2015年01月

2015年01月26日

2015 3歳戦回顧(4)

 3歳重賞の施行がない週というのは、このブログ的には「ネタに困る」ということになってしまう事態でして・・・。(>_<;)

 一応、若駒Sなどがあったんですが、例年に比較してすこぶる話題性に乏しい面々によるレースで、事前考察する気にもなれず・・・。

 仕方なく、2勝目を挙げた3歳馬などを中心に、少し前のレースから小出しに回顧しておきたいと思います・・・。


1/17 中山9R 菜の花賞(牝・芝1600m)

1着 クイーンズリング(母自身にリヴァーマン4×3の近親クロス有り)

・RRP:131=128+3


2着 マキシマムドパリ(母マドモアゼルドパリのBLP=8:(4,2,2))

・RRP:127


3着 アイライン(同系配合でリファール4×4)

・RRP:−−(現状、中央では未勝利のためポイントなし)


 マンハッタンカフェ産駒の3歳牝馬では、2戦2勝のルージュバックが大物感を醸し出しており3戦目が注目されるところですが、上記のクイーンズリングも2戦2勝となり、タイプ的にはかなり異なる印象はあるものの2頭とも今後が楽しみな展開になってきました。

 まあ、あまりにディープインパクト産駒の話題ばかりというのも考えもので、少しは他のサンデーS系種牡馬たちの産駒にも活躍の芽があるようなら、そういう展開を期待したいし、そうあるべきだろうと思う次第にて。

 
 2着馬は見た目が「父キンカメ×母父サンデーS」なのでよくある、いかにもという感じの人気先行型なんですが、どうですかねえ。

 母のマドモアゼルドパリには全妹となるアップルティーが居て、やはり繁殖牝馬としてキングカメハメハと既に2度の交配が試されていますがその産駒はいずれも不成功に終わっています。

 まあ姉のほうは芝で6勝して準オープンまで出世したのに対し、妹のアップルティーは未勝利のまま競走生活を終えたので、そのポテンシャル差がそのまま両産駒の出来不出来にも遺伝的に反映するのかもしれませんが、個人的にはそもそもこの姉妹の母アドマイスにやや問題ありか?と。

 このアドマイスはハシッテホシーノなども産んでいますが、ナスルーラ血脈への依存度が顕著で結果的にネアルコ血脈も過多となり、ネアルコの血量が12.5%で大台を超えてしまうタイプ。

 元々、キングカメハメハもネアルコ血脈を過度に含んだ嫌いのある種牡馬なんですが、自身がネアルコ直系ではないのでそれ自体はあまり問題点にはなっていません。

 ただ、ノーザンダンサー血脈を過度に継承するような繁殖牝馬との相性では、キンカメは明らかに不得手(自身がノーザンダンサー経由のトリプルラインを持つので)としており、大抵はノーザンダンサー直系の父系ではない繁殖牝馬とで好相性を示します。(例外中の例外がアパパネとロードカナロア)

 マドモアゼルドパリ自身にはノーザンダンサー経由のライン継承が一切なく、その点では本来キンカメと好相性のはずですが、あとはアドマイス経由でのネアルコ過多の影響が産駒にどう出るか、今後の出世度合いに注目してみたいですね・・・。

 個人的には、牝馬の産駒にはあまり影響が出にくく、牡馬の産駒のほうに芳しくない影響が出やすいのではないかと考えています。マキシマムドパリには1歳下の全弟が居るので、いずれ比較検証していくことになると思いますが。


 小出しなので今日はこのぐらいで。

blood_max at 23:11|PermalinkComments(0) 3歳馬 考察 

2015年01月18日

京成杯 回顧

1/18 中山11R 第55回京成杯(芝2000m)

1着 ベルーフ(母レクレドールのBLP=7:(4,0,3))

・RRP:143=130+3+10


2着 ブラックバゴ(母ステイウィズユーのBLP=13:(7,5,1))

・RRP:134=125+9


3着 クルーガー(母アディクティドのBLP=9:(7,1,1)だが・・・)

・123(レース前に同じ)


 穴党としては本命ブラックバゴの1番人気だけは勘弁してくれ〜、との願いも通じずにやっぱり1番人気。まあ仕方なく相手に大穴を数頭狙った作戦に出ましたが比較的堅く収まってしまい、穴党の出る幕はございませんでした・・・(>_<;)。

