2016年07月

2016年07月31日

近親クロス持ち種牡馬 一覧(1) SS系

 新規に立ち上げたカテゴリ「近親クロス持ち種牡馬 一覧」(1)ではサンデーS系を取り上げます。以後、折を見て加筆していくこととします。

 なお、当ブログにおける「近親クロス」とは、産駒自身から見て4代以内に、父母双方から同一祖先を継承するケースに加え、(3×5)、(5×3)の場合を対象とします。

 また、両親が共に同じ先祖の直系子孫となる場合、クロス位置にアルファベットの A (父方)、b (母方)が付随し、クロス位置に関係なく「同系配合馬」として位置付けます。


 4代内クロスの種別は主に3つに分類します。

・直父系クロス:直系の「父祖」となる先祖のクロス
・異父系クロス:直系の父祖ではないが、ダーレーアラビアン直系のクロス
・完全異系クロス:ダーレーアラビアンの直系でない、残りの2大始祖直系のクロス)


<4代内クロス所有種牡馬 系統別一覧>

*サンデーサイレンス系:直父系クロス所有*

・ヴァンセンヌ(ターントゥ5A×6a)
・ヴィクトワールピサ(ヘイロー3A×4a)
・サンライズペガサス(ヘイルトゥリーズン3×4)
・シルバーステート(ヘイルトゥリーズン4A×4a)
・スウィフトカレント(ヘイロー2×4)
・ダノンシャンティ(ヘイロー3A×3a)
・ディーマジェスティ(ヘイルトゥリーズン4A×4a)


*サンデーサイレンス系:異父系クロス所有*

・キタサンブラック(リファール4×4)
・スピルバーグ(リファール4×4)
・トーセンホマレボシ(ノーザンンダンサー5×3)
・トーセンラー(リファール4×4)
・ドリームジャーニー&オルフェーヴル(ノーザンテースト4×3)



 以上は書きかけの項目です。今後とも随時、加筆していくことになります・・・。


*2019年以降、(3×5)ないし(5×3)のクロスについても、「4代以内クロス」に準じる扱いをすることに変更している・


blood_max at 20:28|PermalinkComments(0) 近親クロス持ち種牡馬 一覧 

2016年07月28日

2016 2歳戦 次走へのメモ(6)

7/23 中京1R 2歳未勝利(芝1600m)

1着 ラヴィングアンサー(母自身が同系配合で・・・)

・RRP123


2着 カワキタエビデンス(母トキノミスタキオンのBLP=16↓:(7,5↓,4↓))


3着 マルカソレイユ(母ウォートルベリーのBLP=15:(8,3,4))


 勝ったラヴィングアンサーはデビュー戦でモーヴサファイア(半兄ブラックスピネル)には完敗したものの2着と上々の内容でしたが、中2週で臨んだ今回はすんなりと勝利。

 まあ母方はノーザンダンサー血脈でコッテコテに武装とでも言うべき血統構成で、個人的には全く興味の向かないタイプですがダイワメジャー産駒としてはよくある勝ち上がりパターンの配合事例かと。


 そんな勝ち馬より、個人的に今後とも注目していきたいのは今回人気薄ながら2、3着となった牝馬たちのほうですね。

 カワキタエビデンスは「父ベーカバド×母父アグネスタキオン」で、見た目の配合要素だけなら現3歳のアップクオーク(ラジオNIKKEI賞で4着)と同じ、ということになりますが、アップQの母フェルミオンはRaja Baba(4×4)の4代内クロスを持つタイプなので迂回血ラインでの考察はしないタイプ。

 一方のKエビデンスの母TMタキオンは、上記のように迂回血ライン継承度(=BLP)で優先考察可能なタイプと位置付けます。

 それでも一応、ベーカバドとアグネスタキオンの単純な相性の良さの理由にも言及しておくと、やはりベーカバド自身の血統背景における異系トウルビヨン経由のライン継承が計4つあること、に起因しているものと推察します。

 同様の理由で、「父メイショウサムソン×母父アグネスタキオン」の見た目配合となる産駒たちについては、好相性を疑いようのないケースが既に多く続出。

 「母父アグネスタキオン」と組み合わされる種牡馬の血統背景に、「異系トウルビヨン経由」のライン継承が複数(3つ以上が理想)あるようなら、Mサムソンやベーカバド以外にも好相性となる配合事例が今後とも見い出せるかもしれませんので、興味のある読者の方はご自身で色々と調べてみて頂くのも一興かと。

 血統への興味というのは、誰かのお仕着せではなく、自分自身で様々な検証をやってみてこそ、より一層の楽しみが湧いてくるというものです。

 かく言う私自身、「血統のプロ」の方々が語る内容を単純に鵜呑みにし、受け売りするだけではどうにも我慢がならず、TARGETを利用して色々と自分なりの検証を始めて以降、ドップリと深みに嵌ってしまったワケでして(苦笑)。

