2021年08月

2021年08月30日

2021 8月の2歳戦ほか(その6)

 では(その5)より続ける。

 時系列では逆になるが、まずは日曜の2歳重賞回顧から。

8/29 新潟11R 第41回新潟2歳S(芝1600m)

1着 セリフォス(母シーフロントのBLP=30↓:(18,9↓,3)だが・・・)

・RRP:134=126+8


2着 アライバル(母自身にリファール4×4の近親クロス有り)

・RRP:133=126+7


3着 オタルエバー(サンデーサイレンス4×3)

・RRP:126(レース前に同じ)


 馬券的には何の妙味もない、上位人気3頭で決まってしまったので、こればっかりは儲けが薄くても仕方ないが、個人的に中心視するとしていたクレイドルがブービーという結果には、さすがに落胆を通り越して口アングリーとなってしまった。

 デビュー戦では素質馬のレディナビゲーター(全姉アドマイヤミヤビ)、リアグラシア(半姉リアアメリア)らを負かしていたクレイドルだけに、この負け方はもう、仕上げ方の調整ミスか、馬体にどこか微妙な不具合を抱えているか、ぐらいしか考えつかない。

 レース前は、管理する調教師の名前など全く気にも留めなかったのだが、今年で開業10年目となるという黒岩師について、全くその名を聞いたこともなかった。

 今思えば、ステラヴェローチェの半妹なのにどうして須貝師の元に預託されなかったのか、とても残念でならない。

 まあノーザンFの生産馬ということで、ここまでヒドい負け方をするとは想像を絶する内容なのだが、当然、「虎の穴」的な施設のノーザンファーム天栄へと直ちに戻し、再調整どころか再鍛錬、更なる秘密特訓の数々をこなさねばなるまい(苦笑)。

 厩舎の手腕が全くアテにならない以上、今後の巻き返しはもうそれのみに尽きる。

 
 さて、勝ったセリフォスについても、果たしてこの先トントン拍子に出世するのかどうか、現時点ではまったく信用ならない(笑)。

 ダイワメジャー産駒が新潟2歳Sで馬券に絡みやすいことは事前考察記事でも挙げたが、そこから先々の出世の仕方がどれもこれもマトモではないのも実情。

 そういう意味で今後のセリフォスがどうなって行くか、実に興味深いところかなと。


 スタートで躓いたとかどうとかのスタニングローズは、道中最後方を余儀なくされるも上がり3Fで勝ち馬に次ぐ2位の32秒9を繰り出し、4コーナー11番手から掲示板に載る5着にまでどうにか押し上げた。

 負け組の中では、次走以降に最も期待大な内容だと言っていい。

 2着アライバルは、マイルでは少々距離不足気味で、今後の距離延長でむしろ存在感が増すのではないかと。ただまあ、個人的にはハービンジャー産駒に多くを期待することはないのだが。

 デビュー戦の勝ち方がハデだった割には案外な3着だったオタルエバーだが、やはり初戦ではメンバーレベルに恵まれていただけだろうなと。


 *この時期の2歳重賞にしては珍しく、牝馬の馬券絡みがなかったのはかなり意外な結果だが、クレイドルにしろスタニングローズにしろ、次走以降はやはり「牝馬同士のレース」でどうにか結果を出してもらいたいところ。

 いずれにせよ「母のBLP」で考察可能なタイプについては、今回の結果がどうあれ引き続き、今後の動向にずっと注目をしていきたい。



 この続きは(その7)にて。


blood_max at 20:54|PermalinkComments(0) 2歳馬 考察 

2021年08月28日

第41回新潟2歳S 考察

 久々に重賞の考察となるが、この時期の2歳馬は人間で言えばまだせいぜい中学生から高校生になるかどうか程度の若さ。

 あくまでも将来的にどの程度やれそうか?というのが個人的な見立てとしての注目度合いとなる。ただ馬券を当てたいだけ、という方はどうかお引き取りを。


8/29 新潟11R 第41回新潟2歳S(芝1600m)

1.セリフォス(母シーフロントのBLP=30:(18,9,3)だが・・・)