 ハービンジャー産駒が待望の重賞初勝利とはなりましたが、事前考察の冒頭でも述べておいた通り、この時期にバゴやハービンジャーの産駒が活躍出来なくてどうする?という考えが基本的にはあったので、別段、この勝利を大騒ぎしてチヤホヤと万歳三唱するというのも如何なものかと。

 ホープフルSの連対馬2頭との、レベル的な比較では一体どのように各人の目に映るのか?については、おそらく百人百様の意見というものが噴出するかもしれませんね。

 走破時計で見えてくるものが1つあるとすれば、モノサシ馬として恰好の存在となりそうなのがマンハッタンカフェ産駒フォワードカフェの走破内容でしょう。

・ホープフルSでのフォワードカフェ:13着(走破時計2分2秒6 勝ち馬とは0.7秒差)

・今回の京成杯でのフォワードカフェ:6着(走破時計2分2秒6 勝ち馬とは0.3秒差)


 フォワードカフェ自身の位置取りは、ホープフルSでは果敢に逃げ先行に出ての惨敗。対する今回は後方に待機して、終い重視の作戦に変更するという変化はありましたが、パフォーマンスの出方としては全く同一の内容(走破時計)となり、現時点で同馬が出せる精一杯の能力の出方。

 京成杯の上位4頭は同タイムによる入線(2分2秒3)で、ベルーフにしてもゴール寸前での差し切りという辛勝ですので、まだまだ今後、クルーガーやソールインパクトにも重賞連対のチャンス十分、といったところではないかと思いますね。

 悩ましいほどの混戦になればなるほど、皐月賞〜日本ダービーでの血統考察の楽しみは増しますから、この先2月・3月の動向を見据えつつ、更なる新興勢力の出現にも期待したいところ。

 個人的には、今回3着のクルーガーが今後とも興味深い存在として映りそうです。まあ芝での勝ち上がりではないのでレース実績ポイントでは低い値のままとなってしまっていますが、昨年で言えばプレイアンドリアルのような芝・ダート兼用で、どっちでもそれなりの結果を出してくるという、今どき稀有なタイプ。

 事前考察でも触れましたが、おそらくヌレイエフ≒サドラーズウェルズ(4×4)の、いわゆる4分の3同血クロスってヤツがかなり有効に作用しているタイプなんじゃないかな、と。

 この先、クルーガーが芝レースで伸び悩む場合があるとしても、おそらくダート転向で再び上昇していく可能性もかなり高そうですね。

 母のアディクティド自身は異系インリアリティ直系の父を持ちますが、むしろ母方のドイツ血脈の存在とか、サンデーサイレンス経由の血を持っていないことが魅力となる繁殖牝馬です。

 そういう牝馬との配合でも結果を出してくるキングカメハメハは、さすがですな。

 アディクティドはアドマイヤムーンと配合したり、エイシンフラッシュとの配合でズルムーを(4×3)で強調したりしてみるのも面白いかな?なんてね・・・。

 もう、勝手にダビスタ的な視点になっちゃってますが(苦笑〜)。

blood_max at 20:41|PermalinkComments(0) 3歳馬 考察 

2015年01月17日

第55回京成杯 考察

 京成杯の勝ち馬というと、エイシンフラッシュのその後のダービー制覇が記憶に新しいところではあるものの、まあ例外中の例外というべきケースかな、と。

 一昨年の勝ち馬フェイムゲームもその後2度の重賞制覇を果たしていますが、3歳クラシックには直結しませんでした。単純に時期的な中山へのコース適性と、切れ味でなく持続力に秀でたタイプの台頭しやすいレースというのが基本的な受け止め方でしょうね・・・。

 ただ、皐月賞と同舞台ではあっても、スピードの資質への要求度は格段に低いものです。

 そういう意味では、欧州から輸入された種牡馬の産駒に、本質的には向いているはずですよね。それこそバゴであるとか、ハービンジャーにコンデュイットといった種牡馬の産駒にとって、洋芝主体の冬場のコース設定はおあつらえ向きであり、逆に結果を出せないほうがおかしいぐらいです。

 かと言って、サンデーS系種牡馬群の包囲網もブ厚いものがあるワケで、そこが輸入種牡馬が今イチ伸び悩む原因にもなっていると言えるんでしょうが・・・。


1/18 第55回京成杯(芝2000m)

1.クラージュシチー(母リボンシチーのBLP=9:(4,5,0))

・RRP:127

 ハービンジャーの産駒がそれなりに活躍し始めてきているとは言うものの、配合相手の牝馬は「母父サンデーS」となるか、サンデーS直仔種牡馬が母父、もしくはサンデーの血を内包するタイプの繁殖との間に出来た産駒の勝ち上がりがほとんど。