 当ブログの内容についても、「何だか意味不明〜」、「まったく、マユツバものじゃねーの?」などと思うのであれば是非、ご自身で色々と研究(反証の為でも良し)なさってみればよろしいのではないかと。

 当方の血統研究は2006年のオークス・ダービーの頃から開始しました。このブログの開設は2009年からですが、研究そのものは今年で10年目を迎えています(競馬歴自体は25年以上)。

 「たったの10年程度かよ?」と思う方もおられるでしょうが、「へー、もう10年もやってんの?」と思って下さる方も少しはいらっしゃるのであれば嬉しいですね・・・。

 たかだか10年ですが、年数を経れば経るほど、検証を進めれば進めるほど、迂回血ラインの考察手法を用いた「出世する馬しない馬」の判別には多くの確証を得られてきています。

 ただ、今後の方向性としては、2010年あたりを境に感じていた「母の持つBLP=10以上」から、もうそろそろ「母の持つBLP=15以上」が望ましいというような感じに、これからはなっていくと思われます。

 大局的な血統勢力図を見据えつつ、時代の変遷と共に考察手法そのものにも、徐々に変化が求められると常々実感しています・・・。

blood_max at 22:21|PermalinkComments(0) 2歳馬 考察 

2016年07月26日

中京2歳S 結果

 毎年の中京2歳Sについて、個人的にはほとんど関心を抱くことはないので今年も事前考察をスルーしましたが、結果については一応、通常の2歳戦のメモ記事とは切り離して、別枠で言及しておこうと思います・・・。

7/23 中京9R 中京2歳S(芝1600m)

1着 ディーパワンサ(ヘイロー3×4・5)

・RRP:129=124+5


2着 エントリーチケット(母自身が同系配合でフォルティノ4×4)

・RRP:126(変わらず)


3着 アンノートル(母自身が同系配合でヘイルトゥリーズン4×4)

・RRP:126(変わらず)


 まあ、何と申しましょうか、この時期においてまずまず仕上がっているような面々の、先々まで直結するかどうかなど、極めて定かでないレベルのオープン特別戦、と言ったところでしょうか。

 昨年の当レース勝ち馬シュウジのような、ゆくゆくはスプリンタータイプになっていくような馬でも、相手関係次第で勝ってしまうようなマイル戦、と言い換えることも可能かと。

 シュウジはこのレースを勝ったあと小倉2歳Sも制して、続くデイリー杯2歳Sで1番人気に支持されるほど注目の的でしたが、2番人気だったエアスピネルには子ども扱いされてしまう有り様で、朝日杯FSにおいても結局は掲示板に載るのが精一杯でした。

 然るに、上記で馬券になった3頭でも、今後どの程度出世していけるのかなど、現時点でも全く読み切れませんね(苦笑)。

 ただ1つ言えるのは、牝馬のワンツーフィニッシュだったということで、牝馬に負けた牡馬の面々の出世は今後ともすこぶる怪しいものがありそう、という印象がかなり強いということでしょうか。

 そもそも2歳戦において、牡牝混合戦では牝馬が牡馬を負かして勝つケースなどいくらでもありますが、牡馬よりも牝馬のほうが馬体の仕上がりが早い傾向にあるのは確かで、何ら珍しくもない現象ではあります(函館2歳Sがその典型)。

 であればこそ尚のこと、この時期の牝馬を全く問題にせず勝ち上がるような牡馬こそが、将来性においてもそれなりのものを持っているはず、とも考えられるワケです。


 そこで、今回1番人気に支持されながらも、未勝利の馬にさえまさかの先着を許してしまった、

5着 サトノクロノス(母トゥーアイテムリミットのBLP=6↓:(3↓,2↓,1)で現状減算措置)

 の、今後の将来性について現時点でどう受け止めるべきか、が最大の焦点かなと。

 大体からして、この馬のデビュー戦の内容は、東京の芝マイル戦で1分37秒9という、2歳戦としてもかなり低レベルの走破内容で、良馬場でこの程度のタイムではとてもメモ記事で取り上げる気にはなりませんでした。

 ディープインパクト産駒+大物馬主+エリート2世調教師の組み合わせという、あたかも、この上なく「最強」であるかのように感じた競馬ファンの多くが、初戦の内容など一切気にせずに今回、盲目的に続々と単勝馬券を買いまくってしまった、という感じなんでしょうかね・・・。

