2020年07月

2020年07月30日

2020 7月の2歳戦+3歳戦(その8)

 では(その7)より続ける。

7/25 札幌6R 3歳未勝利(芝2000m)

1着 ユークレース(ノーザンダンサー4×4)

・RRP:127


2着 ネオストーリー(母シープシャンクスのBLP=17↓:(12,3,2↓)なのだが・・・)


3着 シュルシャガナ(サンデーサイレンス3×4)


7/25 札幌9R 3歳上1勝C・利尻特別(芝2000m)

1着 マイネルソラス(ヘイロー4A×5a)

・RRP:130=127+3


2着 ダノンセレスタ(母自身にミスプロ4×3の近親クロス有り)

・RRP:127


3着 クロスザルビコン(母自身にミルリーフ5×3の近親クロス有り)


7/25 新潟7R 3歳未勝利(芝1800m)

1着 カイザーライン(サンデーサイレンス4×3)

・RRP:125


2着 ブラインドデート(母自身にノーザンダンサー4×4の近親クロス有り)


3着 フェルマーテ(ヘイルトゥリーズン5A×5a、且つサンデーサイレンス3×4)


7/25 新潟9R 3歳上1勝C・燕特別(芝2400m)

1着 エンデュミオン(ヘイルトゥリーズン5A×5a、且つマキャヴェリアン3×3)

・RRP:130=127+3


2着 メラーキ(母父が非ファラリス直系の為、考察外)

・RRP:127


7/25 新潟12R 3歳上1勝C(芝1600m)

1着 ツルネ(母アクセレランのBLP=18:(7,2,9))

・RRP:126=123+3

 「父メイショウサムソン×母父アグネスタキオン」の見た目配合での組み合わせが好相性になる根本的理由については、過去記事で再三再四述べているのでここでは割愛する。

 前走、クラスが上がって初となる古馬たちとの対戦では52キロの斤量を活かせずに終わったが、クラス慣れした今回はすんなり対応し勝ち上がった。

 これで秋以降の3歳牝馬重賞路線に向けて参戦のメドが立ち、短期放牧で英気を養うことも可能となった。関東馬なのでおそらく紫苑Sへの出走を目標に調整されるものとみている。


2着 カレンシュトラウス(ノーザンテースト4×4)

・RRP:123


7/26 札幌5R 2歳新馬(芝1800m)

1着 バスラットレオン(母自身がノーザンダンサー4A×5a・5、且つAhonoora 3×4)

・RRP:128


2着 モリノカンナチャン(母自身にヘイルトゥリーズン3×5の近親クロス有り)



3着 ポルトヴェッキオ(母自身のBLP=現状、算出保留中)


7/26 新潟5R 2歳新馬(芝1800m)

1着 ドゥラヴェルデ(母自身にノーザンダンサー4×4の近親クロス有り)

・RRP:128


2着 レッドルーベンス(母自身にMy Bupers 4×3の近親クロス有り)


3着 ゲンパチリベロ(サンデーサイレンス3×4)


7/26 札幌4R 3歳未勝利(芝2000m)

1着 シャムロックヒル(母父自身にミスプロ3×4、且つニジンスキー5×3のW近親クロス有り)

・RRP:127


2着 バルバレスコ(ノーザンダンサー5×3)


3着 スマイルガール(母父が異系の為、考察外)


7/26 新潟2R 3歳未勝利(芝1600m)

1着 グラニータ(ヘイルトゥリーズン5A×5a、且つサンデーサイレンス4×3)

・RRP:123


2着 ロードライトニング(母自身にヘイロー4×4の近親クロス有り)


3着 グローバリズム(ミスプロ4×4)


7/26 新潟4R 3歳未勝利(芝2000m)

1着 コトブキテティス(母父自身にノーザンダンサー4×4の近親クロス有り)

・RRP:127


2着 ラズルダズル(ノーザンテースト4×4)


3着 ブライトアイズ(母自身がノーザンダンサー4A×3a、且つSpecial 4×4)


7/26 新潟8R 3歳上1勝C(芝2000m)

1着 シャレード(ノーザンダンサー4×4)

・RRP:127=124+3


3着 フローズンスタイル(サンデーサイレンス4×3)


7/26 新潟9R 3歳上2勝C・糸魚川特別(芝1800m)

1着 レイパパレ(母シェルズレイのBLP=・・・)

・RRP:132=126+3+3

 全姉にオーキッドレイ&カアナパリビーチ、全兄にシャイニングレイなどが存在するが、これらを産んだ母シェルズレイはネアルコ経由のライン継承が計16もある典型的な「ネアルコ血脈過多」の懸念材料を持つ繁殖牝馬であると位置づけている。