 しかしそれは、至極「当たり前の事象」であって、ハービジャーのみが殊更に恩恵を受けていることではなく、サンデーS系以外の、他の系統の種牡馬たちが一様に恩恵を受けている普遍的な現象です。

 ハービンジャーが種牡馬として本当に「凄い」という評価を受けるには、配合相手の繁殖牝馬の血統背景に「サンデーS経由の血が一切無い」という配合となる産駒の中から、サンデーS系の産駒たちを圧倒する強さをもったタイプが出てくる必要がある、と私は考えます。

 そうでなければ、「非サンデーS系種牡馬」の大物種牡馬を輸入する意味など、大してありません。

 サンデーS経由の血を一切持たないような他系統の産駒が、3歳クラシックや古馬G1戦などでサンデーS系を凌駕するといったケースが今後に出て来なければ、サンデーS系の「血の飽和状態」を緩和する事態には決してなっていかないからです。

 その意味でも、ハービンジャーが幾ら「母父サンデーS(系)」となる牝馬と好相性を示したところで、何ら褒めるような状況ではないし、サンデーS経由の血を持たない繁殖牝馬との間で、芝重賞級の産駒を出してみ?と個人的には思う次第です・・・。


2.ブライトバローズ(母ジェダイトのBLP=7:(4,1,2))

RRP:127

 「父キンカメ×母父サンデーS」という、見た目の配合パターンは常に人気サイドに支持されるケースが多いのですが、このブログをある程度の長い期間でご覧頂いている読者の皆様の中には、「母自身の持つ迂回血ライン継承度(=BLP)」の多い少ないが、かなりの確率で出世の仕方に反映していることを実感なさっていらっしゃる方もおられることと思います。

 まあキンカメにしろハービンジャーにしろ、彼ら自身が持つBLPは単純計算でなら優に20前後の値になってしまうので、配合相手の牝馬のBLPが「10未満」の場合でも、さほどの問題は無いのかもしれません(苦笑)。

 当のブライトバローズは前走の寒竹賞で1番人気の支持を裏切ってしまったのに、陣営は強気に中1週で重賞に挑戦ですか。果たして寒竹賞勝ちのタケルラムセスにリベンジ出来ますかどうか・・・。


4.クルーガー(母アディクティドのBLP=9:(7,1,1)だが・・・)

・RRP:123(ダート勝ち上がりの為減算処置)

 母の父系はインリアリティ直系で、非ファラリス直系となるのでBLP自体はあまり関係ないかもしれません。まあクルーガー自身にはヌレイエフ≒サドラーズウェルズの4分の3同血種牡馬によるクロス(4×4)があり、それが効果的?という見方も出来るんでしょうから、そっちでいいのかも(笑)。

 エリカ賞では初芝となりながらも2着に好走していましたが、元々芝向きではあったにしろ、ダート2戦からいきなり次走の芝で好走する馬が出るような場合、そのレースレベルが低いことが少なくありません。

 まあエリカ賞を勝ったベルーフ共々、ここが今後への試金石なんでしょうね・・・。


7.ブラックバゴ(母ステイウィズユーのBLP=13:(7,5,1))

・RRP:125

 ホープフルSで回顧しておきましたが、バゴ産駒にしてはそれなりに出世する可能性が見込めるのは、バゴ産駒に多いノーザンダンサーの4代内クロスなどに頼るタイプではなく、母のBLPで優先考察可能なタイプでもあるからですね。

 まあ結局はこの産駒も「母父ステイゴールド」で、ありがちな「母父サンデーS(系)」におんぶに抱っことなるような典型事例ではあるんですが・・・。

 前日段階で1番人気とは、穴党としても困りものですな。出来れば人気にならないほうが狙い目としてオイシイ存在だったんですが。


8.タケルラムセス(ヌレイエフ4×3)

・RRP:133=130+3

 寒竹賞の勝利後は放牧に出す予定が、あまりに状態が良いらしく中1週で重賞へと、陣営に欲が出ちゃった模様(笑)。

 ゆっくり休ませて成長を促すか、目先のオカネに目が眩むかで、その馬の一生を大きく左右するような気がしてならないですが、どう転びますかね・・・。


11.ディアコンチェルト(母サイレントベッドのBLP=14:(8,3,3)だが・・・)

