今年もボチボチ考察 芝のRサイアー争い(その1)菊花賞 考察の前置き

2010年10月21日

芝のRサイアー争い(その2)

 昨日の記事はなんだか、「ブログ主旨説明」となってしまいましたが、最近読者になられた方々を一応、意識したものです。

 迂回血ラインとは何ぞや?をまず説明した上で、キングカメハメハの血統背景に迫っていきますと、そもそも「ミスプロ系の種牡馬たち」という存在自体が、「ファラリス直仔、シックルの後継サイアーライン」なんですね。

 ここで、考察に困るポイントが浮上してきます。

 ファラリスの直系子孫にとって、迂回血ライン種牡馬(主な5頭)の存在が底力系の要素となり、母方から代々補強されることが非常に重要な意味を持つのですが、困ったことに、

 「シックルの直系子孫にとって、シックル経由のラインを母方から代々多く補強することで果たして底力要因となっているのかどうか?」

 の解釈の難しさです。

 そもそもの父系先祖=シックルであるキングカメハメハが、父系以外のラインからシックルの血を多数補強することは、度の強い近親配合とはまた違った意味で、「同一祖先の血の重複が過剰となることによる活力の欠如」という面も考慮しないといけないのではないか?と考えるからです。

 実際、ミスプロ系の種牡馬で例を挙げると、

エンドスウィープのBBLP=5(旧解釈では8)

ヘクタープロテクターのBBLP=5(旧解釈では8)

ウォーエンブレムのBBLP=7(旧解釈では10)


 ウォーEの父、Our Emblemは、ダマスカスとトムロルフという種牡馬の血を内包していますが、そのダマスカスもトムロルフも、シックル経由のラインを1つずつ持っています。

 エンドスウィープとヘクターPも、やはり母方にはシックル経由のラインが2つ存在していて、旧解釈では父系を含めたシックルの存在をそのまま迂回血ラインとしていました。そして、

キングカメハメハのBBLP=11(旧解釈では17)

 キンカメが、父系を含め計6つのシックル経由のラインを持っていることが分かるのですが、ネアルコの直系子孫にとって「ネアルコ経由のラインを多く持ち過ぎることによる弊害」を懸念材料としている以上、同じ考察の条件を、シックル直系子孫にも当てはめるべきだろうということで、新解釈でミスプロ系種牡馬と繁殖牝馬のBBLPを算出(つまりシックルのラインは除外)することとし、現在に至っています。


 ・・・とまあ、父系先祖シックルのラインを全て除外しても、キングカメハメハの持つBBLP=11となるのですが、マンハッタンカフェの持つBBLP=11と全くの同数であるということが、私にはとても「単なる偶然」とは思えません。

 元を辿れば同じファラリスの直系子孫だが、片やシックル〜ネイティヴダンサー経由のキングカメハメハと、ネアルコを経由してのマンハッタンカフェが、共に迂回血ライン数を「計11」の値で補強している・・・。

 今年もキンカメの「芝ランキング」でのリーディングサイアー独走は続きそうですが、来年以降の血統勢力図はまたガラリ一変となるのか、ディープインパクト(BBLP=12)の産駒たちなどの動向も、カギを握っていくでしょうね。 


blood_max at 23:57│Comments(0) サイアーライン分析 

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