2009年10月

2009年10月25日

回顧 菊花賞など。

 土曜の2歳OP、いちょうSでは6番人気のセイウンジャガーズを◎にし、馬連9−12、9−15、3連複9−12−15の馬券3点買いで的中を目指しましたが、長い写真判定の末、セイウンジャガーズはアーバンウィナーを差し切れず、痛恨の3着。

 脚いろでは完全にセイウンJの方が優位でのゴールだっただけに、この馬の出遅れがなかったら、3連複の的中に加え、馬連も的中も叶っていたはずでした・・・(馬連9−12の配当4,940円がフイに)。この判定の差は大きく、菊花賞への軍資金配分に影響・・・。

 このいちょうS、アーバンウィナーが1番人気になるのは分かるとして、2番人気がツルマルジュピターであった部分では、格好の「切り」対象に映りましたね。母系からは、いきなりの距離延長では結果が伴わないタイプと睨み、その読み通りの結果でした。

 また、4、5番人気の2頭トーセンパーシモンとキングレオポルドも、共に母馬の血統は私の研究上における、「凡走パターン」を持つタイプで、これまた格好の「切り」対象。

 3番人気はウチパク騎乗、血統で欠点の見当たらないトーセンファントム。となると6番人気のフットステップスインザサンド産駒・・・(長い馬名だなー、しかし)、セイウンジャガーズの血統に「アラ」がないかどうかの見極めに作業は移ります。

 父の実績はほとんどない(さらにその父のジャイアンツコーズウェイなら日本の競馬でそれなりに産駒が走っていますが)ので、単にノーザンダンサー系という感覚でとりあえず見るのみ。

 問題は母の血統。ここに問題がなければ、狙いの1頭となります。

 母のLady Miletrian の父はサドラーズウェルズ直仔のBaratheaで、これまたあまり馴染みがない種牡馬ですが、とりあえずこの母馬の「迂回血ライン数」を見ると全体の血統背景では9、という高めの値。

 札幌を2戦して洋芝向きなのは間違いないとして、東京の芝マイル戦も
もともと持続力系の要素を問われやすいカテゴリー。 父、母父ともにノーザンダンサー系となり典型的な早熟型なのも見込め、6番人気の評価はむしろアタマで狙うのには好都合でしたね。

 結果、出遅れが響きましたが、上がり3Fはメンバー中最速でかつ唯一33秒台突入の33秒9、という見所タップリの好内容でした。

 今後、クラシック戦線に乗るかどうかは微妙ですが、順調に行けばNHKマイルCあたりで主役級となっていてもおかしくないと思われます。継続して注目しようと思います。


 さて、菊花賞はブレイクランアウトの大駆けに期待しましたが、ご存知の通り見どころなく大敗。その時点で予想は完敗なので結果にはこだわらないのですが、終わってみればダンスインザダーク産駒のワンツー。

 思わず、「べ、ベタな・・・。ベタ過ぎる・・・」とつぶやいたまま固まってしばらく身動きが取れませんでした(苦笑)。

 フォゲッタブルがアタマならまだ分かるのですが、スリーロールスのほうが先着とはねー。しかもイコピコ、リーチも馬券に絡まず共倒れ。

 ま、これが競馬なんですねえ。神戸新聞杯の的中の喜びも、ここへ来て夢の彼方の出来事のように感じてしまう結末・・・。

 さあ、スリーロールスの次走以降には、俄然注目せざるを得ませんね・・・。   

blood_max at 17:47|PermalinkComments(0) 3歳G1戦 考察 

2009年10月24日

菊花賞 事前検証(その2)

 その1で検証したように、リーチザクラウン自身がどのようなペース配分で逃げるかによって、展開面は大きく左右され、それによる上位争いの構図も全く異なってくると思われます。

 正に、展開予想の段階でズバリと読みが当たった人だけが、この菊花賞の的中馬券を手にするといっても過言ではないだろうと思いますね。

 個人的には、アンライバルドの2冠もあっていいと思うし、リーチの最後の1冠での載冠もレッドディザイア同様に成し遂げられれば感動モノではあるなあ、と思ってもいるのですが・・・。