・RRP:123

 この馬は新潟2歳Sでも注目していたのですが惨敗。立て直しを図って自己条件からやり直せば・・・と思いきや、東スポ杯2歳Sに使い、再度の惨敗でもまだ懲りずにホープフルSに使い結果が出ずという有様。

 確かに、終いの末脚は全5戦中4戦でメンバー最速上がりを計時しているんですが、重賞においては後方の位置取りから中団に押し上げるのが精一杯、という内容に終始。

 これなら、自己条件でしっかり先行する経験などを積んでいたほうが馬の為に良かったんじゃないかと。こういう陣営の方針については、すこぶる疑問しか浮かびませんね。馬が第一でなく、結局カネ第一なのか?というような・・・。


12.バルビエール(ミスプロ4×4)

・RRP:127

 5番人気以下になるような出走馬の中では、妙味はありそうな感じですかね。まあ配合形態としては近親クロス要素がそこかしこに散見するようなタイプで個人的な興味は向きませんが、そこは馬券の取捨には関係ないですからね(苦笑)。


13.ソールインパクト(母父自身にノーザンダンサー2×5の近親クロス有り)

・RRP:123

 本質的にディープ産駒は中山向きでないケースがほとんどですが、レース経験として2度3度積ませる意義は当然大きいでしょう。ブラックバゴとの再戦という面においても。

 まあ軽視して来られてもツマらんので、四の五の言わずのパターン踏襲ですけども(笑)。


14.ナスノセイカン(リファール4×4・5)

・RRP:127

 コース経験があるにしろ、2分3秒0というのは少々不甲斐ない内容かと。まあ後藤騎手が復帰後は好調ですし、坂路調教の内容も良く一気の時計短縮はあってもおかしくないですが、連下以上の評価は今のところ出来にくいですね・・・。


15.コスモナインボール(母自身にノーザンダンサー4×4の近親クロス有り)

・RRP:131=123+3+5

 メンバー中唯一の3勝馬なんですが、どうにも影が薄いのはハイアーゲーム産駒というのも一因でしょうね。朝日杯FSでは惨敗だったものの、むしろ今後は中距離路線を目指すべきではないかと。

 そういう意味では人気薄の今回、穴馬としては魅力的に映ります。ブラックバゴとの馬単ウラオモテなんかも、買っておきたいところですね・・・。


16.ザイデックメア(同系配合でヘイルトゥリーズン4×4)

・RRP:125

 タイプ的にクラシック云々は感じませんが、重めのパワー馬場をこなすイメージで冬場の開催には向いていると受け止めるほうが良いのかも。

 こちらも穴要素としてはそれなりのものを感じさせます・・・。


17.ベルーフ(母レクレドールのBLP=7:(4,0,3))

・RRP:133=130+3

 まあ母自身はステイゴールドの全妹ということで、実質的には「母父ステイゴールド」みたいなモンでしょうかね。ただ、ブラックバゴの場合は母ステイウィズユーがそれなりの補強を加えて13という値になっているのに対し、ベルーフは7のままです。

 ステイゴールドが種牡馬として成功しているのは、2つの異系要素(サッカーボーイ経由でディクタス及びトゥルビヨンを継承)を持つのが非常に大きいのだろうと思います。

 けれども、逆に牝系としてはごく一部を除いてほぼ衰退傾向にあるのが現象として非常に不思議というか、とても興味深いものがあります。

 やはり父系として伸びる上での遺伝要素と、牝系として伸びるかどうかの遺伝要素は、確実に異なる作用&法則が働いていると受け止めるべきなんでしょうね・・・。

 ベルーフが今後、クラシック本番においても上位好走をしていくようなら、種牡馬ハービンジャーの評価は一層上がり、「輸入して良かったね〜」となるんでしょうが、上記で述べたとおり個人的には、サンデーS経由の血に一切頼らずにG1級の産駒を出せてこそ、「ハービンジャー最高〜」と叫びたいですね(笑)。

blood_max at 18:56|PermalinkComments(0) 3歳馬 考察 

2015年01月13日

2015 3歳戦回顧(3)

1/11 京都11R 第49回シンザン記念(芝1600m)

1着 グァンチャーレ(同系配合でヘイロー4×4)

・RRP:133=125+8


2着 ロードフェリーチェ(母自身にヘイルトゥリーズン3×4の近親クロス有り)

・RRP:133=126+7


3着 ナヴィオン(母父自身にネアルコ4×5・4の近親クロス有り)

・RRP:129=126+3(レース前に同じ)