・RRP:126

 この馬の1歳上の半兄にフォルテデイマルミ(父オルフェーヴル)がいるが、先日も1番人気で11着と周囲の期待を大きく裏切った。

 母シーフロントの持つ迂回血ライン継承度(=BLP)は上記のように30と豊富なのだが、同時にネアルコ血脈も過多気味(計12ラインの継承)で、それが牡馬にとっては出世の妨げになりかねない、と過去記事で再三にわたり指摘してきた。

 セリフォスの父ダイワメジャーもどちらかというと母の迂回血の豊富さよりも、ノーザンダンサー血脈を強調可能なタイプの繁殖牝馬との相性のほうが良く、母の迂回血がアテに出来ない種牡馬。

 ただ、この時期から仕上がり早の産駒を出すのがDメジャーの特徴でもあり、過去の新潟2歳Sにおいても上位好走馬をそれなりに輩出している(’19年2着ペールエール、’17年1着フロンティア&2着コーディエライト、’15年3着マコトルーメン)。

 と言うワケで、先々の出世自体はすこぶる怪しいタイプであっても(苦笑)、この時期ならどうにかなるということで今回、一応は注目馬とする。


2.クレイドル(母オーマイベイビーのBLP=23↓:(12,9↓,2↓))

・RRP:126

 半兄のステラヴェローチェに関しては、どれだけ人気を下げようとも常に注目馬として取り上げてきたが、今年の日本ダービーでも個人的には留飲を下げる好結果だった。

 当然、父が替わっても「母の豊富なBLP」が常に当ブログの注目対象となるので、クロフネ産駒となるこの妹のクレイドルについても今回のみならず、先々まで注目対象となる。

 前日段階で単勝4番人気あたりと、兄同様にさほど人気にはならない様相だが、個人的にはそのほうが都合よく、単勝をはじめ各馬券で高配当を期待したいところ。


3.ウインピクシス(ヘイロー4A×5a)

・RRP:128

 特にコメントなし。


4.タガノフィナーレ(ヘイルトゥリーズン5A×5a、且つサンデーサイレンス4×3)

・RRP:124

 逃げてどこまで粘れるか?というところだろうが、展開に恵まれれば3着程度も?


5.スタニングローズ(母ローザブランカのBLP=15↓:(6↓,4,5↓))

・RRP:126

 全姉にして7歳上の長女にバンゴールがいたが、芝重賞では好結果を残すまでには至らなかった。半姉にロサグラウカ(父ルーラーシップ)もいるがやはりOP昇級までが精一杯だった。

 そんな感じでこの妹もやや不安要素アリ、な印象はなくもないが、いずれ牝馬同士のレースでなら重賞でも、と先々に期待。

 栗東での坂路調教の内容もまずまずなので、上手く立ち回って上位好走があっても。


6.オタルエバー(サンデーサイレンス3×4)

・RRP:126

 新潟の新馬戦は今回と同舞台のマイル戦、しかも2着以下を約7馬身(0.7秒差)も引き離しての圧勝劇と、そりゃ今回も上位人気になるわな、と。

 ただ初戦で走り過ぎた反動もやや懸念されそうなところなのと、兄や姉たちに2勝以上のレベルの馬が1頭もいないのは若干のケチのつけどころかなと。

 まあ初戦並みに走れれば、自ずと好結果が間違いなさそうなのは確かだが。


7.クラウンドマジック(ヘイルトゥリーズン5A×6a,且つサンデーサイレンス4×4)

・RRP:126

 新馬戦では上がり3F・メンバー最速の34秒3を繰り出して、4コーナー10番手から前の馬たちを一気にごぼう抜きでの勝利。

 走破タイムの1分36秒0は持ち時計としては平凡に映るが、今回も展開がハマれば或いは前走の再現も?