 とはいえ、馬券予想そのものはそういう「表の心情」とは別個に扱いたいもの。あくまでも穴党を貫くのが本来の予想スタイルである私は、そういう姿勢を貫くことで神戸新聞杯でのイコピコ本命が的中できたわけでもあり、この菊花賞でも、的中にこだわらずに、穴党の姿勢を貫こうと思います。

 もちろん、リーチに競りかける逃先行馬など居まい、というのが大方の展開予想の根本でしょう。ところがです、事前のトピックでも取り上げたように、今年は唯一の牝馬ポルカマズルカが参戦してきます。しかも鞍上は長距離戦で常に我々競馬ファンの度肝を抜くことの多い横山典騎手・・・。

 この牝馬&騎手のコンビが、ダメ元でハナを主張した場合はどうでしょう?リーチの武豊騎手にとってはかなり、「いい迷惑」になるのではないでしょうか?(苦笑) もちろん、そんなことに左右されず己のペース配分に徹してリーチが最後まで走り抜けることができれば、そういう不安は杞憂に終わってしまうかもしれませんが。

 ですが個人的には、この横山典騎手の動き次第で、菊花賞の結果が大いに左右されるのではないか?という、ある意味願望に近いものを持っています。 何より、菊花賞に参戦した近年の牝馬といえば、ポルカマズルカの母ダンシングサンデーの全姉、ダンスパートナーですよね(結果1番人気5着)。

 伯母ほどのカリスマ性がこのポルカマズルカにはないにしても、血統背景的には十分に見せ場を作れるとしても驚けません・・・。

 という前フリをしつつ、各馬を見ておこうと思います。


1、スリーロールス(母スリーローマンの迂回血ライン数=3)

 この馬を穴に指名する論調もかなり目にしますが、母馬の底力ポイントではイクゼキュティヴと同レベルで、いかに前走で古馬相手に見どころのある競馬が出来たとしても、母馬の迂回血ライン数からは、今後のG1戦線で主役を張る存在には映りません。もしこの馬が馬券に絡んだ場合、相当、今年の菊花賞のレベルは低い、と判断せざるを得ませんね。

2.シェーンヴァルト(母シェーンクライトの迂回血ライン数=7)

 リーチザクラウン(或いは他の逃げ馬)が作り出すレース展開が昨年同様に「激ユルの中盤ラップ」を刻むのであれば、この馬の生粋のマイラー資質が活きて、馬券に絡む場合もあるかもしれません。ですがあくまでも、展開頼みの馬に過ぎません。

3.フォゲッタブル(母エアグルーヴの迂回血ライン数=7)

 超〜良血!と表現される血統背景を持つこの馬ですが、それは世間一般で勝手にそう言っているだけで、私にとっては「母馬の持つ迂回血ライン数=底力度」、が全てなので、母馬がどういうj実績の馬だろうと、そういう見方はしません。

 ただ、近年の菊花賞では不振のダンス産駒ではありますが、母方でトニービンの手助けを得ている部分では心強いとは言えます。ただそうなると、トニービン直系のシェーンヴァルトや母方にトニービンの血を有するイコピコだって黙ってはいないでしょう。

4.トライアンフマーチ(母キョウエイマーチの迂回血ライン数=5)

 アンライバルドの母の迂回血を1つ上回っているとはいうものの、この母はダンシングブレーヴの持つ迂回血ライン数=5がそのまま移行しているパターン。つまり、ダンシングブレーヴ以外の血統ラインからは、一切の底力補強を得ていない母馬、と言い換えることができます。

 アンライバルドが台頭できる展開の菊花賞なら、当然このトライアンフマーチもセットで考えないといけないと思いますが、春に比較して、ライバルたちの成長度は無視できない問題でしょうね。