 昨年、当レースを勝ったミッキーアイルの走破時計が1分33秒8で、今年の勝ち時計はちょうど1秒劣る1分34秒8でした。

 過去5年のシンザン記念を見ても、全て1分34秒台前半以内に収まる好時計が続いてきましたが、今年はさすがに、これでクラシック直結〜?とやや疑問にしか思えない印象。

 しかも、先日の記事で述べたとおり7着のヤマニンマンドールまで勝ち馬から0.3秒差に収まる大接戦で、グァンチャーレのみが抜きん出ての好内容というものではなく、むしろ辛勝と言っていいもの。

 賞金を加算出来た連対馬2頭にしても、皐月賞を展望するのであればやはり、共同通信杯か弥生賞・スプリングSあたりで再度、上位に好走するだけの資質を見せつける必要はあろうかと思います。(京都以外のコースで結果を出すことがより重要かと)

 今回がもしハイレベルな内容による大接戦だと、どなたかが仰るのであれば、当然ヤマニンマンドールあたりまでの面々は次走以降で即、巻き返しがあっておかしくないという評価になるはずですが、果たしてどうでしょうね・・・。

 まあ個人的な注目馬がそもそも出走していなかったので、これぐらいで。


1/12  中山11R 第31回フェアリーS(芝1600m)

1着 ノットフォーマル(サンデーサイレンス3×3)

・RRP:127=119+8


2着 ローデッド(母ホッコーオウカのBLP=4:(4,0,0))

・RRP:134=127+7


3着 テンダリーヴォイス(母父自身にノーダンダンサー4×4の近親クロス有り)

・RRP:126(レース前に同じ)


 勝ったノットフォーマルは千代田牧場の生産馬ですか・・・。いやー、こういう強烈クロスの配合でも結果を出しちゃうんですねえ。

 朝日杯FS勝ちのダノンプラチナ、ホープフルS2着のコメートに続き、千代田牧場生産馬の躍進が続きますね。今回は残念ながら狙い切れませんでしたが(苦笑)。

 ただまあ、ノットフォーマルが桜花賞でも上位に来るかとなると、やはり今回は黛騎手の絶妙な逃げがハマっただけという印象が強く、結局はディープ産駒たちの攻勢に屈することになるんじゃないかと。

 中山マイル特有のトリッキーさが懸念されたにせよ、今回3頭出走したディープ産駒のどれもが結局は掲示板にちゃんと載っているというのはやはり、「四の五の言わず、ディープは買い」の法則がここでも幅を利かせてしまったわけですかね・・・。

 まあいくら荒れるにしても、どの穴馬に絞って狙えるか?に全ては左右されてしまうワケで、ローデッドやメイショウメイゲツやアドマイヤピンクを狙っただけでは獲れない馬券だったのも確か。

 事前考察では「通常は取り上げないのだが・・・」と前置きした上で名前を挙げたトラストレイカにしても、終わってみればやっぱりな〜、のシンガリ負け(笑)。

 3着ぐらいはあっても・・・などと言っておいてナンですが、やはりこうであるべきだったかと(^o^;)。

 ダート実績しかない馬がいきなり「芝の重賞」で上位に来るようでは、芝で実績を残してきた馬たちのレベルなどたかが知れている、ということにもつながりかねないワケですしね・・・。

 今後、陣営のこうした無謀な挑戦が減ると、こちらも無理して狙う必要もなくなるので助かりますワ(苦笑)。

blood_max at 22:59|PermalinkComments(0) 3歳馬 考察 

2015年01月11日

第31回フェアリーS 考察

 日曜のシンザン記念のほうは今後とも注目したい出走馬が見当たらず、事前考察をスルーさせて頂きました。m(_ _)m

 回顧記事については後日UPしますが、簡単に感想だけ述べておくと、やはり近5年ほどを見ても走破時計が1分34秒8というのはかなり物足りないレベルで、最低でも34秒台の前半ぐらいに収まるものでないと・・・。

 勝ったグァンチャーレにしても2着以下とは僅差で、現状でクラシック云々を狙えるとは思えないですね。そもそも7着のヤマニンマンドールまでが勝ち馬から0.3秒差でしかなく、大接戦となる決着でしたし。

 もしグァンチャーレがクラシック「当確級」なら、ヤマニンマンドールあたりまでのレベルでも次走以降の巻き返し次第で同様に当確〜となってもおかしくないでしょう・・・。


 さて、フェアリーSのほうは例年どおりと言うか、クラシックへの直結性はシンザン記念より更に薄いという印象しかなく、血統考察で重要な「将来性」を問う必要がない、という性格のレースなのが逆に難しいワケで(苦笑)。