 これまでの2歳戦のメモ記事で、再三にわたり、初戦の内容が時計的にあまりに悪すぎる場合、勝っていようが何だろうが2戦目以降の内容を見るまでは簡単に血統評価など下せない、とするスタンスを取るべきだと強調してきていますが、こういう事例がまさにその典型的なケース、だったということになります。

 まあ、この記事を読んでどうお感じになるかは人それぞれでしょうが、少なくとも、自分なりにその馬の「初戦の内容」をしっかり見極めておいてから、それをどう次走以降の馬券の取捨につなげるか?の自助努力が必要であることを肝に命じるべきでしょうね・・・。

blood_max at 23:51|PermalinkComments(0) 2歳馬 考察 

2016年07月24日

中京記念 結果

7/24 中京11R 第64回中京記念(芝1600m)

1着 ガリバルディ(母シェンクのBLP=14:(8,2,4)で減算解除)


2着 ピークトラム(母自身は考察外)


3着 ケントオー(母ポポチャンのBLP=9:(6,2,1)だが・・・)


 事前の記事で注目馬としたガリバルディ(7番人気)がようやく、と言うべき初の重賞制覇。ディープインパクト産駒にしてはかなり出世に手こずった感で満載の近走でしたが、宿命の再会とも言える絶好調の福永騎手に久々に手綱が戻り、栄冠を奪取。

 晴れて「芝重賞級」の認定を名実共に得られたワケで。

 母シェンク自身が持つ迂回血ライン継承度(=BLP)は、本来は上記の値だったもののミスプロ系(シックル直系子孫)の父系である故の特例措置を講じて減算となっていましたが、息子がようやく本領を発揮したことで前走までの扱いは解除ということに。

 馬券的には単勝の的中のみにとどまってしまったものの(苦笑)、まあ当たりは当たりなので的中記事コレクションに加えさせて頂きます。

 中京記念というと、やれリピーターが多いとか、トニービンの血を持てばOKだとか盛んに語られていたようですが、上記の決着においては全く関係ない3頭で決まった、ということになりますかね。

 まあ来年の中京記念でも上記の3頭のどれかが再度馬券に絡めば、リピーターレースということにはなるでしょうけども、それは来年以降に気にする話ですので、ね・・・。


 もう1頭、掲示板に載れる程度の走りが出来れば血統評価としては御の字、としたタガノエトワールも6着だったとは言え5着ダノンリバティとはタイム差なしの僅差で、走破内容としては十分評価できるものでした。

 今後は牝馬同士の重賞で結果を出せるの良いのですが。

blood_max at 19:06|PermalinkComments(0) 的中記事コレクション | 競馬 血統 予想 回顧

2016年07月23日

2016夏 重賞注目馬(4)

 本日土曜の中京10R、長久手特別ではバンドワゴンが約2年半余りの期間を経て久々の勝利。

 休養で失われた「出世への道」はかなりズレ込んでしまいましたが、今回のレース内容を見る限りにおいては、今後の芝の重賞路線で再び活躍していけそうな気配が濃厚かなと。

 まずはオープン入りを果たしてのち、いずれまた芝重賞で活躍していく姿を見られれば嬉しい限りですね・・・。


7/24 中京11R 第64回中京記念(芝1600m)

5.タガノエトワール(母シーサイドブリーズのBLP=11↓:(4,3,4↓))

 一昨年のローズSでは2着、続く秋華賞でも3着と、古馬以降への期待をそれなりに抱かせる内容だったものの、その後はオープン入りするのがやっとという状況で、近走も不振が続いています。

 まあ今回もかなり期待薄なんですが(苦笑)、軽ハンデをどうにか活かして掲示板ぐらいに載る走りを見せてはもらえないかな、と。

 その程度じゃ馬券と関係ないじゃねーか!というお声ももちろんあろうかと思いますが、二桁人気に甘んじる馬が掲示板に載る程度に走れれば、「血統評価」としては十分に御の字です。

 そういう評価の仕方もある、ということで。


13.ガリバルディ(母シェンクのBLP=11↓:(7↓,1↓,3↓))

 こちらもまた一昨年の京都新聞杯にて注目馬の1頭として記事に取り上げて以来、の注目となってしまいますが、3連勝でオープン入りしてからの3戦はやや期待外れな内容。

 母のシェンク自身にはネイティヴダンサー(5×4)のクロス要素がありますが、これは4代以内クロスではないにしてもシェンクにとっては「直父系クロス」となりますので、通常の5代内クロスよりは影響度において若干上かも?というような印象はあります。

 そういう含みは多少あるにせよ、人気になりにくいような状況下で馬券絡みしてこそ、迂回血ラインの真骨頂となるので、ここは1つ、周囲の評価を覆してもらいたいものですが、さて?

blood_max at 20:11|PermalinkComments(0) 的中記事コレクション | 競馬 血統 予想 回顧