5.アンライバルド(母バレークイーンの迂回血ライン数=4)

 母のポイントは低い代わりに、5代内に存在するクロス馬、アルマームードの影響を、良くも悪くも受けているのがこの馬、ということができます。アルマームードは類い稀な勝負根性、底力を「異系ザテトラーク」から伝達させる名牝系ではありますが、欠点はその勝負根性とは表裏一体である、「ムラ駆けに直結する気性難」、です。

 先日、圧倒的な人気ながら新馬戦で5着に敗退したシャガールも、母にスカーレットブーケを持ちながら、アルマームードのクロスが悪い方に出て、気性難を懸念する情報が取り沙汰されていたようです。

 アンライバルドも、敵は己自身でしょう。(それはリーチザクラウンもある意味、同様なのですが)

6.イクゼキュティヴ(母ミホグレースの迂回血ライン数=3)

 こういう母の値でありながら京都2歳Sで勝てたのは父母とも同系の同系配合による早熟性のアドバンテージと、同レース4着に「凡走」したアンライバルドがここで気性面の課題にぶつかったという、「ラッキーな勝利」としか言いようがありません。3歳になって以降の成績は、母の底力度の低さを証明する形に。

7.ヤマニンウィスカー(母マダニナの迂回血ライン数=6)

 今絶好調のマンハッタンカフェ産駒の1頭ではあります。ありますが、アントニオバローズ同様に、母馬のポイントでは少し見劣りますね。母父がサドラーズウェルズだからスタミナや底力は十分、という見方もあるのでしょうし、戦績において上がり3F最速を記録すること全11戦中半分以上の6度、という脚質も確かに侮れない面はあるでしょう。

 にしては、勝ちきれないレースが続いてきたのも事実。個人的には現4歳馬のベンチャーナインのような馬、という気がしてなりませんね。

8.アントニオバローズ(母リトルアローの迂回血ライン数=6)

 母父がキングマンボだから期待大、という、「通常目線の血統理論」では神戸新聞杯でモロくも崩れ去り、陣営も結果に納得がいかず「ノドの炎症が敗因」ということで再度の巻き返しに臨みます。

 不可解なのはその、「ノドの炎症」なるものがパドックの周回中や、返し馬の段階、ゲート入り直前でも全く兆候が見抜けなかったのでしょうか?どこかおかしければ、その段階で分かったはずですし、レース中にいきなり「風邪をひいちゃってねー」なんていう言い分はかなり、「切ないもの」を感じさせますね。

 まあ、そういうこちら側の「邪推」を払拭するには、この菊花賞で存分に立ち回り、馬券に絡むことが必定でしょう。展開次第では、この馬も十分に台頭可能です。(昨年の例もありますので・・・ね)

9.リーチザクラウン(母クラウンピースの迂回血ライン数=5)

 この馬も母の底力ポイントは他馬に劣る面はありますが、個人的にはスペシャルウィークやダンスインザダークといった「母方にノーザンダンサーの血を持つサンデー系種牡馬」は、配合相手の牝馬にノーザンダンサーの血は「一切不要」というのが持論です。

 ヘタに配合牝馬でNダンサー経由の血を補強&増強するよりも、このリーチザクラウンを筆頭に母馬がノーザンダンサー経由の血を持たない場合の方が、サンデー系本来の特質を最大限に活かせる配合だと思っているからです。

 そういう意味でも頑張って欲しいし、名牝ウオッカのように、「ノーザンダンサー経由の血に頼らない血統も大いにアリ」、を身をもって訴えかける存在になっていって欲しいと願っています。(昨年はノーザンダンサーの血を5代内に3つ持つオウケンブルースリが勝っちゃいましたけどね(苦笑))。

10.キングバンブー

 考察から除外。好走した場合、菊花賞の権威が失墜しかねませんね。

11.セイクリッドバレー(母ホーリーブラウンの迂回血ライン数=12)