 人気馬がコケて、不人気馬が度々穴を演出してきたのも、将来性に欠けていそうな?地味な血統の馬が激走してしまうからこそ、なんでしょうね・・・。


1/12 中山11R 第31回フェアリーS(芝1600m)

1.テンダリーヴォイス(母父自身にノーザンダンサー4×4の近親クロス有り)

・RRP:126

 「母父キングカメハメハ」となる産駒については、個人的な見解として、牝馬と牡馬で活躍度に「大きな差が出る」のではないか?と考えています。

 牝馬のほうでは既にデニム&ルビーがG1級のレベルに至るなど、配合の字ヅラ上というか、「父と母父」の見た目のイメージそのまんまに強くなるケースは、今後とも事例が増えるばかりでしょう。

 その一方で「母父キンカメ」となる牡馬に関しては、牝馬ほどには芝重賞級レベルに至るような産駒は出てきにくいのではないかと考えます。実際、まだ出てきてませんしね。

 牝馬のテンダリーヴォイスとは直接関係ない方向性の話なんですが、とにかく牡馬の「母父キンカメ」も今後増加の一途でしょうから、その検証についても随時、やっていこうと思います・・・。


2.コートシャルマン(母自身にSmartaire4×3の近親クロス有り)

・RRP:126=124+2

 阪神JFでは10着に大敗と、想定以上の負け方。先行馬に厳しい流れだったのは確かですが、コートシャルマンと同様に先行した3頭が4〜6着に踏みとどまっていますので、完全なる力負けでしょう。

 ヘタをすると、そもそもにおいてマイル適性に欠ける可能性が大なんですが、今回1番人気に支持されてしまうあたり、ハーツクライ及びコートアウトのコンビによるWのネームバリューに依るものとしか・・・。

 まあ、メンバー弱化は確かですし、中3週で激戦の疲れが残っていないのであれば上位に来る力はあるんでしょうが、個人的には本命視する気にはなりませんね。


5.トラストレイカ(母父自身にハイペリオン4×3の近親クロス有り)

・RRP:−−

 通常、ダート勝ち上がりの馬がいきなり芝の重賞に挑戦することについては、過去のケースでも批判的な立場というか、ほとんど取り上げたことはありません。

 しかしながら、フェアリーSというレースの性格上、意外とダート的な要素とか早熟傾向を見せる血統とかのほうが穴要素としての「出番」が少なからずありそう、という意味で考えれば、トラストレイカに全くチャンスが無いわけでもない気が少々。

 まあ、横ノリ騎手が騎乗することも大きいですけどね。何か、あっと言わせそうで。(笑)


9.エヴァンジル(母自身が同系配合でノーザンダンサー3×4)

・RRP:125

 こちらはブラックタイド産駒なので地味〜な印象も、むしろ狙い目でしょう。将来性には期待しづらいからこそ、今のうちにということで。


10.カービングパス(母ハッピーパスのBLP=8:(4,1,3))

・RRP:124

 コディーノの半妹となるこの馬ですがタイプ的にはあまり似ていないんじゃないかな?と思います。ただ、母のハッピーパスにはノーザンダンサー経由のライン継承が一切ない部分については、ハービンジャーとの配合ではプラス要素でしょうね。

 まあハービンジャー産駒は全般的に2勝目が「遠い」ので、今回好勝負するとしても惜敗しちゃうような映像が目に浮かぶんですけどねえ・・・。


14.メイショウメイゲツ(母父自身にノーザンダンサー3×4の近親クロス有り)

・RRP:124

 特に軽視する理由もない、ディープ産駒ということで。四の五の言わず、のパターンですな。


15.ローデッド(母ホッコーオウカのBLP=4:(4,0,0))

・RRP:127

 こちらはオースミハルカやオースミグラスワンの半妹で、母ホッコーオウカはかなりの高齢。時代を感じさせますねえ。

 デジタルパターンのBLPを持つ母の産駒なので、人気サイドで本命視する場合にはキケンを伴いますが(苦笑)、人気薄の状況であればまあ狙ってもいいかな、と。

 それにしても、かなり古めとなるこの母の血統背景をして、もし重賞で勝ち負け出来るぐらいの産駒になっていくとすれば、やっぱりディープインパクトというのは恐ろしいまでの種牡馬だなあ、と思うしかないですね・・・。

blood_max at 22:52|PermalinkComments(0) 3歳馬 考察