適性が伸びる」という、様々なファラリス直系の各系統における現象は、おそらく十中八九、迂回血ラインの補強の有無が関わっている、と私は考えています。
それを端的に示しているのが、リファール直仔ダンシングブレーヴ(BBLP=5)と、その後継種牡馬である主要な3頭でしょう。
実は、凱旋門賞馬のダンシングブレーヴが持つ5つの迂回血ラインの内の1つは、上記「主要5頭の種牡馬」ではないラインからの継承です。これについては、TARGETをお持ちの方は各自、血統検索にて確認してみて下さい。
非常にマイナーな血脈ではあるのですが、迂回血を持っているという部分では等しく重要な存在であるものとして、そのラインを加算対象としています。あえてこの記事ではその種牡馬の名前を挙げません。挙げたとしても「ほとんどみんな知らない名前」のはずなので・・・。
ダンシングブレーヴ(BBLP=5:母方からプリンスキロ+ファラモンド+マイナー迂回血の計3ライン加算))
→ コマンダーインチーフ(BBLP=6:母方からシックルの1ライン加算)
→ ホワイトマズル(BBLP=11:母方からハイペリオン×4+ボズワース+プリンスキロの計6ライン加算)
全くの同年(1990年)に生まれた2頭のDブレーヴ産駒。いずれも競走馬としては超一流であったと言えるでしょう。Cインチーフは英ダービー・愛ダービー両方を制覇。
ホワイトMは伊ダービーをレコード勝ち、古馬相手のKジョージ&Qエリザベスでオペラハウスの2着、凱旋門賞ではアーバンシーの2着。
伝統と格式ある英・愛ダービーを制したCインチーフのほうが、競走実績としては当然上、とみるのが筋でしょう。
では、共に日本に種牡馬として輸入され、父として成し得た実績のほうはどうか?
Cインチーフは全般的にダートの大物が多く、芝においては初期の産駒アインブライド(阪神3歳牝馬S:現・阪神JF勝ち)や、ラスカルスズカ(天皇賞・春2着)、イブキガバメント(京都記念2着)などを輩出。
それに対し、迂回血ラインを充分すぎるほど補強していたホワイトMのほうは、天皇賞・春勝ちのイングランディーレ、オークス馬スマイルトゥモロー、菊花賞馬アサクサキングスなどを輩出。
種牡馬としてはどちらも成功した、ということがもちろん言えますが、やはり究極のところ(芝のG1戦連対クラス)における産駒の活躍度は、誰がどう見ても、ホワイトMのほうが確実に上だろう、と言うはずですね。これに関しての異論はないはずです。
同年に生まれた2頭のダンシングブレーヴ直仔が種牡馬となったとき、彼らに対して迂回血ラインによる血統考察手法を用いれば、自ずと、「迂回血ライン」が意味するもの=血統ポテンシャルの真実、が見えてくると言えるでしょう。
blood_max at 23:33│Comments(0)│
│サイアーライン分析