8.アライバル(母自身にリファール4×4の近親クロス有り)

・RRP:126

 ルメール騎手の継続騎乗もあって、前日段階でも圧倒的な1番人気の様相だが・・・。カナリキケンな匂いがしてきますな(苦笑)。

 確かに、初戦で負かしたメンバー中の実に3頭が次走ですぐに勝ち上がっており、勝てていない馬にしても素質馬のマイシンフォニーと、前走でハイレベルな相手たちに勝っていたワケだが。

 まあ勝ち時計の1分36秒8は稍重馬場に加えて超スローの展開(千m通過時62秒7)もあってのもので、時計の遅さだけでレベルを測れないと言えばそうなるにしても・・・。

 個人的に、人気サイドのハービンジャー産駒がコケまくるシーンを何度となくこれまでもチェックしてきているので、アライバルも全幅の信頼は置けないタイプと睨んでいるが。

 まあ勝たれたら降参するしかないが、速い時計での勝負になった場合には少々疑問かなと。


9.キミワクイーン(ストームキャット3×5)

・RRP:124

 特にコメントなし。


10.サイード(母セレブラールのBLP=14:(6,3,5))

・RRP:122

 小倉の芝1200m戦でデビューしているのでそのレースは見ていなかったが、半姉にはアーリントンCを勝ったイベリス(父ロードカナロア)がいるなど、マイル対応も全く問題ない母系。

 こちらはキズナ産駒でもあり、むしろ今回の距離延長こそ本来向いているはずの舞台だとしてもおかしくない。

 人気はまずなさそうなので馬券妙味としても面白い存在。薄めでも買い目に少々。


11.コムストックロード(母ニシノムーンライトのBLP=8:(3,1,4))

・RRP:121

 この馬はサイードとは逆に、1400m以下のほうが向いていると見る。


12.グランドライン(母自身にヒズマジェスティ4×4の近親クロス有り)

・RRP:128

 デビュー戦で福島芝1800mを逃げ切り勝ちしているが、自らの千m通過時は63秒7と超〜ユルユルな逃げで、今回のマイル戦にはまず直結しない内容だと思われる。

 今後とも1800m以上の距離のほうが合っていると見た方がのではないか・・・。



 *まとめると個人的な最注目馬はクレイドルで当然中心視、あとは連下候補でセリフォス&スタニングローズを人気サイドの馬とワイドなどで絡める。

 穴馬としてはキズナ産駒のサイードにも少々注目、といったところかなと。


blood_max at 20:52|PermalinkComments(0) 2歳馬 考察 

2021年08月25日

2021 8月の2歳戦ほか(その5)

 では(その4)より続ける。

8/21 札幌1R 2歳未勝利(芝1800m)

1着 アンビション(母父自身にノーザンダンサー4×4の近親クロス有り)

・RRP:125


2着 ジョーカーブラウン(ノーザンダンサー4A×6a)


3着 トップスティール(母モアスマイルのBLP=14:(11,2,1))

 この馬の兄や姉にはマトモな活躍馬はいないものの、近親馬に目を向けてみると、かろうじて2頭だけ、芝の重賞級にまで出世した存在がある。

 母のモアスマイルの全姉となるのが、2002年のオークス馬スマイルトゥモローで1頭目、更にモアスマイルの半姉であるスマイルコンテストが産んだ仔にクリールカイザー(2014年アルゼンチン共和国杯2着、2015年アメリカJCC1着)が2頭目。

 トップスティールはカレンブラックヒル産駒ということもあってか、デビュー戦は札幌の1500m戦という中途半端な距離を使われていたが、オークス馬を伯母に持つことからも、マイル未満の距離より今回の1800mや2千m戦ぐらいのほうがむしろ合っているように思われる。

 管理するのが44歳の若手調教師、深山師という人物だが、今年でまだ開業3年目ということで正直、その調教手腕は未知数というか、あまりアテにしづらい印象。

 今回の3着入線を契機に、今後とも芝1800m戦を中心に使い続けてもらいたいが、すんなり勝ち上がれないままだと短距離路線に戻したり、ダートを試したりしてしまいそうで(苦笑)、もうしばらく様子見が必要かな、と。


8/21 小倉9R 3歳上牝1勝C・都井岬特別(芝2000m)

1着 イリマ(母ヴェントスのBLP=13↓:(8↓,2,3))

・RRP:130=127+3

 キズナ産駒全般に関しては、これまでも再三再四、体質が安定してくるまでは成績の浮き沈みが激しいタイプが多い、との見解を示してきた。

 イリマ自身は先月の小倉での初勝利から2連勝と、軽い芝の良馬場なら安定して走れるメドがつき、今後更なる体質の安定が見込めれば牝馬限定重賞での好走もいずれ視野に入ってくるものかと。