 こういう明確な欠点を抱える繁殖牝馬の仔は、すんなりと重賞を制覇するような出世コースを辿るタイプには育ちにくい。

 実際、長女オーキッドレイは牝馬重賞での連対実績がないまま引退したし、次女のカアナパリビーチもデビューから3戦したのみで登録抹消となってしまうなど、配合上の難点が垣間見える。

 兄のシャイニングレイこそCBC賞を勝っているものの1200mの重賞であり、本来この配合の特徴からは中距離路線がベストとなるはずで、配合的に成功したとは受け止めにくい。

 そういった姉や兄を持つレイパパレはデビュー戦から順調に3連勝中だが、今後の重賞挑戦ですんなり連対するのかどうか、結果を出せるまで見解を保留することとしたい。


 *7月分のメモ記事はこれにて終了。


blood_max at 22:19|PermalinkComments(0) 2歳馬 考察 | 3歳馬 考察

2020年07月28日

2020 7月の2歳戦+3歳戦(その7)


 では(その6)より続ける。


7/25 新潟5R 2歳新馬(芝1600m・稍重)

1着 リフレイム(アンブライドルド4×4、且つストームキャット4×4)

・RRP:126

 通常、このブログでは上記のような4代内近親クロス要素を(しかもWで!)持つ配合タイプの馬については、いちいちその良し悪しを言及しない方針なのだが、米3冠馬アメリカンファラオの産駒ということなので、例外的に言及しておきたい。

 アメリカンファラオはミスプロ直系(更に言えばアンブライドルド直系の)種牡馬だが、上記のリフレイムのように、Aファラオ産駒全般について言えることとしてまず、「とりあえずは1度、芝レースを使ってみる」という育成方針を所有オーナーや預託先の調教師が持つことが極めて重要、だろうと考える。

 その昔、日本の競馬界においてミスプロ系種牡馬が導入された当初は、その産駒たちを「とりあえずはダートで使うのが妥当だろう」などといった感じの風潮が蔓延していた。

 だが、フォーティナイナー直仔のエンドスウィープが種牡馬として導入されたあたりから、そういったミスプロ系種牡馬の産駒たちに対する固定観念=「ダートで使えばまず間違いないんじゃね?」という意識が徐々に打破されていき、積極的に芝レースで使う調教師が出始めて以降、芝の重賞でバンバン活躍するタイプ(その筆頭格の1頭がアドマイヤムーンだろう)が出現していった。

 一時期まで日本中に蔓延していた「ミスプロ系=単なるダート血統」という著しいまでの差別的な固定観念・既成概念の打破により、その後のキングマンボ直系種牡馬の産駒たちの活躍が現在のロードカナロアやルーラーシップなどのミスプロ直系種牡馬たちの台頭につながっている。

 当方自身、2006年あたりから「迂回血ライン」の概念を軸に血統考察をしていくようになった当初、個人的にはミスプロ系をダート血統などと決め付ける世間一般の風潮に対しては、甚だしいまでの違和感しか持てなかった。

 そもそも、ミスプロ系種牡馬たちの直系父祖であるシックルは「ファラリスの直仔」であり、ファラリス直系の「孫」であるネアルコ(とその直系子孫たち)と全く同様に、ファラリス直系の子孫であればこそ、現代においてもその繁栄を極める立場になることが出来ているのである。

 ついつい長い文章になってしまったが(苦笑)、そういう理由から、アメリカンファラオの産駒たちに対しても「まずは芝を使ってみるべき」ということになる。

 もう1頭、既に話題になっているアメリカンファラオの産駒で、新馬戦からダートでしか使われていないカフェファラオがいるが、このカフェファラオについても「1度でいいから、芝レースを使ってみるべき」という見解を当てはめる。

 大井でのジャパンダートダービーでは1番人気に支持されながら7着に敗れてしまったが、むしろこの敗戦を良い機会として、芝レースで走る姿を是非見てみたいところ。

 「芝はやっぱりダメ」となるなら、それはそれでダート路線に戻せばいいだけの話である・・・。


2着 ギャリエノワール(サンデーサイレンス3×4)


3着 スターリーアイズ(ヘイルトゥリーズン5A×5a、且つサンデーサイレンス3×4)


7/25 新潟2R 2歳未勝利(芝1800m・稍重)

1着 ワンダフルタウン(母シーオブラブのBLP=14↓:(10↓,2,2↓))