 この馬の母の迂回血はダービー馬ロジユニヴァースの母馬とも同じ値で、距離延長のレースでどうなるか、常々関心を持って見守ってきました。ただ、母自身はダートスプリント戦での実績しかないまま繁殖入り。こういう芝の長距離戦という舞台では、「通常の目線」であれば疑問視するしかないですよね。

 けれども、あくまで迂回血ライン数で考えるのであれば出走メンバー中最上位の存在。父も母父もヘイルトゥリーズン系へと遡る、いわゆる「同系配合馬」という部分が距離延長での最大のネックではありますが、この馬の走りには注目しています。

12.セイウンワンダー(母セイウンクノイチの迂回血ライン数=6)

 この馬も同系配合馬という目線で見ることが可能で、ある意味母馬のポイントそのものが機能しない可能性もある配合です。皐月賞上位組の中では最も踏ん張った内容の前走神戸新聞杯。将来的には2400mは疑問、という見解は今も変わっていませんが、この菊花賞でも見せ場十分に馬券に絡むのであれば、その見解は軌道修正となりそうですね。

13.キタサンチーフ(母キタサンカラデルの迂回血ライン数=2)

 考察対象から除外。

14.イコピコ(母ガンダーラプソディの迂回血ライン数=8)

 前走神戸新聞杯では◎と公言。この時は社台系列の馬たちでの上位決着ばかりになりがちな状況を憂いて、中小牧場出身のイコピコを応援する意味合いもありました。

 ですが、血統的な考察でも十分に見所があるという「裏付け」がなかったら、単なる無謀な穴狙いで終わったでしょう。何度も考察したとおり、血統というのは「父と母父」だけを見てもG1級の戦いにおいては意味を成しません。そういう意味でもアントニオバローズとの再戦は意義深いものがありますね。
 
 今度はアントニオ陣営にも、「期するもの」があるでしょうし、ね。

15.ポルカマズルカ(母ダンシングサンデーの迂回血ライン数=11)

 牝馬の菊花賞参戦は、この馬の伯母ダンスインザムード以来でしょうかね?そういう意味でも因縁めいたものを感じさせますし、正に血の成せる業、というべきかなと思います。

 リーチザクラウンにケチをつける馬がいるとすれば、横山典騎手騎乗のこの馬以外には存在しないのではないかと思いますが(苦笑)、馬券はともかくとして、やはり注目度大ですし、応援馬券も少々買うつもりです。

16.ナカヤマフェスタ(母ディアウインクの迂回血ライン数=8)

 個人的には関東馬に頑張って欲しいという気持ちもありますし、父ステイゴールドというのも「いぶし銀」的な立場で、今後のサンデー系種牡馬たちの中でも異彩を放っていく存在ではないかと思います。

 問題は初の関西輸送。細身の馬体ですし影響がないとは言い切れないでしょうね。当日の気配も重要でしょう。


17.アドマイヤメジャー(母ティエッチマンボの迂回血ライン数=6)

 母父がキングマンボという点ではアントニオバローズとも共通事項で、前走セントライト記念も出遅れながら4着に押し上げ、見所はあるといえるかもしれません。ですが、出遅れたからこそ上がり最速が発揮できた、かもしれず、現状はまだ不確定要素ですね。

 母ティエッチマンボは、5代内に3つのネイティヴダンサーの血を持っており、その辺が「タメが利いた場合の鬼脚」につながるスピードの背景だろうとは思いますが、やはり、昨年のような中盤の「激ユルのラップ」に近い状況にならないと、G1経験馬たちとの差は縮まらないのではないかと思いますが・・・。

18.ブレイクランアウト(母Queneの迂回血ライン数=9)

 前走朝日CCではこの馬を◎で本命にし、キャプテントゥーレとの馬連を本線で的中できました。単勝も買っていたので最後の直線では一度はガッツポーズが出掛かりましたが、最後は突き放されての2着。

 斤量53キロが有利であったことは確かでしょうが、夏場に地力強化ができていたからこそ、あれだけの競馬ができたともいえるでしょう。今回の菊花賞では狙いたい馬の筆頭ですね。

 前走で阪神への輸送も克服。古馬との対決でも怯まず、あわよくばの2着は1000万勝ちで抽選を突破した連中よりも、明らかに上位に取るべきでしょう。母馬の持つ底力ポイントも、穴馬の要素「激アリ」です!