 その一方で、同じキズナ産駒の3歳牝馬パタゴニアはダノンファンタジーの半妹となる良血馬ではあるが、やはり体質的にまだまだ不安定な状況のようで今回、2番人気で5着に敗れた。

 パタゴニアがこの先いずれ良くなるとしても、芝重賞でどうこうとなるのはおそらく4歳以降になってからだろう・・。


8/22 新潟5R 2歳新馬(芝1800m・稍重)

1着 シンシアウィッシュ(母自身にノーザンダンサー3×5の近親クロス有り)

・RRP:128


2着 イルチルコ(母ルシルクのBLP=9↓:(2,3↓,4↓))


3着 エテルナ(母自身にシアトルスルー2×4の近親クロス有り)


8/22 新潟1R 2歳未勝利(芝1800m・稍重)

1着 サンカルパ(ミスプロ4A×4a)

・RRP:125


2着 マリネロ(母父自身にノーザンダンサー3×4の近親クロス有り)


3着 セイウンシデン(ミスプロ4×5・4)


8/22 新潟4R 3歳牝・未勝利(芝1600m・稍重)

1着 ララヴァンド(母パープルセイルのBLP=10:(6,3,1))

・RRP:123


2着 ホウオウマルゴー(母のBLP=・・・現状保留中)


3着 バクラヴァ(ミスプロ4×4)


8/22 新潟6R 3歳未勝利(芝2000m・稍重)

1着 スフリエール(母グレナディーンのBLP=11↓:(9↓,1↓,1))

・RRP:127


2着 ボーンジーニアス(母自身にノーザンダンサー4×4の近親クロス有り)


3着 エシカル(母自身にノーザンダンサー2×4の近親クロス有り)


8/22 新潟10R 3歳上2勝C・阿賀野川特別(芝2200m)

3着 レイオブウォーター(母ノーブルジュエリーのBLP=20↓:(12↓,2,6↓))

・RRP:130=127+3(レース前に同じ)

 古馬より3キロ軽い斤量54キロでありながら、7歳と6歳の古馬に先着を許してしまうという痛い敗戦。まあ勝たれたモクレレは良血ではあるが・・・。

 そもそも過去のレースで牝馬にタイム差なしの2着惜敗で連敗していたのがケチの付け始めだったのだが(苦笑)、ここでも足踏み状態が続くと3歳のうちに重賞級にまで到達〜というのはかなり厳しい様相となってきた。

 こうなったら4歳以降の出世に期待するしかないか・・・。


8/22 札幌5R 2歳新馬(芝1800m)

1着 スカイフォール(ヌレイエフ4×3)

・RRP:128


2着 メイケイバートン(ヌレイエフ4×4)


3着 レッドランメルト(ヘイロー3×5・4)


8/22 札幌11R 第57回札幌記念(芝2000m)

1着 ソダシ(母父自身にノーザンダンサー4×4の近親クロス有り)

・RRP:177=128+9+8+(8+3)+(8+3)+10



 この続きは(その6)にて。


blood_max at 22:02|PermalinkComments(0) 2歳馬 考察 | 3歳馬 考察

2021年08月18日

2021 8月の2歳戦ほか(その4)

 では(その3)より続ける。

*BLP:Bypass-blood Line Point の略記。母自身のBLPとは、(母父、母の母父、3代母)の3頭それぞれが持つ迂回血ライン継承度の総和を指す。詳細はパソコンからの閲覧で「ブログ主旨説明・他」のカテゴリ記事を参照願いたい・・・。


8/15 新潟5R 2歳新馬(芝1800m・稍重)

1着 ユキノオウジサマ(母ユキハナのBLP=20:(11,3,6))