・RRP:125

 この馬は既に言及済みだが、2戦目にしてしっかり勝ち上がった。しかも稍重馬場で1分46秒5という超絶の2歳レコードを計時するというオマケ付き。

 2着馬はおよそ8馬身(1.3秒差)も引き離しており、逆に今後への反動が心配されるほどの強い勝ち方ではあるが、陣営においてはしっかりとケアしてもらい、今後の成長へと導いてもらいたいところかなと。


2着 ヴォワドアンジェ(母自身にセクレタリアト3×4の近親クロス有り)


3着 コスモカルティエ(ノーザンダンサー4A×5a)


7/25 札幌1R 2歳未勝利(芝1800m)

1着 ウインルーア(サンデーサイレンス4×3)

・RRP:125


2着 アークライト(母自身にノーザンダンサー3×3の近親クロス有り)


3着 ギャラントウォリア(母マルバイユのBLP=20↓:(10,2,8↓)なのだが・・・)

 前走の新馬戦で2着時に、既にメモ記事で言及済みだが「やっぱりな〜」という印象。父スクリーンヒーローは自己主張が強くクセ者、と述べたとおり、母自身の配合の良さを活かせない印象(苦笑)。

 これはもうハービンジャーと同格レベルで、今後ともスクリーンヒーロー産駒に対しては「母のBLP」で考察可能なタイプでも一歩引いた目線を向けるしかないかな・・・、と。



 この続きは(その8)にて。


blood_max at 21:37|PermalinkComments(0) 2歳馬 考察 | 3歳馬 考察

2020年07月24日

2020 7月の2歳戦+3歳戦(その6)

 では(その5)より続ける。


7/19 函館5R 2歳新馬(芝1800m)

1着 ピンクカメハメハ(母タバサトウショウのBLP=7↓:(4↓,2,1))

・RRP:128

 半姉に名牝スイープトウショウ(秋華賞・宝塚記念・エリ女杯で優勝)がいるが、年齢差は17歳も離れており、姉の活躍当時と現在とでは周囲に存在する血統勢力図が全く異なるので姉の成績は一切参考にならない。

 むしろ参考になどすべきでなく、迂回血の概念からは現代においてどれだけ「不利な母の配合なのか」という視点で見ていく必要があると感じている。

 まあ父リオンディーズもシーザリオの仔なので種牡馬として期待されるのは当然だろうが、兄エピファネイアも含めライバルも多いのだから前途は多難だろう。

 幸先よく新馬勝ちを決めた(しかも2着馬に4馬身差の完勝)ものの、単純に負かした面々がショボいレベルなだけかもしれず、現時点で高評価するのはまだ早いだろうと。


2着 ゾディアックサイン(サンデーサイレンス4×3)


3着 ルミナスゲート(ノーザンダンサー4A・4×4a)


7/19 阪神5R 2歳新馬(芝2000m)

1着 ラーゴム(母自身がミスプロ5A×4a、且つファピアノ4×4)

・RRP:130


2着 ビップランバン(母シェリールのBLP=7:(4,2,1))


3着 レッドジェネシス(母自身がノーザンダンサー3A×3a)


7/19 福島5R 2歳牝・新馬(芝1800m)

1着 オレンジフィズ(サンデーサイレンス4×3)

・RRP:128


2着 メイサウザンアワー(母自身にヌレイエフ4×3の近親クロス有り)


3着 スウィートブルーム(ヘイロー4A×5a)


7/19 福島2R 2歳未勝利(芝1800m)

1着 リーブラテソーロ(ミスプロ4A×5a)

・RRP:125


2着 アルバトリア(母自身がナスルーラ5A×5a、且つノーザンダンサー4×4の近親クロス有り)


3着 コスモコラッジョ(母マイネフェリックスのBLP=23↓:(11↓,9↓,3↓))

 新馬戦ではダート短距離を使っていたが芝の良馬場に替わって3着と、次走以降にメドが立った格好。まあ兄弟や近親に芝重賞級の活躍馬がいないのであまり楽観視しにくいものの、まずは8月のローカル開催のうちに勝てればいいが。


7/19 函館6R 3歳未勝利(芝2600m)

1着 リアンティサージュ(母自身にミスプロ3×4の近親クロス有り)

・RRP:127


2着 タイミングハート(ノーザンダンサー5×3)


3着 ガニュメデスレイ(サンデーサイレンス4×3)


7/19 函館8R 3歳上1勝C(芝1800m)

1着 メリディアンローグ(母ジョリージョコンドのBLP=31:(10,8,13)だが・・・)

・RRP:126=123+3


3着 クリノブレーヴ(リファール5×3)