 結果が楽しみです。回顧も、しっかりとやりたいですね。

blood_max at 20:28|PermalinkComments(0) 3歳G1戦 考察 

菊花賞 事前検証(その1)

 菊花賞は最も強い馬が勝つ、という格言が昔からありましたが、当年の皐月賞馬、ダービー馬が共に菊花賞に参戦してくるのであれば、そこでの勝ち馬は確かに格言どおりの強さが備わっていると考えられます。

 では、昨年のように皐月賞馬もダービー馬もいなかった菊花賞の場合でも、連対馬は強い2頭だと言えるのでしょうか・・・。昨年の勝ち馬オウケンブルースリは先日の京都大賞典を長期休養を挟みながらも完勝。

 とりあえずは菊花賞馬の貫禄を示した形となりましたが、やはり古馬G1戦での連対こそがクラシック馬のクラシック馬たる所以として、存在感を示すものです。キャプテントゥーレ共々、ぜひ活躍を続けて欲しいですね。


 さて、昨年の菊花賞連対馬2頭で示された母馬の迂回血ライン数は、

オウケンブルースリ(母シルバージョイの迂回血ライン数=6)
フローテーション(母ダイイチフローネの迂回血ライン数=4)

 昨年のレースで中盤の1000mに限ったラップ推移を見ると、12.2-13.9-13.8-13.5-13.3 という、近年稀に見る超〜ユルユルのもの。こういうレース展開では、先行勢から離れた位置取りにいた中団勢以降の馬には全くといっていいほど負荷がかかっておらず、存分に脚をタメて最後の1000mの加速に備えることができたといえましょう。

 こういう、極めて中ユルみの展開では、真の意味での距離適性や、底力の発揮される状況を問えないことを意味し、結果として不人気の馬でも台頭できる典型的な「荒れる菊花賞」のパターンだったわけですね。

 しかし、アサクサキングス(母クルーピアスターの迂回血ライン数=8)やソングオブウインド(母メモリアルサマーの迂回血ライン数=8)などが勝った菊花賞は、いずれも逃げ馬が「道中ラップをさほど緩めずに締まった流れ」でのレース展開を演出しており、結果、勝ち馬にはそれ相応の「底力」が要求されていることが、「勝ち馬の母の迂回血ライン数」からも見てとれます。

 要するに、3000mという未知の距離でのレースは、各馬の血統的な距離適性がどうこう、というよりも、いかなるラップ推移でレースが展開されていくかによって、底力を問うレースか、それほど底力を問われず末脚温存で好勝負可能なレースか、の2つに明確に分かれるというのが菊花賞という舞台の本質であり、ある意味、ダービー以上に難しい予想を迫られるのではないかと考えられます。

 私が神戸新聞杯で◎に抜擢できたイコピコ(母ガンダーラプソディの迂回血ライン数=8)もやはり、締まった流れを演出してくれる可能性の高いリーチザクラウンがいてくれる以上、勝ちきるまでは今回どうかとは思いますが、再度の好走はまず間違いないでしょう。

 一方で、もしリーチザクラウンなり他の逃げ馬なりが、かなり緩んだ形の逃げで先行していくとするなら、アンライバルド、アントニオバローズ、セイウンワンダーなどはもちろんのこと、さらにはトライアンフマーチやシェーンヴァルトなどの「生粋のマイラータイプ」でも台頭できる展開になる可能性も否定できないし、そこが一番の「予想の悩みどころ」でしょうねー。