・RRP:128

 単勝1.4倍に支持されていた良血馬ダンテスビューを尻目に、三浦騎手騎乗のドレフォン産駒ユキノオウジサマ(12番人気)がまんまと逃げ切り勝ち。

 千m通過時は63秒0で、逃げの展開が完全にハマった格好となった。ただ、こんなどスロー競馬で勝てたとしても、次走以降で真の実力が問われることになるだろう。

 母のユキハナに関しては、ユキノオウジサマが初仔となるのでこれまで考察対象になったことは当然ない。

 母父マンハッタンカフェのBLP=11、母の母父メジロマックイーンのBLP=3、3代母ケイシュウミリオンのBLP=6、と算出されるので、ユキハナ自身の持つBLPの合計は20、ということになる。

 断っておくが、2代母セイランクイーン自身はリマンド(3×3)の強烈な近親クロスを持っているものの、これはセイランクイーン自身で「自己完結」しているクロス要素であり、ユキハナ自身にとっての4代内クロスとはみなされない。

 ユキハナ自身は、父マンハッタンカフェからリマンドの血は一切継承しておらず、父方と母方の双方で「共通する先祖」に該当しないからである。

 それはさておき、ユキノオウジサマが今後、果たして「芝の重賞級」にまで出世するのかどうか、とりあえずしばらくは「長い目」で見守りたい(苦笑)。

 先週のモズナガレボシのような「実例」もあるので、ね・・・。


2着 ダンテスビュー(母自身がノーザンダンサー4A×4a)


3着 ミナモトフェイス(母自身がミスプロ4A×3a)


8/15 新潟3R 2歳牝・未勝利(芝1600m・稍重)

1着 リアグラシア(ミスプロ3A×6a・5)

・RRP:123


2着 ショウナンアメリア(ストームキャット3×4)


3着 ニシノラブウインク(ヘイルトゥリーズン5A×5a、且つサンデーサイレンス4×3)


8/15 札幌5R 2歳新馬(芝2000m)

1着 ホウオウプレミア(母アドマイヤテンバのBLP=16↓:(6↓,4,6↓))

・RRP:130

 母アドマイヤテンバがこれまでに産んだ仔はほとんど活躍していないが、長女のアドマイヤローザは父がハービンジャーなので、両親がノーザンダンサー直系となり「同系配合馬」の扱い。

 父がキンカメに替わった半兄のアドマイヤキングは新馬勝ち後に低迷し、4歳半ばにして登録抹消に追い込まれている。

 ということで、まったく参考にならない兄姉だが、弟のほうは父がロードカナロアに替わったことで出世の仕方がどうなるか、今後とも興味深い。

 新馬戦では2千mをこなせたが、重賞レベルでもこなせるかどうかはまた別の話。個人的にはマイルから1800mの範囲内なら重賞でも大丈夫のように思うが、どうなるか・・・。


2着 サンストックトン(母父自身にノーザンダンサー4×4の近親クロス有り)


3着 ストキャスティーク(サンデーサイレンス3×4)


8/15 札幌10R 3歳上1勝C・石狩特別(芝1800m)

1着 プラチナトレジャー(母ホワイトエレガンスのBLP=17↓:(6↓,4,7↓))

・RRP:128=125+3

 昨年の未勝利勝ち以降から注目していたものの、重賞ではことごとく期待を裏切られた(苦笑)。今後とも、重賞でどうこうとなるにはまだまだ遠いが、4歳以降まで長い目で。


8/15 札幌12R 3歳上2勝C・藻岩山特別(芝2000m)

1着 ソーヴァリアント(ヘイルトゥリーズン5A×5a)

・RRP:133=127+3+3


8/15 小倉5R 2歳新馬(芝1800m・稍重)

1着 ドグマ(ヘイルトゥリーズン5A×4a)

・RRP:128


2着 ヒドゥンヒルズ(母自身がノーザンダンサー5A・5×3a)


3着 スパイダーバローズ(母自身がノーザンダンサー5A×4a)


8/15 小倉11R 第57回小倉記念(芝2000m)

1着 モズナガレボシ(母モズフリムカナイデのBLP=17↓:(9,3,5↓))

