2020 5月の3歳戦から(その3)第25回NHKマイルC 考察

2020年05月08日

2020 5月の3歳戦から(その4)

 では(その3)より続ける。

5/3 東京5R 3歳未勝利(芝2000m)

1着 レベンティス(母ヴァルホーリングのBLP=10:(7,2,1))

・RRP:127

 鞍上福永騎手の好判断で単騎逃げしての勝利。自身の千m通過時は63秒3で超スローに落とし込んでの展開だが、さすがにこの程度の内容では、次走以降に展望が開けるかは期待しにくい。

 今年から登場したエピファネイア産駒たちは、その多くがサンデーSの4代内クロスを持つタイプで占められており、レベンティスのように「母のBLP」で考察可能なタイプは極めて少数派。

 レベンティス以外ではロードオマージュ、牝馬ではリノキアナの名を挙げることが出来るぐらいで、このブログ的には寂しい限りである(苦笑)。

 上記の母ヴァルホーリングだが、これまでに産んだ仔からは芝の重賞でどうこうという活躍馬は全く出て来ておらず、レベンティスにしても父由来のポテンシャルのほうが支配的な配合という印象。

 またも仮定の話となるが、ヴァルホーリングはキンシャサノキセキと配合すればとても面白そうに思える。今年ブレイクしている同産駒のガロアクリークもルフトシュトロームも、リファールのクロスがかなり奏功しているように感じるが、ヴァルホーリングとキンシャサ〜を配合すればやはり、リファール(4×3)が必然として生じることになるからだ。

 まあ、外野の後ろの方からいくら大声で叫んでも、生産者のオリオンファームさんにこの声が届かなければしょうがないのだが(笑)。

 だがオリオンF生産の現2歳馬に1頭のキンシャサ産駒(バライロノキセキ・牝)がいるので、そんなに無理筋な話ではないと思うし、種付け料も250万円ほどと、現状は比較的安いまま。

 ガロアクリークなどの活躍で今後、キンシャサ自身が種牡馬として再評価されてくる可能性もあるし、この件に限らず、多くの牧場で次の種付けシーズンにキンシャサを相手として検討する状況が増えるのはまず間違いないだろう・・・。


2着 アイブランコ(母自身がターントゥ5A×4a)


3着 ハーツシンフォニー(母クラリネットのBLP=18:(12,3,3))

 この馬は今年1月の中山新馬戦で3着だった時のメモ記事で取り上げて以来となるが、2戦目の東京での大敗(勝ち馬から1秒9差)を除けば、今回を含む残りの3戦はそれなりに勝ち馬と差のない競馬を一応はしている。

 ただまあ、勝ち味に遅いというか成長力そのものも遅いという印象で、とりあえず勝ち上がらなければ注目のしようもないが、いずれ勝ち上がってくれるにしても、4歳以降まで長い目で見続けていくしかないかもしれない・・・。


5/3 京都3R 3歳未勝利(芝1600m)

1着 グレースオブナイル(母自身にノーザンダンサー4×4の近親クロス有り)

・RRP:127


2着 ダノンアンコール(リファール4×4)


3着 グランレミー(ミスプロ4×4)


5/3 京都4R 3歳未勝利(芝2000m)

1着 ストリクトコード(母自身がミスプロ4A×3a)

・RRP:127


2着 ペプチドヒミコ(母ペプチドヒノトリのBLP=13↓:(6↓,4,3↓))

 今回が初出走だったが、大手牧場の生産馬ではないので注目度は当然低く、7番人気の低評価。だが大手牧場で生産の人気サイド2頭が馬券圏外にコケたこともあり、馬連万馬券演出の立役者となった。

 まあ、事前にこの馬を血統的にマークしていればそういう馬券も望めたかもしれないが、さすがに今回は初出走ということでこれが最初の検証、ということになるが(苦笑)。

 勝ったストリクトコードは上記のレースが7戦目で、ようやく掴んだ勝利と言えるが、ペフチドヒミコはこれが初めての競馬で、勝ち馬とはタイム差無しでクビ差のみという内容。

 いきなりの競馬だったにしては、経験馬たちを相手にまったく遜色のない走りをして見せたことに意義があると思える。

 まあ今後すぐ勝ち上がれる保証はないものの、今後しばらくはペプチドヒミコに注目してみたいと思わせるに十分なレース結果だったと言えるかなと。
 

3着 エトヴァス(母サンキュウガールのBLP=10:(7,0,3)なのだが・・・)

 ハービンジャー産駒全般に関しては、あまり深く考察しないようにしている。ハービンジャー自身の個性というか、血統的な主張が母馬よりも強過ぎる印象があると感じているからで、今後もエトヴァスの動向に興味は持てそうにない。

 一応、エトヴァスについて少々言及しておくと、近親には同じく3歳牝馬のクリスティ(父キズナ)がいる。スイートピーSでも2番人気に支持されていた馬だが、4着に終わっている。

 エトヴァスの母の母がクリアーチャンスで、クリスティにとっては3代母にあたる。

 エトヴァスとクリスティの両馬とも、馬主は異なるが苗字は同じなので、おそらく同じ一族の方々での所有ということになるのだろう。



 この続きは(その5)にて。


blood_max at 16:42│Comments(0) 3歳馬 考察 

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