 各馬の詳細分析は今夜更新予定です。

blood_max at 12:30|PermalinkComments(0) 3歳G1戦 考察 

2009年10月21日

菊花賞 間近

 しばらく更新を控えていました。秋華賞は春の勢力図がほぼ平行移動。レッドディザイアは悲願のG1制覇となり、それまでの惜敗の無念を一気に振り払う会心の勝利でした。

 ブエナビスタも得意の展開、コース取りにならずとも実力を発揮。降着問題があったにせよ、勝負のアヤというべきで何ら恥ずべき内容ではないでしょう。

 いつものような事前考察を先週しなかったのも、まず十中八九、上位人気どおりに決まるだろうとの見解からでした。無謀な穴馬探しにエネルギーを浪費せずに済みました(苦笑)。

 さて、神戸新聞杯ではイコピコを独自の観点から推挙し、オイシイ馬券をゲットできましたが、さすがに菊花賞はそうそう上手い具合にはいかないであろうことも十分承知しているつもりです。

 今日は、事前考察の前に、唯一の牝馬ポルカマズルカについて触れておこうと思います。

 7分の6の抽選を突破できた場合の話ですが、ポルカマズルカが出走できれば、その走りには俄然注目したいところですね。何しろ母のダンシングサンデーはダンスインザダークの全妹。

 以前からお伝えしている通り、ダンスインザダークの迂回血ライン数は11ですから、この妹の迂回血ライン数も当然同じ値となります。

 ポルカマズルカはダート戦でデビュー後、近3走は全て札幌の芝2600m戦に出走し3,2,1着と、走るごとに適性を発揮し、菊花賞へと目標を定めてきました。

 古馬相手では確かに軽い斤量で出走できましたし、相手となった古馬たちも条件戦をなかなか勝ち上がれないようなレベルばかり、といってしまえばそれまででしょうが、それでも3戦全て馬券圏内、しかもいずれも先行して粘り込む内容は見所があると見るべきで、菊花賞でこの「経験」が活きてくる可能性も大いにありえます。

 ぜひ、出走してきて欲しいところですが、出走が叶った時点で運もかなりあるということでしょうし、応援馬券を買ってあげたいと思っています。

 菊花賞の事前考察は出走馬が確定後に。

blood_max at 21:57|PermalinkComments(0) 3歳G1戦 考察 

2009年10月04日

スプリンターズS 回顧

 先週の神戸新聞杯に続き、今秋G1初戦のスプリンターズSも、事前考察の期待どおりローレルゲレイロの「判定勝ち」で単勝&馬連を的中できました。

 ただ、3着にカノヤザクラが来たのは想定外。タフな牝馬ですねえ。上がり目はもうないだろうとタカをくくっていましたが・・・。もっとも、単勝&馬連のオッズが結構オイシイものだったので、少点数買いで十分にプラス回収。

 さて、事前考察でのローレルゲレイロを狙う根拠が、いつもの「迂回血ライン」ではなく、通常の「父と母父」的な考察に基づくものでした。

 これで、一昨年のサンアディユ、昨年のスリープレスナイトに引き続き、ノーザンダンサー直系の「父と母父」を持つ馬が3年連続で連対したことになります。

 1200m戦というのはそもそも、ダッシュ力に優れ、そのトップスピードをいかに落とさず最後まで駆け抜けるか、というのが基本ですよね。過去にはデュランダルという、追い込み一手の鬼脚を披露する馬もいましたが、そういうタイプはむしろ少数派であって、今回のローレルゲレイロのような先行脚質の馬が本来の持ち味を発揮できる舞台なわけです。

 実際、今回の1着から7着の馬は3コーナーから4コーナーにかけての位置取りが5番手以内で、デュランダルのようなタイプは3着のカノヤザクラのみでしたしね。

 まあ、ともかくノーザンダンサー直系同士の父と母から生まれた馬が、3年連続で連対を果たしたわけですから、こういう傾向は来年以降も続くのどうか、忘れずにいたいものですね。

blood_max at 19:02|PermalinkComments(0) 的中記事コレクション | 競馬 血統 予想 回顧