 格上挑戦ということもあって当然人気は下位(6番人気)だったが、軽ハンデ53キロの恩恵を活かしての勝利。

 おそらく、「グランプリボスの産駒が2千mの重賞で?」という疑問形が多くの競馬ファンたちの脳内をよぎったことだろう。

 人気サイドだったヴェロックスやファルコニアが共に不甲斐なさ過ぎたとも言えるし、ハンデのみならず展開に恵まれた感も多々ある。

 まあハンデ戦とは言え重賞を勝った以上、今後の重賞では斤量を背負うほうの立場になるから、そこでまた結果を出せるかどうかが、血統検証の上では最重要となる。

 「(迂回血)のアシストを豊富に得た牝馬が、芝重賞級の仔を産む母となる」と、このブログのヘッダ部分に記載してあるとおり、通常の斤量を背負った重賞で連対してこそ、母のモズフリムカナイデに対する「真の親孝行」だと言えるだろう・・・。



 この続きは(その5)にて。

blood_max at 21:59|PermalinkComments(0) 2歳馬 考察 

2021年08月16日

2021 8月の2歳戦ほか(その3)

 では(その2)より続ける。

8/14 新潟5R 2歳新馬(芝1600m・稍重)

1着 ミント(サンデーサイレンス4×3)

・RRP:126


2着 ティーライトニング(母シャイナムスメのBLP=・・・)


3着 ヒメゴゼン(母マイネプリンセスのBLP=18↓:(11↓,3,4↓)だが・・・)


8/14 新潟2R 2歳未勝利(芝1800m・稍重)

1着 ラーグルフ(サンデーサイレンス4×4)

・RRP:125


2着 ミスボニータ(クラフティプロスペクター4×4)


3着 ラクスバラディー(ネイティヴダンサー6A×6a)


8/14 札幌10R 2歳OP・コスモス賞(芝1800m)

1着 トーセンヴァンノ(母トーセンソニアのBLP=20↓:(12,6,2↓))

・RRP:124=119+5(特例措置によるポイント付与)

 何となんと、デビューから3戦して未勝利だった馬がオープン特別戦で勝利。こういう事例でのレース実績ポイントの付与方法は全く想定していなかったので、苦肉の策として、1200m戦での未勝利勝ちポイント相当に今回のオープン勝ちポイント(マイル以上の距離で5Pを付与)を足した値としている。

 トーセンヴァンノはデビューから3戦を芝1200m戦で使われていたため、当ブログの規定により考察対象にはなっていなかった。

 それが未勝利馬の立場のままで、しかも600mも距離を一気に延長してのレースに挑み1勝馬相手に勝ってしまうというのはさすがに想定外。

 こんな事なら、デビュー戦からマイル以上の距離を経験させればいいじゃねえか!と、陣営に文句のひとつも言いたくなるが(苦笑)、陣営にしてもタナボタ的な勝利が転がり込んだとニンマリしているのではないか・・・。

 とは言え6頭立ての少頭数で、レースレベルそのものが低いという可能性もあり、次走以降でも結果を出し続けないと今回の勝利自体が意味を無くしかねない。

 今回の勝利がまぐれではないことを、陣営が今後とも証明する必要があるだろう・・・。


2着 エーティーマクフィ(母テンシンランマンのBLP=12↓:(8↓,1,3))

・RRP:119

 こちらの2着馬もデビューから2戦は芝1200mで、今回が初の芝1800m戦。まあ今回は少頭数ということもあり、やはり次走以降でどうなの?となりそうで。


3着 フィフティシェビー(全姉妹クロス3×3)

・RRP:125

 一応、芝で勝ち上がっているが、タピット産駒ということで血統的に見てもダート馬っぽさがかなり強い印象。

 函館・札幌のような洋芝100%の馬場ではまあまあ走れても、今後、野芝優位の軽い馬場でのレースとなった場合にズルズルと苦戦を続けるとしてもおかしくない感じだが・・・。


8/14 札幌1R 2歳未勝利(芝1800m)

1着 レッドラディエンス(母父自身にセクレタリアト3×4,且つバックパサー4×4のW近親クロス有り)

・RRP:125


2着 マイネルシーマー(ヘイロー4A×5a、且つサンデーサイレンス3×4)


3着 セイウンプラチナ(母自身がノーザンダンサー3A×4a)



 この続きは(その4)にて。


blood_max at 21:26|PermalinkComments(0) 2歳馬 考察