・RRP:127


7/19 阪神6R 3歳未勝利(芝1600m)

1着 ワールドスケール(サンデーサイレンス4×3)

・RRP:123


2着 アドマイヤパンドラ(母自身にミスプロ4×4、且つニジンスキー4×4のW近親クロス有り)


3着 ディライラ(ヘイルトゥリーズン5A×5a、且つサンデーサイレンス4×3、及びサドラーズウェルズ4×3)



 この続きは(その7)にて。


blood_max at 15:24|PermalinkComments(0) 2歳馬 考察 | 3歳馬 考察

2020年07月20日

2020 7月の2歳戦+3歳戦(その5)

 個人的には土日ともに一切競馬に手を出さなかったのだが、函館記念も中京記念も3連単が300万円超えとは、もし手を出していたらかすりもしなかったはず。

 ただ、中京記念に関してだけ少々述べさせてもらえば、

2着 ラセット(母ナンヨーサフラウアのBLP=13↓:(7,3,3↓))

3着 エントシャイデン(母ルシュクルのBLP=11:(5,3,3))

 となり、6番人気のラセットと9番人気のエントシャイデンのワイド、13−18の買い目を買っていれば37.5倍もついており、3連単よりもこのワイド馬券を逃したことのほうが個人的にはよっぽど「痛恨」となるのだが(苦笑)。

 どちらも既に5歳馬で、それぞれ3歳時までに考察記事にしたことがあるだけだが、「母自身の迂回血ライン継承度(=BLP)」で考察可能なタイプは、4歳以降の古馬になってからも常にマークすべき存在であり、ことにそれが重賞出走の場合、今回のようにマークをしないときに限って激走されてしまうという憂き目に遭ってしまうケースが多々起きるのである・・・。


 では(その4)より続ける。

7/18 福島5R 2歳新馬(芝1800m・稍重)

1着 アオイゴールド(ヘイルトゥリーズン5A×4a)

・RRP:128


2着 アラモードバイオ(ロベルト3×5)


3着 ファビュラスノヴァ(ノーザンテースト4×4)


7/18 函館1R 2歳未勝利(芝1800m)

1着 ウイングリュック(母自身にリファール4×4の近親クロス有り)

・RRP:125


2着 ニシノカグラ(サンデーサイレンス4×3)


3着 マリノブロッサム(母自身にAhonoora 4×4の近親クロス有り)


7/18 函館6R 3歳未勝利(芝1800m)

1着 ヤマニンプティパ(母自身がノーザンダンサー3A×3a)

・RRP:125


2着 ココニアル(母自身がヘイルトゥリーズン4A×4a、且つノーザンダンサー4×4)


3着 アントルラッセ(ミスプロ4×4)


7/18 函館8R 3歳上1勝C(芝2600m)

1着 コスモジェミラ(母自身にミスプロ3×4の近親クロス有り)

・RRP:130=127+3


2着 アーリンアーリン(ミスプロ4×4)


7/18 福島9R 3歳上1勝C・いわき特別(芝2000m・稍重)

1着 プリマヴィスタ(母サンヴァンサンのBLP=20↓:(9,4↓,7↓))

・RRP:130=127+3

 前走青葉賞では13着と大敗してしまったが、まあ今後とも地味にゆっくり、それなりに出世していくと思われる。

 この馬も上記のラセットやエントシャイデンのように、5歳以降になって「忘れた頃」に重賞で馬券絡みがあってもおかしくないだろうなと(苦笑)。


3着 ワセダウォリアー(現状、芝の勝利実績無しで考察保留)


7/18 阪神4R 3歳未勝利(芝2200m)

1着 ダノンレガーロ(母自身がノーザンダンサー4A×3a)

・RRP:127


2着 アルセスト(Danzig 4×4)


3着 ワイワイキング(母自身がノーザンダンサー3A×4a、且つミスプロ4×3)



 この続きは(その6)にて・・・おっと一応、2歳重賞も(笑)。

7/18 函館11R 第52回函館2歳S(芝1200m)

1着 リンゴアメ(マイル以上の芝レースに出走してくるまで考察外)

・RRP:128=122+6


2着 ルーチェドーロ(マイル以上の芝レースに出走してくるまで考察外)

・RRP:124=119+5(初戦ダート勝ちの為、減算措置)


3着 ラヴケリー(マイル以上の芝レースに出走してくるまで考察外)

・RRP:122(レース前に同じ)



 ではでは、この続きは(その6)にて。


blood_max at 22:09|PermalinkComments(0) 2歳馬 考察 | 3歳馬 考察

2020年07月15日

2020 7月の2歳戦+3歳戦(その4)

 では(その3)より続ける。

7/12 函館5R 2歳新馬(芝1800m)

1着 ソダシ(母父自身にノーザンダンサー4×4の近親クロス有り)

・RRP:128


2着 ギャラントウォリア(母マルバイユのBLP=20↓:(10,2,8↓))

 半姉に桜花賞馬マルセリーナ、半兄にスプリングS1着、七夕賞1着の実績があるグランデッツァがいる良血馬。

 姉のマルセリーナ(3番仔)とは実に10歳もの年齢差があるが、母マルバイユはこれまで受胎率が悪かったようで、ギャラントウォリアは7番仔となり姉との間には3頭しか存在しない。

 マルセリーナが3歳時(2011年)、エルフィンSからの直行で桜花賞を勝った時は、このブログを新規に開設してからまだ3年未満という時期だった。

 その桜花賞は1着がマルセリーナ(2番人気)、2着がホエールキャプチャ(1番人気)で、共に「母自身のBLP」で優先考察するタイプの2頭がキッチリと結果を残してくれたレースでもあった。

 2020年の今年は、エルフィンSからの直行というローテを選択して桜花賞を勝ったデアリングタクトだったが、その時の事前考察記事などでも述べたとおり、そのローテで勝つという偉業自体は実にマルセリーナ以来となる快挙だったのである。

 2011年当時、知名度がほぼゼロに等しかったこのブログにとって、母自身の迂回血ライン継承度(=BLP)の概念を血統考察の「主軸」に据えた上での考察対象馬であったマルセリーナとホエールキャプチャの2頭は、個人的にも決して忘れることが出来ないレジェンドと言うべき存在になっている。

 さて、ギャラントウォリア自身はスクリーンヒーロー産駒なのだが、この父ちゃんがどうもクセ者で(苦笑)、どちらかと言えば自己主張が強いタイプに映り、配合相手の繁殖牝馬の良さを上手く引き出すという感じの種牡馬ではないような気がしている。

 スクリーンヒーロー自身、「同系配合馬」の扱いであり、徹底して近親クロス要素を突き詰めたような配合の持ち主なので、その産駒も更にそれを突き詰めるというか、これでもかとクロス要素を前面に出すようなタイプのほうが活躍する(その筆頭格が後継のモーリス)。

 なので、金曜夜にピックアップしたスクリーンヒーロー産駒のヒットザシーンの場合、Danzig(4×5)という中途半端な位置のクロス要素を持つので「母のBLP」の要素の方を優先するタイプに位置付けたものの、デビュー戦は案外な内容(2番人気9着)に終わった。

 まあギャラントウォリアのほうは姉・兄に重賞勝ち馬がいるので、上記のでデビュー戦ではどうにか連対する内容に持ち込めたが、今後どうなっていくかについてはあまり過大な期待をかけ過ぎないように自重気味に見守りたい。


3着 ロジモーリス(母父自身にミスプロ3×4の近親クロス有り)


7/12 阪神5R 2歳新馬(芝1800m・稍重)

1着 ヨーホーレイク(母自身がノーザンダンサー4A×4a)

・RRP:128


2着 セファーラジエル(Damascus 4×4)


3着 ピエス(母自身がヘイルトゥリーズン4A×4a)


7/12 阪神8R 3歳上1勝C(芝1800m・稍重)

1着 ターキッシュパレス(Park Appeal 3×4)

・RRP:129=126+3


2着 イズジョーノキセキ(母自身にミスプロ3×4の近親クロス有り)

・RRP:123


3着 ミズリーナ(母父自身にミスプロ3×4、且つトムロルフ4×4のW近親クロス有り)


7/12 阪神9R 3歳上1勝C・タイランドカップ(芝2400m・稍重)

1着 ダンシングリッチー(母自身にヒズマジェスティ2×4、且つノーザンダンサー4×4のW近親クロス有り)

・RRP:130=127+3


3着 タイセイモンストル(母ラブアクチュアリーのBLP=13↓:(9↓,2,2))

・RRP:127

 この馬は先月に3着となったレースのメモ記事で既に述べているとおり、今年中にビシバシ勝ちまくるという感じはなく、古馬となる来年以降により期待してみよう、ということで。

 元々ダンスインザダークは人気を裏切りやすい種牡馬の筆頭格だったが、それは「母父」という立場になってもさほど変わらない印象。

 今回は単勝1.7倍に支持されたTモンストルだが、まあ馬券圏内に踏みとどまっただけでも良しとしておかないと(苦笑)。


 この続きは(その5)にて。


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